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葬儀の流れ
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お通夜の時間・流れの解説!始まりから終わりまで
 
                    告別式は故人さまとの最後のお別れを行う式で、時間は決められているのが一般的です。しかし、具体的な告別式の時間がわからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、告別式の参列にかかる時間はどれくらいなのか、流れとタイムスケジュール、参列する際の注意点について解説します。
告別式の時間について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

はじめに、告別式の基本概要について解説します。
告別式とは、お通夜の次の日に行われるもので、故人さまとの最後のお別れを行う式を指します。
昔は故人さまがお亡くなりになると自宅でお通夜を行い、出棺が終わると葬列を組んで寺院や墓地へ向かい、お坊さんが読経して引導を渡し、そのまま埋葬まで行うのが主流でした。
しかし、中江兆民という人物が「お葬式をせずご火葬のみとすること」「医学発展のためには解剖すべし」との遺言を残してお亡くなりになったことから、お葬式の代わりに宗教性のない儀礼が行われるようになりました。
※参考文献:
「村上興匡.中江兆民の死と葬儀 -最初の「告別式」と生の最終表現としての葬儀-」より
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/30570/files/rel01901.pdf
それが告別式の始まりとされています。転じて、現代では故人さまとの最後のお別れを行う式のことを告別式と呼ぶようになったそうです。
告別式については以下の記事でも詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
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            葬儀・告別式とは、故人の冥福を祈り、成仏を願うために行われる儀式です。「葬儀」とは、お葬式全体を指したものです。
「葬儀」は宗教的な儀式であり、仏教の場合は僧侶による読経や焼香が行われ、出棺・火葬へと続きます。
一方、「告別式」は故人と最期のお別れをする場であり、親族や友人、知人が参加することが一般的です。
お通夜と告別式は、どちらに参列すべきか決まっているわけではありません。
現代では仕事の都合などもあり夜間に参列しやすい方が多いため、お通夜とあわせて参列されるケースが多いです。しかし、告別式への参列だけでも問題はありません。
喪主をはじめご遺族の方はお通夜から告別式、ご火葬まで参列するのが一般的ですが、一般の参列者の方は都合にあわせて参列すれば大丈夫です。
また、一日葬のようにお通夜が行われない形式のお葬式だった場合は、必然的に告別式だけの参列となります。

ここからは、告別式の参列にかかる時間について解説します。
一般的な告別式の場合、受付を開始して開式〜閉式まで平均して約1〜2時間ほどかかるのが目安です。
ただし、ご火葬を含めると全体で約5〜6時間ほどかかるため、喪主を含むご遺族の方は1日がかりでの対応が必要となるでしょう。
喪主とご遺族、その他の参列者で所要時間は変わるため、どれくらいの時間がかかるのかはあらかじめ把握しておくことが重要です。
告別式の開始時間は、10〜11時頃の午前中となるのが一般的です。
一般葬の場合、1日目にお通夜を行い、2日目に告別式とご火葬を行います。告別式は、2日目の午前中に行われるのが一般的です。
一日葬の場合も開始時間は一般葬と変わらず午前中が一般的ですが、形式により若干時間にずれが生じるため、注意が必要となります。
告別式の終了時間は、12時前後の昼頃となるのが一般的です。
おおよそ開式の1〜2時間前には喪主とご遺族の方が集合し、開式30分〜1時間前にはお坊さんも到着します。
その後、約1〜2時間の告別式を執り行って終了となります。
告別式が終了した後はご火葬を行い、精進落としを経て14〜15時頃に解散となります。
精進落としはご火葬後に行う会食のことで、喪主やご遺族の方は参列者の方に感謝を込めてお食事を振る舞うのが通例です。
ただし、最近では精進落としを行わない場合や繰り上げ法要をまとめて行う場合があり、お葬式の内容によって流れやスケジュールが前後します。
その点は地域ごとにも変わるため、あらかじめ確認が必要です。

