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石川県での葬儀の風習・事情

葬儀の風習

葬儀から帰宅した際、参列者の体に塩を撒いて、それから家の中に入る習わしは全国的に見られます。この習わしはお清めの意味を持ちますが、石川県の一部の地域では、塩と一緒に「ぬか」を撒く場合があります。そもそも「お清め」は、仏教からではなく、死や血を穢とする神道から来ている考えです。神道では祭壇にお食物をお供えする時に、稲穂も供えます。ぬかはお米、すなわち稲穂の一部ですので、稲穂の力でお清めをするのも神道へつながる習わしだと思われます。

葬儀の流れ

石川県では火葬の後、遺骨を2つの骨壷を用意して分骨し、一つを葬儀の当日に菩提寺に納めに行くことはよくあることです。仏教を心の支えに暮らしている人が多く、人々とお寺とのつながりが深いためです。浄土真宗の熱心な信徒が多いのは、浄土真宗の開祖の親鸞聖人が越後に流罪になった後、布教活動が北陸地方であったためという説があります。葬儀の際の祭壇も荘厳になる傾向がありますが、法要は初七日までは簡素に行います。そして1周忌以降に盛大に行うケースが多いようです。

葬儀の特徴

石川県での葬儀の際、しきたりとして、出棺後に火葬場に向かう時に喪主が白装束を纏う、というものがあります。白を葬儀に着用するのは違和感を感じるかもしれませんが、元々日本での喪服の色は「白」でした。逆に結婚式で女性が黒い留め袖を着るように、「黒」は祝の席で着用される和服の色でした。そして明治以来、西洋で喪を表す色であった「黒」が皇室喪服に定められ現在に至ります。日本の歴史を振り返ると、元々の喪服が白であったことは納得ができます。

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