葬儀の準備をする際に確認しておくべきこととは?流れと合わせて解説

- 2023年01月20日

お葬式手配の「よりそうお葬式」
急に葬儀を執り行うとなった時、どんな準備すればいいのかと迷われる方は多くいらっしゃいます。葬儀の準備について考える場合、まずはお葬式全体の流れを知っておき、正しい葬儀の知識を知っておくことが重要です。特に喪主になる方は、打ち合わせを進めていく上で様々な意思決定をおこなっていく必要があります。そうした状況でも慌てないように、準備に必要な事項を1つずつ順番に見ていきましょう。
逝去から葬儀までの流れ
逝去から葬儀の当日を迎えるまでは、早ければ2〜3日、遅くとも1週間以内になることがほとんどです。日数としては短いものの、その中で決める事項は多いため、実際の流れに沿って解説をいたします。
ご逝去
近年は病院に限らず、介護施設や自宅でお亡くなりになる方も増えてきています。亡くなった事実を伝えられた後は、ショックも1番大きい瞬間ではあるものの、まずは葬儀社への連絡が必要になってきます。深夜や早朝の時間であっても、葬儀社は24時間365日の対応を受け付けているため、その場から電話でお迎えにきてもらうよう連絡をしましょう。
故人の安置
葬儀社へ搬送の寝台車を手配してもらった後は、故人の安置先を決める必要があります。自宅へ搬送する場合にはお部屋の整理やお布団の準備などをしておくとよいでしょう。また、ご自宅での安置が難しい場合には専用の安置所があるため、そちらへお連れするように案内をされます。
日程・葬儀場の決定
故人をご安置後は、実際に葬儀の内容を決める打ち合わせの準備を進めていきます。参列する人数や規模、住んでいる場所によって、まずは日程や実際に葬儀をおこなう式場を決定します。また、遺族の代表として喪主となる人物を決めるのもこのタイミングです。
参列者へ訃報の知らせ
打ち合わせで決定した事項をもとに、町内の掲示板やFAX・メールなどを通じて、参列を予定される方へ訃報のお知らせをします。最近では近しい方だけの参列を中心とした「家族葬」も増えてきているため、その場合は関係者のみにご連絡をして、他の方々には後日事後通知状などで訃報をお知らせします。
通夜
一般的に通夜は18時、もしくは19時からおこなわれることが多いです。喪主や遺族は開式前に確認事項などがあるため、1時間半〜2時間前には式場へ来るように案内をされます。当日式場の控室で故人との付き添いをされる場合には、着替えなどの準備もしておく必要があります。
葬儀・告別式
告別式は通夜の翌日の午前中におこなわれることが一般的ですが、地域によっては「骨葬」といって、通夜の前に火葬をするところもあります。告別式にて火葬がある場合、火葬場で約1時間〜1時間半ほどの待ち時間があるため、その間に精進落としの会食の時間が設けられることがあります。
逝去後すぐに確認が必要なもの
逝去後は自身の気持ちの整理だけでなく、細かな事務手続きや打ち合わせに向けた準備が必要になってきます。その準備において代表的な事項を3つに分けてご紹介いたします。
死亡診断書の受け取りと役所への提出
死亡診断書は、故人の逝去後に担当の医師から発行してもらう書類です。なお「死因がはっきりしない」「事件性があると判断された」などの事情があって警察の介入があった場合は例外で、監察医や提携のかかりつけ医などから発行されるようになります。
死亡診断書を受け取った後は、7日以内に手続きをしなくてはなりません。遺族の記入が必要な箇所がありますので、記入後は印鑑を準備して「故人の本籍地」「亡くなった場所」「届出人の現住所がある場所」のいずれかの管轄する役所へ提出をする必要があります。ただし、こうした役所の手続きは葬儀社が代行してくれることが多いため、一度事前に確認をしておくようにしましょう。
葬儀形式と参列人数
葬儀には仏式・神式・キリスト教などによって形式が異なるため、まずは自身の家の宗教を確認しておく必要があります。特に菩提寺など、昔から付き合いのあるところがあるかどうかはしっかりと把握しておくようにしましょう。
参列人数については、故人の生前の付き合いや関係性から、参列が予想される人数を割り出す必要があります。葬儀の打ち合わせではこれらの想定人数から料理や返礼品の個数を決定するため、おおよその人数でも構いませんので事前に確認をしておくようにしましょう。
