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通夜や葬儀などで香典を受け取った際には、お礼の気持ちを込めて香典返しをするのがマナーです。しかし人生において喪主になる回数というのは極めて少ないため、香典返しの正しいマナーについて知っている人は少ないようです。香典返しはどのようなタイミングで行い、どんな金額の商品を贈るのがいいのでしょうか。そこで今回は香典返しについて詳しく説明し、金額の目安や香典返しをするタイミングといったマナーについても紹介します。
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
香典返しを説明する前に、まずは香典の意味について知っておきましょう。昔は不幸があった時に親戚や近所の人が集まって故人の供養をしていました。この供養が現在では「香典」や「供物」に形を変え、葬儀などで香典を贈るようになりました。そのため香典には大切な家族を亡くし悲しみに沈む遺族を助け、励ますという気持ちが込められています。そういった気持ちを十分にくみ取り、四十九日が過ぎた後に無事に法要を済ませることができた報告を兼ねて贈るのが香典返しです。一般的には香典をいただいた人に無事に法要が済んだお礼として香典返しをします。
香典返しは四十九日の法要が無事に済んだことを報告する意味を持っていますので、四十九日を過ぎた後の「忌が明けて」から贈るのが一般的です。喪主が直接持参して挨拶するとともに手渡すのが本来のマナーですが、核家族化がすすみ、家族や親族と離れて暮らす人も多いことから現在では挨拶状とともに郵送することが多くみられます。
香典返しは四十九日当日から1カ月以内に送るのが妥当とされていますが、それほど急ぐ必要はありません。ただ、葬儀や通夜に参列していただいた人へのお礼状となる会葬礼状は香典返しに沿える「忌明けの挨拶状」とは別のものです。そのため、会葬礼状は早めに出しておくのがいいでしょう。
香典返しは、初七日が終わると忌明け法要までの期間に香典返しの準備をしておくとスムーズに届けられます。もし準備が遅れてしまい、香典返しのタイミングに間に合わなかった場合には「ご挨拶が遅れた旨のお詫び」を添えて送るのがマナーであると言えます。
日本には「半返し」という習慣がありますので、香典を受け取った場合にはもらった金額の半分を香典返しとして贈るのがいいでしょう。ただ、半分では多すぎるという考えもあることから3分の1~半分程度の金額の品物を贈るのが一般的です。
例えば5,000円の香典をもらった場合には2,500円、1万円に対しては5,000円、2万円以上の場合には1万円程度を目安にしましょう。香典の金額は人によって異なるため、金額に応じた3段階程度の品物を用意しておくのがおすすめです。
葬儀ではやるべきことが多く、誰からどの金額の香典を受け取ったのかに関して混乱してしまいがちですが、受け取った金額に相当する香典返しをしないことには失礼に当たります。そのため周りの人に協力してもらい、誰からいくらの香典を受け取ったのかを控えておくことが大切です。
また、香典返しにはのし紙をかけますが、のし紙には品物に直接のしを付けてから包装する内のしと、品物を包装してからのしをかける外のしの2種類があります。どちらをかけるのかは地域によって異なりますので、確認しておくのがいいでしょう。
一般的には持参して手渡しするときには外のしであり、郵送する場合や控えめな気持ちを表す際には内のしを使うことが多くみられます。のし紙の表書きには上段に「志」と書き、下段には「◯◯家」「◯◯(姓のみ)」または喪主のフルネームを記入します。ただ、関西地方では上段に「満中陰志」と書くのが一般的です。
葬儀や通夜の参列者の中には、故人の生前にお世話になったことから高額な香典を贈る人もみられます。そういった場合には品物だけで香典返しをするのではなく、香典返しの品物に沿えて商品券を渡すのもいいでしょう。
また、カタログギフトにも高額の商品がありますので利用するのもおすすめです。ただし、親族や身内から高額な香典を受け取った際には扶助の気持ちが強い場合が多くみられます。その場合の香典返しは3分の1~半分程度を守る必要はありません。遺族を助けたいという思いが詰まった金額ですので、受け取った金額の3分の1~4分の1程度の香典返しに留めておくべきです。
