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終活をして葬儀費用など、葬送に関する費用を調べて準備しておくと、家族のためにも安心ですよね。葬送の費用のなかで、なかなか金額が把握しにくいもののひとつが納骨費用です。葬儀費用なら葬儀社の料金表を調べれば総額の目安や費用の内訳がわかりますが、納骨にはそういった料金表はありません。納骨会社のようなものもありません。そこで納骨にはいくらかかるか気になるという人へ、金額の目安と費用の内訳について解説します。
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
※火葬式の読経および初回法要の金額です。お坊さん便のご依頼が二回目以降の法要は50,000円となります
納骨式を行うためには事前にいくつかの準備が必要で、それぞれ別々に費用がかかります。まずは彫刻料。これは、お墓に故人の戒名や没年月日、俗名(生前の名前)や享年などを彫刻するための費用です。納骨式までに彫刻を終わらせておきます。お墓に墓誌が建っている場合は墓誌へ、墓誌がなければ石塔(せきとう)と呼ばれるお墓のメインになる石の裏側や側面に彫刻します。
彫刻料は1名分で4万円前後が目安ですが、彫刻を依頼する石材店によって違いがあります。石材店ごとに1名分で2万円~7万円前後と幅があり、地域によっても相場に価格差があります。また、1名分ではなく1文字いくらという料金計算になっていることもありますし、墓誌と石塔どちらに彫刻するかで料金が違ってくることも。ほかにも書体のデザインを手書き文字にするとそのぶん高くなる、お墓の状態によっては工場に墓石を持ち帰って作業する必要が出て追加料金がかかるなど、条件により様々です。2人同時に納骨する場合など、2名分の彫刻だと1名あたりの料金が安くなるケースもあります。いずれの場合も戒名の彫刻には10日~2週間ほど時間がかかりますので、納骨式に間に合うように早めに依頼しておきましょう。
宗派によっては、納骨式の際に卒塔婆供養が必要になります。卒塔婆は塔婆とも呼ばれ、故人や先祖供養のために立てられる木の板です。1m~2mほどの長さの細長い木の板で、戒名、命日、経文、梵字、施主名、供養年月日などが黒墨で書かれています。
納骨式だけでなく、1周忌などの年忌法要、お盆やお彼岸といった季節ごとの供養のときにも用意されることが多いため、お墓参りにいったときに目にしたこともあるでしょう。卒塔婆は寺院に頼んで用意してもらいます。費用は3000円~が相場です。宗派により、また、寺院により金額は変わります。
仏教のなかで浄土真宗は卒塔婆供養を行わない宗派なので、原則的に卒塔婆の用意は不要です。
お墓が無く、納骨のために新しくお墓を建てる場合は、その費用も必要です。納骨に関わる費用のなかでも、お墓はもっとも大きい金額がかかるもののひとつです。新しくお墓を建てるには、墓地の使用料である永代使用料と、墓石の費用がかかります。永代使用料は墓地の面積が大きくなるほど高くなりますし、不動産と同じで交通アクセスなど立地条件が良い場所ほど1平米あたりの価格が上がります。
たとえば、山奥にあるような古くからの公営霊園だと1平米あたり50円というようなところもありますし、都心で駅チカの都営霊園だと永代使用料だけで数百万円というところもあります。墓石はどんな石を使うか、どういったデザインのお墓を建てるかで価格が変わります。同じデザインであっても、石材が違うだけで価格が2倍以上変わることも珍しくありません。条件によって価格差が非常に大きいためお墓を建てる費用は相場の計算が難しいのですが、一般的には数百万円の費用がかかります。平均価格は東日本では180万円前後、西日本では190万円前後です。あくまで平均なので、100万円くらいでお墓を建てるケースや、1000万円以上かかっているケースもあります。
ただ、コンパクトでシンプルなスタイルのお墓の人気が高くなっていることもあり、特に都市部では小さいサイズの墓所が増えています。墓所が小さくなれば永代使用料は安くなりますし、使う墓石の量が少なくなって墓石代も安くなります。墓石と墓地がセットになっている「建て売りタイプ」のリーズナブルなお墓も多く、お墓探しサイトなどで検索すると総額100万円を切るものも探せます。
