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戒名の値段が高い?相場を知ってトラブル防止!

  • 2022年06月02日

戒名をつける、家族が亡くなった時に必要な事だとは分かっていても詳しく知られてない事の一つです。
戒名をつけてもらう時の値段、戒名の位、宗派による違いなど、戒名には相場や決まり事がいくつか存在します。
特に戒名の値段については高いと感じる人も多く、トラブルに発展してしまう事も珍しくはありません。トラブルにならない為にも戒名料の相場を知る事は大切です。
戒名料の相場、その他事前に知っておきたい事についてまとめていきます。

戒名料って何?必ず払うべきもの?

戒名料とは、その字の通り戒名をつけてもらう時の値段の事を指します。
戒名はそもそも出家をした修行僧が、師から仏門の世界に入った証として、生前の行いや人となりを考え授けてもらうものです。
しかし現在は亡くなった時に寺院の僧侶から授かるものになっています。
故人を浄土に導くもの、死後の世界における名前として必要だとされています。
戒名は戒名料として支払う場合もありますが、お布施として一緒に渡すケースも多くあります。戒名はお金で買うものではないという考えから、戒名料としての請求はしない場合があるそうです。
なので戒名料は要りませんと言われたとしても、結果としてはお布施の中に戒名料も含まれている事があります。

しかし戒名は必ずつけなければいけない訳ではありません。
宗教に興味がなかったり、お金がかかるという理由から戒名がなくていいと考える方もいます。しかしその場合、先祖代々のお墓に入れない可能性があるので注意が必要です。
寺院にお墓がある場合、その寺院から戒名を授からないと基本的には納骨させてもらえません。戒名をつけない事のリスクも考え、自分はどうしたいのかを決めるのが大切です。

料金の前に把握しておきたい戒名の位について

戒名は「院号」「道号」「戒名」「位号」という4つの構造で成り立っています。それぞれに意味があり、文字数が長い程格の高い戒名とされています。

院号とは

生前に社会や寺院に大きく貢献した人につけられます。その為、戒名に院号のつかない事も珍しくありません。また「〇〇院」という院号よりも格上の「〇〇院殿」というものもあり、昔は将軍や位の高い貴族の戒名につけられていたそうです。

道号とは

戒名の前につけられる字(あざな)のようなもので、故人の特徴や縁のある字などを用いる事が多いです。また未成年者や子供には道号はつけないものとされており、そもそも道号をつけない宗派もあります。

戒名とは

4つ全てを合わせて戒名と呼んでいますが、本来意味での戒名は道号の次にあるものを指します。基本的に2文字で成り立ち、宗派によって「法号」や「名号」などと呼称が異なります。

位号とは

戒名の下につけ、性別や年齢、寺院や社会への貢献度によって変わります。
男性の場合は格式が高い順に、大居士、居士、禅定門、清信士、信士となり、女性の場合は、清大姉、大姉、禅定尼、清信女、信女となります。
また満18歳未満の個人の場合はこれらは用いず、年齢のよって男の子は童子、孩子、嬰子、女の子は童女、孩女、嬰女がつけられます。死産の場合などで性別が分からない時は水子が用いられる事が多いそうです。位号も宗派によってはつけていない場合があります。

宗派や位で変わる戒名料の相場

戒名料の相場を決めるのは難しいとされていますが、基本的には授かった戒名の位が高ければ高いほど戒名料も高くなる事が多いです。また宗派によっても変わってくる為、一概にいくらとは言えません。一般的には以下のように相場とされている場合が多いそうです。

曹洞宗では、信士・信女が30~50万円、居士・大姉が50~70万円、院信士・院信女と院居士・院大姉が100万円~。

真言宗と天台宗では、信士・信女が30~50万円、居士・大姉が50~70万円、院信士・院信女が80万円~、院居士・院大姉が100万円~。

浄土宗では、信士・信女が30~40万円、居士・大姉が50~60万円、院信士・院信女が70万円~。

臨済宗では、信士・信女が30~50万円、居士・大姉が50~80万円、院居士・院大姉が100万円~。

浄土宗では、信士・信女が30~50万円、居士・大姉が50~80万円、院信士・院信女と院居士・院大姉が100万円~。

日蓮宗では、信士・信女が30万円~、院信士・院信女が50万円~、院居士・院大姉が100万円~。

浄土真宗は戒名のつけ方が他と異なり、釋○○が10~30万円、○院釋○が50万円~とされています。

しかしこれも決まりではなく、地域や寺院の格式によっても変わってきます。また位に関わらず戒名料が一律の場合があったり、5~10万円程度で戒名をつけてくれる場合もあるそうです。
相場はあくまでも参考です。檀家総家に聞いたり、葬儀社から紹介された寺院であれば葬儀社に聞くなどする方が正確に知る事ができます。

自分で戒名をつけるのはアリ?

