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施主と喪主の違いとは?葬儀においての役割と選び方について解説

施主と喪主の違いとは?葬儀においての役割と選び方について解説
  • 2021年07月15日

お葬式に参列する機会はあっても、自分が喪主になる機会はそうありません。葬儀を執り行う場合、喪主(もしゅ)施主(せしゅ)を決めなくてはならないのですが、その違いがよくわからないという声も聞かれます。また、誰が務めるべきなのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

今回は、喪主と施主の役割、そしてその決め方などについて紹介していきたいと思います。

施主と喪主の違い

喪主と施主は、ともにお葬式を行う中心であることには変わりないのですが、その役割には違いがあります。喪主は遺族の代表です。葬儀を取り仕切り、いらっしゃった参列者や僧侶にご挨拶するのも喪主になります。一方、施主は葬儀を取り仕切るのは同じですが、費用を負担する人のことです。

現代においては、喪主と施主は同一人物が兼ねる場合がほとんどですが、昔の日本では別々のこともありました。たとえば喪主がまだ若くて実際に葬儀を仕切るのが難しかったり、葬儀費用を負担できなかったりする場合です。そのような場合は、今でも故人の配偶者や近い親族、友人などが施主を務めることがあります。

喪主の役割

喪主の役割は、遺族代表として葬儀を取り仕切り、参列者にご挨拶をし、僧侶と打ち合わせをして戒名や式の内容を決めていくことです。
菩提寺がある場合、僧侶との打ち合わせは葬儀社ではなく、喪主が行います。僧侶に葬儀の日取りを知らせ、参列をお願いします。通夜と告別式がある一般葬なのか、通夜を省いた一日葬、あるいは火葬場への直葬なのかを僧侶に伝え、その時間に来ていただいて読経をしてもらいます。僧侶は式の開始よりも早めにくるので、出迎えてご挨拶するのも喪主の役目です。

弔問客へのご挨拶も喪主の役目です。お葬式の前後は丁寧に挨拶をしますが、葬式の間は喪主は故人(棺)のそばにいてください。
お葬式の間は、喪主が遺族を代表して弔問客に挨拶をすることがあります。お通夜の日は通夜終了時に、告別式の日は告別式終了時に、来ていただいた弔問客にお礼のご挨拶をしましょう。

葬儀終了後は、お寺や参列していただいた方たちへお礼の挨拶回りをします。

施主の役割

今では葬儀社がお葬式の段取りを進めていきますが、昔のお葬式は専門の葬儀社ではなく地域の共同体がお葬式をあげていました。その場合、喪主や遺族は喪に服しているのであまり動き回らず、具体的な式の仕切りは施主がしていました。
施主がすることは、葬儀費用の内訳の決定、式の内容の打ち合わせ、式を進行させるための人の手配などです。

似たような役目に「世話役」があります。世話役は弔問客や僧侶への挨拶に忙しい喪主に変わって、葬儀社との打ち合わせや段取りを決めていく役目ですが、施主とちがうのは葬儀費用を負担するわけではないと言うことです。

とはいえ、現代では遺族や親族・葬儀社のスタッフなどで十分手が足りることが多く、むしろ世話役がいないことが多く、また喪主が施主を兼任することも一般的です。

喪主と施主の決め方

喪主も施主も、誰が務めるのかには決まりはありません。現代では同じ人が務めることが多いので、血縁関係が一番近い人がなることが多いです。具体的には故人の家族や親族が集まり、話し合いで決まることが多いでしょう。

喪主を務めるべき人と決め方

故人と血縁が近い人がなることが多いです。一般的には以下の順になっています。

  1. 1.故人の配偶者
  2. 2.故人の子。複数いる場合は、長男や長女など年長者からなる場合が多い
  3. 3.親(故人が若い場合)
  4. 4.兄弟姉妹

