終活の不安にワンストップでサポートします
無料相談ダイヤル
24時間365日対応

生前戒名をつける意味や必要性、お布施相場、メリットを徹底解説!

  • 2022年08月16日

戒名(浄土真宗では法名)は通常、逝去後に授かります。戒名は死後、仏門に入り、仏弟子として生前で使用していた名前とは違った名前(戒名・法名)であの世を生きていく上で必要とされています。

しかし近年の終活ブームに伴い、死後ではなく、生前から戒名を授かろうとする方が増えてきているのです。

死後授かる戒名を、どうして生前で授かるのか。そもそも生前戒名とは一体なんなのか。生前戒名の必要性やお布施相場、授かるメリット、注意点などを徹底解説します。生前戒名を検討している方にとって有益な情報となれば幸いです。

記事の監修

終活ガイドという資格を通じて終活の専門家を育成すると同時に終活ガイドの皆さんが活動する基盤づくりを全国展開中。

生前戒名とは?

そもそも生前戒名とは、死後授かる予定の戒名(浄土真宗では法名と呼びます。以下略)を生前に授かることを意味しています。

戒名は、死後に仏門に入る仏教徒としての新たな名前となりますが、生前戒名は生きているうちに仏門に入るため、この点は生きているうちか亡くなった後かの違いで、結局仏弟子になるため、大きな違いとは言えません。

生前戒名の特徴は自らが望んで仏門に入り、自らの希望で戒名を授かるため、その人自身の意志が大きく反映されます。一方で死後に授かる戒名は、その人自身はすでに亡くなっているため、遺族や親族が菩提寺(ぼだいじ)等々にお願いをして、本人を除く家族親族と菩提寺が相談しながら決めることになります。

戒名と生前戒名の違いは、生きている間に戒名をつけるか、あるいは亡くなった後に戒名をつけるかという点以外では、本人の意志が含まれているかどうかが大きな違いです。

死後でなく生前に戒名を授かる必要性

通常であれば死後つける戒名を、あえて生前に付けるとなると、中には「死」を想起させることで縁起が悪いと考える方がいます。

日本ではこのような迷信や風習が数多く残されています。例えば友引に葬儀をすることは「友を引く」、つまり故人と親しかった人まで亡くなるといわれ、避けられてきました。また葬儀に参列したら自宅玄関や衣類、身体に塩をまき、死という不浄なものから距離を置こう、清めようという風習も根強く残っています。

しかし生前戒名はこれらとは違います。生前戒名は、自らの意志で、どんなに戒名するかを決めることで、避けて通ることはできない死と向き合い、残された生について真剣に考えることを意味します。

また生前戒名は、死後に授かる戒名とは違って、お布施の相場も非常に安くなるという傾向があるだけでなく、本来遺族が菩提寺等々にお願いして戒名を授かっていたという一連を本人が生前に行ってしまうため、負担が軽減されるというメリットもあります。

生前戒名は、死後に頂く戒名よりも明らかにメリットが多いと言えるでしょう。

生前戒名のメリット

それでは改めて生前戒名を授かるメリットを紹介します。

生前戒名のメリット1:死後授かる戒名よりも生前戒名のほうがお布施が安い

生前戒名を授かりメリットの一つ目は、死後授かる戒名よりも、お布施が安いです。後ほどその相場は終始宗派別でご紹介しますが、おおよそ半額くらい下がるケースも少なくありません。

安い理由ですが、一つ目はお願いする寺院側の負担が少ない点があげられるでしょう。死後つける戒名の場合、戒名の授与以外にも葬儀でのお勤めがあり、日程的にも非常にタイトです。しかし生前戒名はそのようなスケジュールの縛りがないため、寺院側も落ち着いてじっくりと対応出来ます。

また負担が少ないだけでなく、寺院側にとって、生前戒名の授与によって檀家(だんか)になってもらえる可能性を秘めている点も忘れてはなりません。寺院の収入源は檀家さんからの普段のお布施と葬儀葬式のお布施、お墓代などですので、戒名を授けることで、檀家になってくれるかもしれない、あるいはお墓を購入してもらえるかもしれないとなれば、戒名のお布施は少々安くても構わないというのがあります。

生前戒名のメリット2:どんな戒名にするかある程度自分で決められる

生前戒名を授与されるまでの流れは、寺院に依頼した後に寺院と打ち合わせをし、その後寺院から戒名案を頂きます。頂いた戒名案について、気に入ればそれで決定しますが、そうでなければご自身の意見や修正を伝え、それを寺院に反映してもらいます。それを何度か繰り返し、最終的に決定し、生前戒名授与となります。

つまり死後に授かる戒名とは違い、ご自身の意志や希望を伝える機会があり、それが反映されるというのが生前戒名の大きなメリットです。

生前戒名のお布施相場

生前戒名のメリットが、死後に授かる戒名とは違って、非常にお布施が安くて済むとお伝えしました。そこで宗旨宗派毎に生前戒名のお布施相場をご紹介しますので、生前戒名をお願いする際の一つの目安としてお考え下さい。

