葬儀・葬式のマナーをわかりやすく解説!参列者、喪主・ご遺族が押さえたい服装、言葉遣い、当日の振る舞い

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葬儀・葬式のマナーは、参列者と喪主・ご遺族で押さえるべきポイントが異なります。

参列者の場合、悩むポイントは主に服装・身だしなみや言葉遣い、焼香の作法などですが、喪主・ご遺族の場合、受付やご案内、会食、香典返しや香典辞退について悩むことが多いです。

当記事では、参列者が知りたいポイントと、喪主・ご遺族が葬儀を執りおこなううえで押さえたいマナーや段取りを解説します。

なお、以下は日本で一般的な仏式のマナーを例としています。地域や宗教・宗派によって慣習が異なる場合がありますので、不明な場合は葬儀社やご親族に事前にご確認ください。

参列者として押さえておきたい葬儀のマナー

葬儀に参列する際に押さえておきたい服装・身だしなみ、言葉遣い、当日の立ち振る舞いについて、悩みやすいポイントを中心に解説します。

服装・身だしなみのマナー

葬儀に参列するにあたり、基本的な服装・身だしなみは以下の通りです。

なお、正喪服は喪主やご遺族が着用するため、以下は準喪服を想定しています。

立場 服装 避けたいもの
男性参列者 ・黒のスーツ、ブラックフォーマル
・白シャツ
・黒のネクタイ、ベルト、靴、靴下
・光沢があるもの
・派手なもの
・華美なアクセサリー(※結婚指輪は可)
女性参列者 ・黒のワンピース、アンサンブル、スーツ ・光沢があるもの
・露出が多いもの
・アクセサリー(※真珠の一連ネックレスと結婚指輪は可)
学生(中学~高校生) ・制服
・黒、紺、グレーなど落ち着いた色のスーツ、ワンピース、ジャケットスタイル
・華美なネクタイやリボン
子ども(園児~小学生) ・制服
・落ち着いた色のシンプルな装い
・キャラクターもの
・派手な色

急な参列で喪服が用意できない場合は、黒や紺、グレーなど地味な色合いの服装(略喪服)にしましょう。

女性の場合、メイクは控えめにし、髪が長いときは黒のゴムなどでまとめると清潔感のある印象になります。ストッキングは黒の薄手のものを選び、ネイルは落ち着いた色にするか、落としておくとよいでしょう。

なお、仏式の葬儀では数珠(念珠)を持参する方が多いようです。数珠には厄除けやお守りの意味があるといわれ、自分専用のものを用意するのが望ましいとされています。貸し借りを避ける考え方もありますが、地域や宗派、ご家庭によって異なります。キリスト教式や神式の葬儀では、数珠は使用しません。

言葉遣い・言動のマナー

受付時やご遺族に挨拶をするときなどの言葉遣いにも気を付ける必要があります。

お悔やみの言葉は短く、静かな声で伝えることが基本です。

忌み言葉に代表される、葬儀では避けた方が良いとされている表現も少なくありません。以下は一般的に避けた方がよいとされている表現の例です。重要なのは、故人さまへの敬意とご遺族への配慮を示すことです。

避けた方が良い表現 理由 言い換えの例
重ね言葉(たびたび、重ね重ね、いよいよなど) 不幸が繰り返されることを連想するため 深く、よく、いっそうなど
直接的な表現(死ぬ、急死、生きていた頃など) ご遺族を傷つける恐れがあるため お亡くなり、ご逝去など
迷信に関する言葉(迷う、浮かばれないなど) 故人が成仏できないような印象を与えるため 安らかに、お眠りください 等
不幸を連想させる言葉(終わる、消える、落ちるなど) 消失や別れを強く連想させるため お済みになる、一区切りする 等
励ましの言葉(早く元気になって、頑張ってなど) 精神的負担を強いてしまう恐れがあるため お体にお気をつけください、ご自愛ください 等

