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人が亡くなった後にも様々な法要があります。 亡くなってから四十九日後に行われる四十九日法要、一年後に行われる一周忌法要は知っている方も多いでしょうが、三回忌というものがあることはご存知でしょうか。 三回忌にも法要をすることがあるのですが、どのようなことをすればいいのか、どのようなマナーがあるのか知らないという人も少なくありません。 今回は、三回忌とは何か、どのような法要をするのかといったことや参列する際のマナーについて解説します。
※火葬式の読経および初回法要の金額です。お坊さん便のご依頼が二回目以降の法要は50,000円となります
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
三回忌とは何かというと、亡くなってから満2年、つまり亡くなった翌々年に行う法要のことを言います。三回忌は、一周忌の次に行う仏式の法要なのです。特に三回忌からは回忌といった数え方をすることが一般的になっています。地域などによっては三周忌と言うこともありますが、どちらも意味としては変わりません。三回忌までの日本の法要は、中国の儒教の「十王信仰」に由来するといわれています。儒教では冥界に10人の王がいるとされており、故人はそれぞれの王から裁きを受けることになります。この裁きの結果によって、来世ではどのような道に進むことになるのかが決まるのです。仏教では、生まれ変わる先には6つの道があるといわれています。その六道が「天道」「人間道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」で、天道が最も良く、地獄道が最も悪い道だとされています。最初の裁きが行われるのが、初七日、すなわち亡くなってから7日後のタイミングです。引き続いて四十九日まで、7日おきに計7回の裁きが行われます。そして、百ヶ日、一周忌、三回忌のタイミングでも裁きが行われるため、合計10回の裁きがあるということです。このように、三回忌までの法要は故人が裁きを受け、来世における道が決まるタイミングと重なっています。故人がより良い道へと進めるように、願いを込めて法要は行われるのだといえるでしょう。そのため、三回忌までの法要は友人なども呼んで盛大に行うのが通例です。三回忌の後は、七回忌、十三回忌、十七回忌と続いていきますが、基本的には身内のみで実施します。
三回忌というとその数字から亡くなってから三年後に行うと誤解している方もいるでしょうが、三回忌は亡くなってから二年後に行う法要です。
なぜ亡くなってから二年後なのかというと、亡くなった日を最初の忌日として数えることが関係しています。亡くなった日を、一回目の忌日として数えるので、翌々年の忌日は三回目ということになります。そのため、亡くなってから二年後に三回忌法要を行うのです。
三回忌法要の場合の施主は、基本的には葬儀の時に喪主を務めた方が施主になることが多くなっています。もし、喪主を務めた方が三回忌法要を迎える前に亡くなってしまったということであれば、遺族が代わって施主を務めることになりますので、誰が施主をするのか話し合いをしておくといいでしょう。
三回忌法要には、特に決まった形式や型といったものがあるわけではありません。その宗派や地域によって変わることもありますが、大まかな流れが大きく変わることはありませんので、基本的な流れについて見ていきましょう。
まずは、僧侶が入場してきます。自宅で法要を行う場合には、お仏前に僧侶が座る場所を用意してください。お寺などで法要を行う場合には、セッティングはお寺側で行いますから時間までにお寺に行って、故人と関係の深い順に前から座りましょう。
僧侶が来たら、施主による法要開始の挨拶を行います。開始の挨拶は簡潔に短く行うのがポイントです。「本日はご多忙のところお集まりいただきありがとうございます。これより○○の三回忌法要を行いたいと思います」というような簡単な挨拶でいいでしょう。
僧侶による読経が行われます。宗派などによっても異なりますが、15分程度読経を上げることになります。
焼香をします。前の方に座っている方から順番に焼香を行っていくのが通常です。
僧侶による法話を聞きます。法話とは仏教の教えをわかりやすく説き聞かせるというものですが、法要の場合には5分ぐらいの軽い法話であることが多いでしょう。
全て完了すると僧侶が退場します。この時にお布施とお車料、御膳料を渡すのが一般的です。僧侶が会食に参加する場合には御膳料を渡す必要はありませんので、覚えておいてください。
開始の時と同じく施主による法要終了の挨拶を行います。「本日はご多忙のところお集まりいただき、ありがとうございました。父の三回忌に、多くの方々にお越し頂けて故人も喜んでいることと思います。心ばかりではございますが、お膳をご用意させて頂きました。お時間が許す限りおくつろぎください。本日は誠にありがとうございました」というような挨拶でいいでしょう。
一般的には、法要が終わった後に参列者をおもてなしをするのが一般的です。自宅やお寺での法要だった場合には、別室で会食をすることもありますし、会場を移動して会食を行う場合もあります。
三回忌法要を行う時にどのような準備をしたらいいのかわからない人も多いでしょう。次は、三回忌法要に向けてどのような準備をすればいいのか見ていきます。
