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葬儀/告別式の流れ、準備手順とスケジュールについて

葬儀/告別式の流れ、準備手順とスケジュールについて
  • 2023年02月02日

葬儀・告別式どのような流れで進むのでしょうか。
一般的な仏式葬儀の流れを日程・タイムスケジュールも交えながら紹介します。
また、葬儀における祭壇、受付などの準備の流れや、弔電の確認などについても触れていきます。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

葬儀とは、宗教的な儀式

葬儀は、意味合いとして「宗教的儀礼」になります。
お寺様に読経を頂き、遺族や近親者が故人の冥福を祈り、あの世に送るための儀式です。

仏教的には、故人に仏弟子となるための戒律をあたえる「授戒(じゅかい)」と、浄土へ導く「引導(いんどう)」を行います。
一般的な葬儀の流れは、導師(僧侶)の読経・焼香、出棺、火葬という手順で行います。

告別式とは、葬儀とは別のもの

現代では葬儀と告別式の違いが明確ではなく、それらを総称して広義の意味で「葬儀」「お葬式」と呼ぶことが一般的です。 しかし本来は葬儀と告別式はそれぞれ別のまったく性質の異なる意味をもった儀式です。

葬儀が故人をあの世に送るための宗教的な儀式であることに対して、 告別式は参列者・会葬者が故人にお別れを告げる儀式をさします。

もともと故人を墓地へ葬列をつくって運ぶ「野辺送り」が別れを告げるメインイベントでしたが、葬列がなくなって宗教儀礼と別れの儀式が一体化し、葬儀・告別式一連の流れの中で一緒に行われるようになりました。

芸能人の「偲ぶ会」「お別れ会」は告別式

よく、芸能人や著名人は「近親者で葬儀を執り行いました」とニュースなどの報道で見かけることがあります。 そして、後程、故人を偲ぶ会やお別れの会が開かれますが、これが告別式にあたります。

なお、現在では、お通夜で弔問を済ませられる方がほとんどで、通夜が告別の場となっているケースが多くなっています。

お葬式の流れも時代と共に変わってきました。

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葬儀/告別式の流れ・日程・タイムスケジュール

葬儀の日程お寺様の都合火葬場の予約時間を確認し、友引を避けるなど暦も見て決めます。
遺族が「この日時を」と希望しても葬儀場が空いていないなど、状況によって選べる日時が変わりますので注意しましょう。
前日に通夜を行い翌日に葬儀・告別式を執り行う、一般的な仏教のお葬式の流れを解説します。

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一般的な葬儀のタイムスケジュール(11時開式の場合)

1)喪主・遺族集合(10:00~)
2)受付開始

<葬儀>

3)着席(10:45~)
4)僧侶入場(10:55~)
5)開式の辞(11:00~)
6)読経
7)弔辞拝受・弔電奉読
8)焼香(遺族・親族)

<告別式>

9)焼香(弔問客)
10)僧侶退場
11)閉式の辞(11:40)
12)お別れの儀・納めの儀(11:45~)
13)出棺

<火葬>

14)火葬(12:00到着の場合)
15)収骨(13:00~)
16)繰り上げ初七日法要(14:00~)
17)精進落し(14:20~)

葬儀が11時から始まり、読経の時間は約40分。
司会者の弔電代読、遺族代表挨拶、焼香と続き、別れ花を故人に手向けて、出棺となります。
出棺までが約1時間です。

地域によっては葬儀の前に遺族・親族が食事をとる場合(福岡県地方など)があります。
これは故人との食い別れを意味する食事の風習で、「お斎(とき)」「出立ての膳(でたちのぜん)」「別れの膳」などと呼びます。
お斎がある場合は葬儀開式の1.5時間~2時間前からはじめます。
出棺前に参列者に食事を出す地域もあります。

初七日法要を葬儀と一緒に行う場合は10分から20分ほど出棺の時間が伸びてきます。

出棺すると、火葬場で今一度読経があり、焼香をした後は、故人の顔を見て最後のお別れをします。
お別れが済むと炉の中へ柩が入れられ、火葬となります。
「それでは、お別れです」と火葬場のスタッフが炉に棺をいれて扉を閉じる時が、遺族にとって一番悲しみのこみ上げる時間です。
地域によっては、火葬場の点火スイッチを遺族の誰かに押してもらいます。
喪主が押さなければならないという決まりはありませんので、前もって家族で話し合っていた方が良いでしょう。

点火が済むと収骨までの間、火葬場の控室で待つか、祭場に戻り、初七日法要並びに精進落し(精進あげ)の会食の席を設けます。

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火葬場の待ち時間に精進落しを行わなかった場合は、
収骨が終わり、斎場に帰ってから初七日法要並びに精進落しの会食となることもあります。

