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香典はいくらにすべき?関係別の相場を紹介

  • 2022年06月02日


香典とは霊前に供えるものであり、線香や花の代わりとして現金を不祝儀用のし袋に包んだものを指します。
通常、お通夜もしくは葬式(葬儀)に参列する際に持参するのが通例です。親族以外は3万円といったように包む相場額の種類分けが少ない結婚式と比べて、故人との付き合いの深さや関係性によって相場額が異なる香典は分かりにくいかもしれません。
ここでは香典の相場とされる金額を、故人との続柄や付き合いの深さ・関係性別に解説していきます。法事・法要のお坊さんをお探しの方はこちら。

香典の相場は故人によって異なる

香典の金額(不祝儀)は、故人との関係性によって金額が変わってきます。
友人・知人よりも家族・親族、さらに細かく見ればいとこやおじ・おばといった親族(3親等)、兄弟・姉妹や祖父母(2親等)、親(1親等)といったように関係性・続柄が近いほど高額になります。また、ここからさらに渡す本人の年齢によっても金額が異なり、年齢が上がるにつれて高額となる傾向にあります。

友人や知人の場合の相場は?

知人や友人の場合、5000〜1万円が相場です。人との会話で聞いたり、ドラマ・映画などで目にする機会も多いため、知人・友人の相場額を知っている方は多いでしょう。額に開きがあるのは、渡し主の年齢が20代であれば5000円である場合が多いですが、30代・40代と年齢が上がると1万円が相場と見られるシーンが多いためです。
また、友人といっても滅多に会わない友人と、頻繁に交流している友人とではやはり包む額に差が出る傾向にあります。

ちなみに、友人の親(父・母)の場合は3000〜1万円が相場です。
友人との付き合いの深さや、友人の親と面識があるかどうかで金額が変わってきます。
20代は3000〜5000円が一般的ですが、30代以上となれば3000〜1万円と開きがあります。
友人同士で話し合って、数人で数千円ずつ出し合ってキリの良い金額にして連名で出す、というケースもあるため状況に応じて判断しましょう。

お世話になった恩師や先生に対しては、3000~1万円が相場です。
こちらも、友人の親と同様に付き合いの深さ、学生時代にお世話になった度合いで金額が異なります。
年齢による開き、友人同士での連名で出すケースがあるといった点も共通します。
この他、関係性がさほど強くない隣近所・近所の人についても、基本的には3000〜1万円までという相場額は変わりません。
友人・友人の親や恩師・先生に関しては、頻繁に交流があったりお世話になった度合いが深い、親しい間柄であるほど上限である1万円前後にするのが適切です。

職場関係者の場合の相場は?

仕事・職場関係者の場合の金額相場は、上司なのか同僚なのか、またそのご家族なのかで金額が変わってきます。
上司本人の場合は、5000~1万円が相場額です。
これも20代であれば5000円、30代であれば5000〜1万円、40代以上であれば1万円という風に年齢・ステージによって金額が異なってきます。それに加えて、お世話になった度合いや直属の上司であるか、といった職場での関係性も関係します。

上司の家族がなくなった場合、5000~1万円とされていますが、こちらも年齢によって異なります。
20代の場合は3000〜5000円と、年齢が上の先輩の立場も考えて少なめにするのが礼儀です。
30代の場合も3000〜1万円と、相場は本人の意思によって変わります。同僚・先輩と相談しあって、包む額を決めるのが無難でしょう。

社員や同僚、部下・後輩がなくなるケースも、ないとは言い切れません。
この場合の相場額は、5000~1万円です。こちらも、知人・友人などのケースと同じように関係性によって金額が異なってきます。
よく交流があったなど親しい間柄である場合、気持ちで多く包むこともありますが、他の同僚と足並みを揃えた方が角が立たない上に故人の親族への心理的負担が軽くなります。
社員や同僚の家族がなくなった場合は、3000~1万円が相場です。個人でめいめい出す場合と、数人がお金を出し合ってキリの良い金額を連名で出すケースの両方があります。