新しくお墓を建てたときは、納骨式とは別に開眼法要という法要が必要になります。開眼法要は地域により「魂入れ」「御霊入れ」や「性入れ・精入れ」「お性根入れ・お精根入れ」など呼び名が違います。呼び方は違っても内容は同じ。「魂入れ」という文字通り、お墓に魂(仏様)を入れるための法要です。仏教の多くの宗派では、お墓は建てただけではただの石で、先祖供養の意味を持っていないと考えられています。開眼法要を行い、墓石に魂を入れることで供養のためのお墓として完成します。
ただし、浄土真宗は墓石に魂を入れるという考え方がありませんので、魂を入れるための開眼法要は行いません。かわりに、お墓が完成したことを祝い、阿弥陀如来に感謝し故人をしのぶための式典として「建碑法要」という名前で法要を行います。魂入れはしないという考えですが、開眼法要と建碑法要の中身はほとんど同じものです。
開眼法要はお坊さんにお願いします。このときに支払う目安は3万円程度です。開眼法要料は納骨式のお布施とは別に用意します。お墓が完成したら、先に開眼法要をしても問題ありません。ただ、何度も足を運ぶのは時間も手間もかかるため、皆が集まれるように納骨の日に開眼法要を行うケースが多くなっています。
納骨式のときはお坊さんを呼んで納骨法要を行い、お経を読んでもらいます。そのため、お坊さんに渡すお布施が必要です。お布施の額は「お気持ちで」と言われることが多く、寺院からはっきり金額を指定することは滅多にありません。施主が自分で良いと思った金額をお坊さんに渡します。しかし、この「お気持ち」で困ってしまう施主がたくさんいます。納骨式の施主が初めてだったり、「少なかったら失礼ではないか」と心配になったりと、自分で妥当な金額を決めるのは簡単ではありません。
一般的に、納骨式のお布施として3万円~5万円程度を渡す人が多いため、金額に迷ったらこれを目安にすると良いでしょう。同じ寺院に法要をお願いしたことがある知り合いがいれば、その人に相談してみるのも良い方法です。お寺によっては「格式が高いため地域の相場より高い」というようなケースもあるため、調べておいた方が安心です。
お布施とは別に、お車代を渡すこともあります。霊園などお寺と離れた場所にお墓がある場合、納骨式のためにお坊さんに来てもらいます。その交通費として、お車代を渡します。お車代は実費ではなく、5000円~1万円ほどが目安です。渡すときは納骨式のお布施とは別の封筒に入れます。もちろん、寺院の墓地にお墓があり、お坊さんの交通費がかからないのでしたらお車代を包む必要はありません。
納骨式の後は参列者で会食を行います。会食の会場は自由に選んで問題ありませんが、移動の手間などを考え、お墓がある寺院や霊園の施設や、近隣のレストラン等を利用するのが一般的です。寺院や霊園の施設を利用する場合、食事はケータリングや仕出し弁当などを用意します。自分で注文することもありますが、多くの場合、施設に依頼するようになっています。
会場利用と食事代として、参列者1人あたり3000円~1万円程度の会食費用がかかります。当日、急に参列できな人が出て人数が減った場合でも、基本的には最初に注文した分だけ料金が必要です。会食は納骨法要を行ったお坊さんも招待しますが、辞退されるケースも少なくありません。お坊さんが会食を辞退された場合は、かわりに御膳料として5000円~1万円ほど渡します。料理の発注の都合もありますので、お坊さんには発注期日より前に会食へ参加するかどうか確認しておきましょう。
納骨式当日、墓前に置くために必要なものを揃える諸経費も必要です。納骨のときは線香、ろうそく、生花、お供え物などを用意します。どんなものを用意するかは、地域や宗派により違います。生花だけは施主が必ず用意するもので、お墓の両側に置くため2つ1組で準備します。花の種類は特に指定はないので、故人の好きだった花や季節の花を中心に、何種類かでアレンジメントすると良いでしょう。