戒名は寺院の僧侶から授けてもらうのが一般的ですが、僧侶でなければつけられないという決まりはありません。
しかし費用を抑えたいからといって、自分で勝手につけてしまうのは良くありません。

戒名は仏門に入る時につけてもらう名である為、基本的に自分でつけるものではないからです。それでも自分でつけたいのであれば、まず菩提寺がある場合は必ず相談するようにします。
菩提寺が管理しているお墓には、菩提寺の僧侶が戒名をつけた故人しかその納骨ができない場合が多いです。自分で戒名をつけたばかりに先祖代々の墓に入れないという可能性もあります。
そうならない為にもまずは相談し、許可を頂いてから自分で戒名をつけるようにします。
その他宗派によって戒名のつけ方が変わるので、4つの構成をしっかりと理解して考える必要があります。

菩提寺の許可と、戒名の構成のルールさえ間違えなければ自分で戒名をつける事が可能です。
しかしよほど宗教に詳しく、またこだわりがあるという方以外は気軽に自分で戒名をつける事はしない方が望ましいです。

戒名料でよくあるトラブル1.高額な戒名料を取られる

戒名料は決まりがない為、高額な戒名料を請求されたというトラブルも多く発生しています。
戒名料の相場はあるようでないのが現状です。その為ここの寺院ではこうだからと押し付けられる事が多いようです。
一般的に先祖と同じ位の戒名をつけるよう勧められますが、必ずそうしないといけないと決まっている訳ではありません。
しかしそうしないと故人が成仏できないや、ここのお墓には納骨させないと脅しに近い言葉を言われる場合もあるそうです。
できるだけ位の高い戒名をつけようとしてくる場合もあるようですが、勧められた戒名に必ずする必要はないので断る事もできます。
どうしても高額な戒名しかつけないと言われた場合は、寺院を変える事も選択肢として考える必要があります。
この場合も先祖が迷うなどと言われる事もあるそうですが、寺院を選ぶのも自由であるので無理に従う必要はありません。

また会社の社長などを務めていた故人の場合、社葬として請求が高額になる場合があります。
会社にあった戒名や葬儀をした方が良いと勧められ、望んでいなかったのに高額な戒名を授けられたという場合もあります。もちろん家族も納得している場合は問題ありませんが、会社の社長というだけで最初から社葬を考える寺院もいるのでどのような戒名や葬儀が良いのかはしっかりと伝える必要があります。

戒名料でよくあるトラブル2.位の高い戒名がもらえない

高額な戒名料を請求されるトラブルの他に、望んだ位の戒名をもらえないというトラブルも起きています。
戒名の位は寺院や社会への貢献度を踏まえ、寺院の僧侶から授かるものです。トラブルのなかには、高額な戒名料を払えば高い位を買えると思い込んでいる場合もあるそうです。

戒名は仏門の世界に入ったという証であり、高い位が偉いという訳ではありません。
故人にあった戒名を授かるものなので、お金で変わる訳ではないと理解しておく必要があります。位の高い戒名を授かりたい場合は、日頃から寺院や社会への貢献をする必要があります。

また院号のような戒名を授かる場合は、その寺院の護持を引き受けるということでもあります。故人1人の問題ではなく、家族も一緒に責任を持って取り組まないといけません。しっかりとその責務を務める事ができるのであれば、僧侶からそれに見合った戒名を授かれるのです。

戒名料のトラブルを防ぐ方法1.家族の生前に戒名料を確認しておく

戒名料のトラブルを防ぐ為には、やはり生前に確認をしておくのが理想です。
菩提寺がある場合には同じ檀家さんや檀家総家の方に、葬儀社から紹介してもらう場合は紹介してもらう前に葬儀社に確認をします。
戒名をつけてもらってから値段を確認する事がトラブルを引き起こす原因でもあるのです。初めから確認し納得できるようにしておくことで、未然にトラブルを防ぐ事に繋がります。

