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お彼岸という言葉をよく耳にしますが、お彼岸とはそもそもどのような意味をもつ言葉なのでしょうか?どちらかというと馴染みのあるお盆とはどう違うのでしょうか?
お彼岸もお盆と同様に、お墓参りをする人が多いようですが、なぜお彼岸にお墓参りをするのか、その本来の意味を知っている人は少ないかもしれません。
いずれもご先祖様を供養していることには変わりはありませんが、お彼岸とはそもそもどのような意味があるのか、またその由来とはどんなことなのか知ることも大事かもしれません。
お彼岸の本来の意味や由来、期間はどのように定めているのか、またお盆との違いは何なのかについて考えてみます。
※火葬式の読経および初回法要の金額です。お坊さん便のご依頼が二回目以降の法要は50,000円となります
この記事の監修者
岩田 昌幸
人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。
春のお彼岸は3月の春分の日を中日として前後3日間の計7日間を期間とし、秋のお彼岸は9月の秋分の日を中日として前後3日間の計7日間を期間とします。春分の日と秋分の日は、国立天文台がその前年の2月に官報で公表をし、翌年の日程が定められることになっています。日付を決める際には、国立天文台が作っている歴象年表から天文学的な春分日と秋分日を割り出しているとのことです。
彼岸という言葉はもともと仏教の言葉であり、意味としては煩悩を脱した悟りの境地のことを指しています。煩悩とは、心身を悩ませ、乱し、煩わせ、汚すすなわち悟りの境地を妨げるあらゆる精神作用のことです。さらに、三途の川をはさんで、我々が住んでいる世界を此岸、そして向こう側の仏様の世界を彼岸といいます。つまりお彼岸とは、我々人間の迷いや苦しみの原因となる煩悩のない、悟りの境地に達した世界であり、極楽浄土のことを言います。
また、お彼岸という言葉には、数々の煩悩に打ち勝ち、悟りの境地に達することができるように、仏道の修行を積む期間という意味合いもあるようです。普段から仏道の修行を行っていない人も、彼岸の期間になると、煩悩を払うために西に沈む太陽に祈りを捧げていたようです。通常、春分の日と秋分の日の中日は、太陽が真東から出て真西に沈みます。よって、この日に沈む太陽を拝むことは西にある極楽浄土に向かって拝むことになるのだと言われています。
私たちが普段耳にするお彼岸という言葉は、悟りを開くための仏道修行というよりは、この期間に行われる彼岸会の法要やお墓参りのことを指していることが多いかもしれません。
お彼岸という言葉の由来について考えてみましょう。彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」の漢訳「到彼岸」を略した言葉であると言われています。
サンスクリット語の「パーラミター」とは本来は完成する、成就するといった意味がある言葉です。その完成するといった意味が転じて、仏道の様々な修行において達成されるべきものであるという意味合いを示すようになっていったとのことです。
有名な仏教の経典の一つである般若心経にも「般若波羅蜜多」という部分があります。この「波羅蜜多」が「パーラミター」のことであり、悟りの境地に達すること、またはそのために積むべき修行という意味を持つ言葉なのです。我々の世界に溢れる煩悩や苦しみ、欲といったものから逃れ、自由になるために悟りの境地に達することが、仏教における「パーラミター」です。
この思想がやがて、我々日本人古来の風習や自然観、そしてご先祖様を崇拝するという習慣と結びついていくことで、此岸という我々の住む世界を表す言葉と、彼岸という仏様の世界、すなわち悟りの境地に達した世界を表す言葉が生まれました。お彼岸という期間は仏教の影響を受けていながらも、実は他の仏教国では設けられていませんし、ご先祖様を供養するといのも日本独自の風習です。
日本では、この期間には彼岸会の法要を行っている寺院が多く存在します。宗派は問わず檀家同士で集まってご先祖様を供養しお墓参りをするという日本古来のお彼岸の風習が根付いているのです。
お彼岸といえば、お墓参りをする日であるといったイメージを持っている人が多いでしょう。この時期になると、お盆同様、帰省や里帰りをして先祖のお墓参りに向かう人も多くみられます。お彼岸にお墓参りをするという習慣は日本独自のものです。
彼岸という言葉の由来や意味から、仏教の行事であると思われがちですが、お彼岸は一般的な仏教の考え方に加えて日本独自の風習や考え方が加わり、さらに色濃く反映されているため、他の仏教国では見られない習慣になったと考えられます。
