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喪中という言葉自体は知っているけれど、どんな意味があるのか正確に答えることはできますか?「お祝い事を避けなければいけないことだけは知っている」「1年間は喪に服さないといけないって聞いたことがある」など、喪中について曖昧にしか知らない人も少なくないです。 喪中に相応しくない行動を取っていたことが後からわかると、故人に申し訳ない気持ちになってしまいます。
喪中の意味や喪中の間にやるべきことなど、喪中に関することを詳しく知って、正しいマナーで故人を偲べるようにしておきましょう。
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
喪中とは、近親者が亡くなった場合に一定期間喪に服すことを指します。 この程度の知識なら、知っている人も大勢いるでしょう。しかし、喪に服すとはどういう意味かまで考えたことがある人は意外と少ないかもしれません。
喪に服すとは、故人の死を悼み、身を慎むことを言います。元々「喪」という字には、近親者が亡くなった際に一定期間喪服を着て、故人の冥福を祈りながら慎ましく生活するという意味があります。昔は喪中の期間は喪服を着て、お祝い事のみならず遊びや笑い、お酒や肉を絶ってまで、慎みのある生活をしていました。現代ではそこまで色々なことを禁ずることはなくなりましたが、お祝い事を避ける風習は変わっていません。
喪に服す行為は他にも言い方があり、忌服や服喪と呼ばれることもあります。 身を慎んで生活を送ることの由来は、神道の「死は穢れである」という考え方に基づいていると言われています。身近な人が亡くなった人には死の穢れがついているため、不用意に人と会って穢れを広めないように行動を慎むようになったのです。
また、死が穢れであるという考えが薄まってきた現代においても、やはり身近な人が亡くなったばかりで派手な生活を送ることは望ましいとは言えません。「家族が亡くなったばかりなのに喪に服さないなんて薄情な人だ」と他人に思われる可能性もあります。死生観や宗教観は人それぞれですが、故人を偲ぶことを疎かにしないようにしましょう。
喪中の期間の長さは故人との関係性に左右されます。 明治時代では喪中と忌中の期間が定められた大政官布告という法令がありましたが、現在では撤廃されています。しかし、現代でも大政官布告の名残があり、喪中の期間の1つの目安となっています。大政官布告によると、父母及び夫は13ヶ月、義父母の場合は150日、妻と子供の場合は90日とされていました。
しかし、大政官布告では夫と妻の差が大きく男女差別の懸念があるなどの問題もあり、性別に関係なく親等によって期間を決めることも多くなってきています。 一般的な例だと、配偶者や父母などの1親等は12~13ヶ月、同じ1親等でも子供の場合は3~12ヶ月程度だとされています。 兄弟姉妹や祖父母の2親等になるとさらに短くなり、3~6ヶ月ほどが一般的なようです。おじやおばなどの3親等以上となると、必ずしも喪に服す必要はないとされています。
しかし、喪中の期間の長さに関しては諸説あり、宗教によっても考え方が異なります。 また、同じ仏教でも浄土真宗では考え方が異なり、人は亡くなったらすぐに成仏するものだと考えられているため、喪中の期間すら設けないこともあります。 また、親等に関係なく、故人との生前の付き合いによっても喪中の長さは変わります。最近では同居しているかどうかを重視する人も増え、同居している場合は親等にかかわらず12ヶ月ほど喪に服すこともあります。
上記の喪中の期間はあくまで目安です。故人が親等上は離れていたとしても、生前に沢山お世話になっていたのならば、無理に喪中を短く切り上げる必要もないでしょう。大切なのは、自分が満足いくまで故人を偲ぶことです。
喪中について調べていると、必ずセットで忌中という言葉も出てきます。この2つの違いを知って、どのように過ごせばいいのかを知りましょう。 本来喪中は「忌」と「服」の2つに分かれています。
忌は故人の成仏のために祈りを捧げる期間で、仏教では四十九日まで忌にあたるとされています。 仏教では、人は死んだらあの世へ行き、7日毎に裁判を受けると考えられています。そして7回目の裁判である四十九日に最後の裁判が行われ、極楽浄土へ行けるかどうかが決まります。そのため、遺された人たちは故人が無事に極楽浄土へと行けるように、四十九日法要まで祈りを捧げるのです。この祈りを捧げる期間を忌中と言います。