喪主の決定
喪主は遺族の代表者として、葬儀の様々な事柄を取りまとめる役割を担います。数日間とはいえ、最初の打ち合わせから葬儀後の手続きに至るまで、決めることや実際に動くことが多いため、責任をしっかりと担うことが求められます。
喪主は誰が務める?
喪主は遺族の代表であり、葬儀を取りまとめる存在です。ですが、喪主を誰が務めるべきなのかについて特に決まりがあるわけではありません。ではどのような流れで喪主を決めればよいのでしょうか?
喪主は故人との関係によって決まる
一般的には亡くなった方の配偶者など血縁関係の1番深い方が喪主を務めることが多いです。ですが、ご家庭の状況によっては異なるケースもあります。
例えば故人の配偶者が高齢である場合などは、子供達の誰かが喪主を務めることがあり、この場合は長男や長女などが喪主となるケースが多いです。一方で生前に1番長く同居して、お世話を重ねていた方が他にいれば、孫や親戚にあたる関係でも喪主になる可能性があります。いずれの場合でも家族間でしっかりと協議した上で喪主の決定をおこないましょう。
葬儀における喪主の役割
喪主の役割については、大きく分けると以下の5つが挙げられます。
- 葬儀社とのやり取り
- 寺院の窓口
- 参列者への対応
- 通夜時に故人への付き添い
- 出棺時や会食前の挨拶
いずれも様々な意思決定を求められたり、実際に動いて対応が必要な場面が生じたりしますので、しっかりと役割を把握しておくようにしましょう。また、喪主1人だけでは負担が大きいと感じられる場面では、まわりの家族が適宜サポートするなど、お互いに協力しあって準備を進めるようにすると安心です。
他、葬儀前に準備が必要なもの
喪服の準備
葬儀では喪服を着用することが一般的です。男性の場合は、ブラックスーツにワイシャツ、黒無地のネクタイと靴下、黒の革靴が好ましいとされています。女性の場合は、ブラックフォーマルに黒のバッグ、黒のストッキングを着用し、靴は歩いた際に大きな音の鳴らないパンプスなどが望ましいです。
寺院へのお布施
お布施は葬儀の当日に住職へ手渡しすることがほとんどです。奉書紙に包んで渡すのが丁寧とされていますが、準備が難しい場合は無地の白封筒でも問題ありません。また葬儀社のほうであらかじめ準備をしてくれる場合もありますので、事前に確認をしておきましょう。
一緒に棺へ入れるもの
棺の中には故人との思い出の品物や手紙などを入れることができます。特に強く希望する品物があれば、自宅から忘れずに持参するようにしましょう。ただし、入れられるのは可燃性のものに限られるため、金属が含まれるものやゴム製品などはNGです。他にも地域によって可燃物の線引きが異なる場合もありますので、こちらも事前に葬儀社のスタッフなどを通じて確認しておくようにしましょう。
困った時は事前相談の活用を
ご家族が亡くなると、数日以内に葬儀の準備を全て行わなくてはならないことがほとんどです。喪失の悲しみが深い中で「葬儀の形式をどのようにするか」や「参列者として誰を呼ぶのがふさわしいか」など短期間で多くのことを決める必要があります。そうした負担を少しでも減らすためには、ぜひ事前相談を活用することをおすすめします。
事前相談では直接葬儀社のスタッフと話すことで、自身の状況に即したアドバイスをもらいながら内容を決めることができます。また、見積もりを作成してもらうことで、当日までの打ち合わせの準備の負担が減り、あらかじめ予算感も把握できるため安心です。
まとめ
全体のお葬式の流れから見ていくと、決めなくてはいけないことや、準備しておくべき点がはっきりと見えてきます。喪主になる方は特に負担が大きくなるため、周りの家族のサポートも受けながら、前もってしっかりと情報を整理しておくようにしましょう。また、事前相談を活用することで、当日にしなくてはならないことが具体的に分かるようになります。
悲しみを抱える中、少しでも心に余裕をもった状態で最期のお別れの時間を過ごせるように、あらかじめ準備を進めておくと安心です。

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