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年忌法要・忌日法要
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七回忌法要のお布施とは?決め方・入れ方・書き方・渡し方などのマナーを解説
七回忌法要のような回忌法要および周忌法要で、お坊さんのお世話になった場合は、お礼としてお布施をお渡しするのがマナーです。
この記事では、七回忌法要の基本概要、お布施の決め方や入れ方、書き方や渡し方のマナーについて詳しく解説します。
七回忌法要のお布施について知りたい人は、ぜひご参考ください。
七回忌法要とは、故人さまがお亡くなりになってから満6年目の祥月命日に執り行われる年忌法要のことです。ここでは、七回忌法要について詳しく解説します。
七回忌法要は、故人さまがお亡くなりになってから満6年目に執り行われる年忌法要です。
仏教において「7」という数字は六道の輪廻から抜け出し、悟りに至ったことを表す数字とされており、年忌法要における一つの区切りとして大切にされています。
七回忌法要では、いつもお世話になっている菩提寺(ぼだいじ)に連絡したり、お坊さんに読経していただいたりするのが一般的で、参列者による会食や焼香なども行われます。
喪主・ご遺族は七回忌法要の場を設け、参列する人は供物や香典を持参します。
故人さまを弔う重要な場となるため、七回忌法要がどのようなものなのかについてはあらかじめ知っておくと安心ではないでしょうか。
七回忌法要については以下の記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。
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七回忌法要は、故人さまの命日から数えて満6年目に執り行います。2024年12月10日が命日であれば、2030年12月10日が七回忌法要の時期となります。
仏教で重要視される「7」にまつわる年忌法要ということで、大規模に執り行う家庭・地域もありますが、一周忌や三回忌と比べると小規模に執り行われるのが一般的です。
基本的にはお坊さんとご親族のみで執り行われ、特別な儀式は行いません。
七回忌法要との響きから、命日から数えて満7年目に行うと勘違いしやすいですが、あくまでも満6年目に行う法事となるため、事前に確認しておく必要があります。
なお、最近では参列者が限られていることから七回忌法要を自宅で執り行う場合があり、七回忌法要以降はさらに法事の規模が縮小しています。
七回忌法要の時期とあわせ、どのような法事にするかご家族で話し合っておくと安心です。
お布施は、各法要の際にお坊さんへ感謝の気持ちとして渡す金銭のことです。ここでは、お布施について詳しく解説します。
お布施は、お坊さんへのお礼としてお渡しするのがマナーとなりますが、元来は悟りを開くために行う修行の一環だったとされています。
仏教には六波羅蜜(ろくはらみつ)と呼ばれる悟りを開くための修行があり、そのなかの一つに貪欲な気持ちを抑えて恵みを施し、物欲を捨てる修行としてお布施がありました。
つまり、六波羅蜜におけるお布施は本来、人に施しを与えることを意味する言葉となるわけです。なお、六波羅蜜でのお布施には、以下の三つの種類があります。
七回忌法要においてお坊さんに納めるお布施は、三つのなかで財施に該当し、お坊さんは読経を行って法施を施していることになります。
どちらもお布施と認識されるため、七回忌法要でお坊さんのお世話になる人は今一度お布施が何を指すのか知っておくと安心ではないでしょうか。
お布施は現在、お坊さんへのお礼と認識されています。
七回忌法要に限らず、お葬式・一周忌・三回忌でお世話になるお坊さんに対して、読経などのお礼としてお布施を渡すのがマナーです。
なお、お布施はお坊さんだけにお渡しするものというより、お世話になっているお寺全体に納めるお礼の気持ちと認識されています。
似たような言葉に御車代や御膳料がありますが、これらは飲食費や交通費としてお坊さんのみにお渡しするのがマナーです。
どちらも感謝の気持ちを伝えるものですが、お布施とは別物となるため、会食を辞退された場合や自宅までお越しいただいた場合は両方お渡しするようにしましょう。
お布施については以下の記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。
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七回忌法要のお布施は、決め方を知っておくと安心です。ここでは、七回忌法要のお布施の決め方について詳しく解説します。
