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日蓮宗のお葬式でお唱えする言葉やお仏壇の飾り方!作法や費用も解説

日蓮宗のお葬式でお唱えする言葉やお仏壇の飾り方!作法や費用も解説
  • 2024年04月23日

日蓮宗は日蓮によって開かれた宗派の1つで、日本のお葬式にも大きな影響を与えています。

日蓮宗のお葬式では、お唱えする言葉やお仏壇の飾り方に特徴がありますが、詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。

この記事では、日蓮宗のお葬式でお唱えする言葉やお仏壇の飾り方、作法や費用について詳しく解説します。

日蓮宗でお唱えする言葉

はじめに、日蓮宗のお葬式でお唱えする言葉について詳しく解説します。

日蓮宗では「南無妙法蓮華経」と唱える

日蓮宗では、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう」とお唱えします。

なぜ南無妙法蓮華経とお唱えするのかというと、日蓮宗では「南無妙法蓮華経」と繰り返すこと自体が最も重要な修行・信仰の1つだと捉えているためです。

この言葉を繰り返すことで、亡くなったあとに霊山浄土(りょうぜんじょうど)で釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)にお会いし、成仏できるとされています。

なお「法華経」は経典の1つで、晩年のブッダがインドで説いて以降、アジア各国にもたらされたものです。

日蓮は法華経の教えを独自に解釈し、社会的な混乱や不安を抱える人のために各地で説法を説いたとされています。

「南無妙法蓮華経」は参列者全員で唱える

お葬式では、参列者全員で南無妙法蓮華経とお唱えするのが一般的です。

参列者の方のなかには、お唱えするのはお坊さんだけと考えている人もいますが、全員で繰り返しお唱えすることで故人さまの成仏を祈ります。

なかには「日蓮宗ではないためわからない」という場合もあると思いますが、日蓮宗を存じていない場合でも司会者やお坊さんがフォローしてくれるためご安心ください。

「南無妙法蓮華経」は故人さまの成仏を祈るもの

お葬式で繰り返される南無妙法蓮華経は、故人さまの成仏を祈るためのものです。

日蓮宗では法華経からお題目をお唱えすることで成仏できるとの考えがあり、現在でも日蓮宗のお葬式ではお坊さんが「南無妙法蓮華経」とお唱えします。

古くは、法華経以外の経典では一部の人々は成仏できないとされていましたが、日蓮は「差別なく万人を平等に成仏できる」という仏教思想の原点に戻るべきと教え、今では故人さまの成仏を祈る言葉として定着しています。

以来、南無妙法蓮華経の7文字こそが功徳のすべてであると考えられるようになり、現在に至りました。

 発声のタイミングはお坊さんの指示に従う

お葬式で南無妙法蓮華経と発声するタイミングは、お坊さんの指示に従います。

日蓮宗のお葬式であれば、お坊さんが入場したあと、総礼のタイミングで全員で合掌しながら南無妙法蓮華経を3回唱えるのが一般的です。

初めてのお葬式でタイミングがわからない場合は、他の参列者の方に合わせてお唱えすれば問題はありません。

日蓮宗のお仏壇の飾り方

ここからは、日蓮宗のお仏壇の飾り方について解説します。ただ、地域や仏壇の大小によって飾り方に違いがあるため、ご不明な点は菩提寺(ぼだいじ)や葬儀社にお聞きいただけますと幸いです。

お花を飾るかどうかは自由

日蓮宗のお葬式の場合、お仏壇にお花を飾るかどうかは自由とされています。

日蓮正宗のお葬式の場合は樒(しきみ)と呼ばれる植物を飾り、お花を飾るという習慣はありませんが、日蓮宗では他の宗派と同様にお花を飾り付けた祭壇を飾るのが一般的です。

