2020.10.15 プレスリリース

【よりそうのお葬式】コロナ下の葬儀意識を調査 少人数化の流れも「儀式は省略しない」7割

葬儀サービス「よりそうのお葬式」を運営する株式会社よりそう(東京都品川区、以下「よりそう」)は、新型コロナウイルス感染症(以下「新型コロナ」)の感染拡大状況と葬儀への意識変化の連動について全国40代以上の男女724名にアンケート調査を実施しましたので、その結果を公表します。

アンケート実施背景

新型コロナ感染拡大が最も顕著だった2020年3月から4月にかけ、3密が発生しやすいとされる葬儀での感染拡大防止策は大きな関心を集めました。結果として、多くの方とともに故人をお見送りしたくとも最小限の規模で葬儀をあげざるをえないケースが目立ちました。
「よりそうのお葬式」においても、2020年4月は通夜および告別式を行わない葬儀を実施した方の比率が前年比で約1割増加しましたが、後日「本来は通夜・告別式を行いたかった」「致し方ないとはいえ、寂しいお別れになってしまった」などの声が寄せられています。
葬儀は故人との大切なお別れの機会であり、一度機会を失うとやり直しがきかないことから、やむを得ず儀式を省略した葬儀を実施したことを後悔する方が多くみられます。
よりそうでは、大切な方を失った悲しみや不安によりそう葬儀サービスをどのような状況においても提供するため、提携葬儀社に感染拡大防止策の徹底を呼び掛けるとともに、ご遺族の方が感染症流行下でも後悔を残さない葬儀のあり方を追求しています。そこで、今後のサービス設計に反映するため、感染拡大状況に応じた葬儀への意識について調査しました。
各項目について「新型コロナ流行前(以下「コロナ前」)」「新型コロナが猛威を振るった2020年4月ごろ(以下「4月」)」「2020年9月現在(以下「9月」)」それぞれのタイミングにおける意識を全国の男女724名に質問し、変化の傾向をまとめました。

結果概要

1)「血縁のない方の葬儀に参列」を選ぶ人は新型コロナで激減
2)「家族葬」人気は不動、「一日葬」への関心が新型コロナをきっかけに急増
3)「参列者数の制限」が感染拡大防止策の上位に

結果詳細

1)「血縁のない方の葬儀に参列」を選ぶ人は新型コロナで激減
「家族」や「友人・知人」「会社の同僚・元同僚」など12個の関係を選択肢にあげたうえで「コロナ前・4月・9月、それぞれのタイミングで葬儀に呼ばれた場合、あなたは参列しますか。あるいは参列したと思いますか」と質問しました。その結果、「参列する」と答えた方の割合は、全ての関係で4月に下落し、9月になると若干回復する傾向がみられました。
各関係を血縁の有無に分類し、コロナ前と4月の参列意向を比べたところ、「血縁の無い方の葬儀に参列する」と答えた人の割合は23.5ポイントの低下でした。一方で「血縁のある方の葬儀に参列する」と答えた人の割合は14.3ポイントの低下にとどまっていることから、血縁の有無が参列の意向に大きな影響を与えていることが分かりました。

2)「家族葬」人気は不動、「一日葬」への関心が新型コロナをきっかけに急増
次に、「もしご両親の葬儀をあげるなら、どのような形式を選びますか」という質問をしたところ、「家族葬」がコロナ前・4月・9月の全ての時期で50%以上となったほか、通夜を行わず告別式のみを行う「一日葬」の割合が、新型コロナをきっかけに約1.7倍増加しました。

新型コロナ前後で葬儀形式の希望に変化があったかどうかたずねる質問では、46.6%の方が「もともと小規模な葬儀をあげようと思っていたため変化なし」と答え、「感染予防の観点から致し方なく小規模化」が39.5%、「新型コロナ関連報道で葬儀の規模を縮小できることを知ったため小規模化」が15.7%と続きました。

3)「参列者数の制限」が感染拡大防止策の上位に
「あなたがこれから葬儀をあげる場合、新型コロナ感染防止のために実施すること」をたずねたところ、衛生対策が上位を占めたほか、「参列者は親族まで(58.6%)」「参列者は三親等まで(55.7%)」「高齢者の参列をご遠慮いただく(51.4%)」など、属性によって参列者数を調整することで感染拡大防止を図る傾向がみられました。

