葬儀後の挨拶のマナーは?お礼すべき人・お礼状の内容・お返しの品を解説

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喪主・ご遺族としてお葬式を執り行った場合、お世話になった関係者やお坊さん、お手伝いしてくれた身内など、お葬式に関わってくれた方々への挨拶が必要です。

しかし、お葬式後の挨拶の仕方がわからない人もいるのではないでしょうか。

この記事では、お葬式後の挨拶の仕方やマナー、お礼すべき人、お礼状の内容、お返しの品について詳しく解説します。

お葬式後の挨拶について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

お葬式後の挨拶の仕方

お葬式後の挨拶の仕方

お葬式後の対応は、挨拶に直接伺う場合とお礼状を送る場合の二つが一般的です。ここでは、お葬式後の挨拶の仕方について詳しく解説します。

挨拶に直接伺う場合

挨拶に直接伺う場合、本人に確認を取ってから伺います。

訪問する本人の予定次第では、挨拶に伺うチャンスがない可能性があるため、いくつかの候補日を挙げておくと安心です。

お葬式後の挨拶が喪主・ご遺族の負担になることからお断りしている人もいるため、あらかじめ伺うべきか確認しておくと良いでしょう。

お礼状を送る場合

お礼状を送る場合、内容を確認してから送ります。書く内容としては、以下をご参考ください。

「この度のお葬式では、大変お世話になりました。おかげさまで滞りなくお葬式を済ませることができました。深く感謝いたしております。今後も何かとご相談させていただくことがあるかと思いますが、その節は何卒よろしくお願いいたします。」

「この度は、お葬式にご参列いただき誠にありがとうございました。〇〇(故人さま)も喜んでいると思います。今後とも変わりなくお付き合いいただけますと幸いです。近日中に香典返しを送らせていただきます。」

お礼状にはお葬式でお世話になったこと、参列していただいたことなどへの感謝をお伝えし、今後のお付き合いや香典返しについて記載するのがマナーです。

季節の挨拶などはなしで本文に入るのがマナーとされるため、よく内容を確認してから送るようにしましょう。

お葬式後の挨拶のマナー

お葬式後の挨拶のマナー

お葬式後の挨拶ではいくつかのマナーがあるため、要点を確認しておくと安心です。ここでは、お葬式後の挨拶のマナーについて詳しく解説します。

挨拶は喪主自ら出向いて行う

お葬式後の挨拶は、基本的に喪主自ら出向いて行うのがマナーです。

どうしても本人が行けない場合は他のご遺族でも良いとされる場合もありますが、一般的には喪主自らが出向いて挨拶します。

以下の記事では、喪主がお葬式後にすべきことについてまとめていますので、合わせてご覧ください。

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お葬式の翌日には挨拶回りを行う

お葬式の挨拶は、早ければ翌日、遅くとも初七日までには済ませるのがマナーです。

お葬式でお世話になった関係者やお坊さん、お手伝いしてくれた身内、故人さまとの関係者に挨拶回りを行ってください。

参列者全員に挨拶する必要はありませんが、故人さまと関係が深かった人を中心に迅速に挨拶を済ませる必要があります。

長居せず手短に済ませる

挨拶に伺った場合は、長居せずに手短にお済ませください。

相手によっては余計な気疲れをさせてしまう場合がある他、仕事やプライベートなどの予定がある可能性もあるため、挨拶が済んだらすぐに引き上げるのがマナーとなります。

先方が気を遣って「ゆっくりしていって」とおっしゃっていただけることがありますが、すぐに引き上げるのがスマートです。

服装は喪服か平服を選ぶ

服装は、喪服か平服を選ぶようにしましょう。

お葬式では喪服や準喪服を選ぶのがマナーとされますが、お葬式後の挨拶では平服で問題ありません。私服はカジュアルな印象を与えるため、ラフ過ぎない喪服か平服を推奨します。

