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お仏壇や位牌を新しく購入した時、もしくはお引越しや場所の移動でお仏壇を動かす時に必要になるのが、「開眼供養(かいげんくよう)」という儀式です。
初めてお仏壇を購入される方にとっては、聞きなれない言葉かもしれませんが、実は、お仏壇は設置するだけでは単なる「箱」に過ぎず、ご本尊や位牌もただの「モノ」に過ぎません。お坊さんに開眼供養をしていただき、仏像や位牌に魂が込められ、はじめてただの箱が「仏壇」となるのです。
では、開眼供養とは一体どのようなもので、いつ行うのでしょうか。ここでは、開眼供養を行うタイミングや費用について詳しく説明していきますので、参考にしてください。
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
「開眼供養」とは、仏壇やお墓、位牌などを新しく購入する際に、お坊さん(僧侶)を招いて読経していただく儀式のことです。
お坊さんに読経していただき、安置している仏壇のご本尊(仏像)や位牌の目を開くことで、霊験(れいげん)が宿ることになります。
※霊験とは、お祈りすることで、神仏が示す不思議な利益や験のことを言います。
仏壇の中に安置しているご本尊や位牌に魂を入れ込む儀式となるため、「御魂入れ」「御性根入れ」「入魂式」などとも呼ばれています。
なお、開眼供養の対象として勘違いされやすいのですが、開眼供養は、お仏壇に対して行うものではなく、お仏壇の中に安置されているご本尊や位牌に対して行われます。
ちなみに、浄土真宗では、宗派の考えから位牌を準備することはありません。そのため、位牌の開眼供養も行いませんが、代わりに「御移徙(ごいし・おわたまし)」や「入仏法要」と呼ばれる法要を行います。
もしもあなたが仏壇を構えて、お坊さんを招いて供養してほしいのであれば、開眼供養はしなければなりません。その宗派が信仰するご本尊や仏具を並べることで、はじめてお坊さんは開眼の作法を実施できます。
もしも開眼供養が不要というのであれば、それは魂の込められていない「祈りの場所」となります。もしもあなたがそれで構わないのであれば、むろん問題はありませんが、その場合、お坊さんに拝んでもらうわけにはいかず、個人的に礼拝する場所、昨今でいうところの「手元供養」のような場所になるでしょう。
一周忌や三回忌やお盆参りなど、きちんとお坊さんに供養してもらいたいと思うのであれば、お仏壇を購入した際もきちんと開眼供養をしてもらいましょう。
開眼供養は、基本的にお仏壇を設置した自宅で行います。
ただし最近では、「自宅に入ってほしくない」「狭くて人が入れない」というケースも少なくありません。こうした場合、お仏壇本体や開眼供養の対象となるご本尊やお位牌をお寺に持ち込んで、お寺の本堂で開眼供養します。
開眼供養を行うタイミングはいくつかあります。
仏壇や本位牌は、四十九日までに用意すべきとされています。開眼供養も四十九日法要と同じ日に行うのが最も多いでしょう。
また、お仏壇の設置ができた段階で、四十九日法要よりも先に開眼供養を済ますケースもあります。
すでに仏壇を持っているものの、仏壇を別の場所を動かすときは、一度閉眼供養(お性根抜き)をして、新しい場所に移ったら再度開眼供養(お性根入れ)をします。
開眼供養は、仏さまをわが家に迎え入れるおめでたい儀式、いわば慶事です。
葬儀後に仏壇を買った人にとっては、葬儀直後に慶事を行うことに違和感を覚えるかもしれませんが、通常の法事(法要)とは準備するものが異なります。
準備するものを以下にまとめましたので、参考にしてください。
なお、故人の法要と仏壇の開眼供養を同時に執り行う場合は、それぞれ個別にお供え物などを準備します。故人のお骨が安置されている祭壇には法要の準備を、新しいお仏壇には慶事の準備をします。
※このあたりは地域によって準備の仕方が異なります。分からない時にはお坊さんに相談して、準備を進めていきましょう。
次に、開眼供養にあたって必要なことについて、説明していきます。準備・手配するものを以下にまとめましたので、参考にしてください。
開眼供養は、先祖代々を供養して下さっている菩提寺の僧侶をお招きするのが一般的です。僧侶と相談しながら、開眼供養の日程を決めましょう。
もしも、普段からお寺との付き合いがない場合は、葬儀社から紹介してもらった僧侶、あるいは僧侶の派遣サービスを利用する方法もあります。インターネットから簡単に申し込めるので、利用を検討してみるとよいでしょう。
四十九日法要と合わせて開眼供養をする場合、参列者に対して日程を早めに連絡します。
招待する相手に決まりはありませんが、親族を中心に招待するのが基本です。特に交友関係の深い人がいれば、親族でなくても招待しても構いません。
日程の連絡は、案内状の送付などの方法がありますが、気心の知れた相手であれば電話やメールなどでも構いません。日程とおおよその所要時間、会場の住所などを伝えます。住所だけでなく、会場への地図なども載せておくと参列者が迷う心配がないので安心です。
