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川島なお美さんの葬儀・お別れの形 | 鳴りやまぬ拍手で見送られ

  • 2023年02月13日

2015年9月24日に胆管がんで逝去された、女優の川島なお美さん(享年54)。
約1週間後に東京の青山葬儀所でお通夜、翌日に葬儀と告別式が営まれました。
祭壇には夫でパティシエの鎧塚俊彦さんが選んだ、ワインやグラス、ケーキなどが飾られていました。
この記事では、お通夜でも1500人がかけつけたお葬式の様子を詳しくご紹介しています。

川島なお美さんのプロフィール

川島 なお美(かわしま なおみ)、本名は鎧塚 なお美(旧姓:川島)
1960年11月10日愛知県名古屋市生まれ。
女優、タレント、歌手。夫はパティシエの鎧塚俊彦さん。

来歴

愛知県立中村高等学校卒業後、青山学院大学文学部第二英米文学科に進学。

大学生タレントの先駆け

大学在学中に芸能界にデビューし、大学生タレントの先駆けといわれた。
1982年中京テレビの「お笑いマンガ道場」のレギュラーとなり、知名度と人気を獲得
ワインブームが来ると、バラエティー番組や教養番組で活躍

女優としての確立

1997年TVドラマ版「失楽園」のヒロインを演じ、女優としての地位が確立
料理上手としても知られ、「愛のエプロン」などTV番組で料理の腕を披露
2000年代は露出を前提とした女優活動は減少させていく

二年余りの闘病

2013年8月肝内胆管癌が判明する
2014年1月手術(全て腹腔鏡下で行われた手術は12時間にも及ぶ)
2014年7月がんの再発が判明。以降も芸能活動を続ける
2015年9月ミュージカルの舞台に立つが、体調不良のため降板
2015年9月24日に胆管がんで逝去(享年54)

川島なお美さん 最期の様子

夫の鎧塚俊彦さんによると、なお美さんが自身の腫瘍を「戒め(いましめ)くん」と呼び、病気と向き合っていたそうです。
2013年8月に担管がんが判明し、手術を受けて回復しましたが、2014年7月に再発します。

余命は本人には知らされず治療と芸能活動

余命(1年未満)は本人には知らされず、なお美さんは「絶対に治る」と信じて代替治療に励みながら、芸能活動を続けていました。

2018年の年が明けて、娘と称していた愛犬のシナモンが亡くなり、死因が肝臓の腫瘍だったことから、なお美さんは「私の病気を娘が背負ったとしか思えません。」と話していたそうです。

亡くなる一週間前まで舞台に

5月には主演舞台が始まったものの、この頃には解熱剤や点滴が欠かせず、6月になると症状が目にみえるようになり、イベントでの激ヤセ姿にメディアや世間は騒然となりました。

5リットルもの腹水が溜まる症状にもなりましたが、9月も舞台に出演し、亡くなる1週間前まで舞台に立っていました。

しかし、身体が思わしくなく、舞台の降板が決まると、なお美さんは悔しさのあまり泣き続けていたそうです。

舞台があったこそ生きられた?

鎧塚さんによると、医師からは「舞台が寿命を縮めたのでは決してない。舞台があったからこそ、あそこまで生きられた。肝臓が機能せず、腹水が5リットルも溜まったなかで、奇跡」と言われたそうです。

亡くなった9月24日の夜、なお美さんは一瞬頭を起こして手を握り、強いまなざしで鎧塚さんを見つめると、意識を失い昏睡して心肺停止したそうです。
しかし、鎧塚さんが名前を呼び続けると応えるように2度大きく息をした、という体験を後に鎧塚さんが書籍のなかで語っています。

川島なおみさんのお葬式

1,500人が弔問したお通夜

2015年10月1日 川島なお美さんのお通夜が東京・青山葬儀所で営まれました。
「私の血はワインでできている」という言葉が有名なワイン好きで知られ、愛犬家としても知られていた川島なお美さん。

花やワイン・ケーキなどが置かれた祭壇

祭壇は白を基調とした花が飾られ、なお美さんの遺影のあたりにロマネ・コンティやなお美さんが生まれた年のシャトー・マルゴーなどのビンテージワインやグラス、そして犬のぬいぐるみ、焼き菓子、ケーキ、などが置かれていました。
これは夫の鎧塚さん自身が選んだそうです。
鎧塚さんは眠らず、食事もとらず祭壇作りに没頭していたといいます。

お通夜には著名人やファンが弔問

お通夜には秋元康さん、松嶋菜々子さん、中島美嘉さん、平尾昌晃さん、山田邦子さん、神田うのさん、荒川静香さん、川崎麻世さん(順不同)など1,500人が弔問に訪れました。
外には約800人のファンが集まりました。

夫・鎧塚俊彦さんの挨拶

鎧塚さんは声を震わせ「(なお美さんは)最後まで本当に立派でした。川島なお美は最後まで川島なお美のままでした。女房は、川島なお美は、本当に幸せ者でした」と挨拶しています。