かつては夫や長男などの男性が喪主になることが多かったのですが、近年は女性であっても血縁関係が深い方が喪主になることが多くなっています。
また、一般的には兄弟姉妹の中でも長男や長女など年長のものが喪主を務めることが多いですが、それも決まっているわけではありません。

施主を務めるべき人と決め方

施主の決め方も特にルールはありません。葬儀費用に関して金銭的な負担を負うとありますが、実際には喪主と兼任することが今では多いようです。

かつては家督を継ぐ長男がまだ子供の場合、長男が喪主を形式的に務め、故人の配偶者である妻が施主を務め、葬儀を取り仕切ることありました。ただし今では、こうした場合も配偶者が喪主を務めて施主と兼任することが一般的です。

逆に現在のように高齢化社会が進み、故人やその配偶者が高齢でその子が面倒を見ているような場合は、施主として葬儀費用を負担するだけでなく、実務面でも施主が喪主をサポートするということもあります。

喪主と施主の兼任

現在では大きなお葬式でなければ、喪主が施主を兼任するのが一般的です。
遺族の代表である喪主が費用負担を行うことが多いからです。お葬式の段取りは、手慣れている葬儀社が進めていくので、喪主がしなければならないことはだいぶ減っています。

喪主と施主のマナーについて

喪主と施主も遺族の代表として弔問客や読経にいらした僧侶に接します。失礼のない振る舞いをしましょう。


服装

葬儀においては、喪主も施主も喪服を身につけます。ただし通夜式の前までは、落ち着いた平服で弔問客の前に出ても構いません。
通夜式や告別式など葬儀が始まる時には、黒一色のフォーマルな装いで臨みます。

男性の場合は、上下黒スーツのほか、靴や靴下、ネクタイと無地の白シャツ以外は黒で統一します。
女性の場合も同様で黒で統一。ストッキングやパンプスも黒です。アクセサリーは派手なデザインのものは外すか控えるのが無難でしょう。

急な場合や、喪服が揃わない場合は、葬儀社や衣装店でレンタルが可能です。サイズも揃っており、セットでは黒靴やネクタイも付くほか、オプションで香典を包むふくさや数珠をつけられる場合もあります。また夏用の軽めの喪服もあります。妊娠中の女性にはマタニティ礼服もあります。

挨拶

お葬式における喪主の重要な仕事は挨拶です。式にいらした弔問客への挨拶はひとりひとりへは簡単なもので良いのですが、通夜、葬儀・告別式、そして精進おとしの際に喪主は遺族を代表して参列者に向けて挨拶をする場面があります。この挨拶は短くてもいいのですが、必ず盛り込むのは、生前にお世話になったことへの感謝と来ていただいた人へのお礼、そして今後のお付き合いのお願いなどです。


お布施

読経をあげて、法事を行っていただいた僧侶にお布施をお渡しするのも喪主、または施主の役目です。お布施の金額は、菩提寺との関係や戒名のランクによってだいたいの相場があります。わからなければ葬儀社の人に相談するか、菩提寺であれば直接聞いても失礼に当たりません。菩提寺がない場合は葬儀社に頼むと、僧侶を派遣してくれるサービスもあります。その場合は、決まった金額が最初に提示されます。

お布施を渡すタイミングですが、お通夜と告別式の2日間の場合は告別式の時に、告別式の後の精進おとしに僧侶が出席していただける場合は、その時などにお渡しします。

施主と喪主の違いに関するまとめ

お葬式において似たような役割がある施主と喪主ですが、今回はその違いについて紹介しました。

遺族を代表して葬儀を取り仕切るのが喪主。葬儀の費用を負担し、具体的な式の進行を打ち合わせて進めるのが施主です。もっとも近年では葬儀社がお葬式の段取りを進めていくので喪主の負担も少なくなり、別に施主を立てることは少なくなりました。

現代では、その違いをあまり気にしなくてもいい場合が増えていると言っていいでしょう。

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