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喪中の正月の過ごし方は?正しいマナーを紹介

喪中の正月の過ごし方は?正しいマナーを紹介
  • 2023年05月17日

新しい年を迎えるお正月は、家族や友人と楽しいひとときを過ごす機会ですが、喪中の場合は故人を偲び、慎ましい行動を心掛けることが求められます。

喪中の正月を迎える際には、どのような過ごし方が適切か、初詣の作法や正月飾りなどで戸惑うことがあるかもしれません。

本記事では、喪中の正月を過ごす際の基本的な心構えやマナー、初詣、正月飾り、年賀状やお正月に食べるべきものなどとどう向き合うかについて解説していきます。

故人を偲びながら、家族や親戚との絆を深める喪中の正月を過ごすためのポイントを押さえていきましょう。

喪中の正月を過ごす際の基本的な心構え

まずは、喪中のお正月の過ごし方、そして喪中がどのような期間なのかについて押さえておきましょう。

喪中のお正月の過ごし方

喪中の正月は、家族や親戚が亡くなったことを悼む期間であるため、通常のお正月とは異なる過ごし方が求められます。

この期間中は、控えめで落ち着いた態度を心掛け、華美な行事や楽しい催しを避けることが大切です。また、喪中の期間は家族や親戚と過ごすことが一般的であり、亡くなった人を偲びながら、家族や親戚との絆を深める機会と捉えることが重要です。

喪中と忌中の違いをおさらい

▶喪中は死後1年間
喪中は、一般的に家族や親戚が亡くなったときに過ごす悼みの期間で、この期間中は慶事を控え、落ち着いた行動が求められます。

昨今の社会通念上、「喪中=1年間」と捉えるケースが多いようです。これは、「その年のお祭りには参加できない」「年賀状のやり取りをしない」といった現代でも盛んに行われているしきたりからも明らかです。

戦前まで用いられていた「服忌令」では、父母や夫は13か月、妻や子は90日など、喪中の期間が明確に定められていましたが、現在はそのような定めはなく、個々人の考えによってどのように行動するかを判断しなければなりません。

▶忌中は死後49日間
現代の忌中は「死後49日」と考えられています。これは、四十九日法要が「忌明け法要」などと呼ばれることからも明かです。

忌中は故人が亡くなった直後の期間で、家族がしっかりと故人の供養に向き合えるために設けられた慣習です。仏教的にも、故人は四十九日法要を経て仏様になると考えられています。四十九日法要までの7日ごとに僧侶が法要を営む「追善法要(七日参りなどとも呼ばれる)」は、いまでも全国的に見られますし、神棚を封じて死の穢れが神様に及ばないようにする慣習も行われています。


喪中の初詣とお寺・神社への参拝

お正月の一大行事と言えば初詣。日本各地の神社にたくさんの参拝客が集まり、新年のお祝いし、その年の幸せを神さまに祈ります。

「故人が亡くなった家は神社の鳥居をくぐってはいけない」といった風習を耳にしたことがある人もいると思いますが、喪中に初詣をしてもいいのでしょうか。

喪中の初詣は問題ない

結論をはじめに言うならば、喪中の初詣は問題ありません。筆者が実際に5つの神社に問い合わせて確認しています。全ての神社から「問題ない」という回答をいただきました。

神道では死を忌み嫌いますので、神さまに死の穢れが及ばないよう、49日間つまり忌中の期間は神社にお参りすべきでないとされています。自宅の神棚を半紙で封じるのも、同じ理由からきている風習です。

しかし、四十九日法要を経て忌が明けたら、たとえ喪中であっても、神社にお参りをしても構いません。

お寺の場合はなおのことお参りしても大丈夫

お寺であれば、忌中であってもお参りできます。

神道では死を忌み嫌いますが、仏教ではそのような考えはありません。実際にお寺の境内で法事を営むことは日常茶飯事ですし、最近ではお寺でお葬式をする人も増えてきました。

たとえば忌中であれ、喪中であれ、故人や遺族がお寺の境内に足を踏み入れることは何ら問題ないのです。

大切なのは「故人が何を望んでいるか」という心構え

大切なのは、お正月を迎える心構えです。

「神道の神社だからNG、仏教だからOK」

「忌中だったらNG、喪中だったらOK]