まず初めにやらなければならないことは、会場や日時を決めることです。法要は基本的には命日ピッタリの行うというのが理想ですが、平日だと仕事などで参列しにくいという事情があります。ですので、命日よりも前の土日のどちらかにするというのがいいでしょう。遅く行うというのはあまりよくありませんから、命日が火曜日だとしたらその前の週の土日を選ぶようにすると親族や友人も参列しやすくなります。
この時、どこで法要を行うのかということも決めておきましょう。三回忌の法要を行う場所として一般的なのは、お寺や自宅、斎場のいずれかです。菩提寺があるということであれば、住職に相談してみましょう。
お寺も土日は法要などが詰まっていることが多いですから、日時を決めたらできるだけ早めに連絡しておく必要があります。
遅くとも一か月前には連絡して、会場や住職の予定を押さえておくようにしてください。菩提寺などがない場合には、葬儀の時や一周忌法要の時にお世話になったお寺や住職に連絡して、三回忌法要を行いたい旨を伝えるといいでしょう。
日時や会場が決定したら、その日付と場所を案内状にしたためて封書で送りましょう。参加の可否を把握するために、返信用往復はがきを入れておくとようにしてください。もし招く方が近しい親族のみで少ないという場合には、電話での案内や確認でもOKですが仕事をしている場合などはなかなか電話がつながらないということも考えられますので、封書の方がスムーズに確認が取れるでしょう。
法要後の会食の手配も忘れずに行いましょう。自宅やお寺で会食を行うという場合には、仕出し屋などに三回忌法要の会食用の料理などを注文しても良いですし、自分たちで作っても構いません。一般的には会食場所を手配してそこで行うということが多いでしょう。ホテルや斎場などに、日時と三回忌法要の会食で使いたい旨を伝えて、料金プランなどを決定してください。
三回忌法要では参列者が香典を持ってくることが一般的ですから、お返し用の引き出物も用意しましょう。
引き出物の内容としては、海苔やお茶、お菓子、石けんなどといった使うと無くなる消えもので用意することが一般的です。金額としては、香典の二分の一~三分の一程度とされていますので、1,000円~5,000円程度が相場になるでしょう。
のしの表書きには「志」その下に「○○家」と書くのが基本です。葬儀屋や百貨店に注文した場合には、法要に合ったのしを印刷して付けてくれますから、自分たちで書く必要はありません。
三回忌法要では、遺族も参列者もその場にふさわしい服装を選ばなくてはなりません。三回忌法要における遺族の服装は当然喪服ですが、喪服にもいくつかの種類があります。三回忌法要に参加する遺族は、最も格式の高い正喪服を着るのが一般的です。男性の場合、和装なら紋付羽織袴、洋装なら黒のモーニングが正喪服となります。近年では和装よりも洋装のほうが主流となっています。ネクタイや靴下は黒を、シャツは白を選ぶようにし、ネクタイピンなどの光り物は身に付けないように注意しましょう。女性の場合、和装なら黒の着物、洋装ならブラックフォーマルが正喪服となります。洋装を選ぶ場合は黒のワンピースやアンサンブルなどを着るとよいでしょう。スカートがよりフォーマルだとされているため、パンツスーツなどは避けてください。また、肌の露出を抑えるためにストッキングなどは必ず着用しましょう。華やかなアクセサリーなどもマナー違反ですが、真珠を用いたアクセサリーであれば問題ありません。
三回忌法要をする場合には、読経などを上げてくれる僧侶にお布施をする必要があります。
三回忌法要の場合のお布施は、10,000円~50,000円程度が相場になっているのです。どのぐらいのお布施を渡すのか詳しく知りたいという場合には、法要をお願いする僧侶に直接お布施の金額を聞いてみてください。
多くの寺院ではお布施の金額の目安が大体決まっていますので、わからない場合は質問するのが一番早いでしょう。
三回忌法要では、お布施以外にも他の費用がかかることがあります。
まず、自宅に僧侶を呼ぶ場合にはお車代と呼ばれる交通費をお布施とは別に包む必要があります。お車代の相場は5,000円~10,000円程度になるでしょう。また、会食に僧侶が参加しない場合には、お食事代として御膳料を包むことになります。御膳料は地域や会場などによっても異なりますが、5,000円~20,000円というのが相場でしょう。お寺によっては、お車代や御膳料を含めてお布施の金額を提示してくることもありますので、不安でしたら僧侶に聞いてみてください。
これら以外にも、新しい卒塔婆をお願いする場合には塔婆料といったものも必要になります。塔婆料はお寺によって一枚いくらという具合に決まっていることが多いです。相場は2,000円~10,000円ほどですが、こちらもお寺側に聞いておくといいでしょう。
お布施を渡す際にはお金をそのまま渡してはいけません。三回忌法要の場合のお布施は、のし袋ではなく白い封筒を使うようにしましょう。この時、二重になっているような封筒を使うのは、不幸ごとが重なるという意味合いになってしまうので二重封筒の使用は避けてください。
