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お通夜とは?意味やマナーを徹底解説!

  • 2023年02月13日

お通夜とは?意味やマナーを徹底解説!

お通夜は一般的に葬儀の前に行われますが、意味やマナーについて多くを知っている人は少ないかもしれません。
葬儀とともにお通夜もお葬式のひとつですが、実はそれぞれが持つ意味は異なるのです。特に、社会人であれば遺族であっても参列者であっても、お葬式で失敗する訳にはいきません。
せめて、いざという時に困らないための基礎知識は持っておきましょう。
ここではお通夜でのマナーを中心に、お通夜を行う意味についても詳しく解説します。

記事の監修

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そもそもお通夜とは?

お通夜は、一般的に故人が亡くなった翌日に弔問客を迎えて行われるお葬式のひとつです。

仏教のイメージが強い人も多いでしょうが、神道やキリスト教でも葬儀や告別式の前に行われています。もともとお通夜とは、家族を亡くした近親者が、その当日に故人の傍らで遺体を見守りながら、灯をともして夜通し過ごすものです。
現代とは異なり、古い時代では、人の死亡を完全に確認するのは困難でした。このため、家族が一晩死者を見守るための期間として、お通夜と言う儀式が設けられたのだろうとも言われています。

現代ではお葬式のスタイルが多様になり、通夜で行われる儀式や習慣も地方が違うだけでも随分異なるようです。
例えば都市部でのお通夜では、葬儀と同様に弔問客に参列して貰い、18時ごろから短時間で終了するスタイルが中心とされています。
現代のお通夜は、葬儀や告別式には参列できない人のために行うと言う考え方があり、出席して貰いやすい時間帯に行うのが一般的です。
一方で、地方によってはお通夜のみが行われたり、火葬してからお通夜を行ったりするケースもあると言われています。

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古来からの儀式!お通夜の意味は?

日本には古い時代に行われていた殯(もがり)と呼ばれる儀式が存在していました。
葬儀儀礼のひとつで、故人が亡くなってから本葬する期間、棺に安置した死者を見守るのです。その間は、死者のことを考え、その魂を慰めながら遺体の変化を見守ることで物理的に死者が亡くなったと認識するために行われていました。
殯は古事記や日本書紀などの歴史書や万葉集などでも記述が見られており、具体的な儀式の内容は不明とされながらも古代には執り行われていたとされます。もがりは西暦646年に行われた
政治的改革である大化の改新後、葬儀の簡略化や火葬の文化を取り入れたために衰退しました。現代に行われているお通夜に関してはこの殯が風習として残ったのではないかとされています。

殯を短縮したのがお通夜とも言われていますが、近親者が家族の亡き後すぐに故人との別れを惜しむ期間と言う概念は殯と通じるものがあると言えるでしょう。

半通夜とは?現代に合わせた形に変化

お通夜では、遺体の傍らで夜通し線香や蝋燭の灯をともして遺族や近親者が故人を偲ぶのが本来のスタイルだと前述しました。しかし、参列者がお通夜に訪れるなど、時代の流れと共にお葬式のスタイルは変化しています。
前述した通り、参列者側の都合に合わせやすい夕方以降にお通夜は開始され、仏教であれば僧侶による読経や焼香がされるのが一般的なスタイルです。
参列者は焼香の後に、遺族側がもてなす通夜振る舞いを受けて帰り、お通夜はそのままお開きになります。
これが現代的に変化したお通夜であり、半通夜と呼ばれているものです。

半通夜が行われるようになった背景に、葬儀場などのルールがあると言えます。
特に都市部では、葬儀場や斎場に遺族の宿泊できる設備がもともと用意されていないケースが多かったり、夜通し線香や蝋燭をともし続けることが防火上の問題でできなかったりするのです。
このような理由から、遺族が葬儀場に寝泊まりする必要が無く短時間で終了する半通夜が主流になりました。

また、半通夜において参列者は長居をせずに帰るのが基本的なマナーです。
参列が夜8時以降になってしまいそうな場合は、遺族へ直接連絡をせずに葬儀場などへ直接相談すると良いでしょう。
お葬式での遺族は様々な対応に追われ、参列者個人の要件に応じられる状況には無いと考えてください。
もし、参列する時間が遅くなるなら葬儀社から遺族へ伝えて貰うべきです。
葬儀場などの閉館時間を事前にチェックしておき、無理をせず葬儀や告別式へ参列する、都合が合わなければ弔電を送るなどの方法もあります。

都市部に多い仮通夜と本通夜

仮通夜は故人の亡くなった当日に行われ、本通夜は葬儀や告別式の前日に行われるものです。
都市部で主流になっているお通夜のスタイルで、仮通夜と本通夜では形式が異なります。