また、葬儀の最中は、故人さまと関係のない話をしたり、亡くなった理由について尋ねたりするのも失礼に当たるので注意しましょう。

なお、葬儀に参列できない場合に送る場合がある「弔電」の文例は、以下の記事でくわしく解説しています。

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当日の立ち振る舞いのマナー

葬儀の当日、参列者が迷いやすい場面ごとに、基本的な行動と注意点を下表にまとめました。

場面 基本的な行動 注意点
受付で香典を渡すとき ・短く、静かにお悔やみの言葉を伝える
・ご案内にしたがって渡す
・香典辞退がないか事前に確認する
・受付係が知人でも長話をしない
故人さまと対面するとき ・故人さまに一声かける
・故人さまに合掌、一礼したのち、ご遺族にも一礼する
・ご遺族から勧められたときのみおこなう
・故人さまに触れないようにする
合掌 ・背筋を伸ばし、胸の前で手を合わせる
・数珠は略式の場合、合掌した手にかける
数珠のかけ方・持ち方は宗派で異なる
ご収骨 ・故人さまと縁の深い人から2人1組でおこなう
・箸を用いておこなう
・素手や火ばさみで拾わない
精進落とし・通夜料理 ・一口は箸をつける
・お誘いいただいたら、なるべく断らない
・泥酔、大食い、長話、大声は避ける

焼香の作法

焼香は、参列者が最も迷いやすい所作のひとつです。立っておこなう立礼焼香の基本的な流れは以下の通りです。

  1. 順番が来たら席を立ち、祭壇の前へ進む
  2. ご遺族に一礼し、遺影に向かって一礼する
  3. 右手の親指・人差し指・中指で抹香をつまむ
  4. 額の高さに軽く押しいただく
  5. 抹香を香炉に静かにくべる
  6. 遺影に合掌・一礼し、席に戻る(ご遺族にも一礼する)

押しいただくかどうかや、くべる回数(一般的には1〜3回程度)は宗派によって異なります。迷ったときは、前の方の所作や会場のアナウンスにならうとよいでしょう。会場によっては、座っておこなう座礼焼香や、香炉を順に回す回し焼香もあります。

香典の金額相場と香典袋のマナー

香典は、包む金額のほか、香典袋(不祝儀袋)の選び方や袱紗での包み方にもマナーがあります。香典として包む金額は、故人さまとの関係性や地域、ご家庭の慣習によって異なります。一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の調査によると、関係性別の相場は以下のとおりです。

故人さまとの関係 相場
ご両親(実親・義理の親) 100,000円
ご兄弟姉妹 50,000円
おじ・おば 10,000円
上記以外の親戚 10,000円
取引先関係 10,000円
祖父母 5,000円
友人またはその家族 5,000円
職場関係 5,000円
隣人・近所 5,000円
勤務先社員の家族 5,000円

※出典:一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「第6回香典に関するアンケート調査報告書」(令和3年度、5,177件の回答集計)の最多回答額を相場として記載
※地域や故人さまとの関係性の深さ、ご家庭の慣習によっても異なるため、参考としてご覧ください

香典は袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが丁寧とされ、弔事では紺やグレー、紫など落ち着いた色を選ぶ方が多いです。不祝儀袋の表書きは宗教・宗派により異なり、仏式では「御霊前」「御香典」などを用います(浄土真宗では「御仏前」)。お札は袋の表に対して顔が下向きになるように入れるとよいとされますが、地域や宗派によって異なる場合があります。

香典袋の書き方や袱紗の包み方など、くわしい解説は以下の記事をご参照ください。

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喪主・ご遺族が押さえたい葬儀のマナー

喪主やご遺族には、参列者の人数や関係性に応じて、受付やご案内、会食の準備など、細やかな配慮が求められます。ここでは、喪主やご遺族が押さえたいマナーをくわしく解説します。

参列者を迎えるときのマナー

受付

参列者が多くなりそうな場合や香典を受け取る場合は、記帳や香典の受け取りをスムーズにおこなうために、受付を設けることが多いです。家族葬や火葬式など小規模な場合は、受付を設けないこともあります。

受付は、故人さまと少し距離のあるご親族や、友人・会社関係者などに頼むことが多いです。近い関係にあった方が受付係を務めると、最期のお別れの時間や参列者へのあいさつに集中できない恐れがあるためです。

