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香典袋を書く時に気になるのが先方の宗派です。しかし、実際はキリスト教か神道か案内の文章で見当することはできても、事前に仏教宗派まで把握できるケースはほとんどありません。 必ずしも宗派に沿った表書きを必ず準備しなければいけないわけではありませんが、各宗教・宗旨・宗派の香典袋の書き方のポイントを押さえておきましょう。香典袋はどの宗派でも必要になりますので、日頃から書き方を覚えておくと安心です。ここでは、香典袋の書き方について幾つかの宗派を取り上げてご紹介していきます。具体的な書き方を、順を追って見ていきましょう。
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
香典を持参する際の香典袋は、中に入れる金額に応じてそれぞれ相応しいタイプがあります。例えば、比較的少額の3千円から5千円といった金額の場合は、水引が印刷されている略式の香典袋が妥当な選択になります。こういったシンプルな香典袋は、1万円までであれば使用してもとくに問題になることはありません。このタイプの香典袋はコンビニエンスストアなどでも手に入りやすく、ストックしておくと何かと役に立ちます。やや多めの金額を入れるときには、香典袋も少しグレードを上げます。3万円から5万円ほどの金額を包む場合は、白地の和紙に双銀や白黒の水引がついたタイプなどが適当でしょう。
親や子供、兄弟など、ごく近い家族や親族が亡くなった場合や社葬の場合は、もしかすると10万円以上の金額を包むこともあるかもしれません。このような場合は、装飾性の高い水引がついた香典袋を使用するとよいでしょう。高級な香典袋の水引の中には、かなり凝ったデザインのものも見られます。この手のデザイン性の高い水引の場合も、大概は双銀で統一されていますが、概して豪華な印象です。まとまった金額を包む場合は、こういったグレードの高い香典袋を使用するのも1つの方法です。
香典を持参する際には、香典袋のタイプや表書きの文言で悩むこともあるでしょう。使用する香典袋の種類や相応しい表書きのスタイルは宗派によって異なるため、予め先方の宗派を把握していないとマナーに則った対応をすることが難しくなるかもしれません。
ちなみにこのような表書きをするときに一番無難なのは、「御霊前」です。厳密にいえば「御霊前」は仏教、神道、キリスト教のすべての宗派に対応しているわけではありませんが、慣例的に使われている傾向があります。実際、先方の家の宗派が分からない場合にも、とりあえず「御霊前」と記載するケースが多いです。
たとえば、「御霊前」を使用しない宗派として浄土真宗があげられます。日本では門信徒数(檀信徒に相当)が多いにもかかわらず、以外と知らない人も多いのではないでしょうか。浄土真宗の家のお葬式では、香典袋に「御仏前」と記載するのが一般的なマナーです。とは言っても、余り付き合いのなかった相手の場合は、先方の仏教の宗派まで把握していないこともあるでしょう。このような場合、多少の失礼を予測した上で「御霊前」と記載する方も少なくありません。事前に先方に宗派を確認しておくのが1番ですが、状況によっては情報が得られないこともあります。
お葬式の場合は、いち早くお悔やみの気持ちを伝えることが大切になりますので、必要に応じて臨機応変に行動していきたいところです。
先方が仏教の場合、香典の表書きには「御霊前」や「御香典」、「御香料」などの文言を記載するのが1つのマナーです。その他、「御悔」や「御仏前」といった文言も仏式のお葬式では使用されています。いずれの文言も大きな違いはありませんので、そのときの状況に応じて使い分けることができます。
「御仏前」につぃては、浄土真宗でよく用いられる表書きですが、他宗派の場合でも使用できます。たしかに、浄土真宗以外の仏教宗派では、四十九日を過ぎるまで浄土にたどり着かないのですが、故人を見守る仏様に対して志納するという意味合いでは間違いではないとされているからです。迷ったときには、無難な「御霊前」を使っておけば大きな失敗は避けられるでしょう。市販されている香典袋の場合も、表書きの部分に「御霊前」と印刷されているものが多いです。蓮の花がデザインされた香典袋は仏式専用となっていますので、仏教のお葬式の際には問題なく使えます。