地域によっては、お葬式直後は喪服、2〜3日後は平服が求められることもあるため、迷う場合は地元の葬儀社や年長者にアドバイスしてもらうのが良いでしょう。

遠方の方にはお礼状を送る

遠方で挨拶に伺うのが難しい場合は、お礼状を送るのが望ましいです。

近所の人には直接伺うのがベストですが、新幹線や飛行機での移動が必要となる他県の場合、すべての人に挨拶周りするのは難しいです。

この場合は身近な人だけ直接伺い、遠方に住んでいる人にはお礼状を出すようにしましょう。

以下の記事では、挨拶状の書き方についてまとめています。

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お返しの品を贈る

地域によっては、お返しの品を贈るのがマナーとされます。

お返しの品は、香典の金額に対して1/2もしくは1/3程度が妥当とされ、いただいた香典金額に合わせて贈るのがマナーです。

お返しの品は忌明けに贈るのが一般的となるため、お葬式のお礼を兼ねて挨拶状を添えるなど、工夫して効率的に挨拶できるようにしておくと良いでしょう。

地域によってはお返しの品に関して独自のルールが存在する場所もあるため、地元の風習に従ってください。

お葬式後にお礼すべき人

お葬式後にお礼すべき人

お葬式後にお礼をすべき人は、お世話になった関係者やお坊さん、お手伝いしてくれた身内、故人さまの関係者などです。

ここでは、お葬式後にお礼すべき人について詳しく解説します。

お世話になった関係者

お世話になった関係者には、可能な限り迅速にお礼を行ってください。

  • お葬式の委員長・世話役
  • 会社の上司・部下・同僚
  • 学校の先輩・後輩・同級生
  • 近所の知り合い

お礼するのは、お葬式の委員長・世話役、会社の上司・部下・同僚、学校の先輩・後輩・同級生、近所の知り合いなどが一般的となります。

まずはお世話になった人に挨拶回りするのがマナーとされるため、お葬式後はここで挙げた人を中心に挨拶するのが望ましいです。

お坊さんなどの宗教者

お坊さんなどの宗教者にも、できる限り迅速にお礼を行いましょう。

お礼するのは、普段からお世話になっている菩提寺(ぼだいじ)と、お寺に属しているお坊さんが一般的です。

お葬式に必要な儀式を執り行ってくれるお坊さんは、優先的に挨拶回りするのがマナーとされるため、お葬式後はすぐに挨拶することを推奨します。

お手伝いしてくれた身内

身内によってはお葬式のお手伝いをしてくれることがあるため、受付係や食事の支度、葬儀場の設営などを手伝ってくれた人にも挨拶をします。

一方、相手によっては挨拶回りをお断りされることがあるため、お断りされた場合は無理に行こうとはせず、電話などで感謝の気持ちを伝えるのがマナーです。

故人さまの関係者

故人さまの関係者にも、きちんと挨拶を済ませておきましょう。

例えば、故人さまと生前親交のあった職場の上司・部下・同僚、学校の先輩・後輩・同級生などがお葬式に参列した場合は、漏れなく挨拶を行うべきです。

なかには、故人さまの恩人と呼べる人もいるため、しっかりとご挨拶してください。

手土産などは必要ないとされていますが、より感謝の気持ちを込めたい場合は持参しても特に問題はありません。

病院でお亡くなりになられた場合は、担当の医師や看護師にもお礼をお伝えしておくと良いでしょう。

お葬式後のお礼状の内容

お葬式後のお礼状の内容

お葬式後に挨拶ではなくお礼状を出す場合は、書く内容を把握しておくと安心です。ここでは、お葬式後のお礼状の内容について詳しく解説します。

お礼の言葉

お礼状の冒頭には、お礼の言葉を入れてください。

お葬式でお世話になったこと、滞りなく執り行えたことに対してのお礼が主です。他には、香典をいただいたことなどに対するお礼を添えるのも良いとされています。

ただし、繰り返し言葉は使用しないようにしましょう。

「重ね重ねお礼申し上げます」「度々お世話になりありがとうございます」などの言葉は、仮にお礼の言葉が入っていたとしても縁起が悪いとされます。

忌み言葉や重ね言葉は不幸が続くことを連想させるため、避けるのがマナーです。

故人さまの名前

お礼状には、故人さまの名前を入れておきましょう。

いきなり本文に入るのがお葬式のお礼状のマナーとされますが、故人さまの名前がないと他の人のお葬式と被った際にわからなくなることがあります。

「この度は〇〇(故人さま)のお葬式にご参列いただき、誠にありがとうございました」のように、冒頭で名前に触れておくとわかりやすいです。

何度も故人さまの名前を出す必要はありませんが、受け取った人がすぐに誰のお葬式だったのかわかるようにしておいてください。

故人さまとのエピソード

故人さまとのエピソードをいくつか交えておくと、より気持ちを込められます。

例えば、「〇〇(故人さま)と〇〇さま(先方)はよく一緒にご旅行に行かれていたと伺っており楽しくお話を聞いておりました」のように、具体的なエピソードがあると良いです。

