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終活
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老衰の死亡までの期間は?ご家族が準備することや心構えについて解説
終活の一つとしてエンディングノートが注目されています。
エンディングノートは人生の終わりに備え、自分の気持ちや逝去後の手続きなどで必要なことを記すためのものです。
しかし、エンディングノートに興味はあるものの「どうやって作成したらいいかわからない」「何を書いたらいいの?」など、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、エンディングノートの書き方や内容、メリット、注意点を紹介します。
エンディングノートは、自身の万が一に備え、家族や友人などに伝えておきたい気持ちや情報を記録するためのノートです。
また、エンディングノートを作成することにより、自分の人生を振り返る機会にもなります。ここでは、エンディングノートについて詳しく解説します。
エンディングノートの基本項目としては以下が挙げられます。
エンディングノートの書き方や書く内容に明確な決まりはありません。他にも気になることがあれば自由に項目を増やしたり、反対に項目を減らしたりもできます。
ノート自体も何に書くかは自由で、書店や文具店で売られている市販のものや、テンプレートを使っても問題ありません。
エンディングノートは特定の決まりがない分、どのように作成したらいいか悩むところです。ここでは、エンディングノートの書き方や手順を解説します。
この場合、「もしもの場合の希望」というグループを作り、その下に見出しをつけていくとスムーズです。
エンディングノートはどのように書くのがよいのでしょうか。ここでは、エンディングノートの書き方のコツを解説します。
エンディングノートの書き方に迷ったら、過去・現在・未来にわけて書くのがおすすめです。
過去はこれまでの人生を振り返りながら、自分にとって大きな出来事や出会い、掲げていた目標などを書きます。
過去の経験を書くことにより、現在や未来についても書きやすくなるでしょう。
現在は、今の状況や気持ち、大切にしていることを書きます。自分の価値観や信念を書くのもおすすめです。
未来は、今後の希望や目標をはじめ、もしものことがあった場合にどうして欲しいかを書きます。過去と現在を踏まえることで、より今後の人生の方向性が明確にできるでしょう。
エンディングノートは、学校の宿題のようにすべてを埋める必要はありません。
空欄を気にして無理に埋めようとすると、自分の本当の気持ちとは異なるノートになってしまう可能性があります。
また、完璧にしないといけないという気持ちが強まり、書き始めるハードルも高くなってしまうでしょう。
空欄を気にしないことで、少しずつエンディングノートを作成できます。特に若い世代がエンディングノートを作成する場合、将来について不透明な部分もあるでしょう。
空欄にした場所は、「人生の状況に応じて徐々に埋めていく」くらいの気持ちの方が書きやすいです。
ただし、重要な連絡先や伝言などは、事前に書いておくと万が一の場合に家族が困りません。書ける部分は後回しにせず、先に書いておくとよいでしょう。
エンディングノートの作成が進まない場合は、身内に相談するのもおすすめです。
そもそもエンディングノートは、残された家族に情報を伝えるツールという役割もあります。家族のために残すのであれば、家族が読んでわかりやすいノートを作ることが重要です。
家族の意見を取り入れることにより、優先的に何を書いていくかがわかります。自分にもしものことがあった場合に「これがないと困る」ことを聞きだし、書いていくとスムーズです。
事前に相談しておくことで、自身の希望も叶いやすくなるでしょう。
エンディングノートはきれいに書く必要はありません。
自分の気持ちや思いを伝えたり、家族の負担を軽減したりすることが目的です。情報の整理と伝達のツールであるため、きれいに書くよりも素直に自分の現状や思いを記録しましょう。
美しい文章や完璧な形式を求めてしまうと、素直な気持ちが書きにくくなってしまいます。「何のためにエンディングノートを作るのか?」という目的を大切にすることが重要です。
エンディングノートを書くことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、エンディングノートを書くメリットを解説します。
エンディングノートを書くメリットは、家族に将来の希望を伝えられることです。
今は健康でも将来的には持病の悪化や急病によって突然入院したり、意思の疎通ができなくなる可能性もあります。
終末期は自分で判断できない場合もあるため、どのような医療を受けたいかを事前に書いておくと家族も判断しやすくなります。
また、介護が必要になった場合を想定し、どのような介護サービスがあるかも調べておきましょう。
介護サービスには自宅介護や地域密着型、施設サービスなど、さまざまな種類があります。これらの情報は、地域包括支援センターや自治体の福祉課で収集できます。