喪主・ご遺族がどなたかに受付係を依頼する際は、受付係の方がスムーズに参列者をご案内できるよう、以下のことを事前に共有しておくのがマナーと言えます。

共通項目 確認内容の例
会葬礼状や返礼品の置き場所 渡すタイミング、予備の保管場所
芳名帳の記帳の案内方法 記入ルール、代筆の可否
葬儀場(斎場)の館内設備と位置 お手洗いや控室など、参列者をご案内する場所
当日の進行スケジュール 開式時刻、受付の開始・終了時刻
対応に迷った際の確認先 喪主・親族・葬儀社スタッフのうち誰に確認するか

参列者が多い葬儀では複数人の受付係を設ける必要があります。その際は、ご案内に迷いが出ることがないように、それぞれに役割を分担しておきましょう。

なお、受付係を依頼された方が守りたいマナーは、以下の記事でくわしく解説しています。

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参列者への挨拶

参列者と挨拶を交わす際、喪主やご遺族は一人ひとりと長く会話する必要はありません。

多くの参列者は喪主・ご遺族の心労を理解していますので、基本的には感謝を簡潔に伝えるだけで十分です。

ただし、喪主・ご遺族も一般の参列者と同様に、死を直接的に表す言葉や不幸の繰り返しを連想させる重ね言葉は使わないようにしましょう。

お通夜・葬儀の進め方のマナー

席順

一般的に喪主・ご遺族やご親族は祭壇に近い側、一般の参列者はその反対側に座ります。ただし、地域や式場によって異なる場合もありますので、葬儀社に確認しておくと安心です。

親族席と一般席が混乱しないよう、受付係に案内を頼んでおくか、座席表やご案内プレートを用意しておくと親切でしょう。

なお、幼いお子さまが参列する場合は、泣き出したり座っていられなくなったりすることがあります。ご高齢の方も、体調によっては途中で退席が必要になることがあります。喪主やご遺族は、こうした方が端の席や出口に近い席に座れるよう、あらかじめ配慮しておくと安心です。とくにお子さまは、保護者とともに座っていただくとよいでしょう。

焼香

焼香の作法は宗派によって大きく異なります。参列者が焼香の作法に迷わないよう配慮しておくと丁寧です。

現地スタッフに事前に宗派や作法を共有しておき、当日、司会者や現地スタッフにアナウンスをしていただけるように手配しておくと良いでしょう。

故人さまとの対面

故人さまと関わりが深かった方などに対面を勧める場合は、あまり無理に勧めないようにしましょう。対面に抵抗を感じる方もいるためです。

通夜振る舞い・精進落としでのマナー

通夜振る舞い(通夜料理)と精進落としでは、どちらも故人さまを偲ぶ場ではありますが、おこなうタイミングと招く範囲が異なります。また、形式や規模は地域の慣習やご家族の意向によって変わるため、わからない点は親族に確認しておくとよいでしょう。

通夜振る舞い(通夜料理)はお通夜の後に設けることが多いです。

それに対し、精進落としは主に火葬の最中や後に設けられ、親族やご遺族を中心に行われるのが一般的です。さらに、仏式では葬儀・告別式の式中に初七日法要を組み込む「式中初七日」や、火葬後におこなう「繰り上げ初七日法要」もあり、その場合は法要のあとに精進落としを設けます。順序を混同しないよう、進行はあらかじめ葬儀社と打合せておきましょう。通夜振る舞い(通夜料理)や精進落としをどの程度の規模でおこなうかは、以下の基準を参考にしてください。

  • 参加人数の見込み:参列者数と、そのうち会食に参加する人数を把握しておくと、過不足のない準備に繋がります。
  • 喪主やご遺族の体力:通夜振る舞いと精進落としのどちらも、喪主やご遺族の精神的・体力的な負担が小さくないため、無理のない範囲で執りおこなうのが良いでしょう。
  • 予算:あらかじめ予算の上限を決めておくことで、「料理の品数をどこまで増やすか」といった具体的な計画を立てられます。

