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今さら聞けないお彼岸のマナー!お墓参りに必要な知識まとめ

  • 2023年02月13日

春分・秋分の日を中日とした前後3日間を合わせた7日間を「彼岸」といいますが、この期間にお墓参りに行くという方も多いのではないでしょうか。
なんとなくお墓参りには行くものの、正式にはお墓参りのマナーについて知らないという方も多くいるでしょう。

ここでは、今さら人に聞くことのできないお彼岸の際のお墓参りのマナーについて、行く時期や服装、お供え物など詳しく解説していきます。
これでしっかりと学び、マナーを守ってお墓参りに行きましょう。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

お彼岸のお墓参りはいつ行くのがマナー?

お彼岸というのは、3月と9月にあり、それぞれ春分の日を中日とした前後3日間を合わせた1週間と、秋分の日を中日とした前後3日間を合わせた1週間のことを指して言います。

春分の日と秋分の日は、決まった日にちで制定されているのではなく、毎年日にちが異なっているのでカレンダーをチェックするようにしましょう。
春分の日は、自然をたたえ、生物をいつくしむこと、秋分の日は祖先を敬い、亡くなった方々をしのぶといった意味がありますが、どちらのお彼岸期間も先祖を敬うためにお墓参りに行くのが一般的となっています。7日間あるお彼岸の期間中、お彼岸に入る日のことを「彼岸入り」、お彼岸の最終日を「彼岸明け」といいます。

7日間もあるお彼岸の期間ですが、お墓参りにはいつ行ったら良いのだろうと思う方もいるでしょう。お彼岸のお墓参りは、いつ行かなくてはいけないという決まりはなく、また、お彼岸の期間中毎日お墓参りに行かなければいけないということもありません。
7日間あるうちの1日だけお墓入りに行くので問題ないのです。彼岸入りや中日、彼岸明けでないといけないという決まりがないため、自分の都合のつく日にちに行くことが可能です。
ちなみに、特にお墓参りに行かないといけない日にちというものはないものの、3月なら春分の日、9月なら秋分の日の中日にお墓参りを行く方が多くいるようです。

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また、日にちだけでなく、お彼岸期間中のお墓参りに行く時間帯は午前なのか午後なのか、何時ごろに行くべきなのかという疑問をお持ちの方もいるでしょう。
お彼岸のお墓参りはどのくらいの時間帯に行けば良いのでしょうか。

お墓参りをする時間帯としては、お墓参りをする日にちと同様、何時に行かなくてはいけないという時間帯の決まりもありません。
午前でもお昼でも夕方でも、何時でも構わないのです。しかし、地域の風習によっても差があるものの、朝一番や午前中に墓参りをするのが一般的とされています。

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これには、先祖供養でもある大切なお墓参りは後回しにすることは先祖に失礼であるので早く済ませるべきであるという考えや、夜にお墓に行くと悪い霊がついてしまうと考えもあります。
また、夜などのあまり遅い時間帯では霊園が閉まってしまったり、お墓がお寺にある場合、お寺が閉まる間際に行くと迷惑がかかってしまうこともあるでしょう。
また、暗くてお墓の掃除がしにくいということもあるので明るいうちにお墓参りをする方が良いといえます。

お彼岸期間外に行くのはマナー違反?

3月であれば春分の日を中日とした1週間、9月であれば秋分の日を中日とした1週間がお彼岸の期間となり、その期間内でお墓参りに行く場合、日にちに決まりはなく都合の良い時に行くので問題ないと解説しましたが、仕事の都合や遠方に住んでいてお彼岸の期間中にお墓参りに行くことができない場合、つまりはお彼岸の期間外にお墓参りに行くのはマナー違反となるのでしょうか。

もちろん、先祖供養の期間とされているタイミングでお墓参りに行くことができれば最も良いのですが、あらゆる事情でお彼岸の期間中に行くことができない場合はお彼岸の期間以外の時期にお墓参りをしても問題ありません。
お彼岸の期間の前後に行ったり、お盆の時に行ったりするのでも構いません。お墓参りはお彼岸の期間ではなくても1年中いつでもすることができます。
夏休みやお正月など、帰省を行ったタイミングでお墓参りに行くのでも良いのです。

また、家に仏壇がある場合は、線香を手向けて手を合わせるだけでも大丈夫です。最も大切なのは、お彼岸の期間中にお墓参りに行くことではなく、先祖を敬う気持ちを持っていることです。先祖を敬う気持ちを持っていれば、お彼岸の期間にお墓参りに行くことができなくても、都合が合う時に行くことで先祖を供養することになるでしょう。