香典返しは当日にすることも可能で、最近では当日の香典返しを選ぶ人も増えています。当日に香典返しをする際には受け取る金額に関係なく同じ品物を渡します。そのため当日の香典返しには2,000円~3,000円といった金額の品物が選ばれることが多くみられます。ただ、受け取った香典が高額だった場合には当日の香典返しだけでは不十分な場合があります。その際には半返しの額との差額に相当する返礼品を四十九日が過ぎてから改めて贈りましょう。
香典返しを当日にする人も多くみられますが、当日の香典返しにはメリットやデメリットがありますので、注意が必要です。
当日に香典返しをしておくと、四十九日を過ぎた後に行う香典返しの商品選びといった手間が省けます。また、香典の金額にかかわらず一律の金額の香典返しで済みますので、何種類もの香典返しを選ばなくてもいいのです。さらにその場で香典返しが渡せることで送料の必要がありません。
もし、その地域に当日返しの風習がない場合には会葬御礼品と勘違いされることもあるでしょう。そのため、後で香典返しを催促される可能性も考えられます。また、5,000円以上の香典を受け取った際には四十九日後に改めて差額分の香典返しをする必要がありますので手間がかかります。そのうえ高額な香典を受け取ったにもかかわらず、香典返しが2回に分かれることで中途半端な金額の香典返しを二つ贈ることになってしまうのです。さらに夫婦で参列し連名で3,000円や5,000円といった香典を受け取った場合でも、それぞれに香典返しを渡してしまうこともあります。そういった件数が増えてしまうことで割高になってしまうこともあるでしょう。
香典返しは不祝儀のお返しやお礼を意味していますので、香典返しの商品は不幸が繰り返さないように縁起を担いで消えてなくなるものが選ばれています。その「消えもの」として一般的なのは海苔やお茶、お菓子、砂糖といった食べ物です。海苔やお茶などは軽く、日持ちもしますので、香典返しの品物として選ばれることが多くみられます。また、砂糖などはいくつあっても困らないことから喜ばれる香典返しの一つです。
消えものは食べ物の他に実用品も人気があります。洗剤や石けんなどは頻繁に使うものですので、非常に実用的な香典返しです。その他にも実用性の高いタオルも選ばれています。
消えものではありませんが、相手側が自由に選べるといった理由からカタログギフトの利用も多くみられます。カタログギフトであれば価格帯別に何種類か用意されていることが多く、香典の金額に合わせて選べ、香典返しの商品を一つ一つ選ぶ手間も省けます。さらに、地域によっては商品券が選ばれることもあります。
香典返しは直接手渡してお礼を述べるのが正しいマナーです。しかしながら、香典を受け取った全ての人に直接渡すのは難しいため、郵送することもよくあります。このように香典返しを直接渡せない場合には、お礼状を添えておくのが一般的です。ただ、お礼状にもマナーがありますので失礼に当たらないようきちんとマナーを守って作成しましょう。
まず、香典返しのお礼状には以下の項目を記載する必要があります。
香典返しのお礼状を構成する際には、「故○○儀」「亡父○○儀」といった形式で故人の名前を書いておきます。香典をいただいたことのお礼を述べ、戒名がある場合には戒名を添えて故人の四十九日の法要が無事に済んだ報告をしましょう。生前に故人を気にかけ、付き合いをしてもらったことへの感謝とお礼の言葉も忘れずに書いておきます。それに続いて香典返しの品物を送ることを報告するのが一般的です。その後、本来であれば香典返しは直接手渡すことが礼儀であるものの、略儀でお礼を述べることへのお詫びを書き添えておきましょう。最後に差出人の名前を記入します。
お礼状を作成する際の注意点には、句読点を打ってはいけないことがあげられます。というのもお礼状は基本的に縦書きですので句読点を打つべきではないのです。その他にも句読点は文章を止めるという意味ももっています。お礼状には止まることなく法事がつつがなく進むようにといった願いも込められていますので句読点は打たないのがマナーです。
その上、「ますます」や「つねづね」といった繰り返す言葉も使ってはいけません。葬儀などの悲しいことが繰り返されないといった意味も込めて、繰り返す言葉はタブーであることを知っておきましょう。
さらに、お礼状は敬語で書くのが基本ですが、間違った敬語を使わないように気をつけましょう。丁寧に書こうとすると間違った敬語を使ってしまうこともありますので注意が必要です。例えば故人は身内ですので「逝去」は使えません。身内の場合には「死去」を使うのが正しいのです。
