数珠、ハンカチ、バッグ、袱紗… 通夜・葬儀での持ち物とは?
- 2023年01月13日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
お通夜、葬儀に告別式などお葬式や参列する際や、法事法要では、持ち物や身につけるものにもマナーがあります。
突然の訃報の連絡に準備が間に合わないこともありますので、日頃から冠婚葬祭のおつきあいには備えておくことをお勧めします。
本記事では、通夜・葬儀で用意すべき持ち物や、アクセサリーのマナーについて詳しく紹介します。
目次
通夜、葬儀・告別式など、お葬式・法事の持ち物リスト
お通夜、葬儀・告別式などお別れの場面は突然やってくるので、何を準備したらいいの?と慌ててしまいます。
法事も含めた弔事の装いでは、小物も慎み深く控えめなものにします。
お葬式に必要なもののマナーや、身につけるもので注意すべき点をしっかり押さえましょう。
まずは持ち物のリストをご紹介します。
※ブレスレット、ファッションリング、ネクタイピン、カフスは身につけません。
【合わせて読みたい】
通夜・葬儀での女性の服装の詳しい説明はこちら
通夜・葬儀での男性の服装の詳しい説明はこちら
法事・法要での服装の詳細はこちら
香典のマナー
香典とは故人供養のため霊前にお供えする現金ですが、出費の助け合いの意味もあります。
お通夜か葬儀や告別式などいずれかで一度、持参するものです。
新札は使わずに、金額の相場は故人との関係やご自身の年代、地域の慣習などで決まります。
いくら包めばよいかわからない場合は周りの方々に聞いて確認しましょう。
不祝儀袋のマナー
不祝儀袋(香典袋)は包む金額によって選ぶとよいでしょう。
たとえば3千円~5千円の場合は水引がプリントされているもの、1万円~3万円は黒白の水引か双銀の水引(7~10本)、それ以上は高級和紙に水引(10本以上)などのものにします。 10万円以上の場合は厚みもあって大きめのものを選びます。
キリスト教の場合は、十字架やユリの花の不祝儀袋です。
※地域によって水引の色が異なる場合があります。
不祝儀袋の書き方
お通夜、葬儀・告別式などお葬式での不祝儀袋(香典袋)の表書きは、一般的に薄墨で「御霊前」とし、水引より上に書きます。
その下に名前をフルネームで書きます。
ただし、表書きは宗派によりちがいますので、相手の宗教が分からないなど迷う場合には「御霊前」、または宗派を問わない「御香典」や「御香料」と書くとよいでしょう。
キリスト教でプロテスタントの場合は「お花料(御花料)」、カトリックは「御ミサ料」とします。
「友人葬」では香典は不要とされますが、念のため準備する場合の表書きは「御霊前」でよいでしょう。
【合わせて読みたい】
葬儀における香典のマナーに関しての詳しい説明はこちら
袱紗(ふくさ)のマナー
香典の不祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参します。 ちなみに結婚式でのご祝儀袋を包むものもふくさです。
弔事用は黒、グレーや紺、緑などの寒色系の色のもの、慶事用は赤やピンク・オレンジなどの暖色系のものが多くなります。
慶弔両用に使えるとされるのが紫色で、両用のふくさも様々なデザインのものが販売されています。
1つだけふくさを持つならば紫色が便利でしょう。
弔事は左開き、慶事は右開きで使います。
風呂敷タイプ
不祝儀袋を包んで使う風呂敷タイプのふくさは、正式さを重んじてしっかりと敬意を表したい時に向いています。
台付きや爪のついたものならば持ち運びしても乱れにくいです。
袋状の金封ふくさ
最初から袋状に作られているのが金封ふくさです。 簡単に出し入れができるため、スマートな印象を与えてくれるのは金封ふくさです。
ふくさを使う場面にまだあまり慣れていない場合もこのタイプがおすすめです。
ふくさを忘れたら、ハンカチで代用
ふくさがない!ふくさを忘れた!という時にハンカチを使うこともできます。
正面にみてひし形のように置いて、中央よりもやや左に香典を置きます。
右、下、上の順にたたんで「左開き」となるようにして使いましょう。
数珠のマナー
数珠はお焼香の時に必要で、もともと、念仏の回数を記憶するためのものとして使われていたため、念珠とも呼ばれます。
数珠は宗派によっても異なる?
