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生前葬とは?式の詳しい内容や実際の流れについて解説します

  • 2022年08月16日

「生前葬」という言葉自体は聞いたことがあっても、実際に参列したり、自分自身で式を執り行った経験をお持ちの方は少ないのではないでしょうか。ですが、終活の一環として生前葬を執り行う方が少しずつ増えており、今やテレビで見かけるような有名人や芸能人の中でも開催されることのある葬儀の形式となっています。

葬儀のあり方や考え方が変化している中、今後も生前葬を執り行う方の割合が増えていく可能性は高いでしょう。そこで今回の記事では、生前葬の詳しい内容から流れに至るまでをわかりやすく解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。

記事の監修

終活ガイドという資格を通じて終活の専門家を育成すると同時に終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。

生前葬とは?

生前葬とは、亡くなった後におこなう通常のお葬式とは違って、本人がまだ元気なうちに周りの方々への感謝の想いやお別れを告げるためにおこなうお葬式のことです。

葬儀というと悲しみや辛さを想起させるものですが、生前葬は人生の区切りや新たなスタートとして捉えられることも多く、しめやかな雰囲気というよりも明るい雰囲気で進行していきます。

執り行うタイミングとしては特に決まりはなく、人生の節目にある年齢を超えた時や、余命が明示されるような病気が発覚した時など、自身の思い通りに開催時期を調節することが可能です。

生前葬をする理由とは?

自身の終活の一環としておこなうため

2012年の新語・流行語大賞で話題に上った終活の一環で、セミナーへの参加やエンディングノートを記す方が年々増加してきています。これらは自分自身が亡くなった後で、残された家族が困らないように希望などを残しておくものですが、当然ながら実際の葬儀がおこなわれるまでの行程を見届けることは出来ません。

そのため、自分の思い描くお葬式を体現できるという点から、まだ元気なうちに執り行える生前葬を希望される方の割合も少しずつ増えている傾向にあります。

周りの方へ感謝を伝えるため

生前葬は自分自身の人生の振り返りができることはもちろんのこと、参列をしてくれる方に対して感謝の気持ちを直接伝えることが可能です。また、一番身近な家族に対しても感謝の気持ちを伝える良い機会にもなるため、普段は恥ずかしくて言えない想いを直接言葉にして伝えることもできるでしょう。

葬儀の負担を減らすため

交友関係の広い方や、会社間の付き合いが広い方などがいざ亡くなった場合は、式に参列される方も多くなり、残された家族にとっては費用面だけでなく精神的な負担も大きくなってしまいます。その点、あらかじめ生前葬で参列する機会を設けておくことで、実際の葬儀の際は近しい家族のみで執り行うことが出来るため、遺族の負担軽減にも繋がります。

生前葬の形式や流れについて

無宗教での形式が一般的

通常のお葬式というと、僧侶による読経がある仏式の形式がほとんどですが、生前葬については無宗教の形式で式を執り行うことが一般的です。そのため、祭壇は生花をたくさん使用した華やかなものが選ばれる傾向にあり、食事などもコース料理が出されるなど、パーティーに近い式典として執り行われます。

生前葬の大まかな流れ

生前葬については無宗教での形式のため、特段決まった進行というのはありません。そのため、本人や家族の希望に応じた形で自由にプログラム内容を決めることが可能です。

以下で一般的におこなわれている生前葬の大まかな流れをご紹介いたしますので、一例としてぜひ参考にしてください。

  • 開式の挨拶

司会者から開式の辞を述べます。

  • メモリアルムービーの上映

本人の生い立ちについてスライドショーや動画にまとめたものを上映します。

  • 本人からの挨拶

生前葬をおこなう理由や経緯について説明しつつ、参列者に対してこれまでの感謝の気持ちを伝えます。

  • 友人や親族からの挨拶

親しい間柄の方々から本人との交友関係を示すエピソードや、家族しか知らない一面などを交えつつご挨拶をいただきます。

  • 歓談・会食

料理を召し上がっていただきながらご歓談するお時間になります。

  • 閉式の挨拶

あらためて参列のお礼を述べて、司会者から閉式の辞を述べます。

生前葬に参列する際のマナー

基本的にお香典は不要

生前葬をおこなう場合には、招待客向けの案内状を事前に送付して、参列時には会費を頂戴する形が多いです。そのため、参列者は基本的にお香典といった名目で弔慰金を持参する必要がありません。とはいえ、生前葬自体には決まった形式はないため、ご希望であれば香典を受け取るようにご案内することも可能です。

