家族葬に誰も呼ばないという選択は可能か? その方法と注意点

家族葬に誰も呼ばないという選択は可能か? その方法と注意点
  • エックスアイコン
  • フェイスブック
  • ライン
  • リンクをコピー

家族葬を「誰も呼ばない」形で執り行うことは可能です。ただし、実現するためには事前の準備が必要です。
この記事では、「誰も呼ばない(参列を受けない)」形で家族葬を進めるために必要な準備と注意点を紹介します。

家族葬に誰も呼ばないことは可能

「誰も呼ばない」形で家族葬を執り行うことは可能です。「誰も呼ばない」といっても、次の2つのパターンがあります。

通夜・告別式の参列だけお断りする

通夜・告別式には呼ばない、または来られても入場を断る形です。一方で、後日や自宅での焼香(線香)などは受け入れる余地を残します。「式には呼ばないが、落ち着いてからの弔問は受ける」という考え方です。

葬儀が終わるまで参列をすべてお断りする

出棺・火葬が終わるまで、原則として参列・弔問を受けない形です。「訃報を受けた家族だけで見送る」という考え方で、訃報そのものを葬儀終了まで伏せることが前提になることが多いです。

どちらを選ぶかで、必要な準備(連絡文面、受け入れ可否、葬儀後の対応)が変わります。家族間で「どちらのパターンを目指すのか」を先に決めておくと、その後の判断がスムーズになります。

家族葬に誰も呼ばない方法

「誰も呼ばない」を実現する方法は、訃報を広げないことと、広がった場合でも当日対応できるよう備えておくことの2つです。どちらか一方だけでは不十分で、両方を押さえておく必要があります。

訃報を誰にも知らせない

情報の広がりを防ぐには、発信源を絞ることが基本です。

新聞の死亡広告(訃報掲載)を控えるのが第一歩です。地域によっては新聞社から掲載の打診があることもありますが、掲載すると広く知られる可能性があるため、「誰も呼ばない」方針とは相性がよくありません。

葬儀社へは「看板・案内表示を最小限にしたい」旨を伝えます。会館入口の表示、案内板、掲示物などをどうするか、事前にすり合わせておきましょう。対応可否や範囲は会館・地域・葬儀社によって異なるため、事前にどこまで対応できるか確認しておくと確実です。

SNS等での発信は行わない、または家族内で投稿ルールを決めておきます。善意の投稿であっても、そこから情報が広がることがあります。「葬儀が終わるまでSNSには書かない」など、家族間でルールを共有しておくと情報の拡散を抑えやすくなります。

葬儀の知らせを伝える人を選ぶ

同居家族・別居家族など、どうしても伝える必要がある人はいます。その際は、伝え方を工夫することで情報の広がりを抑えられます。

「他の親族・会社・友人には知らせないでほしい」ことを明言します。言わなくても察してくれるだろう、という期待は禁物です。善意から周囲に伝えてしまうケースは珍しくありません。

“誰も呼ばない方針”を1文で固定し、説明がブレないようにします。たとえば「本件は家族のみで執り行うため、参列はご遠慮いただきたい」のように、使い回せる定型文を用意しておくと、伝える側も迷いません。

家族葬に誰も呼ばない場合の葬儀の内容

「誰も呼ばない」場合は、式そのものをどこまで行うかを選べます。ここでは、誰も呼ばない前提で選ばれやすい形だけを整理します。

参列者を呼ばない前提で「式を行わない」

誰も呼ばず、宗教儀礼も必要としない場合、通夜・告別式を行わず火葬のみで見送る選択肢があります。葬儀社では「火葬式」「直葬」などと呼ばれるプランが該当します。

なお、「家族葬」と「火葬式」は式の形式が異なるため、葬儀社では別のプランとして提供されていることが一般的です。「誰も呼ばない」形式を検討する場合は、どちらの形式が希望に合うか、葬儀社に相談することをおすすめします。

よりそうお葬式では、火葬式向けに「直葬プラン」「面会プラン」「自宅安置プラン」の3つを用意しています。故人とのお別れの時間をどの程度確保したいかに応じてお選びいただけます。

参列者対応を省くため「通夜を省略する」

参列者対応がないため、通夜を省略し、出棺前に最小限の儀式を行うケースもあります。「一日葬(通夜を行わず告別式のみ等)」に近い形です。

通夜・告別式を行わない火葬式の形式の場合もそうですが、菩提寺や僧侶に依頼する場合は、省略可否や進行を事前に相談しておくとトラブル予防になります。菩提寺によっては通夜の省略を好まない場合もあるため、「誰も呼ばない方針で、通夜は省略したい」と率直に相談し、了承を得ておきましょう。

なお、よりそうお葬式では、通夜を省略して告別式のみを1日で執り行う「家族葬一日プラン」を用意しています。参列者を限定しつつ、式を行いたい場合に適しています。

家族葬に誰も呼ばないことへのメリット

「誰も呼ばない」形で家族葬を行うことで得られるメリットは、主に次の2点です。

参列者対応の負担が減る

受付・接待(料理、返礼品等)が不要になり、当日の負担が下がります。参列者への挨拶や気遣いに追われることなく、故人とのお別れに集中できます。体力的・精神的な負担が大きく軽減されるのは、遺族にとって大きなメリットです。

