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日野原重明先生の葬儀・お別れの形 | 最期まで命を輝かせた、生きかた上手

  • 2021年05月06日

2018年7月18日、105歳でお亡くなりになった日野原重明さん。
最期はご自宅で家族に見守られ、「ありがとう」の言葉を残して息を引き取り、長寿を全うされました。
聖路加国際病院名誉院長であり、クリスチャンでもあったため、病院葬でキリスト教式の告別式が執り行われました。
この記事では、自身が考える理想の最期を迎えた様子や上皇后さまも弔問に訪れ、約4000人が参列した告別式の様子をご紹介します。

日野原重明さんのプロフィール

日野原重明
日本の医師、医学者。位階は従三位。学位は医学博士(京都帝国大学)。聖路加国際病院名誉院長、上智大学日本グリーフケア研究所名誉所長、公益財団法人笹川記念保健協力財団名誉会長。

来歴

1911年 山口県生まれ。6人兄弟の次男。
父母ともにクリスチャンで、7歳で洗礼を受ける
1937年 京都帝国大学医学部卒業
1941年 聖路加国際病院で内科医
1942年 結婚
1951年 聖路加国際病院内科医長。米エモリー大学に留学
1952年 聖路加国際病院院長補佐(~1972年)
1957年 石橋首相の主治医を務める

社会のため、人のための活動を決意

1970年 赤軍派による「よど号ハイジャック事件」に遭遇。4日間、人質として拘束されて韓国の金浦国際空港で解放。
     「残された自分の命を社会のため、人のために使う」と決心。
1973年 「ライフ・プランニング・センター」設立、理事長に就任
1974年 聖路加看護大学学長
1982年 自治医科大学客員教授(~1998年) 日本医師会最高優功賞を受賞
1984年 国際内科学会会長(東洋人初、~1986年)
1985年 フィラデルフィア医師会日米医学科化学者賞を受賞
1992年 聖路加国際病院院長
1993年 勲二等瑞宝章を受章

地下鉄サリン事件で病院を開放

1995年 3月20日 オウム真理教による「地下鉄サリン事件」が発生。
院長として聖路加国際病院を開放する決断を下し、被害者を無制限で受け入れた。
この時83歳の日野原先生は陣頭指揮を執り、被害者640名の治療にあたる

名誉院長に就任、晩年まで現役

1996年 聖路加国際病院名誉院長
1999年 文化功労者に選ばれる
2000年 「新老人の会」設立。自立して生きる新しい老人の姿を「新老人」と名づけた
2001年「生きかた上手」を出版。ベストセラーとなる
2005年 文化勲章を授与
2014年 この頃から入院したりするなど体調が不安定
2017年 7月18日 都内の自宅で呼吸不全により死去
2017年 8月15日政府は閣議で従三位を贈ることを決定

多くの人々に影響を与える功績

日野原重明先生は医師として70年以上、100歳を超えても現役として活躍し、高齢者の社会参加を提唱するなど、多くの人々に影響を与えました。
医療の分野でも「生活習慣病」の概念を提唱し、人間ドックなどの予防医療を推進。
さらにホスピス・緩和ケアといった終末期医療を築き上げて偉大な功績を残しました。

日野原重明さん 最期の様子

聖路加病院の病院長である福井さんが、日野原先生の逝去時に会見を行い、自宅療養の経緯や様子を伝えました。

延命を望まず、自宅で過ごしたい

2017年3月には軽い感染症で入院し、嚥下機能も低下していたため本人に経管栄養を希望するかどうか尋ねると、「延命を望まない」「自宅に帰りたい」との意思表示があったそうです。
そのため、自宅で家族の介護と聖路加国際病院のチームケアを受けながら、療養を続けていました。

聖路加病院の司祭による数日前の様子

また、聖路加病院のチャペルの専任牧師であるシーバー司祭は亡くなる数日前の様子を明かしています。
7月14日に自宅で、塗油式(病人を癒やすためオリーブ油を額などに塗って祈る)を行い、ご家族や院長らと一緒に賛美歌を歌って祈る時間を持ったそうです。
「賛美の歌声を聞きながら日野原先生は涙を流し、お祈りの最後もしっかり『アーメン』と言われました。皆、言いたいことはちゃんと伝えて、すごくいい会話でした」と語っています。