七回忌法要のお布施は、今まで納めてきたお布施に合わせるのがマナーです。
故人さまがお亡くなりになった場合、お葬式・一周忌・三回忌の法事でお坊さんにお布施をお渡しすることになりますが、毎回金額が変わるのはマナー違反となります。
あくまでのお布施はお坊さんへの感謝の気持ちを表すものであるため、金額に決まりはありませんが、今まで納めてきたお布施に合わせるのが良いでしょう。
しかし、あまりにも相場からかけ離れた金額だとお坊さんが困惑するため、相場に合わせてご判断ください。相場がわからない場合は、葬儀社のスタッフや年長者に聞きましょう。
お布施の金額は、お寺との関係性で変わります。
例えば、数十年とお世話になっているお寺の場合と、初めてお世話になるお寺の場合とでは必要となるお布施の金額が変わってくるでしょう。
お寺によっては、あまりにも多いと受け取っていただけないことがある他、逆にあまりにも少ないと足りないといわれてしまうことが稀にあります。
お寺はお葬式の後も一周忌・三回忌・七回忌とお世話になるため、今後の関係も加味してお布施の金額を決めるのが望ましいです。
お布施はあくまでもお礼として渡すものであるため、足りないと言われることはほとんどありませんが、相場が分からない場合は直接聞いてみるのが良いでしょう。
具体的な金額を伺うのではなく、みなさんはどれくらい包まれているのでしょうかと伺うのがマナーです。
お布施の金額は、地域の風習でも変わります。
地域によってどれくらい包むのかは変わってくるため、相場がわからない場合は両親や祖父母に聞いてみるのが望ましいです。
もしくは、地元に根付いている葬儀社に聞いてみるのも良いでしょう。
地元の風習で独自にお布施の金額が決められている可能性があるため、お住まいのエリアでどのように扱われているのかを確認しておくことを推奨します。
七回忌法要のお布施は、入れ方に注意が必要です。ここでは、七回忌法要のお布施の入れ方について詳しく解説します。
七回忌法要のお布施は、お札の向きを揃えて入れるのがマナーです。封筒に対して肖像画が表向き・上向きになるようにします。
香典では肖像画が裏向き・上向きになるようにするのがマナーですが、お布施は表向き・上向きにするのがマナーとなるため、間違えないよう注意が必要です。
また、お札の向きが揃っていないと丁寧さに欠ける印象を与えるため、お坊さんにお渡しする際はすべてのお札の向きが同じになるようにしてください。
お布施は、旧札ではなく新札を入れるのがマナーとなります。
香典は訃報を予感していたとの印象を与えないよう旧札を入れるのがマナーですが、七回忌法要などの法事は執り行われることがわかっているため、新札を入れるのがマナーです。
一方、絶対に新札でなくてはいけないというルールがあるわけではないため、どうしても新札が手に入らない状況であれば旧札を入れましょう。
旧札を入れる場合は、なるべく綺麗なお札を選ぶと良いです。
七回忌法要のお布施は、書き方にも注意が必要です。ここでは、七回忌法要のお布施の書き方について詳しく解説します。
お布施の外包みには、表書き・名前を記入します。
表書きには御布施と書くのがマナーですが、地域によっては御回向料・御経料・御礼などと書く場合があるため、各地域の風習に合わせると安心です。
お布施の中包みには、金額・氏名・住所を記入します。
読みやすい字で書くのがマナーで、地域によっては電話番号などを書く場合があるため、同じく各地域の風習に合わせるのが安心です。
七回忌法要のお布施の金額は、漢数字・旧字体を使用します。大字と呼ばれるもので、金額の最初に「金」、最後に「圓」をつけるのがマナーです。
場合によっては「也」をつけることもありますが、金額の表記については漢数字・旧字体であればあまり細かなところまで見られることはありません。
最近では縦書きではなく横書きの封筒もあり、縦書きの場合はそのまま大字、横書きの場合はアラビア数字(算用数字)を使用と使い分けるのが望ましいです。
どのような封筒なのかによって書き方が変わるため、それぞれどのような字体を用いるのか確認してから記入することを推奨します。
七回忌法要のお布施は、渡し方についても知っておくと安心です。ここでは、七回忌法要のお布施の渡し方について詳しく解説します。
七回忌法要のお布施は、タイミングを見計らってお渡しするようにしてください。
タイミングが決められているわけではありませんが、七回忌法要の場合は法要が始まる前、もしくは法要が終わった後にお渡しするのがマナーです。
法要が始まる前にお渡しする場合は「本日はよろしくお願いいたします」、法要が終わった後にお渡しする場合は「本日はありがとうございました」と一言添えます。
