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葬儀のマナー
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意外に知らないお通夜の持ち物!マナーはあるの?
突然の訃報でお葬式に参列する場面では、故人という言葉をよく耳にします。しかし、故人さまと対面する際のマナーや正しい供養の方法を知らない方が多いのも事実です。
最愛の方とのお別れでは、正しいマナーを心がける気持ちが供養にもつながります。
この記事では、故人さまとお別れするときのマナーや供養の正しい方法、作法についてわかりやすく解説します。
故人さまだけではなく、ご遺族に対しても失礼のないマナーを学びましょう。
お葬式の場面で使用する故人とは、亡くなった方を表す言葉です。
昔は古くから付き合いがある友人や幼馴染を故人と呼ぶ場合もありましたが、現代においては、一般的に使用する言葉ではありません。
故人の“故”には、以前や昔の意味のなかに“死”が含まれているため、お亡くなりになった方を故人と呼びます。
故人という言葉の使用例は以下のとおりです。
故人に向けた言葉をご遺族の方と話す場合には、“故人さま”と呼びます。
また、家族構成がわかる場合は、以下のように使い分けます。
故人さまに敬意を払い、悲しむご遺族に対する配慮が大切です。
ここでは、供養の目的と手法について解説します。
供養の目的には、故人さまに向けた供養と遺族のため供養の2つがあります。
故人さまのご冥福を祈り、霊を慰めるのが供養の目的です。
ご遺族や友人が心を込めて供養して、故人さまが死後の世界でも良い報いを受けることを願って行われます。
供養のもうひとつの目的は、故人さまとの別れに向き合うご遺族のためです。
供養を通して故人さまとの別れに向き合うことで、現実を受け入れて心を落ち着かせられます。
また、供養ではご親族が集まる場面があります。供養をきっかけにご親族同士が時間を共有することで、今まで以上に絆が強くなるでしょう。
ここでは供養の手法について解説します。
仏教供養では、仏様や菩薩(ぼさつ)、故人さまに、言葉や行動で深い敬意と感謝の気持ちを表します。
具体的な仏教供養の方法は以下のとおりです。
主に故人さまを偲ぶ行為が仏教供養にあたります。
追善供養は、故人さまに供物を捧げてご冥福を祈る供養です。
故人さまへの供物は五供(ごく)とも呼ばれ、代表的なものは以下5種類です。
ただし、故人さまが好きなものであれば五供(ごく)に該当していなくても供物になります。
「生前に好きだったお酒を供えてあげたい」「好んで食べていた食べ物を供えてあげたい」といった、故人さまへの気持ちが追善供養になります。
行供養とは、仏教の教えを守って修行に励むことです。
ただし、行供養が示す修行は厳しいのものではありません。行供養の修行は善行を指しており、世のため人のためになる行動が行供養となります。
修行を通して徳を積み、仏の道を目指すことが行供養です。
故人さまの供養は、故人さまを偲ぶことでもあります。
故人さまを偲ぶとは、お亡くなりになった方のご親族や親しい友人が集まり、故人さまを思い出すことです。
ここでは、故人さまを供養する方法について解説します。
故人さまと過ごした思い出や感謝の気持ちを共有し、生前の姿を思い出すことが供養につながります。
心のなかで、故人さまとの大切な思い出を振り返ることによって、生きている方に勇気や希望を与えてくれるでしょう。
また、命日に行う年忌法要や偲ぶ会も供養のひとつといえます。
仏壇の前で行う日々の供養も追善供養のひとつです。
仏壇にお線香やお花を供え、手を合わせたお祈りが供養になります。
また、お墓参りで故人さまに近況報告するだけでも供養となります。
供養の方法には、節目で行う忌日法要があります。忌日法要のタイミングは以下のとおりです。
初七日の法要を葬儀と同じ日に繰り上げて行う場合があります。
また、決まった年の命日に行う供養が年忌法要です。年忌法要のタイミングは以下のとおりです。
故人さまの年忌法要の時期を迎えたら、お寺のお坊さんと日程を調整しておきましょう。
故人さまと対面できるのは、ご遺族から勧められた場合のみです。
お亡くなりになった状態によっては、必ずしも対面できるわけではありません。
ご遺族の方から「もしよければ、最後に顔を見てあげてください」と言われたら、しっかりと感謝を伝えてから対面するのがマナーです。
ただし、ご遺族はお葬式の進行や準備に忙しいため、場の雰囲気にあった対応を心がけましょう。
故人さまと対面する際の作法は以下のとおりです。
故人さまとご遺族に失礼がない正しいマナーを心がけましょう。
ここでは、故人さまと対面するときの作法を状況別に解説します。
故人さまが布団で眠っている場合の作法は、以下のとおりです。
故人さまのお身体にかかっている白布を勝手にとってはいけません。
