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秋のお彼岸の時期に咲くことで知られている彼岸花(ひがんばな)。
土手や田んぼのあぜ道、墓地などに見られ、葉もなく、枝も節もない花茎が地面からスーッと伸び、その先端に赤く華やかな花を咲かせます。特徴的な花ですが、この彼岸花、実は毒があるといわれています。
今回は、彼岸花について毒性の有無をはじめ、花言葉や開花時期、種類、別名、名所など、あわせてご紹介します。
秋のお彼岸の時期に咲くことで知られている彼岸花(ひがんばな)。
土手や田んぼのあぜ道、墓地などに見られ、葉もなく、枝も節もない花茎が地面からスーッと伸び、その先端に赤く華やかな花を咲かせます。特徴的な花ですが、この彼岸花、実は毒があるといわれています。
今回は、彼岸花について毒性の有無をはじめ、花言葉や開花時期、種類、別名、名所など、あわせてご紹介します。
学名「Lycoris radiata」と名付けられた彼岸花は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。秋のお彼岸の時期(9月)に花が咲くことから、和名「彼岸花」として日本で親しまれています。
6枚の花弁は外に向かって放射状(radiata)に並び、先端部分は大きく反り返ります。また、花が咲いているときに葉がないのが特徴的です。葉は、花が咲き終わったあと地面から直接、ロゼット状(*)に生えてきます。春にはその葉も枯れ、翌秋の彼岸を迎えるまで彼岸花は地表に姿を見せません。
毒と聞くと怖い感じがしますが、実際に彼岸花には、花・茎・葉・根、すべての部分に毒性があるのです。彼岸花はリコリンと呼ばれるアルカロイドの一種とされる毒が含まれる有毒植物です。その毒性は特に鱗茎(りんけい)と呼ばれる球根部分にあるといわれています。
万が一誤って口にしてしまった場合、吐き気や下痢、ときには中枢神経に麻痺を起こし、死に至ることもあるのだそう。彼岸花は、土手や田んぼのあぜ道、墓地といった身近な場所で見られる花だけに、子どもたちが触ったり、触ったその手で食べ物を口にしないか心配なかたもいらっしゃるでしょう。
しかし、心配はいりません。
人は大量に摂取しないかぎり、致死量に至りません。
球根にして600個以上、約10gのリコリンを摂取しなければ、人の生命に危険を及ぼすことはありません。
そもそも日本では、彼岸花は人為的に植えられたのだそう。土手や田んぼ、墓地を荒らすモグラやネズミから農作物やご先祖様を守るため、彼岸花の毒性を利用し周辺に植えたとされています。
彼岸花の球根ひとつの致死量は、モグラやネズミといった小動物で約1500匹ぶん。墓地やあぜ道に植えられていたことにも納得です。
彼岸花にも花言葉があります。その意味は色によって異なります。
◆彼岸花の花言葉◆
【赤】: 情熱・独立・再会・あきらめ・転生・悲しい思い出
【白】: 想う人はあなた一人・また会う日を楽しみに
【黄】: 追想・深い思いやり・陽気・元気な心
お彼岸に時期に咲くことや墓地の近くで見かけることから、「転生」「悲しい思い出」「想う人はあなた」「追想」といった死にまつわる意味もあるようですが、「情熱」「独立」「再会」「また会う日を楽しみに」「陽気」「元気な心」など、その悲しみを乗り越える前向きな意味も彼岸花にはあるようです。
基本的に、彼岸花の開花時期は9月の中旬以降です。最近では品種改良により7月~10月に咲くものもあるようですが、原種の彼岸花はお彼岸の頃、9月19日~25日前後に開花します。
ちなみに、秋のお彼岸は、秋分の日とその前後3日間を含めた計7日間のことをいいます。秋分の日は毎年9月22日~23日頃の1日に定められ、祝日法上、日付けの指定はしていません。よって、お彼岸の期間もその年により1日前後します。
彼岸花は、くっきりと鮮やかな赤色の花が代表的ですが、赤以外にも白や黄色、近年ではピンクやオレンジ系の彼岸花もあります。彼岸花は色により種類も異なります。
【白系】: リコリスニアホワイト・リコリスアルビフローラ・シロバナマンジュシャゲ
【黄色系】: ショウキズイセン・カチューシャ・喝采・リコリスオーレア
【ピンク系】: リコリスチェリーピンク・さつま美人・ヘイジャクス・ダイアモンドリリー
【オレンジ系】: ワラベノカンザシ
品種改良により、彼岸花の種類はこの他数えきれないほど存在します。
彼岸花を「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」と呼ぶように、多くの別名を持つのも彼岸花の特徴です。方言など合わせると、その数なんと1000以上。彼岸花の容姿にまつわる呼び名や毒を持つ性質にちなんだ呼び名、開花時期から死にまつわる呼び名など、さまざまな呼び名があるようです。いくつかあげてみましょう。
【仏教の経典に「天上の花」「赤い花」として記され、めでたいこととして付けられた呼び名】
曼殊沙華(まんじゅしゃげ)
【彼岸に咲くことから死につながる呼び名】
死人花(しびとばな)
幽霊花(ゆうれいばな)
地獄花(じごくばな)
【毒を持つ性質から付けられた呼び名】
毒花(どくばな)
痺れ花(しびればな)
【花と葉が同時に見られないことから付けられた呼び名】
葉見ず花見ず(はみずはなみず)
捨て子花(すてごばな)
【花の形や色から付けられた呼び名】
天蓋花(てんがいばな)
狐の松明(きつねのたいまつ)
狐花(きつねばな)
日本で彼岸花は北海道から琉球列島まで見られますが、なかでも、埼玉県日高市にある「巾着田曼殊沙華公園」は、彼岸花の群生地として日本最大級。毎年行われる「巾着田曼殊沙華まつり」には5万本の彼岸花が咲き誇り、全国各地から多くの人が足を運びます。また、このまつりの動画再生回数は5万回を超えるとか。海外からも人気を集めているようです。
◆彼岸花の名所(全国)◆
●埼玉県日高市
巾着田曼殊沙華公園
500万本
期間中、巾着田曼殊沙華まつりが開催
●愛知県半田市
矢勝川の堤防
100万本
一説には200万本ともいわれている
●長野県大村市
鉢巻山展望台
100万本
期間中、鉢巻山彼岸花祭りが開催
彼岸花は、ネーミングからその容姿、特徴など知れば知るほど奥が深い花です。ゆえに彼岸花にまつわる迷信も多くあるとか。最後にいくつかご紹介しましょう。
◆彼岸花を持ち帰ると家が火事になる
◆彼岸花を摘むと手が腐ってしまう
◆彼岸花を家に飾ると親が早くに死ぬ
◆彼岸花は魂を吸い取る
◆彼岸花の赤は血を吸った色
こういった迷信は、毒性のある彼岸花に子どもたちを近づけないための知恵だったのかもしれません。
彼岸花には死を連想させる危険なイメージもあるかもしれませんが、人はその毒性を上手に生かし、生活に役立ててきました。土地開発などにより土手やあぜ道などで見かけることは少なくなったかもしれませんが、品種改良により、群生地や公園で花そのものを楽しむ機会が増えたことは、喜ばしいことではないでしょうか。
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