葬儀に参列する際のマナーや注意点や言葉の意味など気になる疑問点を解説!

葬儀に参列する際のマナーや注意点や言葉の意味など気になる疑問点を解説!
  • エックスアイコン
  • フェイスブック
  • ライン
  • リンクをコピー

お葬式における参列とは、お葬式に出席することです。

お葬式では参列以外にも列席や会葬、弔問などの用語があり、違いがよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。ご遺族の前で失礼がないように正しい言葉遣いが必要です。

また、言葉以外にも香典や声がけ、数珠などさまざまなマナーに注意しなければなりません。

この記事では、参列や他の用語との違いの解説やお悔やみの伝え方の紹介、お葬式のマナーを紹介します。

葬儀における参列とは?他の用語との違い

葬儀における参列とは?他の用語との違い

お葬式に関連する用語は多くあるため、正しく使えているか不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、お葬式における参列の意味や他の用語との違いを解説します。

お葬式における参列の意味

参列の意味は、お葬式をはじめとする儀式や式典に出席することです。

列に参加する意味合いを持ち、主催者側に敬意を表す言葉で自分を指して使います。お葬式においても、招かれた側の言葉であって主催者側の言葉ではありません。

そのため、主催者自身が自身で「参列する」と使うのは誤用であるため注意しましょう。「参列」の具体的な使い方の例は以下の通りです。

お通夜に参列したいのですが、どこで行いますか?

告別式に参列できないため、香典の送り先を教えてください

列席との違い

参列はお葬式に招かれた側が使う言葉であるのに対し、列席は主催者側が使うという違いがあります。

列席はその場に出席することを意味し、故人さまのお葬式に出席する点では参列と同じ意味です。自身が喪主となった場合に、故人さまに代わって挨拶を行うときに使用します。

「列席」の具体的な使い方の例は以下の通りです。

ご列席のみなさま、本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございました

本日は亡き父の葬儀にご列席いただき、ありがとうございました

会葬との違い

列席と会葬に意味の違いはありませんが、会葬はお通夜では使われない点が異なります。会葬とは、お葬式や告別式に参列することです。

お葬式や告別式に参加する人を会葬者と呼び、故人さまのご家族以外に対して使われます。

近年は家族葬が注目されるようになり、会葬辞退という言葉を見かける機会も増えました。これは、「ご家族以外の人の参列は遠慮ください」の意味合いを持っています。

「会葬」の具体的な使い方の例は以下の通りです。

本日はご多用の中、ご会葬いただきありがとうございました

ご会葬、ご焼香を賜りましてありがとうございました

弔問との違い

参列は弔事に限った言葉であるのに対し、弔問は他の式典でも使われるという違いがあります。弔問とは、ご遺族にお悔やみを伝えるための訪問のことです。

お通夜や、故人さまが安置されている場所を訪問することを弔問といいます。また、お通夜やお葬式、告別式に参列してお悔やみを述べることも弔問です。

「弔問」の具体的な使い方の例を以下にご紹介します。

お忙しい中、ご弔問くださりありがとうございました

弔問に伺いたいのですが、ご都合はいかがですか

臨席との違い

参列は式典に参加する側が使用する言葉であり、臨席とは使う立場が異なります。臨席は、式典において主催者側が出席者を招く際に使われる言葉です。

意味合いとしては列席の方が近く、臨席はより相手を敬う気持ちが強い特徴があります。その理由は、臨席の臨には高位の人という意味があり、位の高い人が出席する意味があるためです。

「臨席」の具体的な使い方の例を以下にご紹介します。

葬儀にご臨席賜りますようお願い申し上げます

本日はご多用の中、ご臨席いただきましてありがとうございます

出席との違い

参列は格式ある式典に使われますが、出席は格式に関係なく使われる言葉です。そもそも出席は、会議や授業などの集まりに参加することを意味します。

由来は、あらかじめ用意されていた席に出ることです。お葬式も集まりの一種であるため、出席を使っても間違いではありません。

「出席」の具体的な使い方の例を以下にご紹介します。

明日は知人のお葬式に出席します

お葬式への出席はできません

参加との違い

参加は「特定の集まりに入る」という意味があり、参列のように特定の意味合いを持たない言葉です。

自由に使いやすい言葉ではあるものの、お葬式で使用する機会はほとんどありません。むしろ軽い印象を与えてしまい、不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

