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エンバーミングとは、故人さまのお身体を保存する技術のことです。
腐敗を遅らせることができるため、ご火葬までの時間がかかる場合や、気温が高く湿気の多い夏場でも故人さまの状態を保つことができ、においを防ぐために行われることもあります。
しかし、聞きなれない言葉だからこそ、「そもそもエンバーミングって何?」「どんなメリットや注意点があるの?」など、疑問に感じる方もいるでしょう。
この記事では、エンバーミングの概要や匂い、メリットや注意点などを紹介します。
エンバーミングとは、生前の元気な姿に近づけて故人さまとお別れできる技術です。ここでは、エンバーミングについて詳しく解説します。
エンバーミングは、故人さまのお身体を衛生的にかつ長期保存するための技術で、「遺体衛生保全」や「遺体防腐処理」とも呼ばれています。
その名前の通り、故人さまのお身体の腐敗を防いで匂いを軽減し、衛生的に保存するために行われます。
エンバーミングには身体の消毒や血液の排出、防腐剤の注入など、高いスキルと知識が必要です。施術を行うのは、エンバーマーと呼ばれるエンバーミングを専門的に行う技術者です。
エンバーマーは、一般社団法人日本遺体衛生保全協会(IFSA)が認定する養成学校に通って資格取得しているか、海外で専門的な資格を取得しています。
エンバーミングは世界的に普及している技術で、歴史はエジプトの紀元前3200年から紀元650年まで遡ります。
主要な臓器を取り除き、防腐のための樹脂を用いてミイラ化されたのが始まりです。
引用元:エンバーミングの歴史
現代では、特に土葬が中心の国において、埋葬後に体液が地下水に影響するリスクがあることから、エンバーミングが多く施されています。
日本におけるエンバーミングの認知度や普及率は、海外に比べると低くなっています。
日本でエンバーミングが普及しない理由は、火葬文化が根付いているためです。日本は火葬率が99.9%を超える国であり、伝統的にご火葬を行うのが主流となっています。
故人さまのお身体を長期保存する必要がないため、土葬が主流の国に比べると実施するケースは少ないです。
一方、1995年に発生した阪神淡路大震災では、犠牲になった一部の方々にエンバーミングが施されました。
エンバーミングが行われたのは、ご火葬が間に合わないことや、身元確認のために状態を保つ必要があったためです。
阪神淡路大震災をきっかけに日本でもエンバーミングの存在が知られるようになり、需要も少しずつ増えている現状にあります。
エンバーミングとエンゼルケアの違いは、目的と方法です。
エンゼルケアは洗髪や髭剃りをした後にメイクを行い、安らかで外見が少しでも美しく見えるように身だしなみを整えます。
死後処置・死化粧などをまとめてエンゼルケアといい、故人さまをお見送りする準備という意味合いがあります。また、湯灌(ゆかん)はエンゼルケアの一部です。
一方、エンバーミングは故人さまのお身体を長く衛生的に保つことを目的に行うものです。
また、エンゼルケアはエンバーミングのように特別な資格を必要としません。看護師や葬儀社のスタッフによって行われるのが一般的となっています。
エンゼルケアの目的や手順は以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
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湯灌は、故人さまのお身体を湯船やシャワーで洗い清め、現世の祓いを洗い流すという宗教的な意味合いが含まれる点、ご遺体の長期保全ができるか否かの違いが、エンバーミングと異なります。
日本で古くから行われてきた儀式で、かつてはご遺族や近親者が行ってきました。近年は精神的な負担の大きさや実施の難しさもあり、葬儀社や湯灌業者に依頼するのが一般的です。
なお、湯灌には湯船やシャワーで洗う以外にも、アルコール綿を使って拭き清める古代湯灌の形式もあります。
古代湯灌は清拭とも呼ばれているため、湯灌は湯船やシャワーを使って行う形式を指す場合がほとんどです。
エンバーミングはご遺族が立ち会うことはできませんが、湯灌は立ち会うことができるという点も異なります。
湯灌の意味や料金、やり方については、以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
