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妊婦がお葬式に参列するときの注意点とマナーとは?

妊婦がお葬式に参列するときの注意点とマナーとは?
  • 2023年01月26日

妊娠中に身内や知人の訃報があったとき、妊婦はお葬式に参列してもよいのでしょうか?

お葬式に参列して、お世話になった方を偲びたい想いがあっても、体調はどうか、どのような服装やマナーが適切か、お葬式に参列する際に、妊婦さんは迷ってしまう方も多いようです。

今回は、妊婦がお葬式に参列する場合の服装マナーや注意点について、さまざまな観点から解説します。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

妊婦さんはお葬式に参列してもいいの?

妊婦はお葬式に参列できる

妊婦がお葬式に参列してもよいのかどうか。

まず結論から言うと、妊婦さんはお葬式に参列できます。葬式マナーにおいて、妊婦がお葬式に参列してはならないという決まりはありません。

たとえば学校の恩師や仲良くしていただいた知人が亡くなられたとき、故人に対して弔意を抱き、お葬式に参列して最後のお別れをしたい気持ちが自然にわいてくると思います。

お葬式は故人を偲び、弔意や感謝の気持ちを表す場所ですから、参列したい気持ちがあるなら、妊婦でも遠慮をする必要はありません。

妊婦の葬式参列で気をつけること

ただし、妊娠中は心身の変化に見舞われ、不安が多い時期です。

妊婦がお葬式に参列したい場合は基本的には遠慮をする必要はないのですが、妊娠中は自分の健康を第一に考えるのが大事です。

妊婦がお葬式に参列する場合は、体調のようすをみながら参列するかどうかを決めなくてはなりません。

お葬式では妊婦の身体への負担が予想されるからです。妊婦がお葬式に参列するときに起こるリスクとしては、以下があげられます。

1.体調を崩しやすい

妊娠期間は初期、中期、後期に分けられ、妊娠初期はつわりやお腹の張りなどに悩まされるデリケートな時期です。安定期に入るまでは流産の危険もあるので、無理は禁物です。

妊娠中はにおいに敏感になり、妊婦がお葬式に参列すると、お線香のにおいで気分が悪くなることがあります。 また、お焼香の順番待ちなどで長時間立ち続ける、あるいは座り続けることがあります。

お葬式の席は健康な人でも気を使う場所ですから、妊婦の場合は心身に負担がないように、体調に気をつけて参列したほうがいいのです。

2.周囲の人に心配される

無理をしてお葬式に参列し、もし体調を崩してしまったら、周りの人に心配や迷惑をかけてしまいます。お葬式の席に限らず、妊婦は周囲から健康を心配されるものです。

周りの人への影響も想定したうえで、お葬式へ参列するかどうかを判断する方がよいでしょう。

3.地域や土地の習慣で妊婦がお葬式に参列できないことも

地域や土地の習慣によっては、妊婦がお葬式に参列できないことがあります。

妊婦の身体に対する心配や、昔から言い伝えられる迷信によるもので、無理をして妊婦がお葬式に参列すると地域の方々に影響をあたえてしまいます。

妊婦がお葬式に参列する前にしておきたいこと

1.かかりつけ医に相談して不安をとりのぞく

妊婦は体調を第一に考えて参列する必要がありますから、不安なときは、お葬式に参列して大丈夫かどうかを産婦人科の先生に相談して判断するといいでしょう。

2.参列してよいか事前に確認しておく

また、故人の身内の方々や会葬者の迷惑にならないよう、妊娠中でも参列してよいか、事前に確認してからお葬式に行くと安心です。

お葬式の席で休憩をとるために席を外すことがあるかもしれません。

妊娠初期はお腹も目立たず周囲を驚かせますから、一緒に行く人や近くにいる人には妊娠中であることを伝えておくとよいでしょう。

お葬式への参列を行わない場合のマナー、注意点は?

妊婦がお葬式への参列を控えたほうがいいケースとは?