仮通夜は一般的に親族のみか近親者で執り行われ、それ以外の友人知人は参加しないケースが多いです。基本的に家族で行うものですから、礼服は着ません。普段着ている洋服で十分とされ、故人を偲びながら一夜を明かします。
ただし、あまり派手な服装は避け、なるべく地味で落ち着いた服装を心掛けるようにしましょう。ただし、黒や茶色などの地味な色であってもレザーは殺生のイメージが強いと言う理由で厳禁ですので避けてください。
アクセサリーも大ぶりであったり、たくさん光るものであったりするものは身に着けるべきではないと言えます。

遺族や親族以外の他人は本通夜へ参列するのが基本ですが、どうしても都合がつかないなどの理由で仮通夜へ出席する場合も、地味な服装で訪れるのがマナーです。
とは言え、喪服を着るのは逆にマナー違反となりますので注意してください。

故人の逝去した直後に仮通夜は行われるため、喪服を着用することで死を予感していた、または、死を待っていたなどのイメージを遺族へ持たせてしまいます。あくまで急いで駆けつけたと言う立場で、参列者は仮通夜へ参加すべきです。
通夜振る舞いに関しては、仮通夜ではほとんど行われません。読経もされないのが一般的で、遺族や親族のみで故人を偲ぶ時間ですから他人はあいさつ程度で帰るか、本通夜や告別式などに参列できるのであれば、仮通夜に参列するのは控えましょう。
本通夜は、仮通夜よりも規模が大きく一般の参列者を呼んで行われます。読経や焼香があり、通夜振る舞いもされるのが一般的です。
服装は本来であれば仮通夜と同様で喪服は避けるべきですが、告別式や葬儀に出席しない人が増え、本通夜には喪服で参列するケースが多くなっています。

宗教の違いでお通夜も変わる?

宗教ごとにお通夜の呼び方やスタイルは異なります。
神式では通夜祭や遷霊祭と呼ばれる神事で行われ、キリスト教では前夜祭と呼ばれるものです。

通夜祭は主に神主によって自宅や葬儀場などで行われ、一般的に神社で行われることはありません。
近年では通夜祭と遷霊祭を併せて執り行うケースが多く、仏教のお通夜と同様に一般の参列者も参加できます。
遷霊祭は、仏教の位牌にあたる遷霊へ故人の霊魂を移すための神事です。遺族と参列者は焼香では無く玉串奉奠と呼ばれる儀式を執り行い、その後、会場の明かりを消した状態で遷霊祭が行われます。
通夜振る舞いにあたる直会も行われますが、参列者はどうしても都合がつかない場合を除いては出席するのがマナーです。
また、お通夜や殯に通じる夜伽と呼ばれる習慣も神道にはあり、通夜祭の翌日に行われる葬場祭まで遺族が棺の傍らで蝋燭の灯をともし続けるものです。

キリスト教ではもともとお通夜を行う習慣はありませんが、日本独自の習慣として前夜祭が執り行われています。
前夜祭には一般の参列者が参加し、全ての参列者が聖歌を歌ったり故人のために献花を行ったりするスタイルです。
このため、主催者側は花が足りなくならないように配慮するのがひとつのマナーになります。
通夜振る舞いについては、仏教とは全く異なるスタイルで行われ、一般的に神父か牧師と近親者のみがお茶会を行うだけのものです。
この際、紅茶やコーヒーなどのお茶類は喪家が用意するのがマナーで、牧師や神父とは故人を偲ぶための会話がされます。中には料理を用意する喪家も存在しますが、食事会を行う場合はアルコール類は振舞わないのがマナーです。

通夜ぶるまいとは?

通夜振る舞いとはお通夜で読経や焼香が行われた後で催されるものです。
弔問客へお通夜へ参列して貰ったお礼や、故人を偲んで貰うためなどの目的で行われます。
通夜振る舞いは地方によって習慣に違いがあり、例えば関東では親族と親族以外の参列者を招いて行いますが、関西では近親者のみの食事会を行うため一般的には通夜振る舞いは行われません。
このためか、近年では香典の扱いが異なり、関東の場合は参列者から香典を受け取る傾向にあり、関西では香典を貰わないケースが増加しているようです。
香典に入れる金額の相場も関東が高めとされています。また、東北の一部地域ではお通夜そのものが執り行われないケースもあるため、こうした地域では当然ながら通夜振る舞いは存在しません。

通夜ぶるまいでのマナーを紹介!