そのうえで、どのような介護サービスを希望するかも書いておくとよいでしょう。
エンディングノートを書くメリットは、自身に何かあった場合に、ノートを見た家族を通して知人に現状を伝えられることです。
知人に連絡してもらうためには、「自身に何かあった場合に連絡をして欲しい人」をノートにリストアップしておきましょう。
知人の情報を書く際は、知人の名前や電話番号、自身との関係を書いておくとスムーズです。
また、「最初に知らせてほしい人」「お葬式に呼んで欲しい人」などを具体的に書いておくと、家族も何をすべきか判断しやすくなります。
お葬式の希望を伝えられることも、エンディングノートを作成するメリットです。近年は家族葬や直葬をはじめ、宇宙葬や海洋葬など、さまざまなお葬式があります。
お葬式は基本的に、事前に自分の希望を家族に伝えていなかった場合、残された家族がすべて決めなければなりません。
お葬式前後は手続きも多く家族の負担も大きいため、慌ただしい状況になります。
その点、エンディングノートにお葬式の希望を書いておくと、家族はお葬式の種類やプランを判断しやすくなります。
エンディングノートを通して、墓地墓石の希望を伝えられることもメリットです。
自身の遺骨が入るお墓がない場合、家族は墓地や墓石を購入して、納骨場所の選定をしなければなりません。
希望がある場合は、エンディングノートに記載しておくと、家族も納骨場所の選定がしやすくなります。
また、墓石の購入を希望する場合は、デザインや文字入れなどの希望を伝えることも可能です。残された家族は、墓地や墓石選びに悩む時間や労力を省けるメリットがあります。
エンディングノートを作成する際は、情報漏洩や法的拘束力などの注意するべきポイントがあります。ここでは、エンディングノートを書く際の注意点を解説します。
エンディングノートを書く際は、情報漏洩のリスクに注意しなければなりません。
エンディングノートには個人の詳細な情報が含まれており、不適切に取り扱うことで情報が第三者に漏れてしまう可能性があります。
情報漏洩を防ぐためには、信頼できる家族や関係者など、信頼できる人のみに共有することが大切です。
機密性が高い情報を記載する場合は、別途管理を検討するのもよいでしょう。
窃盗や第三者に見られて困る場合は、デジタル化して保管するのがおすすめです。この場合はもしもの場合にデータを閲覧できるように、信頼できる人と情報を共有しておく必要があります。
また、弁護士や司法書士などの相続に関する専門家に、エンディングノートを預けるのも方法の一つです。費用は発生するものの、情報漏洩のリスクを減らせます。
エンディングノートには法的拘束力がないため、希望は必ずしも通るわけではありません。なぜなら、個人的なメモや記録とみなされ、正式な意思表示として認められないためです。
遺産や遺言に関する法的な希望を残したい場合は、エンディングノートとは別に遺言書を作成することをおすすめします。
なお、遺言書は書き方にルールがあり、守らなければ無効になるため注意が必要です。わからないことがある場合は、司法書士や弁護士など法律の専門家に相談しましょう。
エンディングノートを作成したら、存在や保管場所を家族と共有しましょう。せっかくノートを作成しても、その存在を家族が知らなければ意味がありません。
ただし、エンディングノートには個人情報も多く含まれるため、簡単にみつかる場所は避けて、家族だけが知っている安全な場所に保管しましょう。
具体的には、仏壇や本棚、食器棚、机やサイドテーブルの引き出しなどが挙げられます。
エンディングノートの存在を知らせる場合は、自然な流れで話しをするのが効果的です。タイミングとしては、法事など家族が集まる機会に伝えるのがよいでしょう。
ここでは、エンディングノートに関するよくある質問をまとめて紹介します。
市販品の場合は項目が設定されているため、項目が決まらない場合におすすめです。書きたい内容が明確になっている場合は、自由に項目を増減できる大学ノートがよいでしょう。
購入できるお店は、本屋や文房具店、通販サイトなどです。さまざまな種類のエンディングノートが販売されているため、目的に合わせて購入しましょう。
自治体によっては専用の相談窓口を開設しているところもあるため、お住まいの自治体に相談先があるか確認してみましょう。
この記事では、エンディングノートの書き方やコツ、メリット、注意点などを解説しました。
エンディングノートは人生の終末期に向けて希望や思いをまとめるために有効なツールです。人生の振り返りや残された家族の負担軽減など、さまざまなメリットがあります。
一方、遺言書のように法的拘束力はなく、あくまで「お願い」として扱われる点に注意しましょう。法的効力をもたせたい場合は遺言書の作成が必要です。
エンディングノートは、メリットや注意点を踏まえたうえで有意義なものを作成しましょう。
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※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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