そして最期は家族に見守られ、静かに旅立ったそうです。

全てを受容して感謝「ありがとう」

次男の妻であり、ずっと寄り添い続けていた日野原眞紀さんは
「最後はすべてを受容して、感謝の気持ちで『ありがとう』って。
みんなも本当に悲しいけれど、そのまま受け入れられたみたいな感じだった。」と語っています。

日野原先生自身が語った理想の死

日野原先生は多くの患者さんの死に向き合い、終末期医療を築き上げていくなかで、理想の死ともいうべき状態を語っています。
「その最期にね、ありがとうっていう、自分が生を与えられたことに対する感謝をね、いろんな方面にね、
自然にこう、声が出るようなことがあればいいと思いますね。
だから私は、いよいよ苦しいときにモルヒネなんか、こういろいろするけどね、
意識が全くなくなってしまうと感謝の言葉が出ないから、そこまで強いお薬を使わなくても、
いま死んでいく自分だっていうことが分かる意識があればね。
その時にその人はそういう言葉を心の中にでもね、出すことが出来るっていうように思うわけですよね。」

日野原先生は、ご自身が患者さんのためにと行きついた理想の死を迎えることができたのでしょう。

日野原重明さんの告別式

2017年7月29日、日野原先生の告別式が病院葬として、東京都港区の青山葬儀場で執り行われました。
葬儀委員長は聖路加病院院長・聖路加国際大学学長の福井次矢さんで、喪主は長男の日野原明夫さんです。

聖公会系(プロテスタント)のクリスチャンであった日野原先生の告別式はキリスト教式で行われ、葬送式(※)という呼び方をしています。
※通常は、教会に集まり葬送式と呼ばれる礼拝が行われます。
キリスト教式葬儀について詳しくはこちら

聖路加病院には「院に来られる病苦と闘う人々のため」としてチャペル(聖ルカ礼拝堂)が建てられており、司式は同団(聖公会)が執り行い、説教は同チャペルの専任牧師のケビン・シーバー司祭が務めました。

白衣姿の遺影

日野原先生の遺影は101歳の時に、聖路加病院のチャペルで撮影されたという白衣に聴診器を首にかけた姿。
慈愛に満ちた笑顔の写真は、目を向けると思わずこちらも笑顔になるような1枚です。
祭壇は白いバラやピンクのカーネーションが飾られ、優しい印象でまとめられていました。

音楽を愛した日野原先生にふさわしい、音楽で彩られた式

音楽を愛し、この方面でも様々な活動をされていた日野原先生らしく、告別式は音楽で彩られていました。

讃美歌が歌われるだけではなく、日野原先生が作詞・作曲した「愛の歌」を、先生自身がコンサートで指揮した映像に合わせて、韓国のテノール歌手ベー・チェチョルさんが独唱を行いました。
日野原先生はベー・チェチョルさんを「僕が初めて神様を感じた歌手」と著書で述べていまます。

また、日野原先生が設立した「新老人の会」でいつも唄われ、講演の際にもよく会場の聴衆を指揮したという「故郷(ふるさと)」を参列者全員で合唱しました。

参列者による真っ白なカーネーションの献花のときには、日野原先生が5、6年前から「自分の死ぬ時に必ず鳴っていてほしい、(自身の)葬儀のときに聞かせてほしい」と希望していたという、フォーレのレクイエム(鎮魂曲、鎮魂ミサ曲)が流されました。
フォーレのレクイエムは、レクイエムでありながら死に対する恐怖感を表現していないといわれ、フォーレ自身も「(死は)むしろ永遠の至福の喜びに満ちた開放感に他なりません」と手紙で書いていたとされます。