お墓参りのときの服装のマナー

お墓参りに行く時の服装にマナーはあるのでしょうか。
お墓参りに行くときの服装としてはこれといった決まりはなく、普段着で問題はありません。

しかし、墓地は厳粛な場所でもあるので、タンクトップやサンダルだけといった軽装や派手な色の服装は控えた方が良いでしょう。

また、長いネックレスや大ぶりの腕時計も墓石にあたると傷ついてしまったり、傷をつけてしまう可能性があるのでやめた方が良いです。

また、毛皮や革ジャンは殺生を連想させるのでお墓参りの時の服装としてはオススメできません。ヒョウ柄などのアニマル柄もできる限り避けて下さい。

石が敷いてある墓地も多くありますが、そのような場所だと足元が悪く、ヒールでは歩きにくい場合もあります。また、雨だと滑って危険なこともあるので、ヒールなど高さのある靴を履くのではなく、歩きやすくて滑りにくい靴を履いてお墓参りに行くのが良いでしょう。

また、服装はお墓参りの目的に応じて変えても良いでしょう。
たとえば、普段のお墓参りの時には普段着で構いませんが、お墓の掃除をしっかり行おうという時の服装は、動きやすくて、水に濡れたり汚れても良いような格好が良いです。
なお、日差しが強い場合は帽子をかぶりながら掃除をしても構いませんが、手を合わせてお参りをする時には帽子は脱ぎましょう。

ただし、法要がある場合にはきちんとした礼服を着用するのがマナーです。法事にあわせてお墓参りを行う時には法事に合わせた服装をするように心がけて下さい。
7回忌までは、喪服か準喪服を着ることがマナーであるとされています。
男性は、白のワイシャツに黒のスーツ、小物もすべて黒で統一します。
女性の場合は、黒のスーツかワンピースが良いです。
黒ではなく、紺やグレーなどの地味目な色でも良いでしょう。
いずれにしてもストッキングを着用をし、極力肌の露出を控えるのがマナーです。小物に関しては、光沢のない黒のものを用い、アクセサリーもパールなどの一連のネックレスが良いでしょう。

お墓参りに行くときには、落ち着いた色合いで肌を露出しすぎない服装にし、上品にまとめると良いです。お正月や成人式などのお祝いごとの報告でお墓参りに行くときには振袖や袴などの晴れ姿で行っても問題はありませんが、ファーがついている場合は外すようにしましょう。

お彼岸のお墓参りに必要なお供え物のマナー

お彼岸のお墓参りの時には何をお供えするべきなのでしょうか。
お墓参りの際には基本的には何をお供えしても問題はありません。
何か決まったものをお供えしないといけないということもないため、お供えするものは人それぞれになっています。
お花以外にもフルーツやお菓子、お酒など、お供えしたいものや、先祖が好きなものをお供えするのも良いでしょう。

なお、お供え物は何でも構いませんが、仏教の教えの中で大切なお供え物とされているのは香・花・灯燭に、故人を供養するための浄水と飲食を加えた五供であるとも伝えられています。

香とは、お線香のことを指し、場を清めるという意味と、亡くなった人たちの食べ物でもあるという考えがあります。
ちなみに、お線香に火をつける時に使った火は息で吹き消すのではなく、振って消すのがマナーです。
お線香の火は自然に消えるまで見届けるか、燃え移りそうなものが周囲にない場合はそのまま帰っても大丈夫です。

花の香りもお線香の香りと同様に亡くなった方たちの食べ物であると考えられています。そのほかにも、お墓の前の花には個人が宿る依り代であるという考えもあるようです。

灯燭は道を照らし、慈悲を表す灯りとされています。お墓にロウが垂れないように気を付けながら、お参りが終わった後には持ち帰るようにしましょう。

浄水といわれるのは水のことです。水は仏様の好物であるとされています。

五供の中の飲食に関しては、好きなものをお供えするので構わないのですが、仏教では魚や肉などのなま物もニンニクなどのにおいの強いものは好まれません。一般的には果物やお菓子、お酒やジュースくらいがお供えに良いとされています。

なお、お菓子やフルーツなど、食べ物をお供えすること自体は構いませんが、お墓参りを終えた後にはお花以外のものは持ち帰るのがマナーです。
食べ物はそのまま放置してしまうとやがて腐ってしまうので、もともとお墓の前にそのまま置いておくことができない寺院が多くあります。