現代のお葬式では特に決まりがあるわけではないため、故人さまがよく好まれていたお花を飾り付けるなど、ご家族のご判断で飾り付けて問題ありません。

どのようなお仏壇にするかは、ご家族で相談しましょう。

中心は本尊の十界曼荼羅

お仏壇の中心には、十界曼荼羅(じっかいまんだら)もしくは釈迦牟尼仏、あるいは三宝尊のいずれかをご本尊として祀ります。

十界曼荼羅とは、中央にお題目が書かれた図で、周囲に仏様などが描かれている図です。

三宝尊とは、向かって右に多宝如来(たほうにょらい)、中央に南無妙法蓮華経のお題目、向かって左に釈迦牟尼仏を配置したものとなります。

日蓮宗のお葬式の場合、お仏壇には以上のものを飾るのが一般的であり、以下のものも合わせて祀ると覚えておきましょう。

脇侍(右側)は鬼子母神

お仏壇の脇侍(右側)には、鬼子母神(きしぼじん)を祀ります。

鬼子母神とは、仏教をお守りする善女神の1人で、日本では法華経の行者をお守りしてくれる善女神として尊敬されている神様です。

脇侍(左側)は大黒天

お仏壇の脇侍(左側)には、大黒天を祀ります。

大黒天とは、五穀豊穣・商売繁盛・開運などを司る神様の1人で、もともとはインド神話に搭乗する創造と破壊を司る「シヴァ神」の化身です。

日蓮宗のお葬式の作法

ここからは、日蓮宗のお葬式の作法について解説します。

お葬式の流れ

日蓮宗のお葬式の流れは次の通りです。

  • 1.開式:司会が開式の言葉を述べる
  • 2.入場:お坊さんが入場する
  • 3.総礼:全員で合掌をして「南無妙法蓮華経」を3回唱える。参列者も一緒に総礼を行う
  • 4.道場偈(どうじょうげ):諸仏諸尊を迎えるための「声明曲」を流す
  • 5.三宝礼(さんぼうらい):仏教の三宝「仏・法・僧」の要「釈迦・法華経・日蓮」に祈りを捧げる
  • 6.勧請(かんじょう):霊山浄土にいる仏・菩薩・神々・日蓮聖人を葬儀場に降臨させる
  • 7.開経偈(かいぎょうげ):法華経の功徳を称える
  • 8.読経:法華経の重要な部分を読経する
  • 9.咒讃鐃鈸(しゅさんにゅうはち):供養のための演奏を行う
  • 10.開館:お坊さんが「中啓」で棺の蓋を3回打つ
  • 11.引導:お坊さんが「払子」を3回振り、3回焼香、故人をあの世に導く引導文を読む
  • 12.祖訓・唱題・焼香:「祖訓」を読み、南無妙法蓮華経のお題目を唱える。参列者はこの間に焼香を行う
  • 13.宝塔偈(ほうとうげ):法華経を信じる者の功徳を称える
  • 14.回向(えこう):現世の安穏及び死後にいいところに生れることを祈る
  • 15.四誓(しせいげ):人々を救うための4つの誓いの言葉を唱える
  • 16.三帰:三宝に帰依することを誓う
  • 17.奉送:諸仏諸尊を送る
  • 18.退場:お坊さんが退場する
  • 19.閉式:司会が閉式の言葉を述べる

日蓮宗のお葬式では、まず司会が開式の言葉を述べ、お坊さんが入場するところから始まります。お坊さんが入場したら全員で合掌をして、南無妙法蓮華経を3回唱えます。

その後「道場偈⇒三宝礼⇒勧請⇒開経偈」と続き、法華経の重要な部分を読経するという流れが一般的です。

その後は「咒讃鐃鈸⇒開館⇒引導⇒祖訓・唱題・焼香」という流れで、参列者の方は焼香を行い、お坊さんが登場して司会が閉式の言葉を述べれば、お葬式は終了となります。

難しい言葉が並んでいて困惑するかもしれませんが、基本的に参列者が行うのは「総礼」と「焼香」で、お葬式のおおよその流れを把握しておけば問題ないためご安心ください。

地域によっては一部省略されることもあるため、不明点がある場合は司会の方、もしくはお坊さんの指示に従いましょう。

焼香の焚き方

日蓮宗における焼香の焚き方は以下の通りです。

  • 正式には3回行う
  • 1回の場合もある

焼香には「おしいただく」という作法があり、香合から抹香をつまみ、右手の親指・中指・人差し指の3本を使って目の高さにまで持ち上げる所作で行うのが一般的です。

持ち上げた抹香は指を擦るようにして香炉に落として焚き、正式には3回に分けて行います。

ただし、3回行うのは日蓮正宗での決まりであり、日蓮宗では1回でも良いとされる場合もあるため、参加するお葬式の宗派に沿った方法で行ってください。

なお、焼香をする順番は「故人さまと関係の深かった人順」となります。最初に行うのは喪主、その後に親族が順々に行うため、焼香の順番にも気を配っておきましょう。

香典の包み方

基本的に香典は、香典袋に入れてお渡しするのが一般的です。タイミングは訃報を受けたあと、お通夜もしくは告別式に持参して受付でお渡しすれば問題ありません。

ただし、香典の金額は参列者によって変わるだけでなく故人さまとの関係や地域によっても変わるため、個人差があることをご了承ください。

親族関係の場合

故人との関係 20代 30代 40代 50代 60代
祖父母 5千円~1万円 1万円~2万円 1万円~2万円 1万円~2万円 2万円~3万円
1万円~2万円 2万円~3万円 5万円~10万円 3万円~5万円 5万円~10万円
兄弟姉妹 1万円~2万円 1万円~2万円 2万円~3万円 5万円~10万円 3万円~5万円
叔父叔母 5千円~1万円 1万円~2万円 1万円~2万円 2万円~3万円 2万円~3万円
その他 5千円~1万円 1万円~2万円 1万円~2万円 1万円~2万円 2万円~3万円

