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金仏壇はどんな人にオススメ?

金仏壇はどんな人にオススメ?
  • [投稿] 2018年05月24日
  • [更新] 2021年05月07日

仏壇と一言に言っても、伝統的な仏壇から、現代風の仏壇まで種類は様々です。現在、仏壇の種類は大きく分けて、「唐木仏壇」「モダン仏壇」「金仏壇」の3種類があります。
こちらでは、「金仏壇」と呼ばれる仏壇についてご紹介していきます。

伝統的な作りを継承している金仏壇は、仏間に設置する、キラキラした大きな仏壇と思われがちです。しかし、実際には、小型サイズの金仏壇から大型サイズの金仏壇まであります。

また、金仏壇を設置することを推奨している宗派もありますので、今回の内容を、金仏壇を知るきっかけにして下さると幸いです。

金仏壇とは?

金仏壇とは、金箔や金粉が施されている、伝統的な仏壇のことを指します。全体は黒の漆塗りで仕上げられているため「塗り仏壇」とも呼ばれています。

内部に施されている金箔には号色があり、金仏壇には一号色〜四号色が使われるのが一般的です。号色とは金箔に含まれている金の含有率となり、含有率によって、金色の色合いが異なります。

安価な金仏壇や海外産の金仏壇には、四号色の金箔が使われることが多く、高級金仏壇には一号色もしくはそれ以上のランクの金箔が使われます。
また、金箔の代わりに、更に高級とされる金粉を使うことがあります。

伝統的な金仏壇は、全ての工程を一人の職人が受け持つのではなく、木地、塗り、蒔絵、金箔押し、彫刻、錺金具などの各工程において、「木地師」「塗り師」「蒔絵師」「金箔押し師」「彫刻師」「飾金具師」など専門の職人が一つの金仏壇を作り上げていきます。職人の中には、無形文化財に指定された職人もおり、金仏壇は、日本の伝統技法を集約している伝統工芸品の一つとなります。

主に金仏壇は以下の構成から成っており、構成により価格が大きく変わってきます。

(構成)

●木地:ひのき、松、杉、けやき、合板、ボードなどが使われます。

●下地:漆下地として伝統的な胡粉下地、にかわ、堅地や化学塗料であるポリサーフェーサーが使われます。

●漆塗り:伝統的な天然漆塗りや代替品であるカシュー、化学塗料が使われます。

●金箔:縁付け箔と断切箔があり、縁付け箔の方が高価で、号色により金の含有率が違います。

●蒔絵:伝統的な磨き蒔絵、高蒔絵、平蒔絵とシルクスクリーン印刷のものがあります。

●彩色:極彩色(濃い色を強調)と淡彩色(淡い色)があります。

●彫刻:付け彫り(細かい彫刻を付け足している)と一枚彫りがあります。

●錺金具:鏨を使い、銅や真鍮などの金属を加工する伝統的な手打ち技法とプレスや電鋳があります。

なお、内部は、各宗派の本山寺院の代わりとなるものとなりますので、ご自身もしくは故人の宗派用の形(作り)を施す必要があります。事前に、ご自身もしくは故人の宗派を確認しておきましょう。

金仏壇の種類と価格相場

高級仏壇と言われている「金仏壇」ですが、実は種類も価格も様々です。
こちらでは、一般的な種類と価格の相場についてご紹介していきます。金仏壇は高価だからと諦めず、ぜひ、以下の詳細をご覧ください。

金仏壇の種類

生産地や技法など、金仏壇にも種類があります。
こちらでは、種類について、購入の際の目安となるよう、細かく説明していきます。

(生産地)
金仏壇と聞くと、国内産と思いがちですが、現在、日本国内で販売されている金仏壇の約70%が海外産となっています。海外の中でも、中国が最も大きなシェアを持っています。

国内産と海外産を見分けることはとても困難で、違いは、価格と経年劣化による修復に関することになります。

価格は国内産の金仏壇に比べ、海外産の金仏壇は安価になっています。経年劣化による修復に関しては、職人がひとつひとつ手間ひまかけて製作した国内産の金仏壇は「お洗濯」と言って修復をすることができます。しかし、海外産の金仏壇は修復ができない場合があります。
仏壇は頻繁に買い換えるものではなく、言い換えれば一生物となります。
後々、後悔しないためにも、生産地の確認も怠らず、納得の上、購入されることをお勧めします。

(国内産の産地)

国内産の場合でも、全工程を職人の手で施される金仏壇と量産型の金仏壇があります。
高級と言われている金仏壇は、各地域の伝統工芸品となっていることが多く、とても価値があるものとなります。現在、経済産業省から認められ、金仏壇を伝統工芸品として手がけている産地は15箇所あり、地域ごとに特徴がありますので、ご紹介します。

