身内だけの家族葬における正しい服装とは?葬儀の服装
- 2023年01月13日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
最近では家族葬を選択される方や、家族葬に関心を持っている方が増えています。家族葬は比較的新しい葬儀の形ですので、家族葬にもさまざまな形式がとられています。
そんな家族葬の中でも、身内だけの家族の場合、どのような服装で葬儀に向かえばいいのか迷う方は多いと思います。
この記事では一般的な葬儀の服葬、喪服の種類や意味を解説し、身内だけの家族葬を想定した場合に最も適した服装を紹介、解説しています。
家族葬とは?
最近では家族葬という言葉を耳にすることが多くなっています。葬儀にふさわしい服装を選ぶためにも、家族葬とはどのような葬儀なのかを理解しておくと良いでしょう。
実は家族葬に明確な定義はない
一般的に、家族葬とは親族を中心とした小規模の葬儀と言われています。 しかし、家族葬と一口に言ってもその内容は家族や葬儀社によってさまざまです。
参列者は友人を含むのか、親族までか、親兄弟だけか、最近では通夜を省略する方もいます。そのため、家族葬には決められた定義や内容は存在しないと言えます。
式の流れは一般の葬儀と大きな違いがない
前述した通り各葬儀社によって家族葬のプラン内容が異なる場合や、家族の要望によって内容の変更がされている場合もあります。しかし、特別な案内がない限り、一般のお葬式と家族葬に式の流れという点において違いはありません。
仏式(お寺)の場合、お通夜、翌日に告別式(葬儀)そして火葬を行うと言った流れが一般的です。
一般的な家族葬葬の服装
ここでは「一般的な家族葬の服装」を紹介します。
一般的に喪服と呼ばれる服装にも「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3つに分けられます。家族葬では喪主や代表者を含めて参列者は「準喪服」を着用される場合が最も多いようです。
正喪服
正喪服はもっとも格式が高い装いです。喪主や故人の配偶者といった代表的な人物が身に着ける事の多い服装です。
日本において羽織付きの紋付き袴姿がもっとも格式の高い正装と言えるでしょう。モーニングコートは昼間の正礼装になるため、お通夜、告別式の正喪服にふさわしいとは言い切れません。
一般的な家族葬であっても、儀式を重んじる方が身に着ける場合があります。
参列者は葬儀の中心人物より格式の高い服装になる場合があるので正喪服はふさわしくありません。
準喪服
準喪服はもっとも一般的な喪服で、どの立場やシーンにおいても着用できる服装です。礼服売り場に置かれている服装で、喪主側でも準喪服を着用するケースが増えています。
正喪服との違いは光沢のある素材を避け、肌の露出を控えたものであれば流行のデザインを取り入れても問題がないところです。
一般的な家族葬ではもちろん、どのような葬儀であっても準喪服を用意しておけば問題ないでしょう。
略喪服
ブラックフォーマル以外の地味な色合い・デザインのスーツやワンピースを指します。葬儀の案内で「平服でお越しください」と案内があった場合は略喪服を着ても大丈夫です。
平服とはいっても普段着ではないので注意が必要です。かつての通夜では略喪服で参加するのがマナーとされていました。
その理由は「突然の不幸ごとに喪服を着ていけば、不幸ごとを待っており準備をしていた」となってしまい失礼になるのでは? という考え方があったからです。
しかし、今ではそのマナーもすたれているので、体調不良やその他の理由がない場合は略喪服を避けた方が無難でしょう。
身内だけの家族葬の服装
身内だけの家族葬では一般的な家族葬よりも自分たちの意思をさらに反映させやすくなっています。服装が気になる場合は、身内の中でよく相談することが重要になります。
身内だけの家族葬でも準喪服が一般的
身内だけしか参加しない家族葬であっても準喪服、つまり一般的な喪服を準備される方が最も多いようです。
その理由としては、身内同士といっても親交が深い人もいれば浅い人もいます。価値観が全く一緒とは限らないからです。
自分にとっての近しい人は、理解を示してくれるかもしれませんが、身内といえどすべての人が略喪服や普段着での参列を快く思ってくれるとは限りません。
そのため、服装について触れられていない場合は、身内だけの家族葬であっても準喪服を用意しましょう。
葬儀の代表者たちで決める
喪主や代表者、が服装を決めても問題ありません。
ご年配の方が多く、礼服が負担になる場合は「平服でお越しください」「普段着で結構ですよ」と連絡をしておきましょう。
このような場合は、参列者全員に知らせておかなければ、事情を知らない人から非難の目を向けられることもあるので注意が必要です。
男性の場合
- ワイシャツは白色で光沢のない生地にしましょう。折柄やカラーステッチなどの装飾的なデザイン入りのシャツも避けるようにしましょう
- 出来ればビジネススーツではなく、礼服である真っ黒のスーツを用意しておきましょう。同じ黒色であっても見比べてみれば、生地感が全く違います
- ボタンはシングルでもダブルでも問題はありません
- カフスボタンを使う方は華美にならないように注意してください
- 革靴はウイングチップと呼ばれる装飾が付いている靴や、ローファーは避けましょう
- 基本的にアクセサリーは結婚指輪のみにしましょう。腕時計はつけていても構いませんがこちらも派手なものは控えた方が良いでしょう
- へび革、わに革など明らかに動物の革と分かる製品は殺生を連想しやすくなるため控えましょう。同じ理由からフェイクファーであっても毛皮製品は避けた方が無難でしょう
女性の場合
- ワンピースは黒色で光沢のない生地にしましょう
- スカートの丈は膝が出ないようにひざ下まで、袖は肘が隠れる程度の5分丈~を選びましょう
- ジャケットを着用する場合、襟の有無はどちらでも構いません。しかし、下に着る服と同じ生地で揃えましょう
- ストッキングは薄手の黒いものを用意しましょう。肌色でも問題はありませんが、肌を露出していると思われたくないので、黒色が無難です
- ネックレスを付ける場合は、白か黒のパールネックレスを用意しましょう
- 靴は黒のパンプスで、光沢のないものを選びます。式場の床が石の場合など、ヒール音が響き渡ることがあるので、ヒールはあまり高くない方が良いでしょう
- バッグなどの小物には、へび革、わに革など明らかに動物の革と分かる製品は殺生を連想しやすくなるため控えましょう。同じ理由からフェイクファーであっても毛皮製品は避けた方が無難でしょう
まとめ
家族葬に身内しか参列しない場合でも、服装に指示がない場合は準喪服を準備すれば問題はないでしょう。喪主や代表側からが「普段着でかまいません」と連絡している場合は派手ではない服装を心掛けましょう。
家族葬の場合、「こうあるべき」という固定観念よりも喪主側の意向が優先されます。身内だけの場合はその傾向が特に強く、一般的な葬儀のマナーよりもそれぞれの思い描くお葬式が執り行われるため、服装を気にしないという方もいます。
どのような場合でも、情報の共有や確認をすることが大切です。家族葬の形も十人十色、皆様にとっての最適な葬儀式が執り行えるように、考えてみることからはじめましょう。
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