このように短絡的に考えるのではなく、自身の心の中にある故人とのつながりに目を向けましょう。

死別の受け止め方は人によって本当にさまざまです。

「故人は私たちに早く日常に戻ることを願っている」と受け止められる人にとっては、お正月を明るく晴れやかに過ごしてもよいでしょう。そうすることをきっと故人も望んでいるはずです。

しかし一方で、「喪中だから初詣をしても構わない。とはいえ、やっぱりお祝いムードの中でのお参りは気が引ける」という方は、無理に初詣をせず、自宅で静かに過ごすべきです。

また、お参りするにしても、心の中を例年よりも慎ましやかにしつつ、神さまに手を合わすことも大切です。

親戚や友人との付き合い

喪中期間は身を慎むべきとされていますが、お正月に親戚の家を訪れたり、友人と会うという人も少なくありません。喪中のお正月はどのように人と接すればよいのでしょうか。

親戚同士の集まりはしても問題ない?

喪中とはいえ、親戚同士が集まることは何ら問題はありません。なぜなら、葬儀も法事も、「親戚が集まる」という意味においては同じだからです。

ただし、喪中の場合には「集まりの趣旨」に注意しておきたいところです。新年を祝うのではなく、「故人を偲ぶ」「遺族をいたわる」「新年を静かに迎える」ために、お互いの顔を見せ合うことが大切です。

友人と会うのも構わない

喪中であっても、友人と会って過ごすことは構いません。喪中の初詣が許されるくらいですから、正月に友人と過ごすことになんら問題はありません。

ただし、過度に新年を祝うのは避けるべきで、お互いに故人への思いを共有し、静かに過ごすことが望ましいです。友人との時間を大切にしながらも、喪中の期間中は節度ある行動を心掛けましょう。

喪中の正月飾り

喪中に正月を迎える際は、故人を偲び、慎ましい行動を心掛けることが大切です。

正月飾りの由来の多くは神道にあり、歳神様を自宅にお迎えするためのものです。忌明けであれば神事や神社へのお参りは構わないと言われているものの、自宅での正月飾りはしないのが通例のようです。

門松

通常、お正月には門松を飾って家の門口を彩りますが、喪中の場合は行わないのが望ましいでしょう。歳神様に対する配慮だけでなく、隣近所の人が門松を目にしたときに違和感を抱くこともあるでしょう。

しめ飾り

しめ飾りも、歳神様がやってくるお正月の期間、自宅を神聖な場所であることを示すために飾られます。門松と同じ理由で、お祝いを控える意味でも喪中には飾らないのが通例です。

鏡餅

鏡餅は、自宅にやってきた歳神様が、正月の期間鎮座してもらう場所です。門松やしめ飾りをしないように、鏡餅も控えましょう。

しめ縄

神棚の前に吊るすしめ縄は、お正月に限定したものではなく、通年に渡って飾られるものです。そのため、年末年始に向けて新しいしめ縄に取り替える人も多いことでしょう。

しめ縄はお正月飾りではないので、年末の大掃除の時期に神棚の掃除と合わせてきれいなものに取り替えましょう。

ただし、正月の時期が忌中にかかっている間は、神棚は半紙で封じられているはずです。この場合は、忌が明けて、神棚封じを解くタイミングでしめ縄も新しいものに交換したらよいでしょう。

もしも、お正月だけしめ縄を飾るという家であれば、喪中の正月はしめ縄を飾らなくても構いません。

年賀状のマナー

正月と言えば新年の挨拶として年賀状のやり取りが行われるのも通例です。交友関係が広ければ年賀状もやりとりも増えることでしょう。

しかし、身内に不幸があった年は年賀状を控え、そのお詫びをこめた「喪中はがき」(「年賀欠礼」)を差し出すのが慣例です。

この章では、喪中の年賀状に関するさまざまなマナーについて解説します。

喪中はがきの出し方

喪中期間は、新年を祝う年賀状のやりとりを控えます。その代わり、事前に年賀状のやり取りができないことのお詫びを伝える喪中はがきを差し出します。

10月半ばから11月末までに相手に届くように送るのが望ましいです。なぜなら、本格的に年賀状の準備をし始めるのが12月に入ってからだからです。年末が差し迫るほど年賀状の作成を済ませて投函することが考えられるため、それよるも先に喪中はがきが相手に届くよう、なるべく早めに出すようにしましょう。