親族の場合の香典の相場

知人や友人、職場の上司・同僚よりも関係性が深い、親族についても見ていきましょう。
2親等の血族にあたる兄弟・姉妹の場合は、3~5万円が相場額です。地域や親族によってしきたりが異なりますが、平均的に見て渡し主が20代であれば3万円、30代以上であれば5万円を包むケースが多い傾向にあります。配偶者の兄弟、すなわち義理の兄弟・姉妹に関しても同様の金額が相場です。

同じく2親等の血族である祖父母の場合は、相場額は1~5万円となっています。
こちらも家の考え方やしきたり、地域によって異なるため一概には言えませんが、20代の場合は1万円前後、30代は1〜3万円、40代以上は3〜5万円を包むケースが多いです。

また、3親等であるおじ(伯父・叔父)とおば(伯母・伯母)の場合は、1~3万円が相場となります。
兄弟や義理の兄弟、祖父母に比べて関係性が希薄であることも多いため、金額の開きがあります。過去にたくさんお世話になった場合を除いて、過去に1〜2回会ったかどうかという関係性であることがほとんどなので、年齢に関わらず1万円を包むケースが多いです。

その他の親族、いとこに関しては3000〜1万円が相場となっています。
ただ、おじ・おばの時も共通していますが、関係性が深かった場合30代の場合は上限が2万円、40代以上は上限が3万円包むケースも見られます。

自分の親の場合だと香典は必要?

自分の親の葬儀に関しては、親だからこそ香典を出すべきという考え方と、親だから出さなくて良いという考え方に分かれます。
これはどちらも間違っている訳でなく、「自らが喪主を務めるかどうか」で判断できます。自身が喪主を務めるのであれば、香典を出す必要がありません。
香典は「家から出す」という考えであるため、喪主の家が出すと重複するからです。ただし、親元から独立して別の地域に住んでいる場合は香典を出すケースが多いです。
ちなみに、別の家で住んでいたとしても、子供が喪主を務める場合は同じくその家から香典を出すことになるため、香典は必要ありません。

子供が喪主を務めない場合の、1親等である親(父・母)への香典の相場額は3~10万円です。
20代の場合はこの金額ですが、30代の場合はここからさらに5〜10万円、40代以上の場合は10万円前後となる傾向があります。
義理の両親、配偶者の親(義父・義母)の相場に関しても、実の親と額は変わりません。

親戚の葬儀に親と参列する場合はどうなる?

おじ・おば、いとこなど親戚がなくなった場合、葬儀には家族で参列することとなります。子供が学生および未就学児童で親と同居している場合、香典は連名で構いません。香典袋には親の名前のみ、もしくは親子の連名で記載しておくと良いでしょう。夫婦で参列する場合、夫の名前を香典袋の表書きにする形が多いです。

ただし、子供が結婚して別の世帯を持っている場合や、未婚であっても独立している場合は別々に香典を用意しましょう。同居・別居に関わらず、親世帯・子世帯から出す、別の家から出すという考え方から来るものです。

余談ですが、お通夜と葬儀の両方に参列する場合は、香典をどちらで出すかについては地域によって異なります。受付で記帳を行う際、香典の有無に関わらず記帳を行わなければなりません。
夫婦で参列する場合は、たとえ香典に連名で書いたり夫の名前のみであったとしても、夫も妻も名前を書く必要があります。

年齢によっても相場は異なる

知人・友人や職場関係、隣近所や親族などさまざまな相手に対する相場額をチェックしてきました。
それぞれの項目でも触れてきた通り、年齢によって相場は異なります。
一般的には、若い人よりも年齢を重ねている人の方が高くなる傾向にあります。20代・30代・40代と年齢が上がるにつれ、ライフステージが異なってくるため、自らの年齢に合った香典の金額を把握しておきましょう。

ただ、職場の上司や同僚といったように、まわりの人が包む金額と足並みを揃えた方が良い場合もあります。恩師・先生などのケースでは、数名が集まって出し合う連名のケースも多いです。一人であれこれ悩まず、連絡を取り合ったり相談して金額を決めていけば良いでしょう。

香典の金額が少なかったと思ったら?

