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香典返しはいつ贈るべき?適切な時期やタイミング

  • 2023年02月13日

葬儀などで貰った香典に対し、返礼品を贈る人は多いです。
しかし、香典返しは好きな時に贈ればよいと言う訳ではありません。
香典返しを贈るには適切な時期があります。故人への気持ちや、お悔やみが込められた香典ですから、御礼は意義のあるものにするべきです。
遺族から感謝の気持ちを伝えるため、香典返しを受け取る人に気を遣わせないようにし、加えて故人との記憶を思い出深く感じてもらえる時期を考慮しましょう。

ここでは香典返しの適切な時期について紹介します。

記事の監修

人はなぜ弔い、弔われるのか、葬送儀礼を意味のある営みとして理解し、私たちは次世代へ伝えていきます。葬送儀礼マナー検定実施中。

香典返しを贈る時期の目安は?

一般的な香典返しを贈る時期は忌明け後と言われています。
喪に服す間は、お礼をするのは慎むべきとの考えからで、贈り先へは忌明け法要後から2週間以内に届くのが理想です。
このため、初七日が済んだ頃から法要と香典返しの準備を同時に進行させておくと後で慌てずに済みます。
時期が大幅に遅れてしまうと、香典返しを受け取る側の記憶が薄れてしまいますし、感謝の気持ちが伝わりにくくなる可能性がありますので注意しましょう。
どうしても遅れてしまった場合には、挨拶の遅れをお詫びするメッセージと共に届くようにしてください。

また、贈る時期の遅れとは関係なく、お礼の手紙を添えるのが香典返しのマナーです。
香典返しは忌明け法要が無事に済んだことを先方へ伝える意味もあります。
葬儀に来てもらった人などへお礼を伝えると共に、故人を亡くした悲しみに対して一区切りついたと心配をかけた人達へ報告するべきでしょう。
必ず忌明け法要後に贈らなければならない訳ではありませんが、法要を済ませ、遺族の気持ちや生活が落ち着いた頃に先方へ届くのがベストタイミングと言えるのです。

仏式の場合のタイミングは?

仏式では、四十九日にあたる七七日忌が忌明けです。
死後に魂が受ける裁きが7日おきに7回行われると言う仏教の考えから、七七日忌と呼ばれます。
しかし、地域などにより異なりますが、忌明けまでに年越ししてしまうケースや、亡くなったタイミングにより忌明けが3か月をまたぐケースでは、命日から三十五日を忌明けとして香典返しを早期に贈る場合も多いです。

なぜ3か月に渡ってはいけないのかは、語呂合わせや縁起などの考えからと言われます。
三月またぎなどと呼ばれ、「みつき」が「身につく」となり、四十九日と重ねて「しじゅう(始終)、くが(苦が)身についてしまう」と縁起の悪さをイメージさせるからです。
とは言え、四十九日前に香典返しを贈った場合、先方がまだ忌中ではないかと疑問に思う場合もあるでしょう。香典返しをもらう側の気持ちを考えて、早期にお礼をした理由を贈り物へ添える手紙に書くと良いです。

▼詳しい内容と手配方法▼

キリスト教の香典返しのタイミング

仏教では一般的な香典返しですが、キリスト教には本来ない習慣です。
しかし、香典がそも冠婚葬祭の相互扶助に基づいた考え方から派生しており、地域の習俗と深くかかわっているため、日本のキリスト教徒も各地域の慣習や冠婚葬祭のお付き合いの中で、葬儀の場で献花したり贈り物をしています。

現代では葬儀の際に御花料として香典を供えるケースが多いです。
葬儀に参列して貰った人達へは当日にお返しの品を渡しますが、金額が多い御花料に対しては香典返しをするのがマナーとなっています。

香典返しをするタイミングは、カトリックの場合、死後30日目にある追悼ミサの後で、プロテスタントの場合は、納骨を済ませる死後1か月目の召天記念日後が一般的です。
とは言え、信者によっては貰った御花料に対して香典返しをせず、ボランティアなどの団体へ寄付するケースもあります。故人の強い意志である場合など、様々な理由があるでしょうが、香典返しをする時期に合わせて先方へ対して寄付をした報告をすると良いでしょう。

神式の場合の香典返しの時期は

香典は、「香を供える」という意味ですから、神道では香典とはいわず、御榊料、御玉串料、御神饌料といった表書きになります。

故人が亡くなり御神饌料を供えてくれた人に対して返礼品を贈るのが習わしで、故人が亡くなってから10日ごとに行われる霊祭の内、三十日祭、あるいは五十日祭が終わった後で香典返しをするのが一般的です。

五十日祭は仏教で言えば四十九日にあたります。最も重視される霊祭と言われますが、忌明けの報告をかねて御神饌料をくれた人へ、偲び草と表書きをした返礼品を届けるのです。また、仏教と同様に五十日祭が故人の死去から3か月にかかるケースでは、三十日祭に切り上げて忌明け祭法要が行われます。

社葬や団体葬の場合は?

