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お通夜での挨拶マナー!立場別に紹介

  • 2022年06月02日

日常的に使用している言葉であってもお通夜では「縁起が悪い」と受け取られてしまうことがあります。そのため、もし自分が喪主となり挨拶をする場合には失礼にあたらないよう、正しいマナーを知っておくことが大切です。
またお通夜に参列する場合にも、遺族に対して正しい挨拶を行わなければいけません。正しいマナーでお通夜の挨拶をすることで、故人への気持ちも伝わります。
そこで今回はお通夜での挨拶マナーや喪主の挨拶について詳しく説明します。

お通夜で参列者の挨拶マナーは?

お通夜に参列する際には遺族にお悔みの挨拶を述べます。
「この度はご愁傷様でございます」と述べるのが一般的であり、故人を亡くした悲しみに暮れている遺族に対して小さな声で挨拶をするというのもマナーです。

「ご冥福をお祈りいたします」という言葉もありますが、この言葉は仏式のみで使用します。
神道やキリスト教など他の宗教では使えませんので気をつけましょう。また、「成仏」や「往生」なども仏教用語ですので、他の宗教では使用しません。

お悔やみの言葉を述べる際には、死を連想させる「忌み言葉」や悲しみが繰り返されることを意味する「重ね言葉」は避けるべきであると言えるでしょう。
忌み言葉や重ね言葉を例に挙げると「重ね重ね」「たびたび」「ますます」「いよいよ」「追って」などがあります。
同じ言葉を重ねることで不幸が重なることを意味してしまいます。そのため、こういった言葉をうっかり使ってしまうと縁起が悪いと受け取られてしまうのです。

さらに仏式では「浮かばれない」「迷う」といった言葉も挨拶としてふさわしくないとされています。故人の無念な思いや寂しさ、悔しさを感じさせる言葉は避けるのがいいでしょう。
その他にも、忌み嫌う言葉ではありませんが、仏式では「天国」という言葉も使用しません。加えて「冥福」や「霊前」も宗旨によっては使わないこともあります。

遺族への挨拶マナー

生前に故人と親しくしていたなどの理由から、お通夜の際に遺族に改めて挨拶をしたいと考える人もいるでしょう。
ただ、遺族は取り込んでいることも多いためお通夜では簡単な挨拶に留めておくのがマナーです。

また、大切な家族を亡くして間もない遺族に故人との思い出や自分の気持ちなどを伝えてしまうと、かえって差し障りができてしまうこともあります。
余計なトラブルをおこさないためにも、遺族への挨拶は平凡でありきたりのものを短く伝えるのがいいでしょう。

さらに亡くなったときの状況や病状などを聞くことは失礼にあたります。子供を亡くした遺族である場合には、自分の子供の話題は慎しむのがマナーです。
お悔やみの言葉を述べる時に笑顔を見せることもマナー違反にあたりますので気をつけましょう。
その他にも「元気を出して」や「頑張って」といった励ましの言葉は、家族を失った人には失礼にあたると言われていますので、注意しなくてはいけません。

受付で香典を渡すときの挨拶は?

通夜の受付で香典を渡すときにもマナーがあります。受付ではまず一礼し、受付を担当している人物に「このたびはご愁傷様です」と挨拶します。
香典を渡すタイミングは受付で記帳した後です。香典を渡すときには「ご霊前にお供えください」と一言添えましょう。「お納めください」や「どうぞお供えください」と言っても構いません。

香典はあらかじめふくさに包んでおくのがマナーですが、ふくさごと香典を渡してしまうと、不幸を渡すことを意味してしまうので気をつけましょう。
香典はふくさから取り出し、手早く畳んだふくさのうえにのせます。それをさらに表書きの名前が相手に読めるように向きを変え、両手で差しだしましょう。向きを変える際には右まわりに180°回転させるのが正しいマナーです。

もし受付がない場合には拝礼の時に御霊前に供えるか、遺族に手渡しましょう。ただ、遺族に手渡す場合でも香典の向きや両手で渡すといった作法は同じです。

お通夜での喪主の挨拶は?