自分の宗派の本式数珠か、略式数珠を持ちます。
本式数珠は108個の玉数からなる格式高い数珠で、それぞれの宗派のものがあります。
迷うならば宗派を問わない略式数珠を
略式数珠は宗派を問わず、すべての宗派で使えます。「片手念珠」ともいいます。
迷うならば略式数珠を持つ、数珠を持たない、のどちらかを選択すると良いでしょう。
仏教徒以外は数珠は持たなくてもOK
お通夜、葬儀・告別式や法要に参列する際は、それぞれの数珠を用意して貸し借りはタブーとされます。
創価学会の「友人葬」に参列するときでもご自身がお持ちの数珠で失礼にはあたりません。
基本的に仏教徒以外は持たなくても良いものですが、気になる方は宗派を問わない略式数珠を持つとよいでしょう。
数珠の選び方
男性は大きい珠の数珠、女性は小さい珠の数珠を使います。
色や素材は決まっていませんが、各宗派や地域の慣習があれば相応のものを選びます。
お寺や仏壇仏具店、数珠専門店はもちろん、デパート、紳士服専門店、ホームセンター、ネットショップなどで購入できます。最近では簡易なものが100均一でも売られているようです。
数珠袋にいれて持ち歩くとよいでしょう。
数珠の正しい持ち方、使い方
移動するときには房を下にして左手に持ちます。 供養の際には左手にかけて右手を添えるように合わせるか、または合わせた両手にお数珠をかけ親指で軽く押さえて合掌します。
数珠の貸し借りしない方がベター
本来数珠は念仏を数えるためのものといわれ、また数珠の珠数は108個というのが基本です。念仏を唱えるごとに人間が持つ108個での煩悩を引き受けてくれるといわれ、「身を護る」などの功徳があるとされています。
そのように数珠は持つ方のお守りの役割もあるため、一般的には数珠の貸し借りはしないのがマナーです。
これについては仏教的な根拠はないという説もありますが、大切な仏具を貸し借りするのは不自然という見方が多いようです。
数珠を持つ機会は意外と多いもので、お葬式に限らず法事やお墓参りなどでも用います。
パワーストーンのブレスレットでは代用してはいけませんし、社会人として1本用意しておくと安心です。
【合わせて読みたい】
通夜葬儀での数珠の持ち方や使い方の詳しい説明はこちら
バッグのマナー
お通夜、葬儀・告別式などのお葬式に持っていくバッグ(鞄)は、黒色の布製で光沢がなく、目立つ金具がないものとされます。 革や合皮はNGとする意見もありますが、殺生を連想させない見ためのものは問題ない、とする意見の両方があります。
毛皮や爬虫類素材や型押しのものはNGですが、地味でひかえめなバッグならば革製でもマナー違反とまではいえないでしょう。
女性用のバッグ
黒色で布製のハンドバッグを持ちます。 ショルダーバッグは控えます。
やむなくショルダーバックで参列するときは肩から下げず、肩紐を手で持つようにしましょう。
黒色で布製でもリボンなどの装飾がついているものは避けて、シンプルなデザインを選びましょう。
和装の場合もバッグは布製が正式です。
冠婚葬祭用のフォーマルバッグを購入しておくと安心ですが、レンタルもできます。
男性用のバッグ
男性は手ぶらが多いものですが、バッグ(鞄)を持つ場合は黒色で光沢がなく、柄もなくて手で持つタイプの鞄を持ちましょう。
ビジネスバッグの手持ちタイプは大丈夫でしょう。
派手な金具のついているものは避けます。 革や合皮でもシンプルなものであれば許容範囲内とされますが、殺生を連想させるものはNGです。
リュックタイプのカバンの場合、喪服を着ていてもカジュアル感が出てしまうので持たない方が無難です。
黒色がなければ、グレー、濃紺などの暗めの色であればマナー違反とまではいえません。
サブバッグ
お葬式など弔事のハンドバッグは、荷物があまり入りません。
そんな時には、光沢のない黒無地のサブバッグを持ちましょう。
冠婚葬祭用のサブバッグが販売されています。
バッグの扱い方
ハンドバッグタイプ以外のリュックタイプや大きめのバッグをお持ちになった場合、クロークがあればそこに預けましょう。
座席のある方は膝の上に置いておき、ご焼香に向かう場合は椅子や椅子の下にバッグを置き、戻ったら膝の上に置きます。
最近は焼香台の前や横に低い台が置いてあり、そこにバッグを置いてご焼香できるようになっています。
台がない場合などは脇にはさんだり、足元に置いたりなどしてご焼香します。