参列して故人を偲びたくても、やはり妊婦さんの場合、お葬式への参列を控えたほうがいいケースがあります。

以下のような場合は、参列をとりやめたほうがよいでしょう。

1.直前に体調が悪くなった

健康に気をつけて準備しておいたつもりでも、妊婦さんの場合は急に体調が悪くなることがあります無理は禁物。お葬式への参列を取りやめる決断も大事です。

2.いつ産気づくか分からない臨月である

また、いつ産まれるかわからない臨月の場合は、お葬式への参列はできるだけ控えましょう

3.地域の風習で妊婦の参列がタブーとされている

体調や妊娠期にかかわりなく、妊婦がお葬式に参列できないケースがあります。

都市部でも地方でも、参列してよいかを事前に確認して、断られることもあります。妊婦の身体への配慮や地域の風習に反してまで参列する必要はありません。お心遣いと受け止めて、お葬式への参列を控えた方が賢明です。

>特に地方でお葬式が行われる場合は、妊娠中の人がお葬式に参列してよいか確認していくようにしましょう。

妊婦がお葬式に参列しないときのマナーは?

お葬式に参列しない場合、弔意を表す方法には次の手段があります。

  • 弔電を打つ
  • 供花やお香典、お悔やみ状を送る

お葬式に参列しない場合は、故人を偲ぶ弔意の気持ちをきちんと伝えておきましょう。

妊婦がお葬式に参列するときの服装は?

妊婦がお葬式に参列することを決めた場合、次に気になるのが服装です。妊娠中期以降はいつもの藻服を着るのが難しくなってきます。妊婦がお葬式に参列する際の服装について、マナーも含めて説明します。

マナーに沿っていれば、服装は喪服でなくてもよい

妊婦用の喪服も販売されていますが、あえて喪服を用意しなくても大丈夫です。 ただし、必ず心がけたいのは、失礼にならない服装、色、デザインにすること。光沢のない黒や紺、グレーの服装を選ぶとよいでしょう。 お腹の目立たない妊娠初期なら普通の喪服も着られますが、妊婦はお腹が張ったりしますので、お腹まわりを締めつけないゆったりしたデザインのものにしましょう。

【合わせて読みたい】
礼装、喪服のマナーとは?女性のための通夜・葬儀の服装

お葬式で妊婦はどんな靴を履くとよい?

お葬式に参列するときの靴は、かかとが低くて太めのパンプスだと足元が安定して疲れません。色は光沢のない黒。飾りや金具が目立たないシンプルな靴を履くのがマナーです。

また、妊婦に冷えは禁物です。冬の寒さや夏の強い冷房に備えて、ストッキングよりもタイツを履くなど、下半身を冷やさないようにしましょう。色は黒、グレーがマナーです。 冷えなどに備えて、ストール、カーディガンといった保温用のものを1枚持参するとよいでしょう。クッション、ひざ掛けなども身体の負担を軽減するのに役立ちます。

いずれも黒などの失礼にならない色、デザインのものを。夏でも冷え対策をしたほうが無難です。 また、体調がいいつもりでも、妊婦さんの場合、いつ何が起こるかわかりません。

母子手帳と健康保険証は常に持ち歩くようにしておくと安心です。

【合わせて読みたい】
黒ならいい? 通夜・葬儀参列する際の靴について

妊婦とお葬式にまつわる迷信について

それにしても、妊婦がお葬式に参列できない風習があったり、特に年配の方ほど妊婦の参列を心配されるのはなぜでしょうか。 この項の最後に、妊婦とお葬式にまつわる迷信、言い伝えについて触れておきます。

妊婦がお葬式に行くことを不安視する迷信

妊婦さんとお葬式については、古くからさまざまな言い伝えがあります。

  • 妊婦がお葬式に参列すると、あざのある赤ちゃんが生まれる。
  • お腹の赤ちゃんがあの世(黄泉の国)に連れて行かれる。
  • 妊婦が火葬場に行くのはよくない。
  • 妊婦がお骨を拾うのはよくない。

