お葬式で写真撮影はマナー違反?撮影禁止場所や注意点を解説
- 2024年06月18日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
お葬式では、遠方に住まれているご親族が久しぶりに集まるケースもあるため、集合写真を撮ったり、記録用として式場内の様子を撮影する場合があります。
しかし、「お葬式の写真撮影はマナー違反ではないのか?」と疑問を持つ方も多く、撮影の際に悩まれる方もいます。
撮影できない場面もありますが、喪主やご遺族から許可をいただければ問題ありません。
失礼のない対応を心がけながら、記録用もしくは故人さまとの思い出を形に残す目的で撮影しましょう。
また、撮影できる場所やタイミングには注意が必要となり、参列者に嫌悪感を与えないように配慮しなくてはいけません。
この記事では、お葬式で写真撮影する目的や注意点、禁止されている場所を解説します。
お葬式で写真を撮る行為はマナー違反?
お葬式での写真撮影は、すべてがマナー違反になるわけではありませんが、失礼のないマナーを心がけ、ご遺族の気持ちを最大限に考慮して撮影する必要があります。
そのため、むやみに写真を撮影したり、ご遺族や参列者が不快に感じる行動は避けるようにしてください。
ここでは、お葬式で写真撮影するマナーを解説します。
ご遺族の許可がある場合のみ撮影可能
自分が参列者側の場合、お葬式で写真撮影が許されるのは、ご遺族の許可を得られた場合のみです。一般的に参列者が写真を撮影するケースは少なく、ご親族がお葬式の記録用として撮影します。
そのため、喪主やご遺族に頼まれた場合以外は、外部の方がお葬式の写真を撮影するケースはほとんどありません。
お通夜のあとに開催する通夜振る舞いでは、集まった故人さまの友人同士が記念に撮影を行うケースはありますが、祭壇やお葬式の様子を撮影する機会は少ないでしょう。
集合写真を撮る地域や風習もある
家柄によっては、お葬式後に集合写真を撮影して記念に残す風習があります。この風習は地域や家柄で決まっているため、必ず撮影するわけではありません。
集合写真はお葬式に集まったご親族や友人を記録として残す意味があるため、ご遺族の意向で撮影を行うときは写るようにしましょう。
お葬式の合間に写真を撮影するケースもあるため、ご遺族の意向に合わせて対応するのが一般的です。
失礼のない撮影を心がける
喪主やご遺族の方から撮影許可が出た場合は、失礼のないように撮影します。
お葬式での写真撮影は、故人さまとの思い出を忘れないようにする目的のため、ご遺族も快く許可してくれるケースが多いでしょう。
ただし、お葬式が落ち着いたタイミングで、メモリアルコーナーや祭壇の写真だけを撮影するのが一般的です。
お坊さんが読経している式の途中や、お焼香に並ばれている参列者をむやみに撮影する行為はマナー違反になります。
ご遺族が許可した場合でも、最後のお別れを行う場面でご遺族や参列者を不快にさせない節度ある行動が大切です。
記録係として依頼されるケースもある
お葬式では、喪主やご遺族から記録係として撮影を依頼されるケースがあります。
事前に記録用の写真を頼まれた場合は、参列者に誤解を招かないように撮影係だとわかる腕章をつけて担当するのが望ましいです。
また、葬儀社の現地スタッフに相談して、撮影してもよい場面や時間帯も確認しましょう。
記録係はスマートフォンではなく、デジカメや一眼レフカメラを使用して写真を撮影するのが一般的です。
お葬式で撮影する際の注意事項
お葬式で写真撮影をする場合には、さまざまな注意事項があります。多くの方が参列するお葬式では、ルールを守って失礼のないように撮影してください。
ここでは、お葬式で撮影する際の注意事項について詳しく解説します。
誰の断りもなく勝手に撮影しない
お葬式の写真は、喪主やご遺族に事前の許可を得てから撮影します。
また、式場内での撮影は葬儀社の許可が必要になるケースもあるため、現地スタッフへ事前に撮影可能な場所やタイミングを確認しておきましょう。
参列者などの人物を撮影する場合は、写りたくない方や写真を好まれない方もいるため、気分を害さないように配慮してください。
式が始まったタイミングでは、写真撮影に夢中になってお坊さんの読経を妨げたり、お焼香に並ばれる参列者の邪魔をしないように注意しましょう。