お葬式で使用する場合は、参加以外の言葉を用いましょう。

お葬式に参列する際のお悔やみの伝え方

お葬式に参列する際のお悔やみの伝え方

お葬式に参列する際は、ご遺族に対してお悔やみの言葉を伝えます。ここでは、お葬式に参列する際のお悔やみの伝え方を解説します。

適切なお悔やみの言葉

お悔やみの言葉とは、お葬式に参列する際に、故人さまを弔む気持ちを表すためにご遺族や関係者に対してかける言葉です。

基本的なお悔やみの言葉の例文を紹介します。

  • この度はご愁傷様です。心からお悔やみ申し上げます。
  • この度は突然のことで言葉も見つかりません。どうかお力を落とされませんように。
  • ご逝去の報に接し、心から哀悼の意をささげます。
  • 私でお役に立てることがあれば、何なりとお申し付けください。
  • 哀しみの中でお辛いと思いますが、どうぞお体にはお気をつけてお過ごしください。

お悔やみの言葉でよく使われる「ご愁傷様」は、相手が負った心の傷を気遣い、思いやりの気持ちを示しています。

「お悔やみ申し上げます」という言葉にも、無念に思い悲しんでいるという意味があり、お悔やみの言葉としても適切です。

「お悔やみ申し上げます」は弔電の文中でもご遺族との会話でも使えますが、「ご愁傷様です」はご遺族との会話のみ、「哀悼の意を表します」は弔電のみ使える言葉です。

お悔やみの言葉により使用できるシーンが異なるため注意しましょう。

基本的な伝え方

お悔やみの言葉を伝えるタイミングは、訃報を受けた際とお葬式に参列した際です。お葬式に参列する際は、受付でお香典を渡すタイミングでお悔やみの言葉を伝えます。

受付はご遺族だけとは限らず、葬儀社のスタッフが請け負っているケースもありますが、それでもお悔やみの言葉を伝えるのがマナーです。

また、お悔やみの言葉はできるだけ手短に伝えることもマナーとなります。その理由は、ご遺族はお葬式の準備や大切な方を失った悲しみで精神的に余裕がないためです。

気の利いたお悔やみを伝えたいと自分の言葉で声をかける方もいますが、大切な身内のご逝去に際し、計り知れない悲しみを抱えているご遺族には繊細な心遣いが必要です。

お悔やみの言葉の注意点

お悔やみの言葉を伝える際には、忌み言葉を使わないように注意する必要があります。忌み言葉とは、重ね言葉や不吉をイメージさせる重ね言葉や不吉な表現などです。

例えば、「重ね重ね」や「度々」などは、同じ言葉を重ねて使用するため、不幸が重なるといった意味が連想されます。

「浮かばれない」や「大変」、「消える」などの言葉も不吉なイメージがあるため、お悔やみの言葉にはふさわしくありません。

また、お悔やみの言葉を伝える際に故人さまの死因を詳しく尋ねることもマナー違反です。

故人さまと親しかったのであれば故人さまの最後が気になるかもしれませんが、ご遺族にとって故人さまのご逝去は非常につらい出来事です。

死因を尋ねることで悲しみを呼び起こしてしまい、傷つけてしまう可能性もあります。デリケートな問題であるため、安易に口にするのは避けましょう。

宗教による違い

お悔やみの言葉は、宗教によって適切・不適切があるため注意しましょう。

例えば、「ご冥福をお祈りします」という言葉は仏教では適切ですが、それ以外の宗教では不適切です。

「ご冥福」という言葉は、冥土での安らぎと幸せを意味し、仏教に基づいたお葬式の場面で適切とされます。

一方、神道という日本独自の宗教だと、故人さまは家の守り神になると考えられており、冥土という概念がありません。

キリスト教においては、逝去することは天国に召される喜ばしいことであると考えられており、「ご冥福」は宗教観に合わない言葉です。

同じ仏教においても、浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」という言葉は使いません。