また「これから葬儀をあげる場合、新型コロナの感染リスクを考慮しても必要不可欠だと考えるもの」という質問には、「告別式の実施(68.1%)」「宗教儀礼(55.9%)」「通夜の実施(50.7%)」に多くの支持が集まりました。一方で「幅広い関係性の人の参列」を選んだ方は11.9%にとどまりました。

最後に「これから葬儀を実施する場合、あなたの考えに近いもの」を質問したところ、「新型コロナ流行下だが、お別れは一度きりなので、最少人数で葬儀をあげたい」が66.6%となり、「人数を極限まで減らし、通夜・告別式もせず火葬式にしたい(21.5%)」のおよそ3倍、「できるだけ多くの人に葬儀の参列を募りお別れしてもらいたい(4.3%)」のおよそ15倍となりました。

年齢層別のグラフ等もまとめた詳細なレポートPDFを公開しております。ご関心のある方はぜひご参照ください。

《調査概要》
調査名:新型コロナを受けた葬儀の意識調査
実施期間:2020年9月18日~23日
対象者:今後両親の葬儀を実施する立場にある40代以上の男女
対象者数:724人
調査方法:インターネット調査

アンケート結果を受けて

今回の調査では、「葬儀の参列者を最少にしながらも、儀式は省略せずに故人とのお別れを十分に行いたい」という傾向が明らかになりました。
葬儀の現場では、遺族や参列者の高齢化も進んでいます。参列者数の制限が選ばれる背景には、感染時の重篤化リスクの高い高齢者への配慮が伺えます。
一方で、故人を送り出す儀式の省略には消極的な傾向も見られました。葬儀の意向についてたずねた質問では、4月段階で6割以上、9月段階では7割近くが「通夜・告別式あり」の形式で葬儀をあげたいと回答しています。また感染防止対策として「通夜・告別式両方の省略」をあげた方は約2割でした。
逆に自身が参列する場合、血縁のない方とお別れする場では不特定多数との「3密」を作り出すリスクを感じ、参列を遠慮する様子も見受けられます。
以上のことから、“withコロナ”と呼ばれる現時点では、「安全性には最大限に注意を払った上で、通夜・告別式両方を行う、少人数による葬儀形式」が求められていると言えます。
一方で葬儀の安全性に目を向けると、斎場でのクラスター感染報告は全国で2件にとどまっており、安全性の高い集会の場の一つと言えます。葬儀社によるマスク着用推奨やアルコール消毒液の設置、食事提供の工夫を遺族に提案するケースの増加等が寄与していると考えられます。
これから葬儀を検討する方にとって、新型コロナ対策は重大な決定要素の一つと言えます。感染症流行下で葬儀を検討する方に、今回の結果を少しでもお役立ていただけることを期待しています。

よりそうのお葬式について

インターネットを経由して全国一律プランのお葬式を提供するサービスです。プラン内容が必要十分になるよう厳選し、一日葬や家族葬といった新たな葬儀形式を明瞭な価格表示で全国約1,000社(※1)の提携葬儀社とともに提供しています。2019年の葬儀手配サービス調査では30項目で1位を獲得(※2)したほか、お客様満足度は97%を記録(※3)しています。
※1:2020年10月時点
※2:2019年5月実施「葬儀手配サービス調査」より(調査主体:よりそう)
※3:「よりそうのお葬式」お客様満足度アンケートより

株式会社よりそうについて

2009年3月に設立後、2013年に「よりそうお葬式(旧:シンプルなお葬式)」、「よりそうお坊さん便(旧:お坊さん便)」の提供を開始。高齢化や核家族化による葬儀・供養の価値観の変化等を取り入れたサービス内容が支持され、問い合わせ件数を伸長させています。2018年3月には葬儀・法要・供養等の「ライフエンディング」サービスをワンストップで提供するブランド「よりそう」を発表。事業成長を加速しています。

代表者                 代表取締役 芦沢 雅治
設立                     2009年3月
資本金                 29億9,567万円(資本準備金含む)
社員数                 約100名
所在地                 東京都品川区西五反田2-11-17 HI五反田ビル4F
URL                     https://www.yoriso.com/corp/
事業内容             インターネットを介した葬儀・供養サービスの提供

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