●飯山仏壇:全8工程で、宮殿が良く見えるように細工されています

●大阪仏壇:全11工程で、各宗派用に違った型の仏壇を作っています

●金沢仏壇:全7工程で、金箔をふんだんに使って作られています

●川辺仏壇:全7工程で、台座と本体が一体化した構造になっている小型仏壇です

●京仏壇:全10工程で、京型別台と言われる台が設置されています

●三条仏壇:全7工程で、本格的な宮殿作りが特徴です

●長岡仏壇:全6工程で、台座と主体が分かれ、宮殿の屋根が三屋根作りです

●名古屋仏壇:全8工程で、台の部分が高くなっており、台の下の扉が手前に開く「まくり」を備えています

●七尾仏壇:全5工程で、堅牢(頑丈)で、荘厳(重々しく立派)で且つ華麗(華やかで美しい)のが特徴です

●新潟・白根仏壇:京仏壇を源流としており、堅牢な作りが特徴です

●彦根仏壇:全7工程で、高級素材をふんだんに使っており、大型仏壇なのが特徴です

●広島仏壇:全7工程で、釘を使わず、広島名産の牡蠣の殻を砕いた砥粉下地を使います

●三河仏壇:全8工程で、日々のお参りをしやすくするため、台が低く作られています

●山形仏壇:全7工程で、宮殿に奥行きがあり、木目調の漆ぬりとなっています

●八女福島仏壇:全80工程程で、地袋のある仏間に設置できるよう低めに作られ、組立方式です

金仏壇の価格相場

金仏壇の相場価格としては、80万円〜130万円位で、価格は仏壇の大きさや、金箔・金粉の使用量、彫刻や蒔絵の施しにより変わり、上限にきりがないのが金仏壇の特徴です。
最近は、量産される海外産のものが低価格で出回っていますが、国内産の金仏壇を購入したい場合は、信頼のおける仏具店にて購入することをお勧めします。

金仏壇のサイズ

仏壇前の仏具

金仏壇は大きい仏壇と勘違いされやすいのですが、実は、サイズには幅があり、仏間に安置する大型のものから、タンスの上に安置することができる小型のものまでありますので、設置場所に合わせて選ぶことができます。

通常、仏壇は「号」という単位でサイズを表しますが、金仏壇の場合は、「代」という単位で表示されているのが一般的です。

これは、仏壇の内部にお祀りする掛軸の寸法を表しています。ちなみに、掛軸のサイズは浄土真宗の本山から取り寄せた掛軸の寸法となります。

昔のお金である「一文銭」を重ねた厚みが代の元になっていると言われています。

掛軸を約50枚重ねたら50代、約100枚重ねたら100代になります。言い換えると、約50枚の厚みの掛軸をお祀りする仏壇は50代、約100枚の厚みの掛軸をお祀りする仏壇は100代ということになります。

しかし、同じ代でも前開きの場合と三方開きの場合でサイズが異なりますので、注意が必要です。仏壇の扉には雨戸と障子があり、前開きは手前に開くタイプ、三方開きは手前いに開き、さらに左右に開くタイプとなります。
購入される際は、代だけではなく必ず高さ・幅・奥行きも確認してから購入しましょう。

以下に一般的なサイズを記しますので、参考にされてください。

(前開きの場合)

●30代 130×66×50cm
●50代 150×75×55cm
●70代 165×80×60cm
●100代 172×85×70cm
●150代 175×97×76cm
●200代 180×120×80cm

(三方開きの場合)

●50代 152×75×61cm
●70代 165×84×70cm
●100代 180×96×75cm
●150代 180×111×79cm
●200代 192×138×81cm

金仏壇を推奨される宗派

浄土真宗では、金仏壇を推奨しています。浄土真宗以外の宗派では、特に決まりはありません。
は、なぜ、浄土真宗だけ金仏壇を推奨しているのでしょうか。金を使ってきらびやかにすることが目的なのでしょうか。実は、そうではありません。

浄土真宗では、阿弥陀如来様がいらっしゃるあの世(極楽浄土)は、光輝くところであり、極楽浄土は、キラキラと輝くところであるということを見せてくれているのです。

浄土真宗には、本願寺派(西)と浄土真宗西本願寺派(東)があり、作りが微妙に違いますが、どちらの派も金仏壇を推奨しています。
もし、浄土真宗の形式で金仏壇を購入される場合は、事前に、宗派を伝えてから購入することをお勧めします。

なお、浄土真宗以外の宗派の方から、「浄土真宗でないと金仏壇を購入してはいけないのですか?」という質問が多くありますが、内部の形式をご自身もしくは故人の宗派用に作ってもらうことで、浄土真宗以外の方が金仏壇を購入しても問題はありません。

また、浄土真宗の方から、「必ず金仏壇を購入しなくてはいけませんか?」という質問を受けることもあります。実際、必ず金仏壇である必要はありません。しかし、浄土真宗の作法は他の宗派に比べて厳格なため、金仏壇以外の仏壇の購入を検討される場合は、事前に寺院(菩提寺)の僧侶に相談してから決められることをお勧めします。
ちなみに、浄土真宗では、ご本尊(掛軸)に関しても、菩提寺を通して、本山から授与されたものを仏壇(お内佛)に安置するのが正式となります。

金仏壇を長持ちさせるポイント

金仏壇を自宅に設置する上で、注意することがあります。大切な金仏壇の損傷防止、劣化防止に繋がりますので、気に留めておきましょう。

金仏壇取り扱いポイント
  • 直射日光の当たる場所への設置は控えましょう(劣化防止)
    漆や金箔は高温・多湿に弱いため、直射日光の当たらない場所に設置しましょう。
  • 掃除は専用の道具を使いましょう(損傷・劣化防止)
    漆やお飾り、彫刻などは傷つきやすいため、掃除をする際は専用の道具を使いましょう。
    お手入れが大変そうだと思われるかもしれませんが、日々のお手入れを怠らないことで、美しさを保つことができます。
  • 移動は専門業者に依頼しましょう(損傷防止)
    仏壇はとても繊細な作りとなっています。移動をする場合は、たとえ同じ家の部屋間であっても、仏具店や専門の業者に依頼することをお勧めします。

まとめ

「金仏壇」をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。様々な種類がある仏壇の中の最高峰と言われている金仏壇は、金額的には高価なものとなりますが、日々、大切なご先祖様や故人を敬う場所としては、最高の場所となります。

また、金仏壇はキラキラしすぎているから苦手と思われている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一度、実物をご覧になったら、その美しさに見入ってしてしまうのが金仏壇です。
ぜひ、候補の一つにしてみてはいかがでしょうか。

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