喪主挨拶の言葉「信仰、感謝、実践の喜びに満ちた105年間」

喪主で長男の明夫さんは
「家族と過ごした最後の4カ月間は、神から与えられた貴重な時間で、平静な日々を過ごすことができた。
70年以上、医師として働いてきた父の姿から多くを学んだ。信仰、感謝、実践の喜びに満ちた105年間だった」
との喪主挨拶を行いました。

4000人もの参列者

告別式の開始前には、長年にわたり私的な交流があったという現在の上皇后さまが弔問に訪れ、また両陛下からの花も供えられました。
上皇后さまは「皆さんのために立派なお仕事をなさってくださいました」とご遺族に声をかけられたそうです。

森山良子など親しくされていた各界の著名人の他に、ともに多くの活動をしてきた仲間などが訪れ、告別式開始時には葬儀所の敷地に入りきれない参列者の列が、数百メートルにもわたっていたそうです。
改めて日野原先生の幅広い交友関係が思い起こされました。

妻の死と自身の死についての言葉

大きな葛藤を抱えた妻の死

日野原先生にとって妻である静子さん(享年93歳)の死は、これまで向き合ってきた死とは異なる気持ちを体験させたようです。

80歳を過ぎてから聖子さんとは意思の疎通が難しくなって体調も悪化し、入退院を繰り返していました。
日野原先生はこんな言葉を残しています。
「私自身の生き方とか命を考える、こんなにシリアスに訴えてくることは今までなかった。
もうこの病気はやむを得ないんだから、ベストを尽くしたからこれであきらめざるを得ないという気持ちで
今までは水に流されたのが、今はね、水に流すようなことは考えられないね。」

ベストを尽くしたと諦められない、つらい気持ちを吐露していて、日野原先生をもってしても最愛の人の死に向き合うことには大変な葛藤を抱えずにはいられなかったようです。

亡くなる直前、自身の死についての言葉

亡くなる前、日野原先生へ1か月にわたって行われたインタビュー(20時間にわたる映像)があります。
そのなかでインタビュアーにこう尋ねられます。
「先生は怖いですか?死ぬことは。」

日野原先生は
「恐ろしい…。あなたにそう聞かれるだけで恐ろしい。
僕は、そう遠くない未来に自分が死ぬという事実を、とても
恐ろしいことだと感じています。」
「おろおろすること以外で、何もできない自分を感じてね。
おろおろする自分は、どうしたらいいかということを考える。」
「人間は病むことによって、本当の人間が現れてくるんだなと。
人間、存在をおろおろする中に、やっと気付いてくる。」と答えています。

自分自身の死を感じて、恐怖を感じていることを正直に吐露しています。
しかし、眞紀さんによると亡くなる10日ほど前になって知人にこう語ったと明かしました。

「(死が)前は怖かった。一度、きれいなお花畑へ呼ばれたけど行かなかった。
今はもう、その時に誰が手を携えてその世界へ連れて行ってくれるのか、
その瞬間、どんなことが起こるのか、見るのがすごく楽しみなんだよ」

眞紀さんはその話を聞いて、少し安心したそうです。
「にこにこして楽しそうに話したそうです。義父は120歳まで生きて仕事をするつもりでしたから、
もっとやりたいことや書きたいことがあったと思います。
でもそのとき、死を迎える、受け入れることを楽しむという気持ちになれたのでしょう」

日野原先生の亡くなる前に行われたインタビューは『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺(のこ)したかった言葉』として出版(幻冬舎)されています。

日野原重明先生の葬儀・お別れの形

日野原重明先生は105歳の誕生日の時、「僕は次のオリンピック・パラリンピックで、聖火リレーで聖火を持って走るよ」と話されていたそうです。
最後の瞬間まで命は輝いているはずだ、として終末期医療にも大きな礎を築かれてきた日野原先生。
告別式に流されたレクイエムが象徴するように、最後まで多くの人々に「死をどう生きるか」を伝えてくださったと感じます。
日野原重明先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

人生のゴールを考える:終活のすすめ

著名人のお別れの形をロールモデルとして様々紹介していますが、
死はいずれ誰しもに訪れることです。
そして突然のお別れが、いつ誰に起こるかも分かりません。



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