封筒の表書きですがこれは、「お布施」または「御布施」と書くのが一般的です。その下に、○○家というように施主の姓を書きましょう。また、○○家という書き方ではなく、施主の氏名を書いても構いません。この時、薄墨ではなく真っ黒の墨で書くのが一般的です。ですが、表書きにお布施などと書かずに無地の白い封筒や奉書紙に包んで渡しても大丈夫です。奉書紙に包む場合には、中袋に住所や名前、お布施の金額などを書いておいてください。その他にも、白の封筒に入れる場合は、封筒の裏側に住所や金額を書いておくようにするといいでしょう。
三回忌法要を行う側の準備やマナーなどを見てきましたが、次は参列する場合のマナーを見ていきましょう。
三回忌法要の案内状が来たら、できるだけ早めに返事をするようにしてください。施主側は、参加者の人数に合わせて会食の準備や会場の大きさなどを決定します。ですから、なるべく早めに参加できるかできないかの返事をして、施主側が参加人数を早めに把握できるようにすることが大切になります。いつまでも返事をしないと、会食の準備などが遅くなってしまって迷惑がかかりますから案内状がきたら予定を確認してすぐに返信するようにしてください。
三回忌法要に招かれたら、よほどの事情がない限り参列するのが礼儀になっています。どうしても外せない仕事で遠方に行っている、急な病気や事故でなかなか出歩けないということであれば仕方ありませんが、日程の調整がつくような用事の場合にはできるだけ参列するようにしてください。
服装についてのマナーですが、三回忌の場合には正式な喪服を着ていく必要はありません。
男性の場合には、黒や紺といったダークスーツで無地のスーツを着ていけば問題ないでしょう。明るい色のスーツはマナー違反です。シャツは白無地のものを着用してください。柄物や色のついたものは相応しくありませんので、必ず白無地を着用しましょう。靴や靴下も黒で揃えるのがマナーです。靴に関しては、光沢感のない黒い靴を選んでください。
女性の場合には、落ち着いた色合いのワンピースやアンサンブルを選ぶといいでしょう。黒や紺、チャコールグレーなどで露出度が低いものを着てください。スカートの場合はひざ丈がベストです。もちろんパンツルックのスーツでも構いません。ストッキングは黒で、靴は男性と同じく光沢感のない黒いパンプスがいいでしょう。パンプスといってもつま先が開いているオープントゥのものや踵がないミュールなどは相応しくありませんので気を付けてください。アクセサリーを付ける場合位は、パールのものならOKです。
不祝儀袋の書き方にもマナーがあります。まず、不祝儀袋は水引が黒白や双銀、黄白の結び切りのものを使うようにしましょう。表書きは「御仏前」「御佛前」または「御供物料」と書きます。その下に、自分の名前をフルネームで書いてください。この時薄墨ではなく真っ黒な墨で書くのがマナーです。
金額の相場としては、故人に近しい親族は10,000円~30,000円、友人や知人なら5,000円~10,000円になっています。いくらにすればいいのか迷うという場合には、故人との関係が同じような参列者に聞いて合わせるようにすると安心です。
三回忌法要に招待されたら極力参加するべきですが、やむを得ない事情で参加できないこともあるでしょう。そのような場合は、参列できない旨をいち早く施主に伝えなくてはなりません。三回忌法要の開催にあたって、遺族はさまざまな準備をしているため、連絡が遅れると先方に迷惑をかけることになります。会食の席などもあらかじめ用意しているので、なるべく早めに連絡を入れるようにしましょう。三回忌法要で渡すはずだった供物料やお供えについては、前もって郵送する必要があります。供物料は不祝儀袋に包み、表書きを「御仏前」として現金書留で送りましょう。供物料ではなく、お供えや供花を手配しても構いません。なお、供物料やお供えは三回忌法要が行われる前に到着するように送るのが基本のマナーです。また、お詫びの手紙を添えると、より丁寧な印象を与えられるはずです。手紙では、冒頭で「この度はお招きいただき誠にありがとうございます」と招待へのお礼を述べ、続いて参列できない旨とお詫びの気持ちを伝えます。そして、お供えを同封する旨と後日改めてお参りさせてもらう旨を述べ、「くれぐれもお体を大事になさってください」などの言葉で締めるとよいでしょう。
三回忌に備えておこう
このように、三回忌法要を行う場合には、四十九日法要や一周忌法要と同じく様々な手配、準備が必要になります。
三回忌法要を行う際には僧侶に読経を上げてもらう、会食をするといったことが一般的ですから、ある程度余裕を持って日時や法要を行う場所を決めたりすることが必要になります。地域などによっては三回忌の法要はしない、もしくは家族だけでという場合もありますが、きちんとした法要を行おうと考えている場合には前もって準備を進めておくようにしましょう。そうすることで、心に余裕を持って法要の日を迎えることができます。万全の準備を整えて、故人の供養をしてください。
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監修者のコメント
三回忌の服装については、1周忌法要の装いに準じた形が良いでしょう。遺族は寺院の手配と、会食・引き物の手配をします。あらかじめ日時がわかっているものですから、招かれたらできるだけ参列できるように都合をつけたいものです。
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記事の制作・編集
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