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家族葬
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家族葬は自宅でできる?基本的な条件やメリット・デメリットを解説
「身内だけでする家族葬でも喪主は必要?」とお考えになられる方もいますが、葬儀であれば喪主は必要です。喪主とは、遺族を代表する弔いの責任者です。お声がけした人しか参列しない家族葬は規模も小さいですが、それでも遺族の代表として喪主がすべきことは多くあります。今回は、家族葬における喪主の役割について解説していきます。
大きな葬儀では、喪主の他に実務的な面を司り費用の負担を管理する「施主」や、式の進行などを決めていく「世話役」などが置かれることがありました。しかし、今では喪主が施主を兼ねることが一般的になってきています。その分、喪主の負担は増えましたが、実際には葬儀の進行など実務的なことは葬祭業者がすることが多くなっています。
葬儀において誰が喪主を務めるかは、故人の意向があればそれに従い、ない場合は慣習に従って決めるのが一般的です。具体的には故人に近い人からで、優先順位はまずは配偶者、次に家を継ぐことになる子となります。配偶者が高齢の場合は形式的に喪主になり、長男や長女が葬儀の窓口や弔問客の挨拶を行うこともあります。
配偶者や血縁者がいない場合は、友人・知人、あるいは施設の代表者が喪主を務めることがありますが、その場合は友人代表、世話人代表などとし、喪主とは名乗らないことが一般的です。
お亡くなりから短時間の間にすべきことは多くあります。必ずしも喪主ひとりでしなければならない訳でなく、手分けしてもかまいません。
医師から死亡診断書を受け取り、左欄の死亡届に必要事項を記入します。
生前に葬儀社を決めていない場合は、お亡くなりになってから葬儀社を決めることになります。没後に葬式を決めた方の約半数は、お亡くなりから3時間以内に葬儀社を決めているといいます。確かに病院側からも次の方のために霊安室を早く開けるように要請がありますが、よく内容を吟味せずに決めてしまうと、あとで後悔することも少なくありません。
時間が無くとも、必ずお葬式にかかる費用の見積もりを葬儀社に出してもらい検討しましょう。ただし故人の遺志があればできるだけその通りに行いたいものです。また、他の家族や親族の意向も聞き、後で周囲から不満が出ない形式の葬式を依頼したいものです。
一般的には葬儀社とお葬式の形式と予算を決めてからの移送になります。ただし、まずは移送してから葬儀の形式を決めるという方法もあります(搬送代はかかってしまいますが)。
ご遺体は、葬儀社で保管する場合は問題ありませんが、故人を自宅へ連れ帰る場合は安置するスペースを作っておきます。少なくとも布団一枚が敷け、祭壇を飾れるスペースが必要です。また、ドライアイスなどの保冷剤を用意してもらいましょう。
どのようなお葬式にするのか、菩提寺や火葬場、参列者のスケジュールも考慮し、葬儀の日程や内容を決めます。内輪の家族のみで行う家族葬には通夜を省いた一日葬もあるほか、式のない直葬などのプランもあります。通夜や告別式で飾る写真の用意(元になる写真を渡せば葬祭業者で引き伸ばしてくれます)、香典や供物を受けとるか受け取らないかも、葬祭業者に伝えておくといいでしょう。
火葬には自治体の火葬許可証が必要なので、死亡届を役所の戸籍課に提出しなければなりません。その手続きはたいてい葬儀社が使者として出してくれますので、死亡届を準備し渡しておきます。その際、保険の請求などで後日死亡届が必要になることがあるので、コピーをとっておきましょう。
菩提寺があれば連絡し、葬儀の日程や戒名について打ち合わせをします。お布施の金額は戒名により異なるので、わからなければ相談してみましょう。読経していただく僧侶の当てがない場合は、葬祭業者に手配してもらうこともできます。
神式やキリスト教式の葬儀の場合も、それぞれの関連施設へ葬儀のスケジュール連絡をします。
家族葬の場合は、基本的にはお呼びした方しか参列しません。誰をお呼びするか決めるのも喪主の役目です。その際に、祭壇の脇に飾る親族分の供花をまとめます。親族への連絡係は別に立ててもいいでしょう。
必要であれば、遠方から来る親族や参列者の宿泊先の手配をします。また、家族葬の場合は不要のことも多いですが、通夜や葬儀・告別式で受付や挨拶をお願いする方を手配します。