喪中はがきを受け取った側の対応

喪中はがきを受け取った側は、まずは年賀状の送付をとりやめます。そして、年内であれば「喪中見舞い」、年明けであれば「寒中見舞い」を差し出し、お悔やみを伝えましょう。

昨今は、家族葬を終えた事後報告として喪中はがきを用いる例も少なくありません。喪中はがきではじめて不幸を知ったという人は、遺族に連絡して弔問することに加えて、香典やお供えのお線香を送って弔意を示してもよいでしょう。 

年賀状が届いてしまった場合の対応

喪中のはがきを出しても受け取った側がうっかりしていた、あるいは喪中のはがきを出し忘れていたなどから、喪中にも関わらず年賀状が届くこともあるでしょう。

その場合、松の内が明ける日(1月7日前後)から立春(2月4日)までの間に「寒中見舞い」を出しましょう。そこで、年賀状に対するお礼と、家族の誰が亡くなったかを伝えた上で、喪中期間であることを綴ります。

お年玉のマナー

お年玉も、新年のお祝いの中で行われるしきたりですが、子どもたちにお年玉を配るのは問題ないと考えられます。

お年玉の由来は「歳神様からいただいた賜物(たまもの)」という意味だそうです。お正月の期間、歳神様は鏡餅を依り代としてわが家にいてくれるため、かつてはそのお餅をみんなで分けることがお年玉だったそうです。それがいつしか、子どもたちにお金を配るようになりました。

祝い事を控えるという意味では、歳神様をお迎えするしめ縄や鏡餅と同様に、お年玉も控えるべきなのかもしれません。

しかし、お年玉は子どもたちにとっての何よりの楽しみですから、多くの方がお年玉を渡しているようです。お年玉や喪中の本来の意味をきちんと伝えた上でおこづかいとして渡す、お祝いの言葉の書かれていない袋を用いるなどしてみてはいかがでしょうか。

その他の喪中の年末の過ごし方

この他にも、喪中期間の年末年始やお正月では、さまざまなことがらに気を付けなければなりません。

大掃除

大掃除はむしろした方がよいでしょう。祝い事とは関係なく、大掃除をすることで、気分を一新して新年を迎えられるかもしれません。

ただし、いまだに死別の悲しみに苦しみ、大掃除をする気力や体力がないという方は、無理をしなくても構いません。

お歳暮

お歳暮はお祝いのやり取りではなく、日ごろの感謝を伝えるものなので、贈っても構いません。ただし喪中の場合は紅白ではなく白無地ののしを使います。

除夜の鐘

喪中の初詣が構わないのと同じように、喪中であっても除夜の鐘をついても構いません。

年越しそば

年越しそばの由来には諸説ありますが「長いものを食べて健康と長寿を願う」「1年間の厄を切り落とす」という意味合いで食べるものとされています。新年を祝う意味は含まれていないので、喪中でも気にせず食べて問題ありません。

お雑煮

お雑煮は1年の無事を祈って食べるものですから、食べても構いません。

ただし、新年に食べるものですから、紅白のかまぼこや花型のにんじんなどを入れて、お祝いの雰囲気を出すのが一般的です。喪中のお雑煮は、なるべくこうしたものを控えましょう。

おせち料理

おせち料理には、鯛やエビ、紅白のかまぼこなど、新年を祝う料理が並ぶため、喪中に食べるのは慎んだほうが良いでしょう。お祝い事に関連した食材を使わなければ食べても良いとされる地域があるので、その地域に詳しい人に確認すると良いでしょう。

まとめ

喪中の正月は、故人を偲び、家族や親戚との絆を深める大切な期間です。通常のお正月とは異なる過ごし方や飾り付けを心掛けることで、故人に対する敬意を示すことができます。また、友人と会う際にも、節度ある態度を保ちながら過ごすことが重要です。

喪中の正月を過ごす際には、故人を偲ぶ心構えを忘れず、家族や親戚と共に静かな時間を大切にしましょう。これらのポイントを押さえることで、喪中の正月を心おだやかに過ごすことができるでしょう。

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