キリスト教式のお葬式は、カトリックかプロテスタントかによって若干表書きの書き方が違います。いずれの宗派でも使えるのが、「お花料」や「御花料」などの表書きです。カトリックの場合は、お葬式でもミサと呼ばれる儀式を行います。したがって、「御ミサ料」などもよく使われる表書きの1つです。ちなみにプロテスタントでは、「献花料」や「忌慰料」などの表書きを記載することもあります。仏式でも使われている「御霊前」でも、とくに目立ってしまうことはないでしょう。
このような文言を記載する香典袋は、カトリックの場合もプロテスタントの場合も市販されている一般的な香典袋で問題ありません。ただ、すでに「御香典」などの表書きが印刷されているものや、蓮の花がデザインされた香典袋は、キリスト教式のお葬式では使わない方が無難です。このような宗派のお葬式では、十字架や百合の花がデザインされている香典袋を使用すると、マナーをきちんと理解している人、と一目置かれる可能性があります。十字架や百合の花のデザインが施された香典袋は、文房具の専門店などで購入できるケースが多く、市販品を手に入れることも不可能ではありません。表書きと香典袋のデザインを統一させれば、故人や遺族へのお悔やみの気持ちを存分に示すことができるでしょう。
日本の習俗は神仏混合のため、特定の神社の氏子である家も少なくありません。しかし、神道で葬儀をあげるケースは2%程度です。このような神道のお葬式に香典を持参する場合は、香典袋に「御榊料」や「玉串料」、「御玉串料」といった表書きを書きます。
「神饌料」や「御饌料」、「御神前」も神道のお葬式で用いられている表書きの1例です。こういった神道のお葬式でも、仏式やキリスト教式のお葬式と同様に「御霊前」という表書きを使うことができます。香典袋を出先で急きょ用意しなければならないときにも、「御霊前」と表書きに印刷された袋を購入すれば、急場をしのげるでしょう。
「玉串料」や「御玉串料」の玉串とは、神道のお葬式で行う玉串奉奠で使われる道具です。玉串奉奠は、仏式のお葬式の焼香と同じような意味合いを持ち、故人への哀悼の気持ちを示す儀式です。仏式のお葬式とは、式の進め方にも異なる点が多いのが神道の特徴で、お悔やみの際にも「供養」などの仏教の言葉を使わないといったルールがあります。香典袋は蓮の花のデザインがないものを選ぶのが基本で、水引は印刷の略式や黒白、双銀などが一般的です。
「御霊前」などの香典袋の表書きは、基本的に水引の内側の部分に書き入れます。書くときには、香典袋の丁度中央になるようにバランスのよいレイアウトを考えましょう。自分の名前は、水引の下側の中央に記載します。「御霊前」よりもやや小さ目の文字にし、フルネームで書くようにすれば、バランスがよくなるでしょう。香典袋の表書きを書くときには、ボールペンや万年筆などは不向きです。こういった筆記具で書いた文字は意外に目立ってしまいますので、急いでいるときでも筆ペンなどを用いるのがベストです。達筆な方は、筆で書くのもよいでしょう。
このような筆ペンや筆で書くときに気を付けたいのが、墨の濃さです。香典の表書きの場合は、真っ黒よりも淡い色調の薄墨で書くのが本来のマナーと考えられています。筆ペンにも薄墨のタイプがありますので、香典袋の表書きを書くときにはぜひ活用してみましょう。筆で書く場合は、墨汁を薄めてから使用するなど、適宜墨の濃さを調節しながら書くと程よい色調に仕上がります。
香典袋の中には、内袋がついているタイプがあります。このような香典袋を使うときには、内袋にも金額や氏名などを書き入れることが必要です。内袋の表面に書くのが、中に包むお金の金額です。例えば、1万円を包む場合は「金壱萬円」、3万円の場合は「金参萬円」といったふうに漢数字で金額を書くのが内袋のマナーです。