お葬式で喪主を務める場合は、告別式の流れとタイムスケジュールを把握しておくことが重要です。ここでは、喪主を務める方に向けて告別式の流れとタイムスケジュールを解説します。
告別式自体は約1〜2時間で終わり、ご火葬は約3〜4時間で終わりますが、喪主の方は開始から終了まで参列者への対応が必要となるため、全体で7時間前後かかります。
なお、以下で紹介する告別式の流れとタイムスケジュールはあくまでも一例であるため、状況によって時間が変化する点はご了承ください。
9時30分頃、喪主を含めたご遺族の方が集合します。
喪主とご遺族の方は開式の約1〜2時間前には集合できるよう、時間に余裕を持って会場に向かうのが賢明です。
遅刻は厳禁とされているため、時間に遅れないよう十分に注意しましょう。
10時頃、ご親族や受付係の方が集合します。
喪主やご遺族の方と比べるとやや集合時間は遅めに設定されることが多いですが、同じく遅刻しないよう早めに集合するのが賢明です。
受付を任された場合は諸々の準備が必要となるため、喪主やご遺族の方と同じ時間帯に集合してもよいでしょう。
10時30分頃、受付開始となります。
ご親族や受付係が中心となり、参列者の方に対応します。喪主やご遺族の方は参列者がお見えになった際、軽く挨拶を行うのが通例です。
ただし、他にも参列者が続々と訪れる可能性があるため、長話は避けましょう。
なお、受付自体は葬儀社のスタッフが対応してくれる場合もあるため、対応の詳細については葬儀社と相談しておくことが重要です。
10時50分頃、喪主とご遺族、その他の参列者が着席します。着席する位置は故人さまとの関係性が深い方が前方、それ以外の方は後方となるのが一般的です。
基本的には喪主とご家族が最前列に座り、続いて喪主の兄弟姉妹、配偶者という順番に着席します。
ただし、具体的に誰がどこに座るかは決められていないため、現場の状況にあわせて着席すれば問題はありません。
11時頃、司会が開式を宣言し、お坊さんが入場します。お坊さんが入場している間は、喪主やご遺族の方、参列者の方は着席したままで問題ありません。
ただし、お坊さんが一礼した場合は同じく一礼を返します。詳しい進行は葬儀社のスタッフが進めてくれるため、基本的には指示に従う形で大丈夫です。
11時5分頃、司会が弔事や弔電を読み上げます。
弔事・弔電が届いている場合は司会が読み上げてくれるため、喪主やご遺族の方、参列者の方はそのまま耳を傾けるだけで問題ありません。
11時10分頃、お坊さんが読経を始め、ご親族の方がお焼香(しょうこう)を行います。お焼香は宗派によってやり方が違いますが、基本的には1〜3回ほど行うのが一般的です。
参列者が多い場合は1回に省略され、少ない場合は2〜3回ほど行うなど、状況によっても変わります。
お焼香の回数は葬儀社のスタッフもしくはお坊さんから指示される場合があるため、一言あった場合は指示に従いましょう。
特に指示がなければ、周囲の状況にあわせてお焼香を行います。
11時40分頃、一通りの儀式が終わりお坊さんが退場します。退場の際は、起立や合掌をしながらお坊さんを見送るのが通例です。
退場後は喪主とご遺族の方が中心となり、お花入れを行います。お花入れは故人さまのお棺にお花を入れる儀式で、最後のお別れを告げる場です。
お花入れは「お別れの儀」とも呼ばれ、棺を式場の中央に移動させ、参列している方で故人さまの周りを華やかに飾るのが通例となっています。
故人さまのお顔を見られる最後の時間となるため、感謝の気持ちを一緒に伝えましょう。
11時50分頃、喪主の挨拶となります。喪主を務める方は参列したご遺族の方はもちろん、参列者の方に感謝の意を伝えます。
挨拶の言葉は特に決められていないため、喪主の気持ちを素直に伝えれば問題ありません。一般的には、参列した方への感謝を伝えるのが通例です。
ただし、挨拶は冗長にならないよう簡潔にまとめるよう注意しましょう。
12時頃、閉式を宣言しご出棺となります。ご出棺は故人さまを火葬場へと送り出すことです。
お別れの儀を行った後、お棺の蓋を閉じ、ご遺族の手で霊柩車に納めます。再び喪主が挨拶を行い、霊柩車が出発したと同時にご遺族の方もバスで移動するのが一般的です。
葬儀社によっては霊柩車とバスが一体型で、故人さまと一緒に火葬場に移動する場合もあるため、詳しくは葬儀社に確認しましょう。
なお、告別式の流れについては以下の記事でも解説しているため、あわせてご覧ください。
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最後に、告別式に参列する際の注意点について解説します。
告別式は、時間に余裕を持って式場に向かうようにしましょう。
参列者の方は告別式の数分前〜数十分前に到着すれば問題ありませんが、喪主やご遺族の方は約1〜2時間前には到着しておくのが望ましいです。
当日は予想だにしない出来事が発生する可能性もあるため、どのような事態が発生しても迅速に対応できるよう早めの行動を推奨します。
式場に宿泊する場合は遅刻も避けられますが、別の場所から式場に向かう方は集合時間に遅れないよう十分に注意しましょう。
参列者の方が火葬場へ参列する場合は、事前にその旨を伝えなければいけません。火葬場へは式場から移動が必要で、人数分のバスを手配する必要があるからです。
当日に喪主やご遺族の方に「火葬場まで行きます」と伝えても、移動手段がない場合もあります。
自家用車がある場合は別ですが、バスで移動しなければならない場合は乗車スペースが確保できない場合もあるため、早めに伝えるのが賢明です。
火葬場では故人さまのご火葬中に会食を行う場合もあるため、参列する場合はあらかじめ連絡を入れておくのがマナーとなります。
告別式の後、初七日法要をまとめて行う場合がある点には注意が必要です。本来、故人さまがお亡くなりになると7日ごとに法要を行うのが通例となります。
しかし、現代は7日ごとに法要するのが大変であるため、初七日法要と四十九日法要だけ行い、告別式とあわせて行うのが主流となっています。
そのため、告別式の後に初七日法要を行うかはあらかじめ確認しておきましょう。
喪主やご遺族の方は初七日法要をいつ執り行うのかを事前に決め、参列者の方に伝えておくのが賢明です。参列者の方は初七日法要を含め、参列できるかどうか伝えます。
こうすることでお互いに日程を調整しやすくなり、スムーズに告別式が執り行えるでしょう。
告別式の所要時間は式のみで約1〜2時間とされています。しかし、喪主やご遺族の方は準備時間や集合時間が早めに設定されているため、開始時間の1〜2時間前に集まるのが賢明です。
また、告別式の後のご火葬は約3〜4時間かかります。合計すると告別式とご火葬で7時間前後かかるため、あらかじめ流れやスケジュールは確認しておきましょう。
最近では2日かけて行う一般葬(よりそう家族葬二日プラン、一般葬プラン)だけでなく、1日で終わらせる一日葬(よりそう家族葬一日プラン)もあるため、参列者の都合を加味して計画することが重要です。
お葬式について分からないことがある方は、よりそうお葬式にご相談ください。
よりそうお葬式では、家族葬(近親者のみで行うお葬式)のプランを中心に取り扱っており、一日プランや二日プランなどからお葬式の形式をお選びいただけます。
もっとシンプルにお見送りしたい方に向けて火葬式(ご火葬のみを行うお葬式)のプランも取り揃えており、直葬プランや面会プラン、自宅安置プランなどから選択が可能です。
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※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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