墓地のにお供えできる花の量は限られていますので、2000円~5000円程度でもボリュームのあるアレンジになるでしょう。どんなものが良いか迷ったときは、花屋に予算と使いたい花を伝えれば、上手にアレンジメントしてもらえます。 お供え物は故人の好物や菓子、果物などがなどが一般的です。いずれも地域差や宗派、寺院ごとに変わりますし、物ではなく御供物料としてお金を包むこともあります。墓前への飲食物のお供えは禁止されている墓地もあるため、墓地の管理事務所や寺院にどういう用意をすれば良いか聞いてから準備しましょう。
納骨の費用を安くするため、個別のお墓を建てずに永代供養にする方法があります。 一般的なお墓は親から子供へと代々継承し、家族がずっと守っていくものです。永代供養は家族に代わって遺骨を寺院や霊園が管理していきます。
永代供養でも合葬タイプ場合、ひとつの墓碑を共同で使います。遺骨は骨壷から取り出し、墓碑の下にたくさんの人と一緒に納骨されます。 こうした他の人と同じ場所へ埋蔵することを合葬といいます。合葬遺骨を納める納骨室は、ゆっくりと土に還るタイプもあれば、コンクリート状になっていることもあります。 合葬のお墓だと「○○家の墓」というような家名彫刻などは当然ありません。そこで、誰が納骨されているかわかるように、墓碑や共同の墓誌に戒名などを彫刻します。
このような永代供養を選択した場合、永代供養料、納骨法要のお布施、彫刻料がかかります。永代供養料は1人あたり10万円~が目安です。彫刻料は1万円~3万円前後が多くなっています。お墓は最もお金がかかるもの。永代供養にすることで家のお墓を建てる必要がなくなり費用を安く抑えられます。
核家族化が進み家のお墓を持たない選択をする人は多くなっています。こうした社会のニーズを受け、様々なタイプの永代供養が登場しています。どういったタイプを選ぶかで、永代供養料は大きく変わります。
新しいタイプの葬送方法として注目される散骨も、永代供養同様にお墓を建てる必要がなく、納骨に関する費用を抑えられます。散骨自体は昔から行われており、著名人が「思い出のある海に遺骨を撒いた」というような話もあります。これは部分散骨という、遺骨や遺灰の一部だけを撒く方法です。部分散骨は残りの遺骨はお墓へ納めます。部分散骨ではなく、遺骨をすべて海に撒く「海洋散骨」ならば、お墓はいっさい必要ありません。
散骨の際はどこにでも自由に撒けるわけではありませんので、注意してください。2023年現在、散骨に関する法律はありませんが、遺骨をそれとわかる状態のまま撒くことはできません。また、自治体によっては土地への散骨に関するルールが条例で定められているところもあります。海への散骨については、2020年に厚生労働省からガイドラインが出されており、散骨はこのガイドラインに基づいて行われています。散骨するためには、まず遺骨を粉状に加工する必要があります。そのうえで条例に触れず、他の人達の迷惑にならないところを選びます。新しい葬送方法のため、思わぬトラブルを防ぐためにも専門業者への依頼が安心です。専門業者でしたら、遺骨の加工から散骨まで一貫して行っています。散骨時には船上のセレモニーも可能です。
海洋散骨は業者に代理で撒いてきてもらうものや、他の家族と乗り合いでいくもの、自分たち家族だけで船を1隻チャーターするものなど、様々なプランがあります。費用の目安は5万~30万円ほどです。
お墓の費用、お布施、納骨式の諸経費など、納骨には何かとお金がかかります。また、お墓をどういったスタイルにするかなど、条件次第で費用は大きく変わります。終活が一般的な言葉になり、エンディングノートを残す人、葬儀費用や遺産に関して家族と相談しておく人など、生前からいざというときの準備をする人は多くなりました。納骨に関しても同様に、どういった形にするか、費用はどれくらいかかるかといったことを夫婦や家族で話し合っておきましょう。
監修者のコメント
納骨は納骨室の蓋を開ける関係上、石材店立ち合いのもと行われます。天候によってはパラソルを準備してくれるところや、墓地区画の状況によっては小さい椅子を準備してくれる石材店もあります。
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記事の制作・編集
よりそうお葬式 コラム編集部
よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。
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