葬儀準備の流れ

お坊さんお経

次に葬儀の準備について解説します。

祭壇、受付の準備

現在、約7割の方が病院で亡くなっています。ご臨終となると病院での清拭が終わり、医師から死亡診断書が発行されると遺体の搬送ができますので葬儀社に遺体搬送車(寝台車)を手配します。病院から自宅に安置を望めば自宅へ、自宅に安置ができない場合は斎場へと搬送されます。

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安置が済むと葬儀社との打ち合わせになります。火葬場の空き状況とお寺の都合を確認し、葬儀の日程・時間が決まり、葬儀担当者と話し合いながら葬儀の見積もりをだしてもらいます。この葬儀社の担当者の方にはお葬式の間、場合によっては四十九日法要までなにかとお世話になることになるので、しっかりコミュニケーションをとっておきましょう。

打合せでは、祭壇のプランのほか、施主花、返礼品(香典返し)・会葬礼状の印刷手配・通夜振る舞いや精進落としなどの料理のプランなど、故人や遺族の思いを反映した内容をきめていきます。見積もりやプランに合意が取れ契約が済むと葬儀社が葬儀施行にかかる様々な準備を進めていきます。

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まず、遺族の目の前で行われるのは「納棺の儀」になるでしょう。葬儀社のスタッフか、映画『おくりびと』でもとり上げられたような”納棺師”と呼ばれる専門スタッフが納棺を執り行います。納棺には遺族や親族も立ち会います。
納棺の儀は故人に旅たちの衣装である「死装束(しにしょうぞく)」を施し、故人のゆかりの品物と一緒に想い出を込める大切な儀式です。故人とのお別れを感じ、気持ちを整える意味でも印象にのこる場面となるでしょう。

他にも死亡届など事務的な手続きをしたり、式場の入り口や祭壇を準備したり、様々なことが同時に進んでいきます。

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受付の準備はお通夜の時に行います。葬儀社との打ち合わせで決まった、香典返礼品と会葬礼状をセットにして手提げ袋に詰めておきます。袋詰めは葬儀社が行ってくれることもあれば家族・親族で行うこともあります。
地域にもよりますが、受付を担当する方は、家族・親族、故人が住んでいた地域の方、時には喪主の職場の仲間にお願いする場合もあります。

受付の方には、喪主は感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
また、受付の方には通夜は5時頃までに、葬儀では開式1時間前には集合していただきましょう。通夜の5時前、葬儀1時間前にも弔問客・会葬者が来る場合がありますが、その時は親族が対応できます。

お通夜の受付を終了するタイミングは難しい判断となります。
お通夜では、弔問客の対応に追われて、受付の様子に気が回りません。弔問客に目途が付いたら、受付は親族が変わり受付の方はお帰りいただきましょう。その時に、親族全員でしっかりとお礼を伝え、お弁当などを準備しておけば、気持ちも伝わりますし、帰ってから食事の準備にも困りません。受付の方々への対応葬儀社と打ち合わせしておきましょう。

弔電を読む順番の確認

弔電は司会者が奉読します。
順不同とのお断りはありますが、やはり読み上げる順番に配慮する必要があります。順番を決めるのに迷うこともありますが、経験豊富な葬儀社ならば妥当な順番を教えてもらえますので、葬儀社と話し合って順番を決めましょう。

弔電奉読の順番は基本的に故人に近い方からとなります。しかし、喪主の立場もあります。できるだけ、弔電を送った方、会葬者が不快にならない順番を決めましょう。

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葬儀/告別式の流れ

弔問客(会葬者)の受付・着席

弔問客は葬儀1時間前頃から集まりはじめます。最近では家族葬が増えて式場内の着席も順不同という事も多いのですが、一般的な葬儀になると、親族席や会葬者席が用意されています。故人がお世話になった方には会葬者席の前列に座っていただきましょう。

喪主がお世話になっている方、もしくは勤めている会社の社長が出席となれば前列に座っていただく案内をすることも大切です。前もって特別な方の出席が見込まれる場合は葬儀社の方に伝えておけば、ご案内いただけます。

その為にも30分前に受付を済ませもらえれば、会葬者席の序列も案内しやすいので、なるべく30分前には受付を済ませていただくようご案内しましょう。

葬儀開式の15分前には着席頂くようにしましょう。親族の着席を先に促す葬儀社もあります。

葬儀開式

導師が入場し、11時になると一同合掌礼拝で葬儀の開式となります。その為に導師入場が開式時刻3分から5分前となることが一般的です。
葬儀は宗教儀礼的な別れとなり、遺族・親族・近親者が故人を葬る儀式になります。

告別式

現在では、葬儀・告別式を一連の流れの中で一緒に行うことが一般的なので、明確に葬儀と告別式を分けて執り行うケースはあまりみかけません。

葬儀と告別式を区別する場合は、読経が終わり僧侶が退場した後、会葬者の焼香からが故人とのお別れを偲ぶ「告別式」となります。
社葬などの大きなお葬式では、身内のみで午前中に葬儀と火葬をすませ、お骨になってから告別式を執り行うという方式も見られます。

