通夜とは違う!逮夜って一体何?

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通夜や葬儀は一般的に行われているので、どんなものかを知っているという人もいるでしょう。

しかし逮夜というものがどんなものかを理解している人はどれだけいるでしょうか?実は通夜と混同されがちな逮夜は、故人が亡くなった後の法要でも重要なものなので、喪主や施主はもちろんのこと親族であれば知っておく必要があります。

故人が無事に成仏できるようにするためにも、逮夜では何をすべきなのか、そして通夜とどう違うのか、その内容を解説していきます。

この記事の監修者

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

逮夜(たいや)とは?

逮夜とは、「明日に逮(およ)ぶ」を意味し、翌日の葬儀につながる夜、つまり葬儀前夜のことを指していましたが、転じて年忌や月忌などの忌日の前夜、さらにさまざまな法要の前夜を指すようになりました。

当日は僧侶を呼んで執り行います。
読経が始まったら出席者は焼香を行い、読経が終わったら僧侶の法話を聞きます。
最後に喪主や施主が挨拶をして終わりですが、その後に会食を行うことが多いので、故人の親族は出席者の人数を把握した上で食事の準備もする必要があります。

どんな日程で法要を行ったらいいのか分からないという親族がいてはならないので、葬儀のときに必ず僧侶が「逮夜表」と呼ばれる日程表をくれます。これを見てしっかり準備をしていくことが大切です。

通夜と逮夜の違い

逮夜は夕方から夜にかけての時間に行われる点で通夜と似ています。

通夜とは夜伽ともいい、もともとは近親者が故人に夜通し付き添って過ごす行為を指すものでした。最近は忌み籠りの場から、関係者による弔問の場という位置づけになっています。 一方で、逮夜は死者を送る儀式の前夜だけではなく、年忌や月忌などの忌日の前夜、またさまざまな法要の前夜を指します。

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逮夜のマナー

故人の親族のマナー

逮夜は故人と特に親しかった人だけが集まって行われます。そのため親族を中心に集まることが多くなるのですが、どこまでの人を呼ぶかは喪主が家族としっかり話し合って決めなければなりません。
なるべく出席してもらえるように、早めの声かけを心がけましょう。

そして招いた僧侶に渡すお布施の準備も必要です。これは金額の指定がなく相場もないので、どれくらい用意したらいいかを自己判断するしかありません。
お布施に合わせて僧侶のお車代や食事などの準備も忘れないようにしましょう。

出席者のマナー

声をかけられた側は、できるだけ出席するように日程を調節することが大切です。
施主は様々な準備をしなければならないので、できるだけ早く人数を把握する必要があります。
そのため出席の旨は早めに伝えるようにしましょう。万が一欠席するというときにも早めの連絡は必要です。

当日は施主が会食の準備をしている場合があります。出席者数を考えて用意しているので、勝手に途中で帰るという失礼なことがないようにしましょう。

挨拶

招かれた側は「お招きいただきありがとうございます。」と声をかけてもらったことに対してお礼を伝えた後、「本日はご一緒にご供養をさせていただきます」と伝えます。

喪主や施主は逮夜の最初と最後に挨拶を行います。故人と親しい人だけが集まる席なので、葬儀ほどかしこまる必要はありません。

服装

忌明けまでは喪服か準喪服で出席するのが一般的です。そして一周忌以降は徐々に喪の表現を軽くしていくために、喪服から平服に移行していきます。

最終的には地味な私服程度でも良いでしょう。しかし派手な服装やアクセサリーを身に着けるようなことはせず、故人や親族に失礼がないように気を付けることが大切です。

お供え

  • 線香
  • ロウソク
  • お菓子
  • 果物

これらが一般的なお供え物です。故人がどんなものが好きだったかを考えて選んであげると良いでしょう。
この時に供花も一緒に持参します。

逮夜で僧侶を頼む時の金額相場

女性と電卓

前述した通り、逮夜でのお布施の相場というものはありません。これは僧侶に対するお礼という意味ではなく、教えを広めるために貢献する行為にあたるからです。

そのため少額でも多額でも良く、これと言った決まりがないのです。5千円くらいの人もいれば、5万円くらい包む人もいます。

葬儀や法事・法要については、お布施の金額相場がありますので、そちらの説明記事も参考にされてみてください。

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逮夜での香典の金額相場

1万円程度が相場ですが、供物を持って行かない場合には香典を少し多めに包むようにしましょう。

現代では自宅以外で法要を行うという家庭も多いので、経済的負担を少しでも軽くできるように、あえて供物をなしにして香典を多めに包むという傾向も多く見られます。

法事・法要の香典金額の相場の記事も参考にされてみてください。

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まとめ

逮夜は故人を成仏させるための大切な儀式です。葬儀ほどかしこまったものではないとしても、最低限の礼儀やマナーは必要です。

親族側は依頼する僧侶や招く人々に対しての対応をしっかり考え、出席してお参りする側は親族に失礼のないように対応をすることが求められます。

しっかり供養をしてあげることで、故人を見送りましょう。

逮夜に関するよくある質問

  • そもそも逮夜(たいや)とは?
  • 逮夜とは、「明日に逮(およ)ぶ」を意味し、翌日の葬儀につながる夜、つまり葬儀前夜のことを指していましたが、転じて年忌や月忌などの忌日の前夜、さらにさまざまな法要の前夜を指すようになりました。
  • 通夜と逮夜の違いを教えてください。
  • 通夜とは夜伽ともいい、もともとは近親者が故人に夜通し付き添って過ごす行為を指すものでした。最近は忌み籠りの場から、関係者による弔問の場という位置づけになっています。
    一方で、逮夜は死者を送る儀式の前夜だけではなく、年忌や月忌などの忌日の前夜、またさまざまな法要の前夜を指します。
  • 逮夜での香典の金額相場を教えてください。
  • 1万円程度が相場ですが、供物を持って行かない場合には香典を少し多めに包むようにするとよいでしょう。

監修者のコメント

逮夜の「逮」は及ぶという言意味で、大夜、太夜と書かれることもあり、もともとは葬儀の前夜のことを指していました。仏教では、一昼夜を「日没」「初夜」「中夜」「後夜」「晨朝」「日中」の6つに分けてそれぞれの時刻にお勤めが行われますがあ、そのうち「日没」が逮夜にあたります。

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記事の制作・編集

よりそうお葬式 コラム編集部

よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。

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