一方、何個もエピソードを盛り込むと冗長になるため、一つから二つほどにとどめておくのがマナーといえるでしょう。

手紙で伝えることへの断り

手紙で伝えることへの断りを入れておくのも、マナーの一つです。

本来、お葬式でお世話になった人に対しては、直接出向いてお礼するのがマナーとされるため、お礼状を贈る際には断りを入れておくのが望ましいです。

「お手紙でのお礼となり申し訳ございません」のように、一言添えておくのが良いでしょう。

今後のお付き合いへのお願い

お礼状には、今後のお付き合いへのお願いを書きます。

故人さまがお亡くなりになったことで関係が希薄にならないよう、今後ともお付き合いいただきたい旨をお願いするのがマナーです。

喪主・ご遺族を含めて関係があった場合は良いですが、故人さまとだけ関係のあった人はお葬式後に連絡が取れなくなることがあります。

意識的に今後のお付き合いについて言及しておくと良いでしょう。

香典返しについての連絡

お礼状では、香典返しについても連絡しておきましょう。

香典を辞退していた場合は別ですが、香典を受け取った場合はお返しの品が必要となります。お返しの品は黙って贈ると迷惑になる可能性があるため、お礼状で言及しておくと親切です。

届く日時など、受け取り手の負担にならないようお伝えしておきましょう。

日付と喪主の名前

最後に、日付と喪主の名前を書きます。故人さまだけでなく、喪主が誰だったのかをお知らせする意味でも、日付と名前は忘れずに書いておくのが良いでしょう

お葬式後のお返しの品

お葬式後のお返しの品

お葬式後のお返しの品は、お菓子やお茶、洗剤やタオルなどの消えものを贈るのがマナーです。ここでは、お葬式後のお返しの品について詳しく解説します。

お菓子・お茶

お返しの品として一般的なのが、お菓子やお茶です。

お菓子やお茶は食べたり飲んだりするとなくなることから、不祝儀を残さないという意味合いがあり、香典返しの品物としてよく選ばれます。

お菓子は日持ちするものを中心に選び、性別や年齢で好き嫌いが分かれにくいものを選びましょう。選ぶ際は、以下のような縁起物をモチーフにしているお菓子は避けましょう。

  • うさぎ:子孫繁栄の意味がある
  • 鶴亀・松:長寿の意味がある
  • 年輪:子孫繁栄や長寿の意味がある
  • ひょうたん:子孫繁栄の意味がある
  • フクロウ:福にちなんだ意味がある

上記の縁起物をモチーフにしたお菓子は、結婚や就職、卒業などのお祝いの返礼品に使用されることが多く、香典返しとしてはふさわしくありません

また、煌びやかな包装が施されたものや華やかなパッケージを持つものは、お返しの品としては避けるのがマナーです。

無難なところだと、おせんべいやクッキーなど常温でも日持ちするものを選ぶのが良いでしょう。

海苔などの消耗品は、すぐになくなることから、相手に不幸が及ぶのを消滅させるという意味合いがあるため、香典返しの品物に適しています。

カタログギフト

カタログギフトは、受け取った人の好みに合わせて選べるため、相手の好みがわからない状況でのお礼に便利です。

例えば、故人さまとだけ仲の良かった人の場合は何を贈るべきか迷いますが、カタログギフトであれば相手に選択を委ねられます。

日常生活に役立つものを中心にラインナップされているため、受け取った本人が自分自身の状況に合わせて選ぶことができます

洗剤・タオル

お返しの品として定番なのが、洗剤やタオルです。

洗剤には不幸を洗い流す、タオルは仏教で古くから使用されてきた白装束の意味合いがあることから、どちらもお礼の品として適しています。

実用性の面でも洗剤やタオルはあって困るものではないため、どのようなお礼を贈るべきか迷った場合はどちらかを選ぶと良いでしょう。

まとめ

お葬式が無事に終わってほっとするのも束の間、お葬式の後には挨拶が必要です。

お葬式後の挨拶は誰にするか決まっているわけではありませんが、お世話になった関係者やお坊さんなどの宗教者、お手伝いしてくれた身内、お葬式に関わってくれた方々へ行います。

原則は喪主本人もしくはご遺族が直接出向いて挨拶するのが理想ですが、遠方にいる人に対してはお礼状などで挨拶しても構いません。

お礼状にはお礼の言葉や今後のお付き合いについて書けば問題ないため、どこからどこまでの人に挨拶回りするのかを考えておくと安心です。

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よりそうお葬式 コラム編集部

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