通夜は通常、午後6〜7時ごろからスタートします。
喪主と遺族は早めに斎場に着き、納棺を行います。ここで死装束を着せますが、これは葬儀社のスタッフの指示に従えば大丈夫です。また場合によっては納棺をすべて葬祭業者が行なう場合もあります。葬祭業者と当日の進行を確認し、通夜ぶるまいがある場合はその手配の確認もします。
弔問客の受付や接客係がいる場合は、これも受付開始前に打ち合わせをします。また、供花、芳名板の並び順を確認するのを忘れずに。受付は、家族葬の場合は通夜開始の30分ほど前に開始すればいいでしょう。
そのほか、読経をしていただく僧侶が斎場に到着した際には出迎えをし、挨拶をするのも喪主の役目です。
通夜の間は、喪主は故人に近い場所に座り、弔問客への挨拶も黙礼程度にします。僧侶が退場したら喪主の挨拶です。参列いただいた方にお礼を申し上げ、翌日の葬儀・告別式のスケジュールを簡単に述べ、通夜ぶるまいがある場合はそちらに誘導します。通夜ぶるまいの最後に終了の挨拶をし、通夜は終了します。通常はこの間に、喪主は葬祭業者と翌日の打ち合わせをします。
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家族葬でも、葬儀・告別式で喪主がすることは一般葬と同じです。
式の前には、弔辞や弔電の確認をし、司会者や葬儀社のスタッフに名前の読み方を伝えます。車の手配があるので、斎場から火葬場への同行人数の確認、精進おとしの数も確認します。喪主は出棺前の挨拶があるので、その用意もします。
家族葬ではほとんど用意しませんが、会葬令状や返礼品がある場合にはその確認もします。また、近年は廃止の傾向にありますが、必要ならば関係者への心付けを用意します。またこの日も僧侶が来場したら、お出迎えと挨拶は喪主の重要な役目です。
式の最中には、喪主は故人に近い席に座ります。葬儀の部分、喪主と遺族の読経までの間は、喪主は祭壇の方を向いていますが、告別式に入り参列者の焼香が始まると、
喪主は座ったままで参列者の方を向き、参列者に黙礼します。
葬儀・告別式が終わり、出棺の際には喪主は位牌を、遺族が写真を持ちます。最後に喪主から参列していただいた方々へお礼を申し上げます。ただし参列者が家族しかおらず、全員で火葬場へ行くような場合なら挨拶は不要でしょう。

火葬場では故人との最後のお別れをします。火葬が終わったら収骨をし、遺骨を骨壷に収めます。火葬場で渡される火葬済印付の埋火葬許可証は、紛失を防ぐために骨壺に納めてくれることが多いのですが、確実に入っていること一緒に確認しましょう。最後に、自宅へ位牌、遺骨、遺影を持ち帰ります。
精進落としがある場合はそこでも挨拶がありますが、家族葬の場合はほぼ身内しか参加しないので、それほどかしこまらなくてもいいでしょう。