お通夜では僧侶の読経と参列者の焼香の後、弔問客に対して喪主が挨拶を行います。通夜の儀式がひと通り終わった後か、通夜振る舞いの前に挨拶をするのが一般的です。
大切な家族を失ったばかりで遺族にとっては辛い時期ではありますが、挨拶で悲しみを嘆いてしまうと弔問客に失礼にあたります。
そのため、挨拶はできるだけ簡潔に行い、湿っぽくならないように注意しましょう。

もし、挨拶に自信がないという場合にはメモを見ながら話しても構いません。
また、使い慣れない言葉を使う必要もありませんので、ゆっくりと落ち着いて気持ちを伝えることが大切です。
家庭や職場で会話するよりもやや遅いぐらいのはやさで話すと聞き手にも伝わりやすいと言えるでしょう。話す時間も1~2分程度で十分です。文字にすると400文字詰めの原稿用紙1枚程度の内容で問題ありませんので、伝わりやすい言葉で弔問客に感謝の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。

具体的な挨拶の流れとしては、まずは弔問へのお礼を伝えます。故人のエピソードなども簡潔に述べ、故人が弔問客から生前に受けた好意などにも応えられる内容を話しましょう。さらに通夜ぶるまいがある場合には、通夜ぶるまいの席への案内も述べておきます。告別式の案内も行い、弔問客へのお礼の気持ちを再度述べ、感謝の気持ちがこもった挨拶になるよう心がけましょう。

通夜ぶるまいでの喪主挨拶は?

通夜のあとには「通夜ぶるまい」と呼ばれる簡単な食事会が行われます。
通夜ぶるまいには、遺族からの弔問のお礼とお清め、さらに故人への供養のために故人と最後の食事を共にするといった意味があります。
通夜ぶるまいは地域によってはないところもありますが、遺族から参加を勧められた場合などには、できるだけ参加するのがいいでしょう。

通夜ぶるまいが終了した後には一般的に喪主が挨拶をします。
この喪主挨拶では弔問のお礼とともに通夜ぶるまいが終了したことを告げます。
それに加えて告別式の案内を述べ、結びの言葉で締めくくるのがマナーです。
故人の話などを交えながら弔問への感謝を述べて、弔問者の帰途に対しても気遣いの一言を伝えるといいでしょう。

もし通夜ぶるまいの挨拶を手短に済ませたいという場合には、故人の生前のエピソードなどは省略しても問題ありません。
また、故人が不慮の事故などで亡くなった場合や若くして亡くなった場合などでは、亡くなった経緯に触れる必要もないのです。通夜ぶるまいでのあいさつでも、お通夜の挨拶と同様にあまり長くならないように気を付け、簡潔な内容にします。

一般的な喪主の挨拶例文

お通夜での一般的な喪主の挨拶では「本日はご多用中のところ、故人のためにお焼香を賜りまして誠にありがとうございます」と弔問へのお礼から始めます。
その後通夜ぶるまいの案内と告別式への案内を伝え、さらにお礼を述べるのが一般的です。
ここではお通夜の喪主の挨拶例を2例あげて紹介します。

本日はご多用中のところ、故人のためにお焼香を賜りまして誠にありがとうございました。
○○(故人)もこのように皆様に見守られまして、喜んでいることと存じます。(続いて故人の思い出や人となりを話します)。
なお、明日の葬儀・告別式は○○時からでございます。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
ささやかではございますが、別室に粗茶を用意しております。どうぞ召しあがりながら、故人の思い出話などをお聞かせいただければと思います。
本日は本当にありがとうございました。
本日はお忙しいところ通夜に駆けつけてくださり、厚く御礼申し上げます。
突然のことで私もまだ信じられない気持ちでございますが、故人が皆様に支えられて幸せな人生を送ることができたことを深く感謝申し上げます。(ここで故人の思い出や人となりを述べます)。
これからは家族で助けあい、故人の分まで頑張って参りたいと考えております。どうか皆様、今後とも変わらぬご厚情をいただきますようお願いいたします。
なお、明日の葬儀・告別式は○時~○時となっております。あちらの部屋に簡単な食事の用意などをさせていただきました。故人の供養になりますので、どうぞお召し上がりください。
本日はどうもありがとうございました。

お通夜の短い挨拶文の例

お通夜での喪主挨拶は一般的な定型文にこだわらず、短い構成にすることも可能です。
故人のエピソードを入れない構成でシンプルに述べても問題はありません。ただ、その場合にも弔問へのお礼を忘れず、葬儀の案内と通夜ぶるまいの案内も述べましょう。
短い挨拶の例文は以下の通りです。