ただし、神道では忌の考え方が若干異なります。 神道の場合は死後五十日かけて魂を清めてから、あの世へと旅立つとされています。遺族たちはその間「無事にあの世へ行けますように」と祈り続けることになります。したがって、神道での忌中は五十日間ということになります。
それに対して服は故人を偲び、故人を失った悲しみを乗り越えるための期間です。 故人を偲ぶことは忌と変わりませんが、日常へと戻っていかなければならない遺族たちのための期間でもあるのです。服は忌明けしてから、残りの喪中の期間のことを指します。
以上を踏まえると、忌中は喪中の一部であり、故人を偲ぶという意味では喪中も忌中も同じであると言えます。 強いて違いを挙げるのなら、忌中では故人の成仏を祈るものだということが挙げられるでしょう。
喪中にすべきことで何より大切なのは、やはり故人を偲ぶことでしょう。 喪中は故人を偲ぶために設けられたものなので、故人を偲ばなければ最早喪中とは言えません。
しかし、その他にもやらなければいけないことがあります。それが喪中はがきを出すことです。 喪中はがきを出さないでいると、普段年賀状をやり取りしている人は身内に不幸があったことを知らずに年賀状を出してしまいます。 年賀状が返ってくると思っていたにもかかわらず寒中見舞いが届くと「不幸があったのに年賀状を送ったりして失礼なことをしてしまった」と、相手が自分を責めてしまうかもしれません。 身内に不幸があり年賀のあいさつができないことを伝えるため、そして相手に気を遣わせないようにするため忘れずに喪中はがきを出しておきましょう。
喪中はがきは相手が年賀状を準備する前に届くのがベストです。 年賀状を用意した後に喪中はがきが来ると、その年賀状を処分しなければなりません。そのためには、11月時点で喪中はがきを送っておく必要があります。
12月を過ぎてから亡くなってしまったために喪中はがきの用意が間に合わなかったり、喪中はがきを送る相手に漏れがあったりして、年賀状が届いてしまうこともあるでしょう。 そのようなときでも焦って年賀状を送り返してはいけません。 松の内が明けてから、身内の不幸などを伝える寒中見舞いを出すようにしましょう。相手が親密な関係で、すぐに返事を出さないと失礼に当たると感じる場合は、電話などで喪中であることを伝えれば問題ありません。
喪中の期間はお祝い事を避けるべきだと言われています。では、具体的にどのようなお祝い事を避ければ良いのか見ていきましょう。
毎年必ず訪れる正月は、喪中で避けるべきお祝い事の代表です。 新年のあいさつである「明けましておめでとうございます」には「無事に新年を迎えられておめでたいですね」という意味が込められています。もちろん身内に不幸があったので、無事に新年を迎えられているとは言えません。したがって、新年のあいさつに「明けましておめでとうございます」というのは控えて、「今年もよろしくお願いします」や「昨年はお世話になりました」程度におさめておきましょう。
正月と言えばおせち料理を食べることを楽しみにしている人も多いはず。 しかし、おせち料理は新年を祝うためのものなので、避けた方がベターでしょう。どうしても食べたい場合は、鯛や伊勢エビなどのお祝い色の強い豪華な食材は控えて、黒豆、かまぼこ、なます、栗きんとんなどにしておきましょう。 ただし、おめでたいときに使われる紅白を避けるために、かまぼことなますの色合いには気をつけてください。 また、重箱に盛り付けてしまうとお祝い事の度合いが強くなってしまうので、普段から使っている食器に盛るようにしましょう。
結婚式も喪中には控えるべきお祝い事にあたります。 自分の結婚式をやることはもちろん、知人の結婚式への参列も避けるべきでしょう。 しかし最近では、喪中であっても四十九日が過ぎたら結婚式を行う場合も少なくありません。 これは、式場などすべて手配した後に身内が亡くなった場合、式の延期やキャンセルが難しいためです。やむを得ない事情がある場合は仕方ありませんが、そのような場合には忘れずに周囲の理解を得ておかなければなりません。 結婚式の招待を断るときには、わざわざ喪中であることは伝えずに、「やむを得ない事情があるため」と伝えておきましょう。これは、これから晴れの舞台へと向かう新郎新婦への気遣いです。結婚式が終わった後ならば伝えても問題ないので、必要ならばその時に喪中であったことを伝えます。
お祝い事ではありませんが、旅行も喪中は避けた方が良いとされています。 これは、喪中の「身を慎む」に反してしまうからです。キャンセルできないなどの事情がない限りは、喪が明けるまで控えた方が良いでしょう。