社葬や団体葬は故人が属した企業や団体が施主となる葬儀です。
企業などに対する功労者や創業者などを主に供養する葬儀ですが、広報活動の意味合いもあると言えます。このため、葬儀費用が会社負担になるケースが多いです。
つまり、遺族が葬儀のための負担を負わないスタイルになります。

もともと香典は相互扶助の考えから、喪家の負担を軽くするために葬儀に訪れた人々が持参するものでした。これにより、社葬や団体葬で供えられた香典は葬儀費用を出さない遺族が貰うべきかとの疑問を抱く人も少なくはありません。
しかし、社葬や団体葬であっても供養されるのは故人であり、故人に供えられた香典は当然ながら遺族へ渡されるのが一般的です。従って、遺族が香典返しをするのがマナーとされています。

ただし、規模が大きくなりがちな社葬や団体葬の場合、参列者が多い上に遺族が知らない弔問客も数多くなるでしょう。
香典返しが遅れてしまったり、贈れない人が出てしまったりしては失礼になりますので、企業側の葬儀を執り行う人物などへあらかじめ相談し、香典返しをスムーズに手配できるように準備しておきます。
香典返しをする期間に関しては、一般的な葬儀と同様に、遺族の宗教に合わせて行えば良いです。

当日にする香典返しもある

香典返しには、通夜や葬儀の当日に贈る即日返しや当日返しがあります。
香典返しには香典帳を整理したり、返礼品の選定などしたりする必要がある他、前述しましたが葬儀後の法要なども一緒に準備する必要があり、遺族の負担が少なくはありません。
このため、葬儀当日に参列してくれた人達に対する感謝の気持ちを表すための香典返しをし、葬儀後の香典返しにかかる遺族の負担を軽減すると言うのが当日返しです。

当日返しには返礼品と挨拶状がセットになったものを使いますが、葬儀の最中に香典を開いて誰がどの位の金額を包んだのかは確認できませんので、全ての人に同じ香典返しをするのが当日返しになります。
だいたい3000円程度までの返礼品を用意するのが相場と言われ、心ばかりの品物を用意すると良いでしょう。
しかし、高額な香典をくれた人に対しては当日返しのみでなく、後日、正式な香典返しをする必要があります。
一般的に香典は故人との関係性や思いによって金額が判断されるものですから、香典返しと香典の金額にあまりの差があっては先方へ対して失礼になるでしょう。
忌明け後に、貰った香典に見合う返礼品を贈るべきなのです。

香典返しの時期の決まりは絶対?

前述しましたが、香典返しは忌明け後2週間以内がベストタイミングとされ、時期が遅れた場合は遅れた理由をお礼状に書いておくのがマナーです。

遺族にとって家族が亡くなった現実は重いものです。悲しみが癒えない内に葬儀や法要などの準備に追われ、忌明け後は疲労の中でやっと悲しむことができるケースも少なくはないでしょう。
香典をくれた人達の思いに香典返しとして応えたくても人間ですから上手く行かないことはあるものです。
しかし、誰しも家族を亡くせばそのような事態もあり得ると想像はできますし、体や心に無理をしてまで香典返しをベストタイミングで贈る必要はありません。
ですから、香典返しがなぜ遅れたのかを先方へ伝えれば多くのケースで問題はないのです。

しかし、例えば悲しみのあまりお礼状を添えるのが面倒だったなどは理解されにくいでしょう。不義理で遅れたと思われてしまうのは悲しいですし、先方にも失礼になりますので香典返しには丁寧な対応が必要なのです。

香典返しの準備の流れ

葬儀が終了したら香典返しの準備をスタートさせましょう。

香典返しのためのリストを作成する

まず、香典返しをするために香典帳や名簿の整理を行いリストを作成します。
親戚や町会、会社など関係別に整理する方法や、香典の金額別に整理する方法があるので、家族や業者などと話し合ってください。
また、当日返しで済んだ人は香典返しのリストから除外するなど混乱しないように心掛けましょう。