では、なぜお彼岸にお墓参りをするようになったのでしょうか?お彼岸の期間になると、日本では宗派は問わず各寺院で彼岸会の法要が行われます。この彼岸会は、平安時代の中頃に始まったとされています。また、彼岸会の法要は仏教の宗派のひとつである浄土教(浄土思想)の影響を強く受けていると言われています。
その浄土教の信仰では、極楽浄土ははるか西のかなたにあると考えられているため、太陽が真東からのぼって真西に沈んでいく、春分の日と秋分の日は我々の世界である此岸と、仏様の世界である彼岸が、最も近く通じやすくなる日であると理解されるようになりました。
やがて次第に、春分の日と秋分の日に、ご先祖様の供養の法要を行えば、ご先祖様だけでなく自分自身も西のかなたの極楽浄土へ到達することができ、またご先祖様への思いも最も通じやすくなるのではないかという思想が生まれ、お彼岸にはご先祖様の供養のためにお墓参りをするという行事が定着していったようです。
また、そういった説がある一方で、そもそも仏教が伝わる以前から、日本にはご先祖様や自然を崇拝する風習がありました。自然への信仰、つまり太陽への信仰を指していた「日願」が仏教の彼岸と結びついたという説もあるようです。
お彼岸が春分の日と秋分の日を中日として行われる理由は、その日は太陽が真東からのぼって真西に沈んでいく日であることが関係しています。先にも書きましたが、日本に定着した彼岸という言葉の本来の意味は、煩悩を脱した悟りの境地のことを意味しています。
さらに彼岸には悟りの境地に達するための仏道修行に励むという意味合いもあります。煩悩や迷いに苦しむ此岸(この世)から、悟りの境地である彼岸(あの世)へ到達するための修行です。そうした本来の意味を持つお彼岸に関する彼岸会の法要などの行事は、平安時代の中頃から催されてきたといわれていますが、浄土教(浄土思想)の影響を強く受けていると考えられています。
その浄土教では、極楽浄土がはるか西のかなたにあると考えられていることから、太陽が真東からのぼって真西に沈んでいくとされる春分の日と秋分の日が特別な日となりました。この日は太陽の動きが、この世である此岸と、極楽浄土つまりは彼岸とほぼ一直線であるため、この世と極楽浄土が最も近くなる日であるといわれるようになったのです。
太陽が特別なルートを通るこの日に、ご先祖様の供養を行えば、ご先祖様だけでなく自分自身もまた煩悩のない極楽浄土へ到達できるのではないか、という考え方が生まれ、お彼岸のお墓参りが日本に定着することにもつながったようです。
そのためお彼岸とは、国民の休日である3月の春分の日と、9月の秋分の日をそれぞれはさんだ前後3日間、つまり計7日間の期間を指しています。最初の日は彼岸の入り、春分の日と秋分の日当日は中日、さらに最終日は彼岸の明けと呼ばれています。
では、春に行われるお彼岸の行事と、秋に行われるお彼岸の行事などには何か違いはあるのでしょうか?太陽が真東からのぼり真西に沈む特別な日は年に2回、春分の日と秋分の日ですが、この日は我々の世界(この世)と、故人の世界(あの世)が最も近くなり、その思いが通じやすくなる日でもあると考えられています。その春分の日と秋分の日前後に行われるお彼岸の行事は、どちらも先祖を供養し、お墓参りをするなどといったこと自体には大きく異なる明確な違いはありません。
もし異なる点を挙げるとしたら、お供え物に関してのみです。春のお彼岸にはぼた餅をお供えし、秋のお彼岸にはおはぎをお供えします。実はこのぼた餅とおはぎもそもそも同じ食べ物のことであり、食べる時期によって名前が異なるだけなのです。
ぼた餅は牡丹が咲く季節、つまり春のお彼岸に食べるものです。そしておはぎは、萩の季節すなわち秋のお彼岸に食べるもので、そのあずきの粒を秋に咲く萩に見立てたものであるとも言われています。このような意味合いがあるので、春はぼた餅、秋はおはぎと使い分けているのですが、年中おはぎとして出すお店も多いようです。
そもそもなぜお彼岸にはぼた餅や、おはぎをお供えし、また食べるようになったのでしょうか?その起源を遡ると、江戸時代にお彼岸や四十九日の忌明けに食べる風習が根付いたようです。牡丹餅を春彼岸に食べ、御萩を秋彼岸に食べるのです。
日本には古くから邪気を払う食べ物への信仰がありましたが、あずきの赤色には、災難から身を守る厄除けの効果があると考えられていたようです。しかしもともとは先祖を崇拝するためのお供え物であり、自分たちで食べるためのものではなかったとも言われています。また春と秋のお彼岸のお供えの違いは、地方によっても異なる場合があります。
お彼岸とお盆は、いずれもお墓参りをするということは共通していますが、本来の意味の違いとはどういったことなのでしょうか?