なお、喪主やご遺族はもてなす側となるため、下座に座るのが一般的ですが、席次の考え方には地域差もあります。

振る舞う料理や費用、当日の流れなど、通夜振る舞いと精進落としそれぞれの詳細については以下記事をご参照ください。

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香典・供花・供物の対応マナー

香典・供花・供物について、参列者を戸惑わせないためには、あらかじめ決めた方針に沿って一貫性のある対応をすることが大切です。

辞退する場合は、連絡手段(案内状や電話、メール、受付での伝達など)によって表現を変えないようにしましょう。表現が揺れると、参列者が持参するかどうか迷ってしまう可能性があります。

なお、辞退をお伝えしていても香典・供花・供物をお持ちになる方がいらっしゃることもあり、その場合はまず丁重にお断りするのが基本です。それでもお気持ちとしてお渡しくださった際の受け取り方は喪家の方針によって異なりますが、他の参列者の目につきにくい場所でありがたくお受けするなどの配慮が考えられます。

受け取る場合は、受付で香典をお預かりする際に両手で丁寧に受け取り、感謝の気持ちを一言添えましょう。その場で中身を確認したり、金額に言及したりするのは避けます。

お布施の対応マナー

仏式の葬儀でお坊さんへお布施をお渡しする場合のマナーをご紹介します。

お布施を渡すタイミングは明確に定められていませんが、葬儀前のご挨拶時や葬儀後にお渡しするのが一般的です。お布施は、袱紗または切手盆にのせます。お坊さんから見て正しい向きになるよう、ご自身で時計回りに回してからお渡しするとよいでしょう。渡すタイミングや渡し方の作法は菩提寺(ぼたいじ)・地域・宗派によって異なる場合があるため、迷う際は葬儀社や菩提寺に事前にご確認ください。

お布施の金額相場・表書きの書き方など、詳細は以下の記事をご参照ください。

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葬儀の形式によるマナーの違い

ここまでご紹介してきた葬儀のマナーは、選ばれた形式によって必要な対応が変わることもあります。たとえば、お通夜をおこなう葬儀の形式では通夜料理の手配を検討する場面がありますが、お通夜を行わない葬儀の形式では該当しません。また、火葬式ではお通夜・告別式を行わないため、席順のご案内なども簡略になる場合があります。

家族葬や火葬式など参列者を限定する葬儀の形式では、参列をお控えいただく方への事前の連絡や伝え方に配慮することが大切です。

このように、葬儀の形式によって必要な準備や当日の対応は変わります。ご家族の希望やご事情に合った形式を選ぶことが大切です。よりそうお葬式では、こうしたさまざまな形式に対応できるよう、以下の葬儀プランをご用意しています。

形式 葬儀プラン 向いているケース 目安人数 葬儀の流れ
一般葬 一般葬プラン ・知人・友人や職場の方など広く招きたい
・多くの方と一緒に故人を見送りたい
~100名程 お通夜→告別式→ご火葬
家族葬 家族葬二日プラン ・家族・親しい人とあたたかな葬儀がしたい
・心ゆくまで故人との時間を取りたい
1〜30名程 お通夜→告別式→ご火葬
家族葬 家族葬一日プラン ・お通夜は不要だがしっかりと式を行いたい
・参列者の体力的なご負担を軽減したい
1〜30名程 告別式→ご火葬
火葬式 火葬式自宅安置プラン ・式は省略し、火葬のみを行いたい
・火葬まで、故人と自宅でゆっくり過ごしたい
1〜10名程 ご安置→ご火葬
※自宅安置
火葬式 火葬式面会プラン ・式は省略し、火葬のみを行いたい
・安置中に面会し、故人と最後のお別れをしたい
1〜10名程 ご安置→ご火葬
※預かり安置(面会あり)
火葬式 火葬式直葬プラン ・式は省略し、火葬のみを行いたい
・できるだけ費用を安く抑えたい
1〜10名程 ご安置→ご火葬
※預かり安置(面会なし)

どの形式が適しているか迷ったときは、参列予定の人数や故人さまのご意向、ご遺族の体力面なども踏まえて検討するとよいでしょう。

葬儀の進め方で迷ったときは早めに相談を

葬儀を執りおこなうにあたり、喪主・ご遺族に求められる判断は多く、迷ってしまう場面は多いです。また、葬儀社との調整に手間を感じることもあるでしょう。

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よりそうお葬式 コラム編集部

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