いずれの場合においても、案内状を送る際に香典が必要かどうか、あるいは香典の代わりに会費制としているといった内容などをしっかりと記載しておくことが必要となってきます。

服装は平服でOK

生前葬に参列する際には、通常のお葬式と同様に喪服で参列したほうがよいのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、生前葬はパーティー形式でおこなわれることもあるため、一般的な平服で参列しても決して失礼にはあたりません。

もちろん平服とは言っても、ある程度のフォーマルな服装を選ぶ必要はあるため、男性の方はスーツやジャケット、女性の方はワンピースやアンサンブルといった服装で参列するようにしましょう。

なお、会費の記載と同様に、服装に関する事項についても案内状に添えておくと参列者の方も迷わずにすみます。

気負いせずに明るい雰囲気で楽しむ

生前葬について「葬」という文字が含まれている以上は、厳粛な雰囲気をイメージされたり、礼儀正しく振る舞わないといけないと考える方もいらっしゃるかもしれません。ですが決してその必要はありません。

既に亡くなった故人が目の前にいるお葬式とは違って、生前葬はパーティーのような明るい雰囲気で進行されることがほとんどです。また、生前葬を執り行う目的としては、これまでの人生の振り返りや周りの方への感謝を伝える意味合いが強いため、あまり気負いせずにその場の明るい雰囲気を楽しむぐらいの気持ちで臨まれると良いでしょう。

生前葬をおこなう場所や費用について

ホテルの宴会場や会議室

生前葬を執り行うにあたっては、葬儀社の所有する会館や公営の斎場などを利用することはほとんどありません。そのため、ある程度の広さが確保できて、食事などの手配も可能なホテルの宴会場や会議室を貸し切っておこなわれることが多いです。

なお、生前葬の進行の中で楽器の生演奏を希望される方もいらっしゃいますが、ホテルによって規定も様々ありますので、その都度要望に沿った場所選びも必要になってくるでしょう。

場所や規模によって費用も様々

生前葬をおこなう場合は、会場利用費や受付設備、会場設営費、生花代などが費用として掛かってきます。また、参列者の人数に応じた返礼品や料理を準備した場合には、その分の料金も必要となってくるでしょう。

そのため、一概に相場を見定めるのは難しく、40万円程度の費用で執り行う小規模な生前葬から、中には100万円以上掛ける豪華な生前葬まで様々です。いずれにせよ、まずは要望を固めた上で、2〜3社から費用の見積もりをとっておくと安心です。

監修者のコメント

終活の一環として生前葬をする人はいらっしゃいますが、葬儀の形態として、まだ一般的な認知度は低いと思います。タレントやスポーツ選手などの有名人も数名の方が生前葬をされていますが、イベント的な要素が含まれているケースも多く見られます。ただ、コロナの拡大によって、お葬式の形式が一般葬や家族葬から、直葬へシフトしてきているので、ごく親しい人達を招いて、生前葬のような会食をおこなうスタイルは増えて来るかも知れません。どちらにしろ元気なうちでないと生前葬も会食もできませんので、終活をする際に、最期に会いたい人はリストアップしてはどうでしょうか。

まとめ

生前葬は通常のお葬式とは違って、形式やしきたりに縛られずに内容を決めることが可能です。そのため、メモリアルムービーの上映や、豪華な会食をセッティングするなど、パーティーのような明るい雰囲気で執り行われることがほとんどです。

また、生前葬は自身の人生の中でお世話になった方や、周りの親族にあらためて感謝を述べる場でもあります。いざ亡くなってからでは伝えられない想いや言葉を胸に抱えている方は、ぜひ生前葬を検討してみてはいかがでしょうか。

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