エンバーミングにはさまざまなメリットがあります。ここでは、エンバーミングがもたらす効果やメリットについて詳しく解説します。
エンバーミングのメリットは、故人さまのお身体から発生する匂いを軽減できることです。
体内の血液を排出し防腐処置を行うため、腐敗を防ぐことができます。また、防腐剤にも消臭成分が含まれているため、これによってお身体から発生する匂いを防ぐことが可能です。
なお、エンバーミングによって故人さまのお身体を衛生的に保つことができる期間は最大50日程度とされています。
腐敗防止の処置としてドライアイスがありますが、その場合の有用期間は数日程度です。ドライアイスに比べても、エンバーミングは匂い軽減の効果が持続しやすいメリットがあります。
エンバーミングは、故人さまをきれいな状態で保てるメリットがあります。
お身体に防腐剤を注入する際に色素が加えられ、これによって故人さまの血色や顔色が改善されるため、生前に近い自然な見た目を保持することができます。
血色や顔色がよくなることで、まるで静かに眠っているかのように見える場合もあります。
また、エンバーミングでは故人さまのお身体全身と毛髪を洗浄した後に、美容的な処置とメイクを行います。故人さまが生前に愛用していたメイク品を使用することも可能です。
エンバーミングによって故人さまが生前に近い状態になると、ご遺族や弔問者の心的ストレスが軽減できるメリットもあります。
長い闘病生活や事故によって損傷が大きい場合も、エンバーミングで元気だった頃の姿に近づけることが可能です。
故人さまが安らかな表情になることで、ご遺族は心の整理がしやすくなり、悲しみの軽減につながります。
また、エンバーミングでは殺菌や消毒などの処理も施すため、故人さまからの感染症を防ぎます。感染症に対して不安を感じることなく、故人さまに触れられるのもメリットです。
エンバーミングを施すことによって、最大50日ほど保存ができるため、ゆっくり故人さまとお別れできるメリットがあります。
通常であれば、身内が逝去した場合に、故人さまのお身体の状態を気にしつつお葬式の準備が必要です。
エンバーミングをしない場合は、ご逝去から2日〜3日後にご火葬するのが一般的です。
この期間中はお葬式の準備や親戚、友人への連絡も必要となり、故人さまとゆっくり過ごすことができません。
特に夏場だと腐敗も進みやすくなるため、より早く準備を進める必要があります。
その点、エンバーミングは焦らずお葬式の準備を進めていけるため、肉体的にも精神的にも負担が軽減されます。
エンバーミングを行うことにより、急いでご火葬をする必要がなくなるため、火葬場が混雑していても時間を合わせられるメリットがあります。
火葬炉の数や火葬時間には制限があるため、一日にご火葬できる数は決まっており、需要と供給のバランスが崩れると火葬待ちが発生します。
近年は少子高齢化が進んでいることもあり、年間死亡者数の増加によって、火葬待ちが多く発生しているのが現状です。
そのため、ご火葬までの安置場所が確保できなかったり、安置にかかる費用が高額になったりなどの問題も生じます。
このような問題も、エンバーミングによって解消できます。
エンバーミングを行うメリットは、ドライアイスを使わずに安置できることです。
ドライアイスは1日あたり5,000~10,000円ほどの費用がかかるため、ご火葬までに期間がかかると追加費用が発生する場合があります。
エンバーミングはドライアイスが不要であるため、追加費用が発生する心配はありません。
また、ドライアイスは長時間使用すると皮膚が黒ずんでしまいますが、エンバーミングであれば黒ずみを防ぐこともできます。
エンバーミングを検討する際には、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。ここでは、エンバーミングの注意点を解説します。
エンバーミングを行うためには、設備の整った専門施設での施術が必要となるため、故人さまを一定期間預ける必要があります。
都市圏にはエンバーミングできる施設が複数ある場合もありますが、地方では専門施設がないところもあります。
このような場合は、故人さまを移動する時間や費用を考慮しなければなりません。
エンバーミングの処置にかかる時間は一般的に2~3時間で、故人さまの状態や施術内容によって変わってきます。