浄土真宗の生前戒名のお布施相場

浄土真宗では戒名のことを法名と呼びます。浄土真宗の死後に授かる戒名は20万円程度が相場ですが、生前戒名であれば10万円前後です。一つの目安としてお考え下さい。

浄土宗の生前戒名のお布施相場

浄土宗の死後に授かる戒名は30〜40万円程度ですが、生前戒名であれば15万〜20万円前後です。一つの目安としてお考え下さい。

曹洞宗の生前戒名のお布施相場

曹洞宗の死後に授かる戒名は30万円以上ですが、生前戒名であれば15万円以上です。一つの目安としてお考え下さい。

真言宗の生前戒名のお布施相場

真言宗の死後に授かる戒名は30〜50万円程度ですが、生前戒名であれば15万〜25万円前後です。一つの目安としてお考え下さい。

日蓮宗の生前戒名のお布施相場

日蓮宗の死後に授かる戒名は30〜50万円程度ですが、生前戒名であれば15万〜25万円前後です。一つの目安としてお考え下さい。

生前戒名のお布施相場のまとめ

生前戒名は、死後につける戒名の相場に比べて、概ね半額程度となっています。ただこれはあくまでも相場となっていますので、具体的なお布施金額は、依頼する寺院に確認すると良いでしょう。

宗旨宗派死後につける戒名のお布施相場生前戒名の相場
浄土真宗20万円程度10万円前後
浄土宗30万〜40万円程度15万〜20万円前後
曹洞宗30万円以上15万円以上
真言宗30〜50万円程度15万〜25万円前後
日蓮宗30〜50万円程度15万〜25万円前後

生前戒名を授かる際の注意点やトラブル

生前戒名を授かる注意点を紹介します。生前戒名を授かる場合、お願いする寺院は、必ず菩提寺でなければなりません。

菩提寺とは先祖代々のお墓を祀って頂いているお寺を意味します。またそれ以外にも、家族が亡くなったときの葬儀や、ご先祖様の法事法要のお勤めをお願いするような関係にあるお寺です。

一方で、菩提寺にお墓を祀って頂いているような家を檀家といいます。檀家は、檀家が行う宗教的な儀礼のすべてにおいて、その菩提寺の宗旨宗派に則って行うことを約束するとともに、お勤め等々に対して、お布施という金銭的な返礼をすることで、菩提寺の運営維持を支える役割を担っています。

菩提寺と檀家はこのような関係にあるため、菩提寺がある家は、必ず生前戒名は菩提寺にお願いしなければなりません。もしも菩提寺ではなく、なんの関係も無い寺院から生前戒名を授かると、最悪の場合、納骨を拒否される可能性もあります。

また納骨の拒否ほどのトラブルに発展しなかったとしても、再度菩提寺から戒名を頂く必要が生じ、結果的に費用が二重に掛かる可能性は十分ありえるでしょう。しかもこのことが原因で菩提寺との関係が悪化し、その後の付き合いが難しくなることは間違いないでしょう。

菩提寺がない場合

菩提寺がない場合は、ご自身が信仰している宗旨宗派、あるいは先祖代々で信仰してきた宗旨宗派の寺院であればどこにお願いしてもいいでしょう。もしも納骨先が決まっているようでしたら、そこの寺院にお願いしてもいいでしょう。

宗旨宗派がない場合は、お布施の費用で決めても問題はありませんし、お好きな寺院にお願いすると良いでしょう。馴染みのある近所の寺院や、幼い頃の思い出が残っている故郷の寺院など、どこでも問題はありません。生前戒名を授かる際に、菩提寺がない方は、どこから授かるかを決めるのも楽しみの一つと言えるかもしれません。

監修者のコメント

戒名は本来、仏教徒として出家した人に戒壇という場所で授けられるもので、仏教で決められている戒律を守る証明として与えられるものになり、男性だと250、女性だと348の戒があります。人が亡くなったら必ず戒名が必要になると思っている人もいらっしゃいますが、仏教徒でなければ戒名は不要です。お寺にお墓があり、そのお墓に納骨を希望する場合は仏教徒として供養されますので、その場合は必ず戒名が必要です。進行している宗教や納骨されるお墓によって戒名の違いや有無がありますので、終活をする際に調べておきましょう。

生前戒名は自らの意思の反映

これまで生前戒名の意味から始まり、生前に戒名を授かる意味と必要性、生前戒名を授かるメリット、宗旨宗派別のお布施相場、生前戒名の注意点とトラブルを紹介してきました。

繰り返しになりますが、生前戒名は菩提寺があれば、菩提寺から授かるということにさえ気をつけておけば、デメリットは殆どないと言って良いでしょう。

生前戒名によってある程度ご自身の意見が反映された戒名にすることができますし、死後に授かる戒名のお布施費用に比べて半額程度になることも非常に大きなポイントです。

現時点でご自身の死後に戒名を授かることが決定している方は、生前戒名を授かったほうが間違いなく良いでしょう。この記事をきっかけに生前戒名を検討する材料になれば幸いです。

1つ星2つ星3つ星4つ星5つ星 (1 投票, 平均: 5.00 / 5)
読み込み中...

記事の制作・編集株式会社よりそう

よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。

運営会社についてはこちら

※提供情報の真実性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。特に宗教や地域ごとの習慣によって考え方や対応方法が異なることがございます。

お葬式の準備がまだの方

事前の資料請求などでお葬式費用が最大3万円割引※1

無料相談ダイヤル

相談員がお客さまによりそいサポート

些細と思われることでもお気軽にお電話を

  • 24時間365日対応
  • 通話・相談無料

詳しい資料をお届け

お葬式費用・流れなどの基本を解説

さらに!お葬式読本をプレゼント

無料資料請求するかんたん入力45秒

  • ※1 家族葬で、お申込み前日までに資料請求とあんしん準備シート記入した場合 [会員限定]

はじめてでも安心 お葬式事前準備に役立つサービス