こういった金額は、内袋の中央部分に縦書きで書きます。また、内袋の裏面には、差出人の住所と氏名を記入します。もしも、内袋に金額や住所、氏名を書く欄が別に設けられているときには、その欄の中に該当する項目を書き入れましょう。香典袋にもさまざまなタイプがありますので、書き方もその都度相応しいスタイルに整えます。
ちなみに漢数字で金額を記入する際には、領収書などによく使われている「也」という文字は不要です。香典袋の場合は、一般的にこの「也」という文字は使用しません。シンプルに金額のみを書くのがマナーになっていますので、気を付けましょう。
香典袋の「御霊前」や「御香典」といった文字を、市販の慶弔用スタンプを押して仕上げている方もいるかもしれません。慶弔用スタンプは、文房具店や通販ショップなどで簡単に手に入るようになっており、文字を書くのに自信がない方からも人気です。この手のアイテムはマナーの点で問題があるという人もいますが、そもそも不祝儀袋と一緒に短冊形の差し込み式表書きを使用している人がほとんどなので、あまり気にする必要はないでしょう。 それよりも、名前をフルネームで書く、住所をわかりやすく崩さすに書く、といった配慮のほうが大切です。
薄墨で香典袋の表書きを書くのには、幾つかの理由があります。
例えば、「悲しみのあまり涙で墨が薄くなってしまった」などは、薄墨を使うことがマナーになった理由としてよく知られています。溢れてくる涙で墨が薄まってしまうという状況が、このような理由の背景にはあります。
また、「突然の訃報に驚き、墨をすっている間もなく、文字が薄くなった」という理由も有名です。「驚きと悲しみの余り、手に力が入らない」なども、理由の1つとして挙げられるでしょう。
微妙な違いはありますが、いずれの理由も故人の死に際して衝撃を受けたという心情が関係している点は共通しています。自分の気持ちを伝えて、故人や遺族に哀悼の意を示すことが薄墨を使用する1つの目的と言えるでしょう。かつての日本では、墨と筆が主な筆記用具として使われていたため、このようなマナーが生じてきたと考えられます。現代では、墨と筆で文字を書くことは少なくなっていますが、かつての習慣がいまなお影響を与えている冠婚葬祭のマナーもあるわけです。薄墨を使用して文字を書くと、分かりやすい形で遺族に気持ちを伝えることができます。
香典袋は、いつ必要になるか分かりません。社会人になったら、プライベートシーンだけでなくビジネス上の付き合いでもお葬式に参列することが増えてくるでしょう。そういったときに恥をかかないためにも、香典袋の種類や書き方、各項目の記入箇所などは一通り理解しておきたいところです。
こういった情報は、冠婚葬祭のマナーを解説したマニュアル本でも紹介されていますが、急な必要が生じたときにはなかなかマニュアル本を開く時間がとれないかもしれません。その場で通夜式などに出向かなければならない状況も考えられますので、基本的な知識だけは早めに身につけておいた方がよいでしょう。香典袋の書き方が分かっていれば、突然必要が生じても慌てずに対処ができます。
マナーを押さえていれば、周囲の人に与える印象もよくなるでしょう。他人の冠婚葬祭のマナーは、意外にチェックしている人が多いものです。思わぬところで失敗をしないためにも、お葬式のマナーは知っておいた方がよいでしょう。日本には仏式やキリスト教式、神道のお葬式があるため、香典を送る際のマナーも少し複雑になってきます。タブーとされることを避けるなど、お葬式に際しても細かい気遣いが必要になるでしょう。
監修者のコメント
香典袋を書く時に気になるのが先方の宗派です。 香典袋はどの宗派でも必要になりますので、日頃から書き方を覚えておくと安心です。ここでは、香典袋の書き方について幾つかの宗派を取り上げてご紹介していきます。
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記事の制作・編集
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