周囲の意見に合わせず、家族と故人の意思を優先しやすい

進行・宗教儀礼の濃淡・日程などを、家族の事情で決めやすくなります。「親戚がこう言うから」「世間体があるから」といった外部要因に左右されず、故人の遺志や家族の希望を反映した形で見送ることができます。

家族葬に誰も呼ばないことへのデメリット

一方で、「誰も呼ばない」形式には以下のようなデメリット・注意点もあります。

事前準備が重要

連絡範囲・文面・当日対応の準備が甘いと、情報が漏れた際に混乱しやすくなります。「誰も呼ばない」は、準備なしでは実現が難しいことがあります。本記事で解説しているような準備を、事前に済ませておく必要があります。

情報が漏れると参列希望者が来てしまう可能性がある

どれだけ気をつけていても、情報が漏れてしまうことはあります。その場合に備えて、入口対応の方針、会館スタッフへの共有、家族の役割分担などを決めておく必要があります。「来てしまった場合にどうするか」まで想定しておくと、当日慌てずに済みます。

葬儀後の負担が増えることがある

葬儀に参列できなかった人から、後日弔問(自宅で線香をあげたい等)や問い合わせが増えやすくなります。葬儀当日の負担は減っても、葬儀後の対応が増える可能性があることは、あらかじめ理解しておきましょう。

香典を受け取らない場合、実質負担が増えることがある

「誰も呼ばない」場合は香典辞退とセットになることが多いですが、その場合は葬儀費用の全額を家族で負担することになります。方針(香典辞退の有無)次第で費用感が変わるため、事前に確認しておきましょう。

家族葬に誰も呼ばない場合の周囲の反応が不安な方は

「なぜ知らせてくれなかったのか」と聞かれたときに備え、説明を短く統一しておくと対応が楽になります。長々と説明したり、人によって言い方を変えたりすると、かえって誤解を招くことがあります。

揉めにくい伝え方

・理由は1つに絞り、長く説明しない(例:「故人の希望でした」「家族だけで静かに見送りたかった」など)

・「誰も呼ばない」意向は遺族の方針として丁寧に伝える(謝罪しすぎると不満を招きやすい)

・代替手段(後日の弔意の受け方)を提示する(例:落ち着いたら改めて連絡/自宅弔問は日時調整制/香典辞退など)

説明理由の例

・故人の意思(遺言):「生前から、葬儀は家族だけでと言われていました」

・故人の容態が急変し急ぎで執り行った:「容態が急変し、すぐに執り行うことになりました」

誰も呼ばない家族葬の進め方

「誰に・いつ・何を伝えるか」を事前に決めておくほど、当日の混乱が減ります。以下に、時系列で整理します。

最初に葬儀社へ伝えるべきこと

葬儀社へ希望を伝えます。具体的には「参列は受けない」「表示物は最小限にしたい」「会館スタッフにも共有してほしい」といった内容です。葬儀社は希望を聞いた上で対応してくれるため、遠慮せず伝えましょう。

あわせて、家族内で「誰も呼ばない」の定義を確定させます。ここが曖昧だと、後の判断がすべてブレてしまいます。

連絡についての準備

連絡する相手のリスト化(伝える/伝えない)を行います。「この人には伝える」「この人には伝えない」を明確にしておくと、迷いがなくなります。

伝える相手へは「周囲へ共有しないでほしい」ことを明言します。伝え忘れると、善意から情報が広がってしまうことがあります。

会社関係へ伝える場合は、窓口(1名)を決めておきます。複数人が別々に連絡すると、情報が錯綜する原因になります。

当日対応

入口での対応方針(入場不可/別室で短時間のみ等)を決めておきます。万が一、情報が漏れて参列希望者が来た場合の対応を事前に決めておくと慌てずに済みます。

対応者(家族の誰が話すか)を固定することも重要です。複数人がバラバラに対応すると、説明内容がブレてトラブルにつながることがあります。

葬儀後(後日弔問・問い合わせ)の対応

後日連絡の方針(喪中はがき、電話等)を決めます。「誰に・いつ・どう伝えるか」を事前に決めておくと、葬儀後の負担が軽減されます。

弔問希望への対応(受ける/受けない/予約制/香典の扱い)を統一します。人によって対応が異なると、トラブルにつながることがあります。

もしもの時の備えになる「お葬式読本」無料贈呈中

「よりそうお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「お葬式読本」を無料で贈呈しています。はじめての喪主でも安心の役立つ情報がそろっています。もしも時のための事前準備に活用できます。

記事の制作・編集

よりそうお葬式 コラム編集部

よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。

運営会社についてはこちら

※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。

  • エックスアイコン
  • フェイスブック
  • ライン
  • リンクをコピー

よく読まれている記事

横にスクロールできます

新着記事

横にスクロールできます

ご希望にあったお近くの葬儀場をご提案
提携葬儀場 全国5,000 以上
お近くの葬儀場をご提案

全国 ︎5,000以上の提携葬儀場からご希望にあったお近くの葬儀場をご提案します。

葬儀場写真