ハンカチのマナー
お通夜、葬儀・告別式などのお葬式に持っていくハンカチは、白色か黒色の無地、または同色の刺繍やレースの縁取りといったものがマナーです。
詳しくは通夜葬儀・法事でのハンカチのマナーについての記事を覧ください。
【合わせて読みたい】
ハンカチのマナー詳細はこちら
時計のマナー
男性女性とも基本的に腕時計は外しておきます。 和装の時も同じです。
どうしてもつける場合には、シンプルで目立たないものにします。
お通夜、葬儀・告別式などのお葬式では光るものはマナー違反とされるため、金属製のベルト、特にゴールドの時計はNGです。
指輪のマナー
結婚指輪以外の指輪は外します。 結婚指輪がゴールドの場合は許容範囲内とされますが、気になるようであれば外しても良いでしょう。
ダイヤなど石がついているものは、外しておくか、石の部分を手のひら(内側)に回すなど配慮することをおすすめします。
結婚指輪でも特にピンクゴールドやイエローゴールドなど色味が明るいものは外した方が無難でしょう。
ネックレスのマナー
女性の場合でネックレスを身につける場合は、涙を連想するとされる白のパール(真珠)が基本で、黒真珠でもかまいません。
一連のパールネックレスを着用し、二連、三連のネックレスは「不幸が重なる」という意味から厳禁です。また粒が大きすぎるものも葬儀の場ではふさわしくありません。
その他のネックレスはNGです。
イヤリング、ピアスのマナー
イヤリングやピアスは過度な装飾とみなされるため、身に着けない方がベストです。
もし着けるのであれば、一粒タイプのパール(真珠)を選びましょう。
コットンパールはファッション性が高くカジュアルな印象を与えるので、葬儀の際は避けておくのが無難です。
ヘアアクセサリーのマナー
お葬式などでは礼をする場面があるため、結べる長さの髪であれば、耳より下の高さに後ろでまとめてすっきりさせます。
結べないならピンなどの髪留で横の髪を留めましょう。
ゴムや髪留めは黒や茶系の物を使い、リボンなど華やかな髪飾りは避けます。
黒色であればバレッタやシュシュを使っても失礼にはあたりません。
ベルトのマナー
男性の喪服のマナーでは、ベルトは黒色のシンプルなものとします。
ベルトのバックルは光らないもの、とされますが派手ではない一般的な銀色のバックルなどであれば気にすることはありません。
ゴールドはNGです。
ビジネスの場面で着用できるようなものであれば問題ないでしょう。
上着を脱がないようであれば見えませんので、色は派手でなければ良いともいわれます。
傘のマナー
天気予報しだいでは、折りたたみ傘を用意しておきましょう。
お葬式の持ち物に派手なものはNGですから、傘も目立たない地味なものを持ちます。
無地の黒、濃紺、濃グレーなどがおすすめです。
派手な傘を持つくらいなら、ビニール傘の方がよいといわれます。
夏の暑い時期、とくに女性は日差しが気になるもので日傘を持参される方も多いでしょう。
日傘でも黒やグレー、紺色などの地味な色にしましょう。
防水で晴雨兼用の黒色の傘が1本あれば便利です。
法事やお葬式で身につけるとNGなもの
ブレスレット(男女とも)、カフスボタン、ネクタイピンはつけません。
どうしてもカフスボタンが必要な場合は、黒石のものを選びます。
手袋のマナー
女性で洋装の喪服スタイルでは、手袋はあってもなくてもどちらでもかまいません。
ネイルを隠したい、といった場合に便利です。 手袋を着用する際は黒色の布製のものを使用しましょう。
黒色のレースも問題ありません。 革製の手袋はNGです。
日本ではお焼香の時、手袋を外すのがマナーとされていますので注意しましょう。
自分に焼香のタイミングがきたら、席で手袋を外してからご焼香に向かいます。 席に戻ってから手袋を着用しましょう。
冬の防寒対策の手袋もできれば黒色でシンプルなデザインのものを選びます。
外では着用していてかまいませんが、中では外します。特にご焼香や出棺など大切な場面では必ず手袋は外しましょう。
女性のベール(帽子)のマナー
女性の洋装でベール付きの帽子と手袋を着用していれば、正装とされます。
葬儀、告別式などお葬式では黒色のベール付き帽子をつけます。シンプルなデザインのものです。
近親者ほど長いベールにして格式を高くします。 一般的に喪主は顎の下、親族は鼻と唇の間までの長さです。
