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お葬式の献杯スピーチの例文5選!乾杯との違い・タイミング・マナーを解説

お葬式の献杯スピーチの例文5選!乾杯との違い・タイミング・マナーを解説
  • 2024年05月21日

献杯のスピーチを頼まれた際、「何を話せば良いのだろう」と悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。

献杯とは、故人さまに対して敬意を表し杯を捧げることです。

この記事では、献杯のスピーチの例文、乾杯との違い、タイミングやマナーについて詳しく解説します。献杯について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

献杯(けんぱい)とは

献杯(けんぱい)とは

献杯とは、お葬式の会食で喪主の挨拶に続いて故人さまに敬意を表して捧げる杯を指します。通常、献杯はお葬式や法要などが終わった後の会食で行うのが一般的です。

ただし、献杯には明確な定義があるわけではなく、宗派や地域によっては献杯をしない場合も珍しくありません。

改まった席では必要、身内の席では不要など、献杯を行うかどうかは状況によって左右されます。献杯をすべきかどうか判断しかねる場合は、菩提寺(ぼだいじ)や葬儀社に相談してみてください。

献杯のスピーチの例文

献杯のスピーチの例文

献杯では挨拶を求められる場合が多いですが、いざ挨拶するとなると戸惑うことも少なくありません。ここでは、献杯のスピーチの例文について解説します。

一般的な挨拶の例文

まずは、一般的な挨拶の例文を見ていきましょう。

「ご紹介いただきました〇〇(故人さまとの関係)の〇〇(名前)でございます。本日は皆さまにお集まりいただき〇〇(故人さまの名前)も喜んでいることと存じます。ここに本人を偲び、皆さまに献杯をお願いしたいと存じます。お手元にグラス(杯)のご用意をお願いいたします。それでは、献杯とご唱和をお願いいたします。献杯。ありがとうございました。」

よくある献杯のスピーチでは、まず故人さまとの関係に触れながら自己紹介を行います。その後、集まっていただいたことに感謝の意を伝え、献杯のお願いをするのが基本的な流れです。

献杯では、皆さんがグラスを持った段階で乾杯の音頭を取ります。最後にお礼を述べて着席するというのが主な流れです。

ただし、上記で挙げたのはあくまでも一例であり、献杯のスピーチに明確な決まりはありません。大切なのは、故人さまを偲ぶ気持ちです

喪主が挨拶を行う場合

喪主が挨拶を行う場合は、次のようなスピーチにすると良いでしょう。

「本日はお忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。〇〇(故人さまの名前)も安心していることかと思います。今回は〇〇が好きだったお酒を味わいながら、皆さまの思い出話を伺えれば幸いです。それでは、献杯をさせていただきます。献杯。」

喪主の場合も、基本的には一般的な挨拶と変わりません。

喪主は両親(父もしくは母)に対する気持ちを一言添えてから献杯すると、気持ちが伝わって良いのではないでしょうか。

ご遺族が挨拶を行う場合

ご遺族が挨拶を行う場合は、次のようなスピーチにすると良いでしょう。

「〇〇(故人さまの名前)の〇〇(兄弟姉妹など故人さまとの関係性)でございます。本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。お葬式を無事に終えることができたのは、皆さまのおかげです。今日は思い出を語り合いながら、本人の冥福を祈りたいと思います。それでは、献杯のご唱和をお願いいたします。献杯。」

ご遺族の場合も基本的には一般的な挨拶と変わりません。

兄弟姉妹など近しい関係にある場合は、子供の頃のエピソードを交えてから献杯すると、空気が和んで良いのではないでしょうか。

ご友人が挨拶を行う場合

ご友人が挨拶を行う場合は、次のようなスピーチを推奨します。

「〇〇(故人様の名前)と学生時代からの友人の〇〇(名前)と申します。この度は突然のことで未だに信じられない気持ちです。目を閉じると、彼(彼女)の元気な姿を思い出すばかりです。ただ、優しかった〇〇のことですから、きっと我々のことを見守ってくれていることでしょう。これより、献杯させていただきます。献杯。」

ご友人の場合は、ご遺族・参列者ともに初めて顔を合わせる可能性もあるため、最初に故人さまとの関係性を交えながら自己紹介するのが良いでしょう。

その後、故人さまとの思い出話を交えつつ自然な流れで献杯の挨拶に移ります。なお、思い出話は簡潔にまとめつつ、長くなりすぎないよう注意してください

献杯と乾杯の違い

献杯と乾杯の違い

献杯とよく似た言葉に「乾杯」がありますが、それぞれには違いがあります。主な違いは以下の表の通りです。

献杯 乾杯
  • 杯はお互い打ち合わせない
  • ご唱和は静かに行う
  • 拍手はしない
  • 杯をお互いに打ち合わせる
  • 大きな声でご唱和する
  • 拍手をする