友人関係の場合

故人との関係 20代 30代 40代 50代 60代
友人 3千円~5千円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円
隣人 3千円~5千円 3千円~5千円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円
その他 3千円~5千円 3千円~5千円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円

職場関係の場合

故人との関係 20代 30代 40代 50代 60代
上司部下 3千円~5千円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円
社員の家族 3千円~5千円 3千円~5千円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円
取引先 3千円~5千円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円 5千円~1万円

参照元:香典に関するアンケート調査(令和3年度)

また、後に追加で香典をお渡しする行為はマナーとしてタブーとされているため、その点にも注意しましょう。

詳しくは次の関連記事もご参照ください。

日蓮宗のお葬式の種類

ここからは、日蓮宗のお葬式の種類について解説します。

一般葬

日蓮宗で執り行われるお葬式で、最もスタンダードなものが一般葬です。

一般葬は「お通夜・告別式・ご火葬」という内容で執り行われるお葬式で、30人以上の参列者がいる場合に適しています。

故人さまと関係のあったご親族やご友人、職場関係の方まで幅広くお呼びできるお葬式で、規模としては最も大きなお葬式といえるでしょう。

家族葬

日蓮宗で執り行われるお葬式で、近年増加傾向にあるのが家族葬です。

家族葬も「お通夜・告別式・ご火葬」という内容で執り行われるお葬式ですが、30人以下の参列者に抑えたい場合に適しています。

故人さまのご家族とご友人のみで行うお葬式で、最後の時間を気兼ねなくお過ごしできるお葬式といえるでしょう。

なお、家族葬は2日かけて行う「二日葬」と1日で行う「一日葬」があり、予算や日程に合わせて選ぶことが可能です。

火葬式

日蓮宗で執り行われるお葬式で、最も費用を抑えられるのが火葬式です。

火葬式はお通夜・告別式を行わず「ご火葬」のみの内容で執り行われるお葬式で、10人程度の参列者に適しています。

お通夜と告別式を省略するため参列者への対応に追われることもなく、ご家族の方の負担も最小限に抑えられるお葬式といえるでしょう。

日蓮宗とは

最後に、日蓮宗とはどのような宗派なのかについて解説します。

日蓮宗の歴史

日蓮宗は、社会的な混乱や不安が広がるなか、仏様の教えによって人々を救おうと日蓮が開いた宗派とされています。

日蓮はあらゆる経典を学んだ人物で、国を繁栄させ人々を幸福にするためには法華経が最も適しているという結論に至った人物です。

特に平安時代中期〜鎌倉時代初期は、地震や噴火などの災害が各地で頻発していた他、戦乱の世で混沌としており、疫病や飢饉で苦しむ人も後を絶ちませんでした。

日蓮宗は、そういった時代のなかで生まれた宗派の1つです。

日蓮宗の教義

日蓮宗は、法華経を大切にしている宗派です。

仏様が説かれた教えを重んじ、「仏様の心そのものを表した法華経を繰り返しお唱えすることが最大の修行・信仰となる」という教義となっています。

この法華経は、「差別なく万人を平等に成仏できる」という仏教思想の原点に今こそ戻るべきであるというのが基本的な教えで、当時は仏教界に新たな風を吹き込んだとされています。

まとめ

日蓮宗は日本にも幅広く浸透している宗派で、お葬式では「南無妙法蓮華経」と繰り返しお唱えするのが一般的です。

お仏壇はお花を飾っても構わないとされており、故人さまが生前に好んでいたお花などで華やかに飾ることも許されています。

なお、最近のお葬式は「一般葬」「家族葬」よりも、負担の少ない「火葬式」が注目されており、形式自体を自由にお選びいただけるようになっています。

ただ、お葬式のマナーをすべて理解して進めるのは難しいですよね。

よりそうお葬式では、ご家族の負担を軽減するため、日蓮宗のお葬式に必要なものをセットにした明確なプランを各種ご用意しています。相談員やスタッフがお客さまを丁寧にサポートしながらご納得のいくお葬式を提供しているため、一度ご相談いただけますと幸いです。

他にもよりそうお葬式では、日蓮宗のお葬式に関するマナーについても解説しているため、併せてご覧ください。

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記事の制作・編集株式会社よりそう

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