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五輪塔の種類や値段は?歴史・構造と共に徹底解説!

  • 2022年12月20日

五輪塔とは、日本で古くから供養塔やお墓として使われている塔の一種です。

ただ 「五輪塔と聞いてもピンとこない!」 という人もいるかもしれません。

「五輪塔はなんだろう?」 「日本式のお墓とはどう違うのだろう?」 と思った方のために、本記事では、五輪塔の歴史や構造、値段などについて詳しく解説していきます。

五輪塔とは?

五輪塔とは、平安時代から使われ始めた「墓」であり、「供養塔」です。「五輪卒塔婆」とも呼ばれることがあります。五輪塔は、その名のとおり、丸や四角や三角など5つの形の異なった石(輪)が縦長につまれている塔です。

五輪塔の5つの石は、古代インドの考え方、「五大」に基づいています。古代インドで宇宙を表す「地、水、火、風、空」の5つの要素に、石の形を対応されています。五輪塔は、宇宙を表すすべての要素が入っている供養塔なのです。

五輪塔の歴史と変遷

五輪塔の形は、古代インドの遺骨を入れる入れ物に起源があると言われています。にもかかわらず、インドや中国、朝鮮半島など、日本へ仏教を伝来した国々では、現存する五輪塔は発見されていません。そのため、五輪塔はインドの経典を参考に、日本が独自に作りだしたという説が有力です。五輪塔は平安時代末期ごろに供養塔として登場し、鎌倉時代には墓として使われるようになりました。

さらに、時代がくだり室町時代になると、現在で一般的な日本式の墓が登場する江戸時代になるまで、五輪塔は全国各地で建てられてきました。

五輪塔の構造・形・材質

五輪塔は古代インドの宇宙の構造を表しています。五輪塔は、下から四角形、円形、三角形、半円形、宝珠形の順に、石を積みあげられることが多いです。石の形は、宇宙の構成要素を表し、地が四角形、水が円形、火が三角形、風が半月形、空が宝珠形にそれぞれ対応しています。これを、地から空までの順番で、下から順に積んでいき、五輪塔の形が作られるのです。

五輪塔の形や材質は、作られた時期や地域などで異なります。五輪塔の種類には、地輪の四角形が長い「長足五輪塔」や、火輪の三角形が三角錐になっている「三角五輪塔」、1つの石から掘り出した「一石五輪塔」などがあります。また、五輪塔の材質は、石造りのものが多く、安山岩や花崗岩などが主流です。

ただし、古いものの中には凝灰岩のものもあります。その他には、木、金属、鉱物、陶、土などが材質として用いられていました。さらに、鎌倉以降の五輪塔は背や重心が高く、大きめなのに対し、鎌倉以前のものは、背や重心が低く、小さめなのが特徴です。

空海の考える、五輪塔を構成するの6大要素

宇宙の6つの構成要素とは?

空海は、宇宙が6つの要素から構成されているとしました。6つの要素とは、五輪塔に対応している構成要素「地、水、火、風、空」の5つに、精神的な活動である「識」を加えたものです。空海は、宇宙は5つの物質的な要素からなると考えました。また、「識」は「智」や「覚」などと空海は言っていることもありますが、いずれにしても、物事を認識することをさします。5つの構成要素で作られた物質としての宇宙を、「識」で認識することで、「宇宙が存在する」と考えたのです。そして、空海は人間の身体もまた小宇宙として考えています。

人間の身体の構成要素

  • 四角形は「地輪」で体
  • 円形は「水輪」で血液
  • 三角形は「火輪」で体温
  • 半円形は「風輪」で呼吸
  • 宝珠形は「空輪」ですべてが融合した状態のこと

この5つの要素から、人間の身体も構成されている、というのが空海の考え方なのです。ここに「識」を加えることで、人間を認識することができ、「人間が存在する」と考えました。

五輪塔の種類と値段!豪華な古代五輪塔から一石五輪塔まで

五輪塔を実際に建てる場合には、選ぶ形によって、値段が変わります。一般的に、五輪塔を注文するときには、およそ4種類の中から選択できるでしょう。以下の4種類が五輪塔の主流となります。

  • 古代型五輪塔
  • 一般形五輪塔
  • 現代型五輪塔
  • 一石五輪塔

まず、古代型五輪塔は、安定感があり豪華な造りのものが多いタイプです。価格は75~220万程度。五輪塔の種類の中では最も高価な価格のタイプになります。

次に、標準型五輪塔は全国的に多く見られる五輪塔です。地域性などにより、形は異なります。価格は55~100万円程度となります。

そして、現代型五輪塔は標準型五輪塔を現代風にアレンジしたタイプで、近年建てる人が増えているものです。価格は35万円~90万円が相場になります。

最後に、一石五輪塔は一つの石から切り出した五輪塔です。五輪塔の種類の中では、最も価格が安く、相場は30万円程度になります。

なお、石の種類や大きさ、石材店によっても価格は異なりますし、工事費や外柵などの価格も石材店によって変わります。そのため、複数の石材店に見積もりをとられる事をお勧めします

五輪塔に刻む文字は梵字が多い!

平安時代の頃から、五輪塔にはインドの古代文字、「梵字(サンスクリット語)」が刻まれていました。「地、水、火、風、空」のそれぞれに対応した梵字がそれぞれの石の部分に刻印されていたのです。「地、水、火、風、空」は、「梵字」で「ア・ヴァ・ラ・カ・キャ」と書きます。

その後、江戸になり檀家制度ができると、五輪塔には宗派ごとの決まりにしたがった「文字」が刻まれるようになりました。例えば、天台宗や日蓮宗では「妙、法、蓮、華、経」、浄土宗や浄土真宗では「南、無、阿弥、陀、仏」、臨済宗や曹洞宗では「地、水、火、風、空」と、刻みます。

また、五輪塔を広めたといわれる覚鑁上人(かくばんしょうにん)が真言宗の僧だったため、真言宗では、梵字を刻むのが一般的でした。とはいえ、現代では宗派にとらわれることなく、希望の「梵字」を刻むことが多いです。

五輪塔と日本式墓石の違いや、費用や発注する際の注意点

五輪塔と日本式墓石は、形が違うのはもちろんですが、価格も異なります。五輪塔と一般的な日本式暮石である和形墓石で費用を比べた場合、五輪塔は20~150万円が平均相場なのに対し、和形墓石の平均相場は200万円です。もちろん、使用する石材などによって、価格は前後しますが、和形墓石の方が価格は比較的高めになります。

また、五輪塔と和形墓石はどちらも、発注してから納品までの期間は2~3か月です。墓石は人件費の安い海外で加工をされることが多いため、このくらいの期間が必要になります。したがって納骨式の日取りがわかっている場合には、早めの発注を心がけましょう。

さらに、加工先が中国であると分かっている場合には、春節の時期の1~2月が避けておいた方が賢明です。春節は中国のお正月に当たるのですが、中国では、お正月の時期に数週間から1か月休みをとることもあります。完成時期を逆算し、早めの発注を心がけましょう。

宇宙の要素が入っている五輪塔の歴史や構造の意味を知って選び発注しよう!

五輪塔は宇宙の構成要素をすべて含んでいます。古代インドに形の起源を持ち、日本で作られた五輪塔は日本で古来より、行われてきた埋葬の方法です。五輪塔の歴史や構造の意味を知ると、その可能性の大きさに気づかされるでしょう。お墓の選択肢の一つとして、五輪塔を検討してみてください。なお、五輪塔を購入するときには、その意味合いはもちろんのこと、材質や種類、価格相場も参考にし、イメージにあった五輪塔を選びましょう

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