撮影時にフラッシュを焚かない
お葬式では、撮影時のフラッシュは禁止です。
多くの式場では、フラッシュ撮影が禁止になっています。むやみにフラッシュ撮影をすると、突然の光で参列者やご遺族を驚かせてしまうケースもあるでしょう。
また、お葬式の場面で供養のために読経されるお坊さんや、故人さまを偲ぶ気持ちで参列される方に対して大変失礼な行為です。
厳粛に執り行われるお葬式では、フラッシュを必ずOFFにして、周囲の状況を考慮したうえで撮影してください。
シャッター音や物音をたてない
シャッター音や物音には十分な注意が必要です。
写真撮影をする一眼レフやデジカメ、スマートフォンは、シャッターを切る瞬間に音が鳴ってしまうため、ご遺族や参列者を不快な気分にさせてしまいます。
お葬式は静かな場所で行うため、小さなシャッター音でも会場内に響いてしまう場合があり、お坊さんの読経や進行を邪魔してしまうケースも少なくありません。
そのため、事前にカメラを静音モードにしたり、操作音をOFFにする必要があります。
集合写真や通夜振る舞いの場面では小さな音は気になりませんが、式場内で撮影する際は十分に注意してください。
SNSにアップしたり不特定多数に公開しない
お葬式の写真をむやみにSNSへ公開する行為は、故人さまやご遺族に対して大変失礼です。
故人さまと最後のお別れをするお葬式の写真を、無断でSNSに公開されて好印象を受けるご遺族はいません。
お葬式は、故人さまを偲び、供養するための儀式です。そのため、不特定多数に公開する必要はありません。
祭壇に背を向けた自撮りはしない
スマートフォンで撮影する際は、祭壇に背を向けて自撮りする行為はマナー違反です。
祭壇に背を向ける行為はお葬式のマナーとして失礼にあたるため、祭壇の写真を撮る場合は、正面から撮影してください。
また、撮影する場合は周囲のご遺族や参列者が写らない画角にも配慮が必要です。
写真撮影が禁止の場所
お葬式を行う式場や火葬場は、撮影許可が出ていても撮影禁止の場所を設けているケースがあります。ここでは、写真撮影が禁止の場所を解説します。
火葬場や収骨室は撮影禁止の場合が多い
火葬場や収骨室は、撮影禁止の場合がほとんどです。
写真以外に動画撮影も禁止しており、事前に火葬場のスタッフから撮影禁止の説明を受けるケースもあるため、定められたルールに従って行動してください。
多くの方が利用する火葬場は、むやみに撮影すると関係のない外部の方を写してしまう場合があり、大きなトラブルに発展する原因になります。
そのため、必ずルールに従ってむやみに撮影しないよう注意しましょう。
撮影を禁止している式場もある
撮影を禁止している式場もあります。
式場ごとに細かいルールが定められているため、集合写真や記録用の写真を撮影したい場合は、事前に葬儀社へご相談ください。
葬儀社へ相談すれば、プロのカメラマンを手配してくれるケースもあります。思い出や記録として、きれいな写真を残したい場合は相談してみましょう。
判断が難しい場合はスタッフへ確認する
写真撮影の判断が難しい場合は、式場の現地スタッフに確認してください。
喪主やご遺族が撮影を許可しても、お葬式を行っている最中の写真撮影を禁止している式場もあるため、事前の確認が必要です。
また、撮影を禁止している場所や宗教上の理由で撮影していけない物もあるため、トラブルを避けるために撮影する前に確認しましょう。
お葬式で写真撮影をする目的
お葬式で写真撮影をする目的は人それぞれです。写真を撮る行為は基本的に禁止ではありませんが、明確な目的を持ち、喪主やご遺族に了承を得てから撮影するのが好ましいでしょう。
ここでは、お葬式で写真撮影をする目的を解説します。
故人さまと最後の記録を残す
お葬式の写真撮影は、故人さまとの最後のお別れを記録に残したいという目的がほとんどです。
故人さまと生前に過ごした思い出や感謝を忘れないように、写真として形に残しておきたい場合は、理由もあわせてご遺族に伝えてください。
写真撮影を希望する場合は、式が始まる前や読経やお焼香が終わったタイミングなど、他の参列者やご遺族にご迷惑にならないよう配慮して相談するのがマナーです。
お葬式の祭壇やお花を撮影する
