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法事・法要のマナー
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お布施の相場はいくら?正しい包み方とは?渡し方のマナーなど気になる疑問点を解説!
ここでは、お斎の料理内容・席順・金額相場について解りやすく紹介します。
法要の後、施主が列席者を招待して行なう食事(会食)の場をお斎(おとき)と言います。お坊さんや参列者に対する感謝の思いを示した席であり、参列者全員で思い出話をして故人を偲ぶ目的もあります。お斎(おとき)を省く場合、法要後、施主が挨拶を行なう時のその旨を告げ、返礼品等をお渡しします。また、お坊さんのみ席に参加されない場合、「御膳料」をお包みするのが通例です。
お斎の「斎」という字は仏教の用語「斎食(さいじき)」からきています。これは、正午や決まった時刻にとる食事を指す言葉ですが、法要などを執り行なった際の食事という意味も含まれます。お斎と表記する場合には「おとき」と読みます。
お斎の席では、正式には精進料理をお出しするものでしたが、最近ではそういった形式へのこだわりがなくなってきています。ホテルでの会食や仕出し弁当など、列席者に合わせたスタイルが増えてきています。ただし、お祝いのイメージがある鯛や伊勢海老は法事には不向きですので避けるようにしましょう。また、注文をする時には法事で利用する旨を伝え、メニューを確認しておくと安心です。
お斎の席でも、法事と同様席次・席順を決める必要があります。まず、お坊さんには、上座の中でも最も故人に近い席に座ってもらいましょう。お世話になったお坊さんと会話ができるよう、施主は隣に座りましょう。次の席以降は、親族以外の参列者に座っていただき、親族には末席に座ってもらいます。
あくまで、参列者をもてなす席ですので、お坊さんと施主以外は、故人との関係が近い人ほど下座に座るということになります。なお、お坊さんが参加されない場合は、親族以外は決まりがないので、会話がしやすいように配慮して座ってもらいましょう。
お斎の相場は地域によって、出す料理によって様々ですが、おおむね3,000円~10,000円程度のケースが多い用です。お寺で法要を行った後、そのお寺で催すケースや、近くの飲食店、ホテルなどで行うケースもあります。
どの会場で行うかによって、金額が変わってきますので、あらかじめ問い合わせておきましょう。
お斎のお開き(終了)の時間が迫ってきたら、返礼品を参列者のお膳の前に配布していきます。この場合、最初にお渡しするのはお坊さんです。列席者が大勢になるケースでは、事前にお膳の横に置いておくのも一つの手で、無礼には当たりません。別に会場を用意して実施する際には、スタッフに準備を任せる事になるため、返礼品は事前に置いておくのか、それともお開きの時間が迫ってくるのに合わせて配布して頂くのか、相談して決めておきましょう。
お斎は法要の後なので、そのままの服装で参加することがほとんどですが、施主や親戚がそのままでは、参列者の方々も服装が崩しにくいので、上着を脱いだり、きちんとした服装であれば平服に着替えても問題はないでしょう。あくまで参列者の方々にくつろいで故人の思い出話をしてもらいやすくするために、配慮することが大切です。また、お坊さんにお酒を勧めるかどうかですが、宗派などにもよるので、「お飲み物はいかがいたしましょうか?」と伺うとよろしいでしょう。
お斎の席では、開始時に飲み物が行き渡ったら施主が献杯の音頭をとります。
献杯の際の挨拶の例文を下記にご紹介させていただきます。
故人の◯◯(関係性)でございます。本日は皆様お忙しい中、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。
お陰様で、法要もで無事に終えることができ、◯◯(関係性)も安心していることと存じます。
今日は、皆様と故人の思い出を語らいながら、冥福を祈りたいと思っております。
それでは、献杯のご唱和お願いいたします。献杯。
ありがとうございました。それではどうぞお食事をお召し上がり下さい
お斎は、施主の挨拶をもってお開きとなります。
皆様、この度はご多忙中のところ最後までおつき合い頂きましてありがとうございました。以上をもちまして、お開きとさせて頂きたいと存じます。
今後とも、どうか変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
誠に恐縮ではありますが、本日はこれにてお開きとさせて頂きます。ご多忙中にもかかわらず足を運んで頂き、本当にありがとうございました。何のおもてなしもできませんでしたが、ささやかながら折詰をご用意いたしましたので、どうぞお持ち帰りください。今後ともどうかご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
※なお、お斎が無い場合でも、法要の案内ハガキの中で「お斎はありません」というようなお断りを入れる必要はありません。
ここまでお斎について見てきましたが、「精進落とし」との違いが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。元来は、「精進落とし」とは、四十九日が開けるまでは遺族は肉や魚などを食べずに過ごすという風習に基づき、忌中が開けてそれらを食べられるようになる最初の食事を指しました。今では、そういった風習も薄れているので、若干意味は違いますが、四十九日法要後のお斎のことを指すことが一般的です。
法要の後、お斎に参加できない場合は、はっきりと施主に告げましょう。お斎の食事は、人数分用意するので曖昧であると迷惑になりかねません。
交通や仕事の理由で事前に参加できないことがわかっている場合は、その旨を事前に告げたほうがいいです。
法事の後の「お斎」は、故人を偲び、お坊さんをもてなし、参列者同士の交流の場となる大切な場です。施主としてはつつがなく行うことができ、参列する場合も失礼の無いよう、この記事が参考になれば幸いです。
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