というふうに、現代ではもう「迷信」と思える言い伝えがあります。どの迷信も、出産を控えた妊婦さんにとり、不安にさせるものばかりで怖いものです。

お葬式に参列した妊婦とお腹の赤ちゃんを守るための迷信

一方、これらの迷信に対し、妊婦を災いからを守る迷信も伝わっています。

  • 小さな鏡を外向きにして、お腹のあたりに入れておく。
  • お腹に赤い布を巻くとよい

鏡には邪悪なものをうち払う力があると言われ、お腹に鏡を入れておいたり赤い布を巻いて、よくないことをしりぞける風習です。目に見えない邪悪なものから、おなかの赤ちゃんを守る目的は同じです。迷信ではありますが、受け継がれてきた言い伝えとして、いまもお葬式の席でおまじないのようにして、小さな鏡を持参する妊婦さんがいらっしゃいます。

なぜ、妊婦とお葬式にまつわる迷信、言い伝えがあるの?

ここで考えておきたいのは、以上のような迷信が生まれた背景です。 現在のように医療や公衆衛生が進歩し、改善される以前の日本では、妊婦とお腹の赤ちゃんがお産で命を落とすケースが非常に多くありました。 また、むかしは感染症の流行で亡くなる人が数多く、妊婦がお葬式に参列するときは感染症のリスクがいま以上に高かったのです。そこで迷信を利用して、お葬式の席から妊婦を遠ざけていたといいます。 つまり、妊婦とお葬式にまつわる迷信は、母子を守りたい人々の思いがあってこそだったと思われます。

妊婦を気遣う迷信の伝統を大切にする

医学と衛生状態が進化した今は、妊婦とお葬式にまつわる迷信や言い伝えを知らない方も増えています。

しかし、たかが迷信と思わず、迷信や言い伝えが生まれた背景を理解しておくことも大切でしょう。

あるいは伝統にのっとって、お腹に小さな鏡を入れたり、赤い布を巻いてお葬式に参列してもよいのではないでしょうか。

「備えあれば憂いなし」です。 妊婦がお葬式に参列していると、特にご高齢の方は妊婦とお腹の赤ちゃんのことを心配してくださいます。 故人を偲ぶお葬式という席で、遺族や周囲の方によけいな心配をかけず、安心してもらえるように、妊婦は体調に気をつけてお葬式に参列しましょう。

挨拶を忘れないようにして一緒に故人を偲び、お見送りをする気持ちが大切です。

監修者のコメント

昔は葬儀の裏方の仕事を女性が担っていましたので、妊婦への配慮としてさまざまな迷信ができたのでしょう。参列は可能ですが、妊婦になると足がむくみやすくなったり、トイレが近くなったりと、二ううとは違う体調の変化が起こるものです。無理しない程度に、葬儀へ参列したいものです。

まとめ

妊娠中に身内や知人の訃報があったとき、妊婦はお葬式に参列してもよいかどうか? 結論から先に言うと、妊婦はお葬式に参列できます。

しかし、妊娠中は心身の変化や不安も多いので、体調をみきわめて参列するかどうかを決めなくてはなりません。

そのほかにも服装やマナー、参列を見合わせる方がよいケース、妊婦とお葬式にまつわる迷信の存在など、妊婦がお葬式に参列する場合にはさまざまな注意点があります。

ここがポイント
 
 
  • 妊婦はお葬式に参列できます。ただし体調を第一に考えて判断すること
  • 服装のマナーは、失礼にあたらない色や服装であれば、妊婦用の喪服を用意しなくてもよい
  • 参列できない時でも、故人を偲び弔意を示すことが大事。弔意を示す方法は弔電や供花、お悔やみ状など。

上記のことに気をつけて故人にもご親族にも納得のいくお別れとできるとよいでしょう。 何よりもご自身の体調を第一に考えることが大切です。

妊婦がお葬式に参列するときに関するよくある質問

そもそも妊婦はお葬式に参列できますか?
妊婦さんはお葬式に参列できます。葬式マナーにおいて、妊婦がお葬式に参列してはならないという決まりはありません。
参列してよいか事前に確認したほうが良いですか?
故人の身内の方々や会葬者の迷惑にならないよう、妊娠中でも参列してよいか、事前に確認してからお葬式に行くと安心です。
臨月の場合は参列は控えたほうが良いですか?
いつ産まれるかわからない臨月の場合は、お葬式への参列はできるだけ控えましょう。

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