エンバーミングにかかる費用は、15~25万円が相場です。
日本でエンバーミングを行う場合、基本料金は日本遺体衛生保全協会(IFSA)によって定められています。そのため、エンバーミングセンターによる金額の大きな差はありません。
ただし、メイクや修復などはオプションサービスとなり、さらに追加費用が発生する場合もあります。
費用が高額になるのは、高度な技術や経験を持つエンバーマーやスタッフの人件費をはじめ、施設利用料や設備の維持費、薬品などの費用がかかるためです。
葬儀社がオプションサービスとして用意している場合もあるため、検討している場合は事前に確認しておくとよいでしょう。
エンバーミングは、処置の際に故人さまのお身体を切開しなければならないため、家族や親族に反対される場合があります。
故人さまが生前にエンバーミングを希望していたとしても、家族や親族から反対の声が出てトラブルになるケースもあるため注意しましょう。
また、一部の宗教では、故人さまのお身体に不可逆的な変化を与えることが受け入れられない場合もあります。
宗教的な理由でエンバーミングに反対する方がいる場合は、その意見を尊重することも大切です。
エンバーミングはどのような手順で進んでいくのでしょうか。ここでは、エンバーミングの大まかな流れを解説します。
エンバーミングを行うために必須となる提出書類は以下の2点です。
エンバーミング依頼書はエンバーミングの実施を親族が承諾したことを示す書類で、故人さまの二親等以内の家族の書類が必要となります。
記載内容は葬儀社の担当者氏名、故人名、電話番号、お葬式日程、故人さまの状態、死化粧の有無などです。
死亡診断書は、医師が死因を診断・確認した後に発行します。
また、海外で逝去された場合は別途追加の書類が必要になります。エンバーミングを円滑に進めるためにも、必要書類については葬儀社に確認しておきましょう。
その他、「着せ替えをするご遺族の希望の服」や「生前の表情等を確認するためのお写真」も用意しておくと良いでしょう。
エンバーミングを行うために必要な書類を提出したら、次はご遺体を施設に搬送します。
搬送はご遺族で搬送するケースもありますが、損傷なく搬送する専門車両が必要となるため、葬儀社に依頼するのが一般的です。
この間は、故人さまのお身体を適切に保管するため、ドライアイスや冷却装置を使用して腐敗を防ぎます。
エンバーミングの処置は以下の流れで進みます。
エンバーミングではペースメーカーを取り外すことも可能で、取り外した際の切開箇所は目立たないように修復します。
なお、エンバーミングでは過度の腐敗によるお身体の変化や、曲がった体を元に戻すことは困難です。
死後硬直については筋肉の硬化現象で起こるため、マッサージによって元に戻すこともできます。
エンバーミングは葬儀社を通して申込みするのが一般的で、具体的な流れは以下の通りです。
葬儀社によっては対応していないケースもあるため、「エンバーミングができるか」「オプションサービスがあるか」などを確認しましょう。
エンバーミングを施す場合は、すぐにお葬式を行う必要はなく、スケジュールの調整を後にずらすこともできます。
葬儀・告別式の流れ、準備手順、スケジュールなどは以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
エンバーミングは故人さまのお身体の腐敗を防ぎ、匂いを抑えるために有効な処置です。消毒を行うことで長期的に保存できるだけでなく、感染症のリスクを抑えることができます。
一般的にお葬式までの時間が長くなる場合や、遠方から故人さまを搬送するときに利用されることが多い処置です。
エンバーミングを行うことによって血色が改善され、生前のような見た目に近づき、ご遺族や親族はゆっくり最後のお別れができます。
一方で、費用や時間がかかることや、宗教や文化の違いから、家族や親族の同意が得られない場合もあるため注意しましょう。
よりそうお葬式では、安心してお葬式を執り行えるように、さまざまなお葬式のサービスを提供しており、有料オプションでエンバーミングも提供しています。
ご家族の希望に添えるように複数のプランをご用意いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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