ご遺族さまが白布を外してくれる場合、もしくは許可を得られない場合だけ白布を外せます。
ただし、布団で故人さまが眠っている場合の作法は、葬儀形式や信仰する宗教によって異なります。お葬式に参列する際は事前に確認しておきましょう。
故人さまがお棺に収められている場合の作法は、以下のとおりです。
お棺をむやみに触れたり、勝手に小窓を開ける行為はマナー違反です。
ご遺族が開けてくれるまで待ち、お棺の小窓を開けてくれた際は感謝を伝えましょう。
故人さまにかける最後の言葉は、生前の感謝を伝えるのが一般的です。
お葬式の状況や他の参列者を考慮して、あまり長くならない言葉をかけるのがマナーです。
心からの言葉は安らかに眠っておられる故人さまに届くでしょう。また、ご遺族にかける言葉には、以下が用いられます。
お葬式の状況や他の参列者を考慮して、あまり長くならない言葉をかけてください。
故人さまと対面するときには、ご遺族や参列している方々にも失礼のないように注意しなくてはいけません。
ここでは、故人さまに対面するときのマナー違反に該当するものを紹介します。
故人さまと対面するときは、ご遺族の許可なく白布を取ったり、お棺の小窓を開けてはいけません。
お棺の小窓が開けられている場合もありますが、ご遺族に一言伝えてから顔を見るのがマナーです。
ただし、お葬式に多くの方が参列している場合は、スムーズに執り行う必要があるため、対面できない場合もあります。
ご遺族の心中を察し、お葬式に関わる方に配慮した行動を心がけましょう。
故人さまに対面できる場合でも、むやみにお身体に触るのはマナー違反です。
また、お身体だけでなく、お棺や布団にも触れないように顔をのぞき込むのがマナーです。
お身体には触れず、最後の言葉をかけるようにしてください。
お葬式では、ご遺族に故人さまの死因を尋ねてはいけません。
ご遺族のなかには、故人さまの死因を話したくない方もいらっしゃいます。死因を尋ねてしまうと悲しみが深くなることもあるため、死因は尋ねないのがマナーです。
心を穏やかにして、故人さまやご遺族に対する配慮を心がけましょう。
ご遺族から故人さまとの対面をすすめられたときは、断らないのがマナーです。
しかし、故人さまとの対面で取り乱してしまう可能性がある場合には、対面を遠慮できます。
もし迷惑をかけてしまいそうな場合は、ご遺族にもしっかり理由をお伝えして、丁重にお断りしましょう。
やむを得ないときは、「お会いするのが辛すぎますので」や「今はお会いすると取り乱してしまいそうなので」と説明するのが一般的です。
お葬式のあとに気持ちが落ち着いたら、ご遺族にお願いをして対面しましょう。
故人さまの側に長居することはマナー違反です。
多くの参列者がいるなかで故人さまの側に長居してしまうと、式の進行を妨げてしまいます。また、ご遺族にも迷惑がかかってしまうでしょう。
そのため、ご遺族からお手伝いを頼まれていないのであれば、長居をしないのがマナーです。
故人さまに対面するときは、故人さまの死を慎む心とご遺族に対する気遣いが重要です。ここでは、故人さまに対面するときの心得について解説します。
故人さまの死を慎むこころを持ち、心よりご冥福をお祈りする気持ちが大切です。
生前の感謝の気持ちや思い出を振り返り、故人さまを愛おしく思う気持ちが、安らかに眠る故人さまの元へ届くでしょう。
最愛の方をなくしてしまったご遺族には、配慮と敬意が必要です。
励みになる言葉や気持ちは、深い悲しみのなかにおられるご遺族にとっても嬉しいことです。
お葬式に参列する場合は、ご遺族に対する配慮の気持ちを忘れてはいけません。
故人さまとの最後のお別れでは、心から感謝の気持ちを伝えます。
生前の感謝や共に過ごした思い出を語り、死後の世界でも楽しく暮らせるように、優しく労いの言葉をかけてあげましょう。
最後は故人さまに感謝の言葉を伝え、悼み、別れを惜しむ気持ちが大切です。
故人を偲ぶとは、亡くなった人のご親族や親しい友人が集まり、故人さまを思い出してあげることです。
生前に共に過ごした思い出や感謝の気持ちを、親しい友人やご親族で話すことで、故人さまの供養にもつながります。
なにより故人さまの死を慎む心を持ち、心よりご冥福をお祈りする気持ちが大切です。
また、最愛の方を亡くされたご遺族にも配慮や敬意を忘れないようにしましょう。
よりそうお葬式は、後悔のないお別れであることを念頭におき、故人さまとの最後の時間を大切にしたお葬式をご提供しております。
メモリアルコーナー・ラストメッセージ・お花入れ・遺影花飾りなど、さまざまな演出で故人さまをお見送りいただけます。
お葬式のことでご不安がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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