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出棺

葬儀と告別式が終わると、火葬場に移動します。いよいよ最後のお別れです。
祭壇に飾ってあった供花を各人の手で「別れ花」として棺に入れ、故人の周りに手向けます。

お別れが終わったら「釘打ちの儀」を行い棺のふたを閉じて故人に縁の強い人から順番に二回ずつ釘打ちをします。宗派によっては釘打ちを行わないところもあります。釘打ちが終わったら親族や友人の男性が棺を霊柩車に運び、いよいよ出棺となります。
火葬場に行かない人は、出棺前の対面が故人との最後のお別れです。

出棺と喪主の挨拶

釘打ちの儀の後、葬儀社が釘を完全に打ち込んだら、棺を霊柩車に運び出棺となります。 出棺するときは、近親者や友人など、男性6人で運びます。 自宅で葬儀を行った場合には、玄関をさけて縁側から出棺したり、故人が使っていた茶碗を割るなどのしきたりを習慣としている地域もあります。これは死者の霊が戻ってこないようにという意味合いでの風習といわれています。 地域や葬儀社によっては喪主が出棺の時に霊柩車のところで見送りの参列者に挨拶する場合もあります。

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火葬場にもっていくもの

火葬許可証 葬儀後、故人と別れを済ませ出棺と慌ただしく時間が過ぎていきます。 火葬場に持っていく荷物や自分の私物、冬であれば上着など、葬儀が始まる前に火葬場に持っていく荷物の確認を済ませておくことをお勧めします。
特に、出棺の時に、遺影写真、御位牌を持つ方は、荷物は持てませんので誰かにお願いをしておく必要があります。
すべてを含めて、葬儀社の担当さんは経験則から色々な知恵を持っていますので、相談してみるとよいでしょう。

火葬許可証

火葬許可証がなくては火葬ができません。重要なので葬儀社が管理していてくれることが多いようです。

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会葬者をもてなす茶菓や精進落とし

火葬が終わるまでの待ち時間に会葬者をもてなすための茶菓子を用意します。火葬場の売店で用意がある場合が多いですが、事前に確認しましょう。地域によっては、火葬から骨上げまでの間に精進落としの会食の席を設ける場合もあります。

心づけ

地域によっては火葬場の係員、霊柩車やマイクロバスの運転手などに「心づけ」を渡す習慣があります。 また、葬儀社や火葬場の規定で受け取らないルールになっている場合もあるので必ず必要になるものではありません。 迷ったときは葬儀社の担当者に相談してみましょう。

骨箱・骨壺

骨箱・骨壺は葬儀社が準備してくれることが一般的です。また、骨壺にも種類があり金額も違います。

火葬場への移動

火葬場へは遺族や親族などの近親者のほかに、故人と特別に親交のあった人が同行します。 基本的には葬儀準備の時におおよその人数を確認しておりますが、当日同行を申し出る人がいることもあるので、その時には快く同行いただきましょう。

葬儀の打ち合わせ時に火葬場に向かう移動手段の確認が入りますが、多くはマイクロバスを手配することになるでしょう。

乗り切らない場合は自家用車で向かって頂く等が必要になりますので、あらかじめ火葬場に向かうだいたいの人数を確認しておきます。

葬列 その順番は?

霊柩車で火葬場へ向かう場合の葬列についてご紹介します。
基本的には霊柩車を先頭に、血縁の近い順に車に乗ります。

霊柩車

火葬場へは霊柩車が先頭で向かいます。霊柩車には棺と運転手、葬儀社の人が乗りますが、一般的に遺族は乗りません。

霊柩車に続く車(お供車)・マイクロバス

お供車には運転手のほかに、喪主と遺族代表、僧侶が乗ります。喪主が位牌を持ち、遺族代表が遺影を持ちます。 お供車がマイクロバスの場合は、運転手の後ろに喪主、遺族代表と座り、その後ろは故人と血縁の深い順に座ります。

三番目の車

三番目の車には遺族、親族、友人など血縁の深い順に座るのが一般的です。 最近は僧侶も自分の自家用車で後から続く場合もあり、必ずしもお供車に同乗するわけではありません。

まとめ

これら一連の流れはお葬式の打ち合わせ時に葬儀社の担当の方から確認や提案があるので、不明な点はどんどん聞いてたり相談したりと、葬儀社とのよい関係を保っておくことをお勧めします。
故人らしいお別れにするために、お葬式のあり方についても日ごろから家族で話し合っておくとよいでしょう。

監修者のコメント

日本ではじめて告別式が行われたのは中江兆民と言われています。中江兆民は宗教儀礼をおこなわず、荼毘にふされましたが、友人や弟子たちが告別式という名称で、別れの儀式を青山葬儀所で執り行ったのです。

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