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僧侶を招いて読経をお願いした際にお渡しするものに、御布施、御車料と御膳料があります。 しかし、御布施と御膳料についてはなかなか触れる機会がないため、いざというときになって戸惑うことも少なくありません。 そこで、この記事では御膳料について、その意味合いやふさわしい金額、渡し方のマナーなどの基礎的な知識を解説します。
※火葬式の読経および初回法要の金額です。お坊さん便のご依頼が二回目以降の法要は50,000円となります
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
御膳料とは、言葉の通り、食事のお膳に代えてお渡しするという意味を持つものです。 葬儀や初七日、四十九日や、回忌ごとの法要では、僧侶をお招きしてお経をあげてもらった後、「お斎(とき)」という食事の席を設けます。 お斎は仏教用語の「斎食(さいじき)」から出た言葉で、これは集まった人々みんなで思い出話などをしながら、故人を偲ぶための会食のことです。 これは僧侶や参列をしてくれた方々に対する、遺族からの感謝の気持ちが込められたおもてなしの食事でもあります。
現代では、お斎の形式もあまり固いものではなくなりました。 自宅や公民館などで行う場合は仕出し弁当を用意したり、ホテルや料亭での会食としたりと、参列者の人数やスタイルに合わせた場を設けることが多くなっているのです。 料理の内容についても、鯛や伊勢エビなど祝い事に使われるものを避けるほかは、特にこだわることもありません。
本来は、お斎で用意するのは精進料理です。 遺族は四十九日が明けるまでは忌中とし、肉や魚は口にしないのが風習であり、四十九日の法要が終わった後で「精進落とし」としてこれらを食べました。 いずれにせよ、お斎の食事は一人一人に御膳を整えてお出しする御膳料理とし、もしも僧侶が辞退されたときには、料理やお菓子を箱詰めにしてお渡しするのが慣例だったのです。
しかし多忙なお盆の時期など、僧侶がすぐに次のお勤めへと向かわれることも珍しくありません。 また、時代が下るにつれ、住宅事情や生活そのものの変化により、法事のたびにこうした大掛かりな席を用意することもなかなか難しくなっています。 そこで、料理の代わりに御膳料を包んでお渡しするように変わっていきました。 逆に言えば、僧侶がお斎に列席される場合は、御膳料を渡す必要はないのです。
御膳料の用意はお斎を受けていただけるかどうか、僧侶の都合次第で要不要が決まることになります。そのため、法事の前に確認することが大事です。 近年ではお斎を省略することが多くなっていることから、遺族は形式上お斎への同席をお願いします。 僧侶も気遣いとして断りの返事をし、代わりに御膳料を受け取るのが通例です。
初めてのお寺にお経をお願いした場合など、やりとりに不安がある場合には、お斎を省略する旨伝えて御膳料を渡しましょう。 御膳料の金額については、どれくらい包むなどと決まっているものではなく、お渡しするタイミングについても特に定めはありません。 ただし、大体の相場というものはあり、お寺や地域によってはしきたりというものが存在します。 葬儀の際に葬儀会社に問い合わせておく、もしくは年配の方にお伺いしておくのが無難な方法です。
「御膳料」と「御布施」はどちらも僧侶に渡す金封であるため、なぜわざわざ別に包むのか疑問に思う人もいます。 しかし、この二つにはそれぞれ明確な意味の違いがあり、そのため決して一つの包みにまとめて渡すことはできないものなのです。
まず、「御膳料」はおつとめの後にご用意する感謝のおもてなしを、残念ながら受けていただけない場合に、代わりに渡すものになります。 故人のために法事に参列していただいたことへの、個人的なお礼というのがその意味です。 僧侶も個人として受け取ります。
一方、「御布施」は僧侶にお経をあげていただいたことに対する、感謝の気持ちを表すために渡すものです。 誤解されることが多いのですが、御布施は「報酬」ではありません。 仏教には「六波羅蜜(ろくはらみつ)」という修行法があり、これには次の6つの徳目があります。 1.人に施しを与える”布施” 2.戒律を守り自分を省みる”持戒” 3.常に努力を続ける”精進” 4.苦しみに耐える”忍辱(にんにく)” 5.正しく判断し、真実を見つめる目を持つ”智慧(ちえ)”
これらの徳目はよい生活を送るための教訓でもあります。 そして僧侶がお経をあげ、供養を行うことは、人々に仏法を説き、法施(ほうせ)を与えることであるため、布施にあたるのです。 これに対し、遺族が僧侶にお礼として財貨を渡すこともまた、布施になります。 布施とは「修行に身を置き、粗末な衣類しか持たない僧侶に対し、布を施す」ことを指す言葉でした。 つまり、僧侶の生活を助けるということです. これは「喜捨」という功徳を積むことになります. 僧侶は喜捨により修行を続けることができるからです。 そして喜捨をする側も、施しを与えることで物に執着しないという修行になります。