もしも開眼供養だけを行うのであれば、特に近しい身内や親族だけで構わないでしょう。どこまでの人に声をかけるかは相手との関係性も考慮に入れて判断しましょう。
開眼供養を行った後は、参列者や僧侶を会食に招くのが一般的な流れです。参加人数を把握したうえで、会食を行う会場も早めに予約しておくとよいでしょう。大まかな人数を把握できている段階で一度会場に連絡しておき、最終人数が確定してから改めて連絡するとスムーズに予約できます。
会食の場所として、法要を行った自宅、お寺の座敷、法要会場の会食室などが挙げられます。その他、近くの料理店を利用しても構いません。必要に応じて、会場への移動手段としてバスやタクシーなども手配しておかなくてはなりません。
また、僧侶が会食に参加しない場合は、御膳料を準備してこれに代えます。
開眼供養では、参列者からお祝いを受け取ることになります。そのお返しとして、参列者に渡す引き物(手土産)を用意しておきましょう。
一般的に、開眼供養で包むお祝いの金額は1~3万円程度です。そのため、お祝いの半額程度の5000~1万円程度の引き物を準備しておくとよいでしょう。
最後に、僧侶に渡すお布施も用意しておかなくてはなりません。
四十九日法要と開眼供養を合わせて行う場合は、それぞれ個別にお布施を用意します。法要前後のいずれかで、お盆に乗せてお布施を差し出します。
もしもお寺など、自宅以外で法要を行う場合は、袱紗に包んでお布施を準備します。差し出す時には袱紗の上にお布施袋を乗せます。
お布施の金額や表書きについてはのちほど詳しく解説いたします。
では、実際に開眼供養を執り行うときの準備と流れについて説明します。
全体的な流れとしては、どの宗派でも大きな違いはありません。ただし宗派による細かい決めごとに関しては、事前に菩提寺もしくは開眼供養をお願いするお寺に確認をしておくことをお勧めします。
※お布施を差し出すタイミングは(3)(6)(7)が望ましいでしょう。
開眼供養は通常仏壇のある自宅で行ないますが、これが難しい場合はお寺で行うこともできます。ご本尊と位牌を寺院に持ち込み、開眼供養のあと、自宅にご本尊と位牌を持ち帰って、仏壇に戻します。
お寺の本堂におけるお花やローソクなどのお供えはお寺が用意してくれます。代わりに、お布施と共に菓子折りなどのお供え物を持参すると、より丁寧でしょう。
四十九日法要などの弔事を一緒に執り行う場合は、先に慶事、あとに弔事を行うのが慣例です。開眼供養が終わりましたら、ロウソクを朱から白に変え、慶事用のお供え物も下げましょう。
また、地域や宗派によっては慶事と弔事で衣を変えることもあるようです。自宅で執り行う場合は、着替えの場所の準備が必要かどうか、事前に確認しておきましょう。
開眼供養は、四十九日などの法要と行う場合と開眼供養のみを行う場合があります。いずれの場合でも、お布施は別々に準備をするのが望ましいでしょう。
以下、開眼供養におけるお布施の相場や水引について説明しますので、ぜひ、参考にしてください。
開眼供養は慶事なので、紅白の水引を用いるのが特徴です。
四十九日法要は弔事なので、黒白または双銀の水引を用いるのが特徴です。
袋:白封筒
水引:黒白または双銀結び切り
表書き:御布施
金額相場:3万円~5万円
僧侶に自宅に来て頂く場合にお渡しします。相場は5千円~1万円です。遠方の方の場合は実費の交通費を考慮に入れてきりのいい金額を包みます。白い封筒に「御車代」と上部中央に書きます。
僧侶が開眼供養後の会食に出席されない場合にお渡しします。相場は、5千円〜1万円程度となります。白い封筒に「御膳料」と上部中央に書きます。
自宅で家族だけが集まり、開眼供養のみを行うのであれば平服でも構いませんが、四十九日法要とともに執り行うのであれば、なおさら喪服が望ましいです。男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマル(アンサンブルやワンピース)が基本です。
仏式の法要を執り行うので、慶事であっても数珠が必要です。必ず準備しましょう。
「開眼供養」という言葉自体、あまり馴染みのない方もいらっしゃったかと思いますが、いかがでしたでしょうか。
供養という言葉から、ついつい葬儀や法事のような弔事を連想しがちですが、開眼供養はご本尊や位牌の目を開くという慶事なのです。
ここでご紹介したのは、あくまでも一般的な開眼供養の流れとなります。地域や宗派によって細かい違いがありますので、事前に僧侶と打ち合わせを行い、滞りなく、開眼供養の日をお迎え下さい。
監修者のコメント
魂を入れるのは、ご本尊(仏像)と位牌で、仏壇は魂を入れるというより、仏壇・仏具を通じて仏法に触れることに感謝をするという意味で開眼法要が行われます。位牌やご本尊をお迎えする際に、開眼法要という形で仏壇を前にお勤めをしていただくと良いですが、仏壇だけのための開眼供養は必ず行わなければならないわけではありません。
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記事の制作・編集
よりそうお葬式 コラム編集部
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