失礼に当たらないお礼状を出すには、香典返しを購入したお店のサービスを利用する方法もあります。香典返しの品物を扱うお店にはお礼状を無料でつけてくれる場合もあり、いくつかの定型文の中から選べるケースもみられます。宗教や故人の名前、喪主の名前などを伝えておくだけで作成してもらえますので、非常に便利です。
香典返しは必ずしもしなくてはいけないものではありません。もし一家の働き手を亡くし、その家の子供がまだ幼い場合には香典返しをしないこともあります。また、葬儀の際に香典や供物をお断りすることをあらかじめ明示している場合にも香典返しの必要は無いのです。さらに、受け取った香典を故人にゆかりのある事業や社会福祉施設などへ寄付した場合にも香典返しをしないことがあります。
しかしながら、香典返しをしない場合でも香典を受け取ったのであれば忌明けにあいさつ状を出すのが一般的です。挨拶状には香典を遺された子供の養育費に充てることや、寄付をした旨など香典の使途を報告する必要があります。もし香典を寄付に代えたのであれば、どの施設へどのような趣旨で寄付したのかを詳しく書き添えておきましょう。故人の遺志で寄付に代えた場合には、そのことも明記しておきます。もし、寄付を受けた機関から感謝状や受領者などを受け取っている場合には、そのコピーを添付しておくのも一つの方法です。香典が有意義に運用されたことがわかり、香典を贈った人に安心感をもたらせます。
また、身内の葬儀の際には勤めている会社などから香典をもらうこともあります。この場合には会社の規模や風土によって対応が異なります。大企業の場合には形式的に総務部などから届けられることが多いのが特徴です。この場合、香典返しはしなくても失礼に当たりません。もし会社のごく親しい人達から香典を受け取った場合には香典返しをした方がいいでしょう。中小企業などの場合には香典返しの予算をランクアップさせ、社長宛てに香典返しをする人も多くみられます。もし、香典の差出人が「○○一同」などであった場合にはその部署に対し、みんなで分け合えるような個包装されているお菓子などを香典返しとして贈るのがいいでしょう。
葬儀の参列者の中には遺族に余計な気遣いをさせたくないといった思いや、葬儀にかかる費用や遺族のこれからの生活の役に立ててほしいといった理由で香典返しを辞退する人もいます。
このようなケースには二通りあり、身内の場合には相手の厚意を無駄にしないようにそのままの気持ちを受け取り、香典返しを控えましょう。香典返しはしないものの、お礼状はきちんと書き、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
一方で身内でない場合には断られたとしてもできるだけ香典返しをしましょう。香典返しとして受け取ってもらえない場合にはお中元やお歳暮などの機会に贈りものをし、感謝の気持ちを伝えるという方法もあります。
その他にも公的な職に就いている人の中には法的に香典返しが受け取れない人もいます。職場で香典返しの受け取りを禁じられている人もみられますので、受け取ることができない人もいることを知っておきましょう。こういった場合には香典返しをすることで相手の迷惑になってしまいますので、控えるのがマナーです。
香典を贈る側にもマナーがあるように、香典返しにもマナーがあります。遺族を助け、励ますという気持ちが込められている香典ですので、正しい方法できちんとお礼をするべきであると言えるでしょう。香典返しは受け取った金額によって金額が変わります。葬儀の参列者に失礼に当たらない金額を知り、誠意をもって香典返しをすることが大切です。
香典返しは役職によって受け取れない人もいますので、香典返しのマナーをしっかりと知っておく必要があります。香典を贈ってくれた人の気持ちを汲むためにも正しいマナーで香典返しを行いましょう。
監修者のコメント
現在の香典は、相互扶助というより家族へのお見舞いという意味が強く、互いの関係を表明する機会となっています。香典返しの慣習は、忌み籠りの期間が明け、共同飲食に餅や饅頭を配ったりすることなどから派生したと言われています。
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記事の制作・編集
よりそうお葬式 コラム編集部
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