献杯と乾杯は、同じく会食の前の挨拶で行います。献杯は杯をお互い打ち合わせることはせず、ご唱和も静かに行うのが通例で、拍手も行いません。

対して、乾杯は杯を高く掲げてお互いに打ち合わせるのはもちろん、大きな声でのご唱和が求められます。飲み干した後も、皆で拍手をするのが一般的です。

明確な決まりはありませんが、献杯と乾杯ではマナーが違うため、故人さまはもちろんご遺族への配慮を忘れないようにしましょう。

献杯のタイミング

献杯のタイミング

献杯はどのようなタイミングで行えば良いのでしょうか。ここからは、献杯のタイミングについて詳しく解説します。

基本は会食が始まるとき

献杯は、基本的に会食が始まるタイミングで行うのが一般的です。通常のお葬式では、主に「通夜振る舞い」と「精進落とし」で献杯を行います。

その他、法事のお斎(おとき)の際にも行われるため、献杯をする方はどのようなタイミングで行うかシミュレーションしておきましょう。

通夜振る舞いのとき

献杯は、通夜振る舞いのときに行われます。通夜振る舞いとは、お通夜の後に設けられる食事会のことです。

通夜振る舞いは単なる食事会ではなく、「喪主がお坊さんや参列者に感謝の意を表す」「故人さまを偲ぶ」という意味が込められており、簡単な挨拶が求められます。

宗派や地域によって違いはあれど、通夜振る舞いのときには献杯が必要です。

精進落としのとき

献杯は、精進落としのときにも行われます。精進落としとは、告別式の後に設けられる食事会のことです。

精進落としも単なる食事会ではなく「喪主がお坊さんや参列者に感謝の意を表す」「故人さまを偲ぶ」という意味が込められており、簡単な挨拶が求められます。

もともと仏教では、故人さまがお亡くなりになってから四十九日法要を迎えるまでは、肉や魚を使用しない精進料理を食べていました。

その後、通常の食事へ戻すことを精進落としと呼ぶようになりました。精進落としは「お斎(とき)」とも呼ばれ、同様に献杯を行うのが通例です。

献杯のマナー

献杯のマナー

献杯は慣れないスピーチが必要とされるだけに、どのように立ち振る舞うべきか戸惑ってしまうことも珍しくありません。ここでは、献杯のマナーについて詳しく解説します。

挨拶は簡潔にまとめる

献杯の挨拶は簡潔にまとめるのがマナーとされており、1分程度が理想です。

故人さまに対する思いを述べているとつい長くなりやすいですが、長々と話していると周りの人も気疲れしてしまいます。

そのため、献杯は短くまとめて要点だけを話すようにしてください。思い出話を話したい場合は、献杯後の会話のなかで語り合うのが良いでしょう。

忌み言葉・重ね言葉は使用しない

献杯の挨拶では、「忌み言葉」や「重ね言葉」は使用しないように注意が必要です。主な忌み言葉・重ね言葉には、次のようなものがあります。

忌み言葉 重ね言葉
生きている頃、生きる、忙しい、浮かばれない、終える、落ちる、追って、消える、切る、去る、死ぬ、散る、続いて、無くす、放す、再び、生存、死去、災難、不運など いよいよ、色々、重ね重ね、重々、度々、段々、次々、時々、ますます、またまた、再三など

上記の言葉は縁起が悪いとされるため、献杯だけでなくお葬式全体で使用しないように心がけましょう。

他にも「四」や「九」など縁起が悪いものを連想させる数字も避けるのが無難です。あまり意識しすぎる必要はありませんが、忌み言葉や重ね言葉には一定の注意が必要となります。

笑顔での挨拶は避ける

献杯を行う際は、笑顔で挨拶しないように気を付けましょう。

お祝い事で行われる乾杯は笑顔で行うのが一般的ですが、献杯は故人さまを偲ぶための挨拶であるため、笑いながら行うのは避けなければいけません。

必ずしも神妙な面持ちになる必要はありませんが、笑顔は極力避けるのが賢明です。

終わるまで飲食しない

献杯を行う側ではなく受ける側は、献杯が終わるまで飲食しないのがマナーです。

一般的な食事会であれば、乾杯の前に食べ物や飲み物に手をつけてもマナー違反とはなりませんが、献杯の際は挨拶を待つのが常識とされています。

ただし、宗派や地域によって独自のルールがある場合もあるため、菩提寺や葬儀社にも確認してみましょう。

遺影に背を向けない

献杯では、故人さまの遺影に向かって正面もしくは横に立つ(座る)のがマナーとされており、背を向けるのはマナー違反とされます。

遺影に背を向けると故人さまに対して失礼と解釈されるため、挨拶の際は背を向けないように意識することが重要です。

ただし、会食が始まった後は特に問題視されることはなく、比較的自由に飲食しても問題ありません。

献杯でよくある質問

献杯でよくある質問

ここでは、献杯に関するよくある質問について解説します。

献杯の音頭は誰が取る?

献杯の音頭は、喪主やご遺族が取るのが一般的です。ただし、親しかったご友人が行う場合もあり、誰が挨拶を行うかは特に決まっていません。

献杯の挨拶は喪主やご遺族のなかから選ぶ場合が多いですが、必ずしも喪主やご遺族でなければならないという決まりもありません。

故人と親しい間柄だった方に依頼することも認められています。

ただし、急に依頼すると戸惑わせてしまうかもしれないため、事前に話を通しておくのが良いでしょう。

もちろん、喪主やご遺族がそのまま挨拶する場合は、家族間で話し合っておけば問題ありません。

献杯は何回行うもの?

献杯は、法事で食事会がある度に行うのが理想です。

お通夜後の通夜振る舞いや告別式後の精進落としなどで行うのが一般的ですが、その後の初七日・四十九日・一周忌などの節目でも挨拶が必要な場合があります。

具体的に何回行うと決まっているわけではありませんが、食事会の挨拶として毎回行うのが理想といえるでしょう。

まとめ

献杯は通夜振る舞いや精進落としなど、お葬式の食事会の際に行う挨拶を指します。

お祝い事の乾杯とは違い、献杯は故人さまを偲ぶために行い、参列していただいた方に感謝の意を表すためのものです。

そのため、スピーチの内容には気を付けなければなりません。

スピーチは「簡潔にまとめる」「笑顔で行わない」「終わるまで飲食しない」「遺影に背を向けない」など、守るべきマナーがあるため、一通り把握しておくことが重要です。

しかし、初めて献杯のスピーチをする場合は「何を話せばいいかわからない」という場面に遭遇することもあるため、あらかじめ内容を決めておくのが良いでしょう。

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