これは浄土真宗に臨終即往生という考え方があり、故人さまはお亡くなりになった瞬間に仏になると考えられているためです。

お葬式でお悔やみの言葉を述べる際は、故人さまの宗教にも注意する必要があります。

葬儀に参列する前に知っておくべきマナー

葬儀に参列する前に知っておくべきマナー

お葬式に参列するにあたり、事前に知っておくべきマナーがいくつかあります。ここでは、お葬式に参列する前に知っておきたいマナーを解説します。

時間

お葬式に参列する場合、開始時間の30分前には会場入りして受付を済ませておきましょう。

遅刻すると雰囲気を乱す可能性があるため、遠方から訪れる際には時間に余裕を持つことが大切です。

しかし、到着が早すぎると受付が始まっていない可能性があります。早く現地に着いた場合は、近くで時間を調整するか、会場のロビーが開放されている場合はその場で待ちましょう。

お葬式では、お通夜、葬儀・告別式が短くて2日のスケジュールで組まれます。故人さまを偲んで弔うためにも、正しい時間を把握して参列しましょう。

なお、時間の都合が合わないなどの理由で遅れるような場合も、できるだけ参列することがマナーとされています。

服装

お葬式の服装にはさまざまなマナーがあるため、場にふさわしい装いをしましょう。

男性が参列する場合は、生地に光沢がないブラックスーツが一般的です。ワイシャツは白の無地にし、ボタンはカジュアルな印象のボタンダウンは避けましょう。ネクタイや靴、靴下などは黒で統一し、結婚指輪以外のアクセサリーは外します。

女性の場合も、ワンピースやアンサンブルなどのブラックフォーマルが一般的です。肌の露出に注意し、スカート丈はふくらはぎからひざ下までにしましょう。

アクセサリーは結婚指輪やパールのネックレス、イヤリングは装着しても問題ありませんが、2連や3連のパールは「不幸が重なる」を連想させるため避けましょう。

また、最近ではお葬式の服装が平服指定される場合もありますが、平服は普段着ではなく略喪服を指すため注意しましょう。

男性だと暗くて地味な無地のビジネススーツ、女性だとダークカラーのワンピースやアンサンブルが一般的です。

身だしなみ

お葬式では、清潔感や目立たない身だしなみを意識することが大切です。

男性の場合は、整髪料で髪を固めたり、てかてかさせたりするのはおしゃれを意識していると受け取られる可能性があります。

髪の毛を染めている場合は、一時的にダークカラーにするのが無難です。また、お葬式に参列する際に無精ひげを生やしたままにするのもふさわしくありません。

女性の場合は、頭を上げ下げしたときに髪の毛がぱさぱさするなら、黒ピンやパレットでとめましょう。

メイクに関しては片化粧と呼ばれる方法で、薄めや控えめにするのがお葬式の基本です。

基本はベースメイクとし、しっかりとしたアイラインや口紅はNGですが、ノーメイクで参列するのもマナー違反となるため注意しましょう。

持ち物

お葬式に参列する際は、お香典や数珠、袱紗、ハンカチなどが必要です。持ち物は多くないものの、事前に準備しておかないと参列した際に慌てることになります。

持ち物を入れるバッグは、女性の場合は黒で光沢がないハンドバッグ、男性の場合はバッグなしが基本です。

男性はスーツのポケットにある程度収納できるため、バッグを持たずに参列するのがマナーとされています。

ただし、厚みのある財布やスマホなどでスーツのポケットが膨らんでいると見た目が悪いため注意が必要です。

小型の財布を用意したり、スマホカバーを外したりなど、荷物をコンパクトにまとめておきましょう。

お香典については、香典袋にお金を入れて袱紗に包んで持参するのが望ましいです。遠方から訪れる場合は荷物も多くなるため、サブバッグを用意し受付で預かってもらいましょう。

参列できない場合

お葬式に参列できない場合、ご遺族から連絡をもらっている場合はその旨を伝えましょう。ご遺族はお葬式の準備で忙しいため、連絡する際には理由を手短に伝えるのがマナーです。