戒名料はお布施に含まれる事も多く、お布施とは感謝の気持ちを表したものになります。
しかし、お金のトラブルがあると心から感謝をしてお布施を渡す事は難しくなります。
家族も僧侶さんも、故人の事を思っているという事は同じはずです。無用なトラブルを起こさないようにする事が重要になります。

戒名料のトラブルを防ぐ方法2.生前戒名をつけてもらう

戒名は生前に授かる事が可能であり、生前戒名も戒名料のトラブルを防ぐ方法として有効です。生前に戒名を授かるので、亡くなってから戒名料を請求される事もありません。

また戒名も本来は生前に授かるものであり、生きている間から仏門に入る事は歓迎されるとさえ言われています。
他にもメリットがあり、自分の納得いく戒名をつけられるのも魅力です。
生前に希望を伝えていたとしても、死後に頂く戒名が必ずしも納得できる戒名とは限りません。生前戒名をつけてもらう事で、戒名が納得できないというトラブルもなくなります。
また、生前戒名の方が安く済む場合もあるようです。地域や宗派によって違いはありますが、5~40万程度が相場となっているようです。
もちろん位の高い戒名であれば戒名料も高くはなりますが、死後に戒名を授かるよりは安い相場になっています。

しかし生前戒名にも注意点があります。
まず菩提寺がある場合は、そこで戒名を授かる必要があります。
生前でも死後でも、菩提寺以外の場所で戒名を授かった場合は納骨を断られる場合があるからです。
他にもあまり早くに生前戒名を授かると、亡くなってから生前戒名を授かっていたという事が忘れられてしまう場合があります。これらの場合はまた戒名をつけなおして頂く事になるので、戒名料を2回支払う事になるので注意が必要です。
また、生前戒名を授かったという事を家族に知らせておくのも必要です。菩提寺がある場合は記録として残してもらえるかもしれませんが、菩提寺や納骨予定の寺院がない場合はそうはいきません。せっかく納得できる戒名を授かっても、その事が知られていなかった場合は家族は亡くなってから戒名をつけてもらうと考えるのが普通です。

墓石がすでにある場合は戒名を彫ってもらい、朱色にしておく事で確実に生前戒名を使ってもらう事が出来ます。

戒名料のトラブルを防ぐ方法3.料金が明瞭なサービスを利用する

戒名料はしっかりと決まっていない場合が多いですが、最近では料金設定がされているサービスが増えてきています。
檀家さんが減り菩提寺などの縁のある寺院がない人が増えているので、料金が明確になっているサービスを利用する人が増えてきているのです。
インターネットで簡単に利用する事ができ、また料金も相場と比べると安い場合が多いです。また菩提寺が遠方にある人にも利用されているようです。遠方に菩提寺があると、急な葬儀にはなかなか対応できない事があります。
その時は菩提寺に確認をとり、トラブルにならないように利用するようにします。

サービスを提供している会社の一つに、お坊さん便というのがあります。
お坊さん便ではサービスの料金に全て含まれているとし、お心遣いやお布施を追加で受け取る事はないとホームページに記載してあります。
また指定の宗派を選ぶ事も可能で、全国に僧侶を派遣するのが可能だそうです。
こうした料金が明確になっているサービスを利用する事で、不可解な高額請求をされる事もなくなり、初めから料金を知ることができるので安心して利用する事ができます。

戒名は故人の供養のため!無用なトラブルは避けよう

戒名とは故人の為に自分で考えたり、寺院の僧侶から授かるものです。
それは故人の供養の為であり、トラブルの原因になってしまうと故人も浮かばれません。

亡くなった直後というのは慌ただしいうえに、家族はとても大きな悲しみを抱えています。そんな状況では正常に判断する事自体が難しく、後になってから問題に気付いてトラブルになってしまう可能性もあります。

生前に確認できる事はしっかりと確認し、亡くなった後に慌てないで済むようにしておくべきです。
気持ちよく故人を送り出すためにも、無用なトラブルは避けるようにしましょう。

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