お通夜での会食では幾つかのマナーがあります。

遺族への配慮を考えた行動を心掛け、会話は故人を偲ぶ話題を選びましょう。
故人とかけ離れた話題や全く関係のない会話は避け、故人との思い出話をするのが良いです。
ただし、故人の死に関する話題はすべきではありません。死に際の様子や何故亡くなったのかなど、遺族のプライバシーにも関わる質問はマナー違反になります。
また、遺族は家族を失った悲しみとお葬式の対応で疲弊していると想像して、故人の話題でなくても思いやりのある言葉をかけるのは大切です。

通夜振る舞いの席では基本的にアルコール類が振舞われます。
久し振りに会う親族や知り合いなどもいて、お酒を飲んでつい会話がはずんでしまうケースも少なくはないでしょう。しかし、会場の雰囲気を害す言動は避けるのが常識と言えます。
通夜振る舞いは宴会の席とは違いますので、大声で騒がないのは基本的なマナーです。
また、参列者が通夜振る舞いを断るのは余程の理由がない限り基本的にマナー違反と言えるでしょう。
強制とまでは言いませんが、通夜振る舞いには故人への供養になると言う意味合いも含まれています。このため、会食に参加した際には、一度でも良いので必ず料理に箸をつけるのがマナーです。

会食は一般的に1時間程度行われるものですが、一般の参列者は長居するのは避けて早々に退席してください。
近親者や世話役の人は一般の会葬者が帰った後で席に着きますから、配慮を心掛けましょう。
退席する際には、同席となった人物へ簡単な挨拶をしてから席を立ち、目立つのを避けるように会場を後にします。

また、通夜振る舞いには僧侶が出席するのが一般的ですが、辞退されるケースも少なくありません。
僧侶が出席しない場合は御膳料を渡すのを忘れないようにしましょう。

お通夜の日程を決めるときの注意点

お通夜の日程を決定するには幾つかの注意点に配慮しましょう。

まず、良く言われるのが友引です。
六曜の友引は、一般的にお通夜や葬儀の日取りで避けられます。
字を見て分かるように、友を引くと書きますから、友人を死に引き寄せてしまうとのイメージがあり、縁起が良く無いとされているからです。
近年では、六曜にこだわらない人もいて葬儀や告別式は行わなくてもお通夜だけは行うケースもありますが、参列者全てが縁起を気にしないとも限らないので喪家は配慮が必要です。

次に斎場や葬儀場の確保です。近年では火葬場の確保が難しいとされており、お通夜の日程も決めにくさがあります。
一般的なお通夜は葬儀の前日に行われますが、混雑によって斎場と火葬場の日程が合わないなどの時は、お通夜のみを先に行ってしまうのはマナー違反にはなりません。
また、ご遺体の安置時間も考慮する必要があります。お通夜を先延ばしにするケースでは、遺体の状態を保つためにドライアイスの使用や専用施設を利用して安置するなどの方法がありますが、どちらも費用が嵩む処理です。
長くなればなる程防腐処理にかかる金額は大きくなりますので注意が必要です。

お通夜の席順のマナー

席順はお通夜や葬儀で喪主や遺族が誰かを示す大切な決め事です。
また、お通夜へ参列した時にどこに座っていいか困らない様に、一般的な席順のマナーは知っておきましょう。

通常は祭壇に近い席が上座となり、故人と血縁関係が濃い人が座ります。
祭壇に向かって右側に喪主、家族、親族の順番で座り、左側に友人や知人、勤務先の関係者などが並ぶのが一般的です。
喪主が一番最初に焼香をするため、この席順であればスムーズに式が進められるでしょう。
祭壇の右側が親族席、左側が一般席と呼ばれるケースが多く、一般席に座れなかった一般参列者は親族席と一般席の後方に座ります。このため、一般参列者は右側前列の座席が空いていたとしても座ればマナー違反になってしまいますので注意してください。

故人を偲びしめやかにお通夜を

儀式にはマナーが付き物ですが、一般的な常識や簡単な知識を知っておくだけで、いざという時に困らずに済むものです。席順についてや通夜振る舞いでの言動には配慮して、参列者は遺族に対して失礼のない様にしましょう。

しかし、お通夜や葬儀では恥をかきたくないがためにマナーばかりを大切にしてしまいがちになります。お通夜は故人との別れを惜しむ場であると忘れてはいけません。
時代に沿って儀式を行う方法やスタイルは変わってきましたが、古くからお通夜では死を悼み、近しい人達で故人を偲び合うために行われて来ました。
それは現代でも変わらない概念です。

喪家であっても参列者であっても、故人を偲んで生前の思い出を語り合い、しめやかにお通夜を執り行うようにしましょう。

▼詳しい内容と手配方法▼

監修者のコメント

現代では、昼間に行われる葬儀・告別式よりも、夜間のほうが参列しやすいこともあって通夜が告別式化する流れがありました。通夜ぶるまいは「一口でも箸をつけるのがマナー」と言われていた時代もありましたが、最近は遠慮するケースも増えています。時代と共に通夜のスタイルも少しずつ変化しています。

お通夜に関するよくある質問

そもそもお通夜とは?
お通夜は、一般的に故人が亡くなった翌日に弔問客を迎えて行われるお葬式のひとつです。
前夜祭とはなんですか?
前夜祭とはキリスト教でのお通夜の呼び方になります。
通夜ぶるまいとは?
通夜振る舞いとはお通夜で読経や焼香が行われた後で催されるものです。
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