「喪中に初詣へ行ってはいけない」と聞いたことはありませんか?実はそのような決まりはありません。 このように言われるようになったのも、神道の「死は穢れ」という考えからだと言われています。身内に不幸があった人は穢れがついているため、神様がいる神社に穢れを持ち込んではいけないという意味で、初詣並びに神社へのお参りがタブー視されました。 しかし、いくら喪中であっても故人が亡くなってから何か月も経っていれば穢れは取れているので、初詣に行っても問題ないと言われています。
また、お盆の時期に贈るお中元や、新年のお祝いと混同して避けてしまいがちなお歳暮も、基本的には問題ありません。 この2つはお世話になっている人たちへ日々の感謝を形にして贈ることが目的のものです。 何かを祝って贈るわけではないので、喪中であっても贈ったり、受け取ったりしても大丈夫です。ただし、お祝い事を連想させるような紅白の水引が描かれた熨斗などはかけないようにするなど、普段とは違う配慮が必要です。
初詣やお中元・お歳暮は喪中でも問題ないと書きましたが、忌中の場合は避けた方が良いでしょう。 故人が亡くなったばかりである忌中は、神道ではまだ死の穢れがついている状態です。したがって、その状態で神様の下へ行くのは、神様に穢れをうつすことになりかねません。神社に初詣に行きたくても忌中の間は我慢しましょう。どうしても神社へ行きたい場合は、神道の忌明けである五十日が過ぎてから、神様に新年のあいさつをしに行くと良いです。 ただし、仏教では「死は穢れ」のような考え方をしないので、お寺に初詣に行く分には何も問題ありません。 お中元・お歳暮も故人が亡くなったばかりの忌中の状態で贈るのは避けた方が良いでしょう。お世話になっている人にどうしても贈りたいけれど、時期がずれてしまうという場合は、忌明けが済んでから暑中見舞いや寒中見舞いとして贈ります。
忌明けには、四十九日法要を行います。 この法要は、忌中の間ずっと捧げ続けた成仏への祈りの最後の仕上げとも言うべきものです。故人の魂がきちんと成仏できるように、四十九日に遅れることがないよう事前準備をしっかり行いましょう。
ただし、浄土真宗の場合は亡くなってすぐに成仏しているので、故人のための四十九日法要は行いません。しかし、浄土真宗でも四十九日法要は行われます。これは、遺族が四十九日を機にもう一度信心を深めるためのものだと言われています。
また、神道の場合は五十日祭が忌明けの儀式となります。五十日祭の段階ではまだ穢れがある状態なので、神社ではなく自宅や墓前などで執り行われます。
香典返しを送るのも忌明けのタイミングです。 最近では葬儀当日に香典返しをすることも増えてきましたが、本来は四十九日の忌明けに行うものでした。これは、そもそも香典返しが通夜に始まり四十九日法要まで、すべての弔事を無事終えたことを弔問客たちに伝えるためのものだったからです。 葬儀当日に香典返しをしていないのならば、忌明け後は忘れずに香典返しを送りましょう。
また、金銭的に香典返しをするのが厳しいなど、理由があって香典返しできないときでも、あいさつ状は忘れずに送ってください。その際には、なぜ香典返しができなかったかの旨も書く必要があります。
喪中の本来の趣旨は故人を偲ぶことですが、きちんと喪に服すためには祝い事を避けるなどの重要なマナーが存在します。 どれだけ故人のことを想って喪中の日々を過ごしても、誤って慶事に参加してしまっては台無しになりかねません。 なぜ喪中には沢山のマナーが存在しているのか理由を考え、後悔のないよう故人を偲ぶ時間を大切にしましょう。
※火葬式の読経および初回法要の金額です。お坊さん便のご依頼が二回目以降の法要は50,000円となります ※火葬式の読経および初回法要の金額です。お坊さん便のご依頼が二回目以降の法要は50,000円となります
※火葬式の読経および初回法要の金額です。お坊さん便のご依頼が二回目以降の法要は50,000円となります
監修者のコメント
近親者が亡くなると、一定期間籠る慣習は世界各地で見られます。忌や喪は、「ケガレ」の概念によるものだけではなく、死者にじっくり心を寄せる期間でもあります。忌みの期間は死者の魂が屋根の棟や雨だれ落ちにいるという地域もあります。
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記事の制作・編集
よりそうお葬式 コラム編集部
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