無言で差し出すのはマナー違反となるため、必ず一言添えてお渡ししましょう。
なお、お坊さんによっては法要の前準備や後片付けで忙しそうにしていることがあるため、そのような場合は無理に渡さず、渡せるタイミングまで待つのがマナーとなります。
会食にご参加いただける場合は、食後の退場のタイミングでお渡しすることも可能です。
お渡しのタイミングについては決まっていないため、状況を見ながら柔軟に判断するのが良いのではないでしょうか。
お布施は、袱紗と呼ばれる布に包んで持参するのがマナーです。袱紗に包むことで封筒の傷や汚れを防ぎ、より丁寧な気持ちを表現できます。
袱紗には多種多様な色がありますが、お布施としてお渡しする際は紺色・灰色・緑色・紫色のものを選ぶと良いでしょう。
封筒を入れる際は、袱紗の角がお腹側に来るように広げ、袱紗の中心よりやや右側に封筒を乗せ、ひし形の右角から下角、上角、左角となるように順番に折ります。
なお、袱紗がない場合はハンカチや風呂敷などで代用しても大丈夫です。
お坊さんにお布施をお渡しする際は、袱紗を開いて両手でお渡しください。
袱紗のまま渡すのはマナー違反となるため、お坊さんに挨拶を済ませたら袱紗から封筒を取り出して両手で差し出すようにしましょう。
この際、封筒の向きがお坊さんから見て正しく読める形となるようにお渡しします。どこかに置いてお渡しするのではなく、誠意を持って直接お渡しするのがマナーです。
ここでは、七回忌法要のよくある質問について詳しく解説します。
お布施が足りないといわれた場合は、お寺が提示する金額をお渡しするのがマナーです。
お布施はあくまでも感謝の気持ちとしてお渡しするものであるため、お寺側から足りないといわれることは滅多なことがない限りはありません。
しかし、明らかにお布施が相場よりも少ないとお寺から確認が入ることがあります。
相場を逸脱するほど多くお渡しするのはマナー違反ですが、明らかに足りない状態でお渡しするのもマナー違反となるため注意が必要です。
なお、お寺によっては御車代や御膳料を辞退されることがあります。辞退された場合は、無理にお渡ししないのがマナーです。
七回忌法要の髪型や服装は、地味で清潔なものをお選びください。
髪型が明るい色の場合は暗い色に戻す、短い場合は整髪料で整え、長い場合は髪留めなどでまとめ、服装は略喪服(平服)を着用するのがマナーです。
七回忌法要となると厳格な身だしなみが求められない場合もありますが、全体的に落ち着いた髪型や服装を選ぶのが良いでしょう。
基本的には髪型も服装もお葬式と同様のものを選ぶとマナー違反を避けられるため、一周忌・三回忌含めて同じ髪型や服装が望ましいです。
七回忌はもちろん、一周忌や三回忌は参列者を呼んで法事を行うのが常識とされていましたが、最近では親類縁者のみで執り行うことが珍しくありません。
七回忌法要となると、すでに故人さまがお亡くなりになられてから6年経過しているため、必ずしも大々的に執り行う必要はないといえるでしょう。
七回忌法要では、お坊さんへのお布施が必要です。
お葬式・一周忌・三回忌とお坊さんにお世話になる場合は、七回忌法要の分も含めてお布施をどのようにするか考えておくと安心です。
回忌法要および周忌法要は回を増すごとに規模が縮小され、最終的には身内のみで執り行うのが一般的ですが、お坊さんのお世話になる場合はお布施をお渡しします。
お布施はあくまでも感謝の気持ちであるため、金額が決まっているわけではありませんが、相場に合わせてお渡しするのがマナーとなります。
お葬式でご相談がある場合は、よりそうお葬式にお問い合わせください。
当社では一般葬の他に、家族葬として「一日プラン」「二日プラン」、火葬式(直葬)として「シンプルプラン」「面会プラン」「自宅安置プラン」をご用意しています。
七回忌法要に関しては、お坊さんの手配も承っております。当社のお坊さん手配費用は定額制であるため、より安心です。
お葬式に関する疑問は無料の資料請求や相談ダイヤルでも受け付けておりますため、まずは気軽にご連絡いただけると幸いです。
「よりそうお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「お葬式読本」を無料で贈呈しています。はじめての喪主でも安心の役立つ情報がそろっています。もしも時のための事前準備に活用できます。
※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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