小売業者との打ち合わせ

リストを作成し、誰に幾らの香典返しをするか、何人に対して香典返しをするのかなどを把握できたら、小売業者などと返礼品に対する打ち合わせを行います。
一般的に香典返しには消耗品が使われますが、高額な香典に対しては実用品の使用もされています。

しかし、近年では様々なくらしのスタイルが存在し、人によって欲しい物が異なるケースも少なくはありません。
このため、贈られた側が商品を選ぶカタログギフトも良く選ばれる様です。
香典返しとして何を返すのかは遺族の気持ち次第ですので、業者の意見を取り入れながら丁寧に選びましょう。

また、品物だけでなくどの様な掛け紙にするのか、いつ届けるのかなども重要です。
宗教によって、掛け紙や表書き、香典返しを贈るベストな期間は異なりますので、故人の宗教が何であるのかを正確に業者へ伝えるのは大切です。
挨拶状の文面も間違いなく伝えましょう。
さらに、小売業者は香典返しのリストを参考にして、品物や挨拶状、発送期日などを決定しながらだいたいの予算を決めていきます。

注文した内容を最終確認する

全ての注文が完了し最終確認をして納得できたら業者に全ての商品を発送して貰いますが、届け先の追加や削除などがある場合には早めに業者へ伝えてください。
また、業者は商品の手配や、挨拶状や掛け紙の印刷など様々な作業をこなす必要があるため、香典返しの発送までには時間がかかるケースも少なくはありません。予定通り、忌明け後に届けたいなら余裕のあるスケジュールで香典返しを準備しましょう。

小売業者が商品を発送する

忌明け後に小売業者が香典返しを発送したか確認をしてください。チェックできたら、業者との打ち合わせに使用したリストや資料はその後に執り行う年忌法要にも使えるので、保管しておくと便利です。

香典返しを贈るときの注意点

香典返しは遺族が先方の自宅へ訪れて手渡しをしながらお礼をするのが本来のスタイルです。
しかし、近年では実際に訪問するのではなく香典返しを郵送するのが一般的になっています。
このため、直接会ってお礼を述べない代わりに香典返しの品物にはお礼状を付けるのが常識となっているのです。

礼状には故人の名前や、葬儀への参列や香典へのお礼などを書きましょう。
また、葬儀や法要が滞りなく終了するための願いを込めて、句読点を使用せずに文章を作成してください。

さらに、香典返しの品物には必ず掛け紙をします。
仏教の場合は蓮の花がプリントされた掛け紙を使いますが、他の宗教では蓮の花がプリントされていない掛け紙を使ってください。地域によっても掛け紙の種類は異なり、水引きで一般的な黒白結び切りではなく黄白結び切りの地域もあるため、自分の住む地域がどの水引きであるのかを事前に把握しましょう。
表書きも一般的な「志」や神道で使う「偲び草」など、宗教や地域で異なるので注意してください。

香典返しには包装の仕方が2種類ありますが、品物の箱に掛け紙をかけてその上から包装紙で包む方法と、包装した上から掛け紙をかける方法です。
香典返しの掛け紙は、包装地の内側にかける内掛けと外側にかける外掛けがありますが、どちらでもかまいません。
内掛けは汚れにくく控えめなイメージがありますし、外掛けは贈り主がすぐにわかるというメリットがあります。

一番してはいけないのが、お礼状も掛け紙もない香典返しです。
香典返しを贈ったつもりでも、受け取った先方がその品物を香典返しと認識してくれる可能性は低いです。香典返しには必ず掛け紙をしてお礼状を添えるのがマナーと知っておきましょう。

状況をみて適切なタイミングで贈ろう

忌明け法要後に届けたい香典返しですが、贈る時期に関して明確な決まりはありません。
前述した様に、忌明けになれば必ずしも自分の置かれている状況や、家族の気持ちが落ち着く訳ではないのです。常識だけにとらわれず、状況を考えながら適切と感じられる時期に香典返しをすれば良いでしょう。

心がこもった香典返しは届いた時期に関係なく、葬儀に来てくれた人や、香典をくれた人に感謝の気持ちが伝わるはずです。

監修者のコメント

香典返しは四十九日法要後、忌明けのご挨拶を兼ねて送るものとされていましたが、近年は香典返しの品物を葬儀の当日に渡すケースが増えています。香典の金額を整理し、名簿を作って品物を選び、送る手配をするという手間が省けるからです。

▼詳しい内容と手配方法▼
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