本日はお忙しいところ、○○(故人)のためにお焼香を賜りまして誠にありがとうございます。
また、故人の生前はひとかたならぬお世話になりました。亡き○○(故人)になり替わりお礼申し上げます。
なお、明日の葬儀は○○時より執り行いますので、よろしくお願いいたします。
個別に粗餐を用意いたしました。故人の供養になりますのでお召し上がりください。
本日は、誠にありがとうございました。
本日はお忙しいなか、お運びくださいましてありがとうございました。
皆様方にお越しいただいたこと、故人も喜んでいることと思います。
明日の葬儀は○○時より、○○斎場にて執り行いますので、よろしくお願いいたします。
別室にて簡単な食事の用意などをさせていただきました。故人を偲びながらお召し上がりください。
本日は本当にありがとうございました。

親族が喪主代理として挨拶する例文

喪主が高齢や、小さい子供の場合には親族が喪主代理として挨拶を行うこともあります。
また、故人に親族がいない場合には深い間柄であった参列者が代理となり挨拶をするケースもみられます。
どちらの場合であっても喪主の代理として挨拶を行うのですから、挨拶の冒頭では喪主の代理であるといった自分の立場を述べ、故人との間柄を説明しておくことが大切です。
挨拶の内容は喪主と変わりませんが、あくまでも喪主の代表ですので、主観を交えた内容にならないように気を付ける必要があります。
親族が喪主代理として挨拶をする場合、冒頭では以下のように述べるのがいいでしょう。

遺族並びに親族を代表いたしまして、ひと言ご挨拶させていただきます。
本来ならば喪主である○○がご挨拶を申し上げるところではございますが、高齢のため故人の○○(自分の立場)が代わりましてご挨拶申し上げます。

家族葬で喪主が挨拶する例文

家族葬というのは家族や親族、個人と親しかった人のみで行う葬儀のことです。一般的には10人から30人程度で、自宅や斎場で執り行います。
家族葬での葬儀の運営は葬儀社が行うことが多くみられますので、喪主はいないと考える人もいるでしょう。
しかし、参列者を決定し、香典や供花の有無を決めるのは喪主の務めですので、家族葬であっても喪主は必要とされます。
そのため、家族葬においても喪主の挨拶はあるのです。また、家族葬でも僧侶に読経をお願いするケースが多く、僧侶への挨拶を行うのも喪主の務めであると考えましょう。

家族葬での喪主挨拶は参列者の焼香や僧侶の読経が終わった時に行います。
家族葬での喪主の挨拶も一般的な挨拶文と同じ構成です。
最初に参列へのお礼を述べ、故人に関することや通夜ぶるまいを用意している旨を述べます。香典辞退などの事情がある場合には知らせておくのがいいでしょう。
例文は以下の通りです。

本日はお忙しい中○○(故人)のためにお運びくださいましてありがとうございました。
皆様にお越しいただいて○○(故人)も喜んでいることと思います。この後は故人の思い出話などをお聞かせいただきたく、別室にお茶などをご用意させていただきました。○○(故人)の供養になりますので、ご参加いただけると幸いです。

お通夜の挨拶は形式よりも心を込めよう

お通夜での喪主挨拶や参列者の挨拶には一般的な形式があります。
喪主はお通夜を執り行う側として参列者にきちんとお礼を伝えるのが正しいマナーです。参列者においても大切な家族を亡くした遺族の気持ちを考え、控えめな挨拶に留めるのが最善であると言えるでしょう。
また、お通夜の挨拶では避けたほうがいいとされる言い回しや言葉などもあり、誤って使ってしまうと相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。
そのため、お通夜での挨拶における正しいマナーを知っておくことが大切です。

しかしながら、故人を失った悲しみは遺族や参列者も同じであると言えます。
どれだけ形式にこだわっても、気持ちのこもっていない挨拶では思いが伝わらないこともあるでしょう。
お通夜は遺族も参列者も故人を偲ぶために集まっているのですから、お互いが故人を想い、心を通わせることが重要です。故人を偲ぶ気持ちを大切にし、心を込めてお通夜の挨拶を行いましょう。

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