お供え物というのは「共に供する」という意味が込められており、また、本来は持ち帰って先祖と分け合って食べるという意味も込められています。
先祖と分け合って食べることが先祖供養になるとも言われているのでお供え物を食べても構いません。
なお、持ち帰るのではなく、お参りが終わってからそのままお墓の前で食べるというのも供養の1つになるようです。感謝の気持ちや喜びを分かち合う気持ちを持ってお供え物を口にするというのも良いでしょう。
しかし、お供えしたものを食べてしまうことに気が引けるようであれば包装紙などでくるんで、お寺へご供養として渡しても問題はありません。

マナーを守ったお墓参りの手順

宗教や地域によってお墓参りの仕方にも差はありますが、一般的なマナーを守ったお墓参りの手順を学びましょう。
まずは、お墓参りの手順についてご説明する前にお墓参りに必要な持ち物についてご説明します。

お墓参りには数珠、お線香、ろうそく、お供え物を持っていきましょう。
お供え物については、じかにお供えをするのではなく、半紙などの上に置くため、そのようなお供え物の下に敷く紙を持っていくと良いです。また、たわしやごみ袋などのお墓を掃除するために必要な道具も持っていくと便利です。

お墓参りは、まず墓地の掃除をするところから始まります。
お墓の周りに落ちている葉をほうきなどできれいに掃いたり、雑草が生えている場合は抜くなどしましょう。
墓石は水をかけながらたわしで洗います。彫刻されている部分も汚れが溜まっていくので、少し取りにくくなっているかもしれませんが、歯ブラシなどを使って汚れを落としましょう。
水鉢や香立ても洗い、きれいにします。墓石や洗った水鉢や香立てをタオルなどで拭いて水気をとります。

次に、お供えと焼香を行います。
墓石に打ち水をしたあとは、お花やお菓子、お酒などのお供え物を供え、お線香を手向けましょう。
この時、お菓子やフルーツなどは直接置かずに、あらかじめ用意しておいた半紙の上に置くのが良いでしょう。
そのあと、水桶からひしゃくですくった水を墓石にかけ、合掌礼拝をします。日頃の感謝の気持ちなどを伝えるのも良いです。
この合掌礼拝の際に、立ったままでは額が先祖よりも上になってしまうので、着席したほうが良いという説もありますが、大きい墓石とは限らないうえ墓地によっても異なりますから、立ったままはダメとか座った方が良いという話ではなく、墓所(区画)の状況に応じて判断します。足腰が悪い場合は、簡易椅子を用意しても良いでしょう。

ここまでできたら最後は後始末をしておしまいです。食べ物などの時間が経つと腐ってしまうお供え物は下げたり、お線香の火に注意して片づけを行いましょう。

このような手順がマナーを守ったお墓参りの流れとなります。先祖を敬う気持ちを持ちながら、正しい手順でお墓参りを行うように心がけて下さい。

お墓参りの服装や手順は要チェック

お彼岸の期間中のお墓参りやお墓参りのマナーについて説明してきましたが、お墓参りをするのはお彼岸の期間でもそうでなくても気にする必要はありません。
大切なのは先祖を供養する気持ちなので、自宅の仏壇に手を合わせるだけでも供養になります。
そして、お盆やお正月など、都合のつく時にお墓参りをするので十分です。

大切なことは、お彼岸の期間中にお墓参りに行くかどうかではありません。
お墓の周りをきれいに掃除したり、お供え物をきちんと供えたりなど、今回ご紹介したお墓参りにおける正しいマナーを念入りにチェックしてお墓参りを行い、先祖を供養しましょう。

監修者のコメント

仏教では三具足といわれる「香炉」「花立」「ローソク立」が大切な仏具になるのですが、墓所には「ローソク立」がないところもあります。香炉も安全や利便性を考慮して香皿を置いて横に寝かせるタイプが多く使われています。

お彼岸のお墓参りに関するよくある質問

お彼岸のお墓参りに行く日に決まりはありますか?
お彼岸のお墓参りはいつ行かないといけないといった決まりはありませんので、お彼岸の期間中で都合に合わせていくことが可能です。
お彼岸のお墓参りの時の服装マナーについて教えてください。
お彼岸のお墓参りは普段着で問題ありませんが、墓地は厳粛な場所ですので、軽装や派手な服装は控えましょう。
お彼岸のお墓参りの時には何をお供えするべきですか?
お墓参りの際には基本的には何をお供えしても問題はありません。お花以外にもフルーツやお菓子、お酒など、お供えしたいものや、先祖が好きなものをお供えするのも良いでしょう。
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