家族葬の日程に特に決まりはありません。通常のお葬式と同様に、まずは火葬場のスケジュールを確認し、それに合わせて葬儀・告別式、そしてその前日に通夜と逆算して決めるのが一般的です。また参列者のことを考え、週末に行う場合もあります。
お亡くなりの日から家族葬の日までの最短のスケジュールは3日です。亡くなった次の日が通夜、翌々日が葬儀・告別式と火葬になります。これは特別な場合を除き、亡くなってから24時間以内に火葬をすることは法律で禁じられているからです。一日葬は通夜がないだけで、翌日か翌々日に葬儀・告別式と火葬になり、最短でも2日かかります。
ただし、葬儀場や火葬場が空いていない(友引の日は火葬場は休みになります)、菩提寺の僧侶の日程が合わない、親族が集まるのに時間がかかるといった場合は、4日、5日とスケジュールがのびる場合もあります。延びることには問題はないのですが、遺体は保冷が必要になりますので、その点は葬祭業者と相談しましょう。
家族葬は「家族」と名前がついていますが、お呼びするのは家族に限らず、親族や生前親しかった方にも葬儀に参列していただけます。その場合、逆に「どこからどこまでに声をかければ良いのか」とお悩みになられる方もいるでしょう。家族葬の案内を知らせる範囲については、決まりはありません。
家族葬にお呼びしなくても、故人の友人や知り合いの方なら「身内で葬儀をさせていただきました」と納得していただくこともできるのですが、親族の方ですと「どうして連絡してくれなかったのか」と後から不満が出ることもあります。迷った時に、きちんと説明できる自信がなければ、お声がけしておいた方が賢明でしょう。

家族葬では、参列者以外には訃報を送らずに事後報告するのが一般的です。ただし、中には家族葬にはお呼びしないが、訃報や逝去は知らせたい方もいらっしゃるでしょう。たとえば、故人と仲が良かった友人に訃報を知らせたいが葬儀は家族だけで行いたい、家族葬に参列するため職場や学校で「忌引き休暇」を取るが香典や供花はお断りしたいなどの場合です。
その場合、相手に「本当は参列した方がいいのだろうか」と迷わせないためにも、訃報に「故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行います」と一文を入れ、家族葬の場所や日時も記入しないようにします。場合によっては「弔問を一切お断りします」と、きつめの表現もあるでしょう。家族葬で香典辞退をする場合も訃報に明記しておきましょう。
詳しくは、「家族葬の香典辞退|失礼のない伝え方と文例を紹介」で解説していますので併せてご覧ください。
【参列されない方への訃報の例文】
父 ○○○○(故人の名前)儀
入院加療中でおりましたところ 去る○月×日 90歳にて永眠(死去、他界)いたしました
葬儀につきましては故人の遺志(希望、意向)により近親者のみで執り行います
また弔問 香典 供物 弔電に関しましても故人の遺志により固くご辞退申し上げます
故人が生前賜りましたご厚誼に深くお礼申し上げ 謹んでお知らせ申し上げます
令和△年○月×日
東京都千代田区○○○1-2-3
喪主 ○○○○
※死因については、喪主の判断にて記載しなくてもかまいません。
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家族葬でも一般葬と同じく、喪主が挨拶をすることがマナーになっています。喪主は葬儀の責任者だからです。ただし、同居している家族のみの葬儀などでかしこまった挨拶をするのは逆に不自然です。また喪主が高齢などで挨拶が難しい場合は、代わりの人が代理として挨拶する場合もあります。
葬祭業者との打ち合わせは代理の者に頼んでも良いのですが、仏式の場合、読経にいらしてくれた僧侶へのお出迎えや挨拶は喪主がするのがマナーになっています。
現在では、喪主でも略式礼服としてブラックスーツの着用が主流になっています。参考までに、正喪服を着用するなら男性は紋付袴か洋装ならモーニングコート、女性は黒喪服か黒を基調としたアフターヌーンドレスやワンピースになります。実際に和装を着用する人は現代では少なくなっていますので、家族葬の場合は、略式礼装でも構わないでしょう。

お亡くなりから火葬までの3〜5日間に喪主のすることはかなりあり、悲しみに浸る間もないほどです。家族葬といっても式の進行は一般葬とあまり変わらず、どんな葬儀にするのか葬祭業者との打ち合わせが重要になってきます。また家族葬にお呼びする方への連絡もしなければなりません。
葬儀では、喪主は遺族を代表した弔いの責任者となるので、故人のそばを離れることなく、弔問客への挨拶が重要となります。また、葬儀費用や支払いについても手配をすることになります。
このように喪主の負担は大きいですが、1人で抱え込むことは禁物です。それを軽減するためにも、親族に連絡係を頼んだり、葬祭業者に頼めるところは頼んだりしましょう。
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※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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