一般の参列者は目と鼻の間の位置あたりです。
日本ではここまでの正装はなかなか見ませんので、特に用意する必要はありません。
女性が持っていると便利なもの
女性なら替えのストッキングはぜひバッグに入れておきたいものです。
また、葬儀などでお手伝いをする場合、エプロンや割烹着を持っていくとよいでしょう。
エプロンは白色が基本ですが、最近は黒色でも問題ないとされ、弔辞用として黒いエプロンも売り出されています。
キャラクターなどが入っていない無地のシンプルなものを選びます。
手伝いの方が全員で白の割烹着を着たり、黒いエプロンでそろえるなど、色にこだわる地域もあります。
お手伝いをするのであれば事前に確認して、指定されたものを用意しましょう。
その他のマナー
コート
冬場のコートは会場の外で脱ぐので厳密なマナーはありません。 黒色やグレー、茶、紺などの落ち着いた色のコートが望ましいですが、ベージュなど明るい色も失礼にはなりません。
素材は注意し革、毛皮など殺生をイメージさせるものは着用しません。
フェイクファーや、襟元のファーも着脱式であれば外しましょう。
【合わせて読みたい】
葬祭・法要時のコートについて詳しい説明はこちら
香水
お通夜、葬儀・告別式などお葬式での香水はマナー違反です。
男女ともつけないようにしましょう。
法事全般でも香水は使用しないように注意しましょう。
法事(法要)に持っていくもの
法要・法事とは
法事とは、仏教で死者の冥福のために忌日(きにち)に行う儀式です。
初七日、四十九日、初盆(新盆)や、通常のお盆、お彼岸や一周忌、三回忌などの年忌法要などさまざまな法要・法事があります。
法要・法事への持ち物
法要、法事に招かれたら御供物料(現金)もしくはお供え物(品物)を持参します。両方持参することもあります。
最近では御供物料を包むことが多いですが、地域によってはお供え物が必須なところもあります。
御供物料・香典
御供物料の相場は、故人との関係や地域の慣習、法要の規模によりますが5千円~2万円程度です。
周りの方、他のご親族の方に確認しましょう。
水引は黒白でプリントされたもの、金額が多くなれば水引付きや双銀の水引にするなど使い分けます。
表書きは薄墨で四十九日前は「御霊前」、それ以降は「御仏前」や「御供物料」とします。
一般的に四十九日は「御仏前」としますが、「御霊前」にするという意見もあります。
四十九日の法要後に霊から仏に変わる、という境のためです。
浄土真宗ではお通夜から「御仏前」を用います。
わからない場合や迷う場合には、仏式であれば宗派を問わない「御香典」「御香料」を使うこともできます。
※水引は地域により異なる色を使う場合があります。
【合わせて読みたい】
法事の香典についての詳しい説明はこちら
お供え物
お供え物には線香やロウソク、食べ物であれば果物や日持ちする菓子、お酒などの飲料、お花などが一般的です。
法事・法要が終わったあとで遺族や親族が分けるので、かさばらず重たくないものを選ぶようにするとよいでしょう。
最初から小分け(個包装)されたものも便利です。
花はユリなど白を基調としたアレンジメントや花束が一般的です。
忌中のお供え物には、黒白の水引を、四十九日後は一般的に双銀の結び切りの水引がプリントされた掛け紙で包みます。
弔事では「のし」とは呼ばないのが正式ですが、「弔事用のし」といってもお店では通じます。
表書きは「御供」や「粗供養」などとし、下にご自身の名前を苗字か、フルネームで書きます。
「御仏前(御霊前)にお供えください。」など、一言声をかけて施主(遺族の代表者)にお渡しするのがマナーです。
法要・法事の注意点
法要・法事の行事はさまざまあり、決まりごともそれぞれです。 また、宗派や地域で慣習がかなり異なることも多いです。
一般的とされる内容をご紹介しましたが、法要・法事のそれぞれで周りやご親族の方に相談されることをおすすめします。
葬儀の持ち物でよくある疑問・質問
ここでは、葬儀の持ち物で良くある質問をまとめています。ぜひ、お役立てください。
また、回答は一般的なものとなりますので、宗教・宗派に特化したものではありません。事前に宗教・宗派が分かっている場合は、確認されることをお勧めします。