お葬式の祭壇は、生前に故人さまが好きだった花をちりばめたデザインを取り入れたり、エンディングノートで希望した祭壇を実現するケースがあります。
美しいお花が飾られ、故人さまの思いが込められている祭壇を撮影したいという方も少なくありません。
故人さまの思いが詰まった祭壇は、多くの方に見てもらうのが供養となり、写真に残せば故人さまとの思い出をずっと忘れずいられます。
写真を見ていつでも思い出せるようにしたいと伝えれば、ご遺族としてもこれ以上嬉しいことはないでしょう。
お葬式や参列者の記録用として撮影する
今後に見返せる記録用として、お葬式の様子や参列者を撮影するケースがあります。
お葬式は、故人さまと最後のお別れをする儀式です。お葬式後でも写真を見て故人さまを思い出せるようにすれば、供養にもつながります。
また、今後のお葬式の参考にするために写真撮影を行うケースもあるでしょう。
どのような式場で行い、祭壇の飾り付けはどの程度の規模だったか、後日見返せるように記録すれば、今後お葬式を行うときにイメージを葬儀社へ伝えやすくなります。
ご家族やご親族で集合写真を撮る
お葬式では、普段は会えないご親族が遠方から訪れる場合があるでしょう。
滅多に集まれないご親族同士が集まった理由から、集合写真を撮るケースがあります。故人さまを忘れないためにも、集合写真は大切な記録です。
また、お葬式に誰が来たのかを集合写真から後日確認できます。
写真撮影はプロのカメラマンへ依頼がおすすめ
記録用に写真撮影をする場合は、プロのカメラマンに依頼するのがおすすめです。なお、カメラマンへの依頼は、葬儀社に相談すると手配してもらえるケースがあります。
ここでは、カメラマンに依頼するメリットを解説します。
お葬式の進行を妨げない
お葬式の写真撮影する場合は、プロのカメラマンに依頼すれば進行を妨げません。
ご親族や参列者が撮影を行う場合は、自分の席から離れたり、お焼香のタイミングで移動する回数が増えるため、式の進行に影響を与えてしまう場合があります。
また、主催側や参列者は写真撮影に抵抗がある方も多いですが、外部のカメラマンにお願いすれば不安も解消されるでしょう。
そのため、スムーズな写真撮影を希望する場合は、プロのカメラマンに依頼するのもひとつの方法です。
腕章によってカメラマンの判断がしやすい
プロのカメラマンは、撮影時に腕章などの目印を付けています。目印によってカメラマンだと判断しやすいため、違和感なく撮影ができます。
また、お葬式の撮影経験があるカメラマンへ依頼すれば、式の進行を妨げたり、参列者に嫌悪感を感じさせないように配慮してくれるでしょう。
お葬式での撮影はご遺族や参列者に配慮して、雰囲気に溶け込めるような対応ができるカメラマンに依頼するのがおすすめです。
撮影される写真のクオリティが高い
プロのカメラマンに依頼するメリットは、写真のクオリティが高い点です。素人に撮影を依頼するより、高性能なカメラとスキルで写真の見栄えがよくなります。
また、写真の編集技術も兼ね備えているため、写してほしくない場所があった場合でも、背景にぼかしを入れたり、色彩のバランスを調整してもらえます。
大切なお別れの時間をきれいな写真で残したい方は、プロのカメラマンへの依頼がおすすめです。
ご親族や知人に写真撮影を依頼する必要がない
プロのカメラマンに依頼すれば、ご親族や知人にお願いする必要がありません。
お葬式の場での撮影を依頼するのは気が引けてしまう場合もありますが、プロのカメラマンに依頼すれば、その心配も解消されるでしょう。
ご遺族もお葬式に参列していただいたご親族に撮影係を依頼して、申し訳ない気持ちを抱く心配はありません。
まとめ
お葬式で写真撮影をする行為は禁止ではありませんが、ご遺族や参列者に配慮し、節度を持った失礼のない行動が大切です。
祭壇やお花を撮影する場合であっても、喪主やご遺族に許可をいただいてから撮影するようにしましょう。
また、お葬式の雰囲気や参列者の記録用として撮影する場合は、ご親族もしくはプロのカメラマンに依頼するのが一般的です。
当日は式場の現地スタッフから写真撮影を行う注意事項の説明を受け、定められたルールに従って写真を撮影しましょう。
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