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浄土宗の仏像・位牌・仏壇について

浄土宗の仏像・位牌・仏壇について
  • 2021年05月07日

普段馴染みがない人など初めて仏壇を購入したり祀る場合にはどのような基準で仏壇を選んだり、どのような形式で御本尊や脇侍を祀ったら良いのか分からずに迷ってしまうことが懸念されます。

数ある宗派の中でも浄土宗は決まりが厳しいように感じられますが、実際のところはどうなのでしょうか。

初心者でも失敗がないように、
浄土宗の御本尊と脇侍 – 阿弥陀如来の仏像や掛け軸の選び方・祀り方について詳しく確認と解説を行っていきます。

浄土宗の御本尊は「阿弥陀如来」

宗派によっては御本尊はどれを選んでも自由という場合もありますが、浄土宗の場合は阿弥陀如来と定められています。誤って他の御本尊を選んでしまわないように気をつけましょう。

さらに気をつけたいのが阿弥陀如来の光背の形となります。ひとえに阿弥陀如来像と言っても各宗派ごとに光背の形が決まっており浄土宗の場合は光背の形が舟のようになっているものを選ぶ必要があるのです。この点も御本尊を選択する際に間違えないようにすることが大切です。

光背の形が舟のようになっている阿弥陀如来を選択すれば立像でも座像でもどちらの像を選んでも問題ありません。基本的には立像を選んでおけば間違いありませんが、座像でも特に問題はないため仏壇を設置する部屋の雰囲気に合わせて立像か座像かの選択をすると良いでしょう。

法然大師と善導大師が浄土宗の脇侍

本尊は阿弥陀如来像だけで問題ありませんが、如来像の随身扱いで両脇侍を本尊の隣に置くとより格式高い仏壇になります。

浄土宗の脇侍も定められていて、基本的には法然大師と善導大師を脇侍で祀ることとなります。
配置も決まっており、向かって左側に法然大師を祀り向かって右側に善導大師を祀ることとなっています。

また注意しなければならないこととして挙げられるのが、浄土宗の脇侍は基本的には法然と善導と決まっているのですが、場合によっては両脇に観音菩薩と勢至菩薩を祀るケースもあります。どちらを脇侍とするのかについては事前に寺院などに確認をしておき、お間違いのないよう脇侍の選択を行いましょう。

なお像の材質は木材を選択しておけば間違いありません。木造の大師または菩薩を選んでバランスよく配置しましょう。

仏像と掛け軸、祀るのはどちらが良いのか

御本尊や脇侍を祀る際に多くの人が頭を悩ませるのが仏像を祀るのか掛け軸を祀るのかということになります。結論から言ってしまえばどちらを選んでも間違いではないのですが、より本格的な仏壇を設置しようと考えるのであれば仏像を選ぶのが基本となります。

また御本尊を仏像で祀り脇侍を掛け軸で祀るというパターンも多くの過程で見られるので仏壇を設置する部屋やスペースに合わせて最適な選択をするのが好ましいと考えられます。

掛け軸であればサイズが小さいものも多いため、コンパクトタイプの仏壇にも問題なく祀ることができますが仏像の場合は比較的サイズが大きいため場合によってはコンパクトタイプの仏壇には設置できないこともあります。

通常サイズの仏壇なのかコンパクトサイズのものなのかや、仏壇を設置する部屋の雰囲気に合わせて仏像と掛け軸を組みあわせて祀るのが良いと考えられます。

寸尺法でのサイズ表記に注意

仏像の大きさの表現は一般的に寸や尺などの単位が使われるのですが、これらの単位は私達の日常生活にあまり馴染みがない上に独特の手法で表記されていることをあらかじめ理解しておくことが大切になります。

一般的には寸や尺などは全体の高さなどを表わす際に利用されるのですが、なんと像ので表記は全体の大きさではなく像の足元から頭までの表記となっているのです。

さらに阿弥陀如来像の場合は台座や光背まで含めて一つの仏像とみなされているので、仏像の大きさが3寸などと表記されている場合でも全体のサイズなどは分かりにくいのです。

特に台座や光背などは仏像毎に大きくサイズが異なるため、同じ3寸と表記されている阿弥陀如来像を購入した場合でも像ごとに全体の長さや大きさが異なることがよくあります。仏像を選ぶ際には全体のサイズを良く確認することが大切です。

仏像と掛け軸のサイズの選び方・祀り方のポイント

仏像や掛け軸などの大きさは基本的に仏壇の大きさに合わせて選択をします。

ひとえに仏壇と言っても通常サイズのものから狭いスペースにも設置ができるコンパクトタイプものまで様々な大きさのものがあるのでまずは部屋の雰囲気や設置するスペースに合せて仏壇を選択してから仏像や掛け軸の選択をすると失敗のリスクを軽減できます。

なお仏壇には全体の高さや横幅などの表記のほか、本尊の高さも表記されているのが一般的です。仏壇を購入する前には本尊の高さも必ず確認しておき仏壇内に収まる大きさの仏像や掛け軸を選ぶようにしましょう。

掛け軸を祀る場合には自立式のものとそうでないものの2種類があるのでこれも本尊の大きさに合わせて選択する必要があります。自立式のものであればスペースが必要になるものの立てて祀ることができる一方で自立式出ない場合はピンどめする必要がある点に要注意です。