どうしても外したくない方は、手袋を着用したり、指輪をはめていない方の手のひらを指輪の上に置いたりして隠しておくと良いでしょう。
光沢がある物やラメが入っている物は控えましょう。
もし、それ以外のネックレスをお持ちでない場合は、着用を諦めるましょう。
もし、お持ちでない場合は、暗めの色(黒、グレー、紫等)のハンカチに包んでもマナー違反にはなりません。
お通夜の服装は、地味な平服(黒、グレー、濃紺、濃茶)でも失礼にあたらないとはされています。
一方、葬儀や告別式は喪服、持ち物も黒で統一するのがマナー(作法)とされています。
※ただし、ハンカチのように一部例外もありますので、ご注意ください。
【合わせて読みたい】
弔い事用のハンカチのマナーについての詳しい説明はこちら
キリスト教の場合
キリスト教には宗派があります。カトリック(カソリック)とプロテスタントです。
どちらの宗派においても、数珠(念珠)は不要となります。念珠は仏具の一つであるため、キリスト教式の葬儀では使われないためです。
キリスト教の式に参列する際に最も気をつけたいのは、香典袋の表書きです。
キリスト教の場合、カトリック(カソリック)とプロテスタントでも違いますので気をつけましょう。
カトリックの場合:「御ミサ料」、「御花料」もしくは「御霊前」
プロテスタントの場合:「御花料」
*プロテスタントでは教えに反するということで「御霊前」は使えません。
また、キリスト教の葬儀の場合、ロザリオはお祈りの道具のため、葬儀に持参するのは控えましょう。
ちなみに、ロザリオはネックレスではありません。
お祈りの時に手に持って使う道具ですので、ネックレスとして使うこともありません。
カトリックの場合、信者の方はベールを被りますが、色は白で問題ありません。
最近は、信者の方でもベールを被らずに参列される方も増えてきていますので、参列先の教会の神父様もしくは教会員の方に事前に確認をされると良いでしょう。
【合わせて読みたい】
キリスト教式葬儀についての詳しい説明はこちら
創価学会の場合
創価学会の場合、葬儀は「友人葬」といって僧侶は呼ばずに学会員の代表の方が南無妙法蓮華経の題目を唱える式となります。
装いや持ち物は、基本的に仏式と同じとなります。
念珠(数珠)も持参しましょう。学会員の方の数珠(念珠)の形は決まっていますが、ご自身の持たれている数珠(念珠)を持参して問題ありません。
なお、香典は必要ないと創価学会として明言されています。学会員でない方が、香典を持参しても失礼にはあたりませんが、香典返しは無いことを理解しておくと良いでしょう。
【合わせて読みたい】
友人葬(創価学会の葬儀)についての詳しい説明はこちら
まとめ
お通夜、葬儀・告別式などお葬式に持っていくもの、持ち物のマナーをご紹介しました。
様々なマナーはありますが、故人を悼む気持ちがいちばんです。
ただし、若いうちには許されることも、年齢があがると大人としてTPOにあわせた持ち物やマナーが求められます。
数珠、ふくさ、バッグなどの小物は、喪服などと一緒に年代などにあわせた弔事用で揃えておく機会を持つと安心です。
当日は故人を偲ぶ時間を大切にお過ごしください。
- 礼装、喪服のマナーとは?女性のための通夜・葬儀の服装
- 礼装、喪服のマナーとは?男性のための通夜・葬儀の服装
- 通夜・葬儀での子供の服装マナー
- 葬儀に着ていくコートの色や素材で注意すべきこと
- 通夜・葬儀の髪型マナー(男性向け・女性向け)
- 黒ならいい? 通夜・葬儀参列する際の靴について
- 色は?素材は? 通夜・葬儀に参列する際のハンカチのマナー
- 数珠、ハンカチ、バッグなど。通夜・葬儀の持ち物とは。
お葬式手配の「よりそうお葬式」
はじめてのお葬式に
役立つ資料プレゼント!
- 費用と流れ
- 葬儀場情報
- 喪主の役割
監修者のコメント
岩田 昌幸一般社団法人 葬送儀礼マナー普及協会
洋装でも日本と欧米各国では、一般的とされるマナーは少し異なります。日本では「喪服着用時のネックレスは一連にする」といわれている標準マナーですが、欧米では二連三連もごく普通に使用されています。だからと言って、私たちが数連のネックレスとつけてお参りに行くと、多くの人から白い目で見られてしまうことでしょう。マナーとは相手を思いやる気持ちを表出するもの。「嫌だな」「失礼だな」と思われる態度や装いを心掛けたいものです。