デヴィ夫人の言葉

この時、取材に応じたデヴィ夫人の言葉に、川島なお美さんがどういう方か表れています。
「舞台女優として舞台で倒れ、美しいままで亡くなることは、すごいなと思いました。お顔は実にきれいでした。本当に寂しいです。(中略)
でも私はうらやましいです。とっても素敵な死だと思う。最後の最後まで舞台で倒れて美しいままで死ぬ。完璧主義の彼女らしい。だから偉いと思う。
ただ、もしかしたら今年いっぱいは仕事をしたかったかもしれませんが、美しいままで逝けるのは彼女らしい。私は誇りに思うわ」

しめやかに執り行われた葬儀・告別式

お通夜の翌日(2015年10月2日)、川島なお美さんの葬儀・告別式が、東京・青山葬儀所にて仏式(浄土宗式)で営まれました。
喪主は夫の鎧塚俊彦さん、司会は徳光和夫さんが務めました。
敷地内にはファン向けの献花台が設けられ、ファン600人もかけつけていました。

林真理子さん、倍賞千恵子さんの弔辞

川島なお美さんへのお別れの言葉は、作家の林真理子さん、女優の倍賞千恵子さん、太田プロダクションの代表取締役社長の磯野太さんが行いました。
また、片岡鶴太郎さんの弔電を司会の徳光和夫さんが代読して披露しました。

林真理子さんは「あなたの最愛の人、鎧塚さんを決して孤独にはしません。私たち仲間が友情で支えます。だから安心してください」となお美さんへ誓っていました。

生前、家族ぐるみでのお付き合いがあり、なお美さんの憧れの存在だったという倍賞千恵子さんは「あなたが逝ってしまった夜、今までとは変わらない美しいあなたの顔を見て、頬に触り手を握ったあの夜からきょうまで、あなたは私のすぐそばにいるような気がしているよ」と語りました。
そして「なお美ちゃんあなた本当にいなくなっちゃうのね。あなたは本当にキラキラしていた。あなたは最後まで命を使い切ったのね。いつもなんでも一生懸命なあなたが、私は大好きだったよ。最後まで自分の意思を貫き最善の道を選んだ川島なお美に尊敬と感謝と限りない愛を込めて。」と別れを惜しんでいました。

鳴りやまぬ拍手のなかでの出棺

喪主挨拶では「女房は最後の最後まで諦めることはしなかった。女房は他界したくらいでへこたれる女性ではありません。今もどこかでこの話を聞いて『私は次のステージを考えているよ、元気出して』と言っているような気がします」と気丈に話していた鎧塚さんですが、午後1時過ぎの出棺の際には、悲しみを堪えきれずに号泣されていました。

出棺のときは、なお美さんが歌う「偶然の後で」の曲が流され、鎧塚さんが参列者へ「女房は拍手を受けることが何よりも喜びとしておりました。それが生きがいでした。アンコールはありません。最期は大きな拍手で女房を送ってあげてください」と呼びかけまます。
ファンを含め1500人もの参列者は盛大な拍手を送り、「なお美ちゃん、ありがとう!」との声も飛び、霊柩車が見えなくなるまで7分間も、拍手が鳴り止みませんでした。

参列した主な著名人

倍賞千恵子さん、林真理子さん、秋野暢子さん、秋元康さん、ウド鈴木さん、小倉久寛さん、三波豊和さん、神田川俊郎さん、草なぎ剛さん、小六禮次郎さん、釈由美子さん、デヴィ夫人、永井大さん、中島美嘉さん、西川史子さん、錦野旦さん、鳩山邦夫さん、はるな愛さん、肥後克広さん、彦麻呂さん、別所哲也さん、松本明子さん、吉田照美さん(順不同)

「墓友」の言葉を広めた川島なお美さん

川島なお美さんは生前、東京・港区にあるお寺にお墓を持つ奥田英二さん・安藤和津さん、作曲家の三枝成彰さん等を「墓友」と呼んで、交流がありました。
「墓友」で集まり、毎年、そのお寺で花見を開いていたそうです。

なお美さんは墓友らと「私の死生観」という本も出版しています。

墓友とは?

墓友とは、「同じお墓の中に入る人同士の交流」もしくは「同じ墓地のお墓に入る人」との交流のことをいいます。
女優の川島なお美さんの場合は後者です。
「お墓を継ぐ人がいない」など様々なお墓に関する問題解決策の一つ、ともされて、お互いを支えあう、助け合うということが安心感につながっているようです。
「墓友」という言葉が広く知られるようになったのは、川島なお美さんがメディアに話したことがきっかけかもしれません。

川島なお美さんは、亡くなった翌年の2016年6月10日、夫の鎧塚さんがデザインしたお墓が建立され、納骨されました。

川島なお美さんの葬儀・お別れの形

川島なお美さんのお葬式は、一般的なスタイルで行われましたが、そのなかでも故人らしさを大切にし、ご遺族が思いを込めることができた式だったと感じます。
完璧主義でなにごとも全力だったという、川島なお美さんの生き様を残された方々が強く振り返った、尊い時間であったことでしょう。
川島なお美さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

人生のゴールを考える:終活のすすめ

著名人のお別れの形をロールモデルとして様々紹介していますが、
死はいずれ誰しもに訪れることです。
そして突然のお別れが、いつ誰に起こるかも分かりません。

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