お彼岸とは、先にも書いたように春分の日と秋分の日を挟んで前後3日間、計7日間を指しており、我々の住む世界である此岸(この世)と仏様の住む世界である彼岸(あの世)が最も近くなる日と考えられていて、故人との思いが通じやすくなる日であると言われています。
しかしお彼岸は供養するご先祖様が帰ってくるわけではありません。お彼岸には、この世とあの世が最も近づく日に先祖の供養を行うと共に、さらに自分自身も悟りの境地である彼岸へ到達するために修行を行うという意味合いもあります。
一方お盆は、時期は地域によっても異なりますが一般的には8月13日から16日ごろを指します。お盆には、ご先祖様があの世から帰ってくると言われています。あの世から帰ってくるご先祖様を、迎え火を焚いてお迎えして、供養した後に送り火を焚いてまたあの世へ送り出すというのがお盆の行事ですが、灯篭流しもまた送り火のひとつであると言われています。
お盆もお彼岸の由来と同様にサンスクリット語にルーツがあります。そもそもお盆は、先祖の霊を迎え入れて祀る宗教行事であり仏教の教えによるものだと考えられています。
お彼岸もお盆も、一般的にはお墓参りをして先祖に手を合わせ、お供えをして供養をするという点では同じ日本古来の行事ですが、その期間や、もともとの意味合いには違いがあります。ご先祖様に近づくことができるお彼岸と、ご先祖様をお迎えしてまた送り出すお盆の違いは大きなものなのかもしれません。
お彼岸とお盆はどちらも仏教が深く関係していますが、インドや中国では見られない日本独自の行事です。日本古来の信仰や風習と結びついて生まれたものであると言えます。
お彼岸に合わせてお墓参りをする人はたくさんいることでしょう。
お盆の期間にはご先祖様が帰ってくる、という思想はよく知られているようですが、お彼岸に関しては、その本来の意味を知っている人は多くはないのではないでしょうか。お彼岸という言葉が持つもともとの意味合いや、由来を知ることができると、なぜお彼岸が春分の日や秋分の日の前後を指しているのか、ということについても理解が深まります。
お彼岸に限らず、日本には日本古来の風習や行事がたくさんあります。それらを行う時には、その風習の由来や、もともとの意味を深く知っているとより充実したものになるはずです。お彼岸になぜぼた餅を食べるのか、おはぎを食べるのかを知っているだけでもかなり違いますね。
夏休みがあるお盆とは違い、お彼岸は春、秋と7日間ずつありますが、忙しくてなかなかお墓参りに出向くことが出来ない人もいるかもしれません。そもそも期間については時代によってまちまちであったという説もあります。
お彼岸の期間が7日間と定められたのには、忙しい人でもその期間のどこかでご先祖様と向き合い、手を合わせ供養することができたなら、きっと極楽浄土へと到達することができるだろうという意味合いもあるようです。
お彼岸にお墓参りに行く人も、自宅で仏壇に手を合わせる人も、お彼岸の本来の意味を知って行動することで、より有意義な時間を過ごせるようになると考えられます。
監修者のコメント
「お彼岸はどのように迎えたら良いでしょうか」という質問をよくいただきます。お彼岸は仏教に親しむ週間であると同時に、季節の変わり目として日本では特別な日として行事が行われてきました。仏壇のある家は仏壇をきれいにし、お花をお供えしてみましょう。仏壇もなく日頃お寺とのお付き合いがない場合でも、有名な寺院や規模の大きい寺院なら彼岸会法要に気軽に参加もしやすいと思います。
「よりそうお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「お葬式読本」を無料で贈呈しています。はじめての喪主でも安心の役立つ情報がそろっています。もしも時のための事前準備に活用できます。
記事の制作・編集
よりそうお葬式 コラム編集部
よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。
※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。
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