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黒住教(くろずみきょう)は岡山の今村宮の神官が江戸時代に開いた教派神道です。幕末三大新宗教の一つに数えられ、毎朝日の出を拝む「日拝」が大きな特徴です。
岡山市の神道山を霊地とし山上の日拝所では毎朝日の出を拝む日拝式が執り行なわれています。200年以上にわたって全国で黒住教の教えに基づき活動をおこなっています。黒住教の特徴や葬儀などについて紹介します。
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
黒住教は文化11年(1814年)に立教した教派神道です。日本人を教祖にもつ宗教としては、最も古い歴史を持っています。教祖神は黒住宗忠であり、幼い頃から毎朝、日の出に手を合わせて拝んでいました。
宗忠は流行り病で両親を次々と亡くし、自身も肺結核を患いました。しかし日を拝むことで心を大きく入れかえ不治の病であった肺結核を克服しました。その後、祈りの中で天照大御神と神人一体になり悟りを開き、黒住教を立教しました。
岡山市の尾上神道山が本部であり、最も大切な祈りとして太陽を拝む「日拝」の教えで全国で活動しています。
黒住教の教えは「誠の教え」です。よりよく生きるための「五つの誠」を掲げ、実践することを呼びかけています。「五つの誠」とは、以下になります。
祈りの誠では、毎朝日の出を拝む日拝を神聖な祈りとしています。親の心に添い、恩返しに勤めるのが孝養の誠で、支えが必要な人を励まし支援するのが奉仕の誠です。信仰の原点である自然の恵みなどへの感謝の誠と、常に心を祈りにより祓い清めるのが反省の誠です。
黒住教の葬儀は神道の形式で行います。仏教は亡くなった方を極楽浄土に送りますが、黒住教は亡くなった方の御霊を留め、その家の守護神とする儀式を執り行います。日本の葬儀の約9割が仏式の葬儀のため、神道の葬儀である神葬祭に参列したことがない方も多いです。神葬祭では仏式で多く用いられる焼香や抹香、数珠は使用せず、玉串を捧げます。
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黒住教の祭壇には、三種の神器である八咫鏡(やたのかがみ)を表した神鏡・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を表した五色の旗・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を表した五色の旗が飾られます。その他には仏式の位牌にあたる、亡くなった方の魂の依り代として霊璽(れいじ)があります。神饌物(神に供える食べ物)は三方という台にのせて祭壇に置かれます。白い花と榊も花瓶に生けて祭壇に飾ります。
黒住教の場合は神道なので仏式とは違い香典とは表記しません。不祝儀袋の表書きには「御玉串料」や「御榊料」と表記するのが一般的です。相手の宗教が解らない場合には「御霊前」と表記します。
また不祝儀袋には蓮の花の絵が入っている物は仏式のため使うことができませんので、必ず白色の無地の物を使用します。水引の色は黒白もしくは双銀です。
地域などにより、しきたりに違いがあるため、不祝儀袋の表書きなどが解らない場合には葬儀会場に問い合わせると確実です。
黒住教の作法として、仏式で使用する言葉は使いません。挨拶などで使用してしまいがちですが「冥福」「成仏」「供養」などといった仏教用語は使用せず、「御霊のご平安をお祈りいたします」といった言い回しをします。
持ち物や服装についてですが、まず数珠は仏教の法具になりますので、神道では必要ありません。また、宗教問わず日本では慣例として葬儀に参列する際の服装は黒のフォーマルウエアが基本です。靴や靴下などの小物類も全て黒で統一します。女性のアクセサリーは派手な物はNGですが、婚約指輪や結婚指輪は着用しても問題ありません。
黒住教の祭壇で神に捧げる供物(食べ物)のことを神饌物といいます。黒住教における主な神饌物は以下の通りです。
これらの神饌物は三方という台にのせて祭壇に捧げられます。三方には向きがあり、刳形もしくは眼象と呼ばれる穴(宝珠の形に彫られた装飾)が空いている面が手前に来るように置きます。なお、刳形(眼象)の無いタイプの三方もあります。
ちなみに、神饌物をのせた三方の並べ方には順番があります。神様に近い位置、つまり祭壇の高い位置や中央の位置に序列が上位になる神饌を置きます。神饌の序列については、上位のものから下記の順番になります。
※数字が若いものがより上位の神饌となります。
黒住教は神道ですので、お墓も神道のお墓となります。神道のお墓で最も特徴的なのが兜巾型(ときんがた)といって、墓石の先端が尖っていることです。これは三種の神器の一つである天叢雲剣(草薙剣とも呼ばれる)を表現している形であることに由来しています。ご先祖様の名前を書き表した霊標(れいひょう)という石板も、墓と同じく剣を表現して先端を尖らせることがあります。
仏教では墓前にお線香をあげますが、神道では線香は使用しません。そのため神道のお墓には、線香を立てるための香炉が最初からありません。神道のお墓にお参りに行く際には線香は不要ですので注意しましょう。お墓には神社にある八本足(八足案)と呼ばれる白木の台に見立てた台石がありますので、その上にお供え物や榊を捧げます。
黒住教は太陽へ神聖な祈りを捧げる教派神道です。毎朝の日の出を拝む「日拝」により、心を丸く大きくあたたかく育てます。霊地・神道山では毎朝日拝式を執り行い、誰でもお参りに参加することができます。
葬儀のマナーなどは一般的な神道とほぼ同じです。注意点としては仏教用語を挨拶などで使用しないということと、数珠や焼香が必要ないということです。マナーを守り失礼の無いよう、故人を偲びましょう。
監修者のコメント
黒住教は、明治時代の宗教政策の中で「神道教派」とし政府から公認された独立教団のひとつで、1876年(明治9年)に公認されました。もともと各地域でばらばらに存在していた民間信仰が教派として組織されるようになりました。
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記事の制作・編集
よりそうお葬式 コラム編集部
よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。
※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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