僧侶は御布施として渡された財貨を個人として受け取ることはありません。 あくまで寺院への寄付として受け取り、ご本尊に捧げたうえで、ご本尊と寺院を守る法務の助けとして使います。 言い換えれば僧侶に御布施を渡すのは、本来は直接寺院に出向き、修行の一つとして御本尊へお供えするものを、手間を省略して僧侶に託けることなのです。
このため御布施は「する」のではなく「させていただく」という言い方をします。 御布施を僧侶に渡す際には、この気持ちを表すため「御託をお願いします」や「お預けいたします」などの言葉を添えましょう。
御膳料を用意するにあたって、守るべきマナーがあります. 失礼することのないよう、正しい方法を知りましょう。
おもてなしの料理に代わるものであるため、その料理に見合った金額を包むのが基本です。 最初からお斎を省略している場合は、1食につき5,000円から10,000円程度が相場となります。 ただしお寺や地域、また法要の規模の大小によっても違ってくるため、あくまでも目安です。
市販されている白い封筒で構いません. ただし、縦型で郵便番号枠がないものにしてください。 また、不幸の繰り返しに通じることを避けるため一重のものを使用します。 不祝儀袋を使用する場合は、入れる金額とのバランスを考えて選びましょう。
一般的に、御膳料には水引をかける必要はないとされていますが、法要の規模が大きい、あるいは僧侶を複数人お招きする場合は、水引が必要です。 水引には「黒と白」、「黒と銀」、「双銀」あるいは「黄色と白」がありますが、どの種類を使用するかは地域や法要の時期などにより変わります。
使用する墨は薄墨ではなく、普通の濃い墨になります。 薄墨は弔意を示すためのものであり、僧侶の側に不幸があったわけはないので、黒い墨でよいのです。 封筒の表、上半分に「御膳料」と書き入れます. 下半分に「○○家」と喪家の名を、もしくは喪主のフルネームを書くときには、水引の結びに文字が重なることのないよう、その分のスペースを空けて書くようにしてください。 裏には左側のスペースにまず住所、電話番号などを書き、次に少し下げて金額を記します。 金額も漢数字を使い、頭には「金」を、金額の後に「也」をつけましょう. 例えば一万円なら「金壱萬円也」となります。
新札を用意してください. 御膳料は僧侶に対するお礼であるため、新しくないものを包むのは失礼にあたります。 入れ方は、肖像画があるほうが表になるので、これが表書きに来るようにしましょう. 複数枚のお札を入れる場合は、すべてのお札の裏表、上下を揃えるのが礼儀です。
切手盆を用意し、字の向きを僧侶側が読めるようにして差し出します。 このとき気を付けたいのは、御布施、御膳料、御車料のうち、御布施が一番上になるように金封を重ねることです。 またお盆を畳や床において滑らせるのは行儀の悪い行為ですので、してはいけません。
切手盆はちょうど封筒が乗る大きさの、黒塗り、長方形のお盆です。 もしも切手盆や似たものがない時は、袱紗を代わりに使うことができます. 袱紗に金封を包み、僧侶の前にいってその場で袱紗を開き、袱紗をたたんで金封を乗せてください。 渡すタイミングは、基本的には法事が終わった帰り際です. お礼の言葉とともに「どうぞお納めください」と言葉を添えましょう。
葬儀やその後の法事に必要になる費用や、やりとりに必要な約束事、礼儀といったものはなかなか知る機会がなく、宗派や地域性もあってわかりづらいものです。 しかし普段は意識していなくても、日本人の大部分は仏式で葬儀を送り、その後も長く寺院のお世話になります. 故人に安心していただけるよう、マナーを守り、気持ちよく法事を終えられるようにしましょう。
監修者のコメント
仏事の際に供される食事を斎(さい)と、僧侶に食事を供する法会は齋会(さいえ)などと呼ばれていましたが、近年ではサイというよりお齋(とき)という呼び方をすることが多くなっています。お膳料だけではなく、お布施やお香典などを持参する場合、そのままバッグやポケットに入れず袱紗を使います。ポケットタイプの簡易的な挟み袱紗を準備しておくと便利です。
「よりそうお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「お葬式読本」を無料で贈呈しています。はじめての喪主でも安心の役立つ情報がそろっています。もしも時のための事前準備に活用できます。
記事の制作・編集
よりそうお葬式 コラム編集部
よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。
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