浄土宗のお仏壇の選び方と注意点

「浄土宗といえばこれ!」といった仏壇はない

浄土宗の宗派の教えを重んじる場合。仏壇の選び方はどうすれば良いのでしょうか。実を言うと、浄土宗にはさほど細やかな仏壇への規定、禁止事項はありません。

本尊は阿弥陀如来像になりますが、それも必ずしも立像である必要はなく場合によっては座像でも構いませんし木製、金属製、石製のものもあります。

如来像につく後光の形も(スタンダードなのは舟形後光ですが)地域やお寺によってさまざまなので、なるべくお好みのお顔のご本尊を選ぶのが良いでしょう。

もともと浄土宗自体は念仏を唱えて阿弥陀如来の救済を自力で補助するというとてもシンプルで質素な宗派ですから、家庭信仰の形式にはあまりこだわらないのです。

浄土真宗のように法名軸(過去帳)だけで位牌を置かないということもありませんし、水や故人の好物をお供えするのも自由であるため、静かにご先祖や故人、阿弥陀如来に思いを馳せてお祈りするにふさわしいものを選ぶことが大切になります。

傾向としては、比較的に質朴で簡素な形態の仏壇が浄土宗のご家庭では好まれているケースが多く見受けられます。

「和室か洋室か」で唐木仏壇・モダン仏壇どちらにするかを決めるのが一般的

先述の通り、「浄土宗の宗派だから仏壇はこれでなくてはいけない」という縛りは他の宗教や宗派ほど厳しくありません。そのため、仏壇を選ぶ際には「静かな気持ちで前に座れる、デザイン性」「他の家具や部屋全体との調和」「邪魔にならない大きさ、置く位置」を重視するのがおすすめです。

家庭での信仰はあくまで生活の一部ですから、生活の妨げになるようなものを選ぶのは仏教本来の考え方にも反します。

最近はとてもデザイン性が高いものが販売されていますので、まずは置く部屋を決めたうえでそれが和室であれば唐木の仏壇など、伝統的で落ち着きのあるタイプを選ぶと良いでしょう。

もし洋室に置くとなれば、やはり調和を考えてモダン仏壇がオススメです。最近は和室がないマンションも増えていますので、洋室においてもぴったりと違和感なくおさまるモダンタイプのものが数多く販売されています。

安い買い物ではないですから、お部屋の写真を持って仏壇の専門店に行きプロに選んでもらうのも失敗がないやり方です。部屋と、設置場所だけは決めておくと仏壇選びがスムーズに進みます。

金仏壇を使う時は浄土真宗本願寺派で使われる形状のものが選ばれる

唐木の仏壇、あるいはモダンなタイプもしっくりこない場合は金仏壇という選択肢があります。この金仏壇をもし選ぶ場合は、浄土宗のものはありませんので浄土真宗本願寺派のタイプを選ぶのが良いでしょう。

理由は、同じ浄土宗系であり祭壇などの形状から言ってとても使いやすいからです。過去帳を置く場所もありますし、位牌はお好みになりますが少なくとも置いてもご本尊の邪魔にならないように段差がついています。

床置きの金仏壇はとても大きく見栄えがしますので、荘厳な気持ちで手を合わせることができるでしょう。もしマンションなどでどうしても何かの上に置く場合に、上置きタイプでややコンパクトなものも多く揃っていますので配置できる仏具の数やデザインなどで選ぶことになります。

他のタイプよりやや高額にはなりますが、金仏壇は見た目ほどお手入れが難しくはないので何代にもわたって使い続けたいというご家庭にはぴったりです。

天台宗や禅宗タイプのものを選ぶと、仏具の置き場などで困ってしまいますのでなるべく浄土真宗、できれば本願寺派のものを買うのが賢明と言えます。

サイズは予算と置く場所に応じて決める

仏壇には携帯できるサイズのものから、大きな寺社に備え付けられているような巨大なものまでさまざまな大きさのものがあります。どのサイズを選ぶかはとくに浄土宗の宗派の取り決めのようなものはなく、やはりご家庭で拝みやすいサイズ感のものを選ぶことになるでしょう。

仏壇は専門の職人が手作りしておりかなり値段の張るもので、大きければ大きいほど作れる職人も限られますし労力が要りますから値段が高くなっていきます。あまりに無理をして購入しても本末転倒ですから、大きさは予算との兼ね合いで決定しましょう。

それだけではなく、置く部屋と場所をしっかり決めておけばおのずと仏壇のサイズもある程度決まってきます。床置き型はかなり高さもあるため、地震対策などはしっかり行っておく必要があることに気を付けましょう。

仏壇は家電のように熱を発するわけではありませんが、木材が変質しやすいので発熱するもの(冷蔵庫など)とくっつかないように隣に置く場合は数センチの隙間を空けておきます。購入してから困らないように、採寸は慎重に行っておく必要があるのです。

浄土宗を進行するご家庭では、ご本尊の阿弥陀如来像やそれに代わる掛け軸、またそれをお祀りする仏壇などに他の宗派ほどの気を使う必要はありません。

ご家庭での信仰、お祈りを無理なく出来るような範囲で浄土宗の基本的な考え方を理解し、仏具や仏像、仏壇のデザインなどご家族が気に入って気持ちよく手を合わせられる環境づくりがもっとも大切です。

わからないことは専門家の力を借りて、しっかりと阿弥陀如来さまやご先祖様を祀る場所を作り上げましょう。

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