結婚式や出産祝いなど、あらかじめ知っている場合は祝儀やお祝い金の相場額を十分に調べることができるため、包んだ金額が少なかったというトラブルは少ないかもしれません。
しかし不祝儀に関しては突然起こるケースが大半であり、参列することで精一杯で相場額までよく調べてなくて、香典の金額が少なかったと後悔するケースは案外多いです。参列後に招かれる食事も決して安いものではないため、なおのこと後悔はつのることでしょう。

しかし、香典の金額が少なかったと思い直したとしても、後からもう一度香典を渡しに行くという行為は厳禁です。
結婚式の祝儀で別れ・離縁を想起させるため2や4など偶数の金額が厳禁とされているように、香典の場合後から追加で渡しに行くと「不幸が重なる」という意味になるからです。
また、多くの喪主は遠い中来てくれた、忙しい中参列してくれたことに対しての感謝の気持ちの方が強く、あまりに常識から外れた金額でなければ気にならないという考える方が多いです。

もしもっと金額を渡したいと思った場合は、初七日や四十九日の法要の際に渡すと良いでしょう。その際、現金を包むとさらに香典返し・返礼品の連鎖に陥ってしまうため、お菓子などの供物やお花(供花)を贈った方が喜ばれます。

香典で避けるべき金額

仏事の世界では「厳禁」とされる慣習が非常に多く、それは香典に包む金額の数字にも及びます。日本人は驚くほどに縁起にこだわる民族であり、それは祝儀・不祝儀の数字にも見られます。先述の通り、結婚式の祝儀は「2」が離別を想起させるためNGであるように、不祝儀つまり香典の場合は「4」や「9」といった金額は「死苦」を思わせるため、避けるべきです。

そもそも偶数の金額が良くない、ともされています。
「2」や「4」という数字は特に顕著で、これら偶数は割り切れてしまうことが縁起がよくないという考えです。偶数は割り切れる・切れる、つまり「故人とこの世の繋がりが切れてしまう」ということを連想させてしまうため、忌み嫌われています。

近年、こういった古くからのしきたりに縛られる必要はない、という柔軟な考え方をする人が増えてきています。しかし一方で、受け取る人によっては不快な気持ちになる方も可能性も十分あるため、避けておいた方が無難でしょう。

偶数がダメとなれば、必然的に奇数が良いとなります。結婚式の祝儀であれば、3万円や5万円といった金額が多く、1万円だと少ないという暗黙の了解があります。
しかし、香典の場合はこれまで触れてきた通り1万円でも構いません。この理由は、祝儀の時のようにおめでたい・喜ばしい出来事ではないため、奮発して多く包んでしまうとかえって失礼にあたるからです。
あまりに急なことで用意がなくて申し訳ない、という気持ちを表すために新札ではなく使用済みの紙幣を用意する、というルールがあるほどです。

故人との関係や自分の年齢を考慮しよう

故人との最期のお別れの場となるお通夜や葬式には、多くのマナーやタブーがあり、それは香典の金額にまで及ぶことを学んできました。
職場の同僚や上司、知人・友人や恩師・先生など生前の関係性によって、また親戚や家族など血族の深さ(親等)によって包む金額が変わります。
それに加えて、自分自身の年齢によっても金額が変わってくるため、こちらも同様に把握しておきましょう。

ただ、それぞれの項目で触れた香典の相場金額は、あくまでも「目安」です。生前付き合ってきた年月や交流の頻度、恩師・先生であればお世話になった度合いによって変わってきます。
おじ・おばやいとこなど親戚の場合も同様に、これまでの関係性や交流によって変わってくるため、まわりの親戚や友人と相談すると良いでしょう。
友人・知人や恩師、同僚の家族に関しては数名がお金を出し合って、連名で出すケースも多いです。
家族葬の場合は香典を受け取ってもらえないケースがあるなど、さまざまな例があるため、不安になったり迷ったら周囲に確認するようにしてください。

ただ、全国的に見て割り切れる数字(偶数)は縁起がよくないこと、特に「4」や「9」は死苦を連想させるため避けるべきという点は共通認識であるため、よく覚えておきましょう。
余談ですが、永代供養であるか否かという点は、参列する側は特に気にする必要はないとされています。

結論として、一番大切なのは故人への感謝の気持ちと、親族へのいたわりの気持ちです。香典は関係性と年齢を考慮する必要があるものの、最終的には自分の身の丈にあった金額で十分でしょう。

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