ご遺族からお葬式開催のお知らせや連絡が届いていない場合は、欠席しても連絡する必要はありません。

お別れは突然やってくるものであり、事情で参列できなくても気に病むことはありません。お葬式に参列できなかった場合は、改めて弔問に伺いましょう。

弔問を行う際にはご遺族にその旨を伝え、ご遺族のスケジュールに合わせて日程を決めます。

お葬式の直後はご遺族も時間的な余裕がないことが多いため、日を置いてから弔問しましょう。一般的にはお葬式後3日から四十九日法要までに訪れますが、過ぎても問題ありません。

また、お葬式に参列できなくても無理に弔問をしなければならないルールはありません。

無理にスケジュールを合わせてもらうことも、ご遺族の負担となる可能性があるため配慮しましょう。

なお、お葬式に参列できない場合や弔問に行けない場合の香典は以下の2通りの渡し方があります。

別の参列者に託す

現金書留で郵送する

いずれの場合も、香典袋を用意したうえで、お悔やみの言葉も添えて送りましょう。

葬儀に参列する際に知っておくべきマナー

葬儀に参列する際に知っておくべきマナー

お葬式に参列する際は、故人さまやご遺族に失礼がないようにマナーを押さえておきましょう。ここでは、お葬式に参列する際のマナーを紹介します。

香典

お葬式では香典の書き方や金額の相場、渡し方のマナーにも気をつけましょう。

香典とは、故人さまの霊前に供えるお花やお香の代わりとなる金銭や物品です。通常はお通夜、告別式の際に、香典袋に入れて持参して受付を済ませたタイミングで渡します。

香典袋にお札を入れる際には、お札の顔がある面が袋の裏側になるように入れましょう。香典の表書きは四十九日までは「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」とします。

香典を渡す際には、相手側にのし書きの文字が見えるようにしてください。また、片手で渡すのはNGとなるため、必ず両手で渡しましょう。

お葬式に参列できず、弔問する場合は弔問時に渡すのがマナーです。

スマホ

お葬式は厳粛な雰囲気で行われるため、スマホは電源を切るか、マナーモードにしておくのがマナーです。

お葬式の最中に着信音が鳴ってしまうと、雰囲気が台無しになってしまい、故人さまやご遺族に失礼になります。

また、マナーモードにしていればマナー違反にはならないものの、機種や設定によっては振動音が気になるケースもあります。場の雰囲気を壊さないためには、電源を切るのが無難です。

お葬式中に着信音が鳴ってしまった場合は、すぐに着信を切りましょう。かかってきた電話の内容が重要であれば、静かに外へ出てかけ直すのがマナーです。

周りで話し声に気付かないような音がしていても、その場で着信に応じて小さな声で話すことはマナー違反です。

基本的にお葬式中にスマホを使用するシーンはないため、不安に感じる場合は、受付で荷物と合わせて預けておくのもよいでしょう。

数珠

お葬式に参列する際には、数珠を手元に持っておくことが一般的なマナーです。

数珠は本来、お経を唱えた回数を数えるための仏具として使われてきました。現在は魔除けや厄除けをはじめ、仏様や故人さまに失礼がないようにする意味合いがあります。

お葬式に参列する際は、数珠の取り扱いについて以下のマナーに注意しましょう。

お経の時には数珠の輪の中に左手の4本指を通して親指びで押さえて膝上に置く

お葬式の会場内では房が下を向いた状態で数珠を左手で持つ

焼香時にカバンから取り出さない

パワーストーンやブレスレット式の数珠は使わない

数珠は自分自身そのものといわれる大切な仏具であるため、その辺に置きっぱなしにならないように丁重に扱うことが大切です。

また、数珠は持ち主の念が込められているため、他の人と共有するのは望ましくありません。

数珠もお焼香のように宗派によって独自のルールが設けられている場合もあるため、あらかじめ確認しておくと安心です。

お焼香

お葬式でお焼香を行う際には、故人さまに失礼のないように正しい作法で行いましょう。

お焼香とは香を焚いて、故人さまや仏様に対して拝む行為のことです。基本的には以下の流れで行います。

右手の親指、人差し指、中指で抹香をつかむ

目の高さまであげる

指をこすりながら焼香の炉に落とす

お焼香には立礼焼香、まわし焼香、座礼焼香の3種類があり、会場や様式でやり方が異なる場合もあります。

また、真言宗や浄土真宗など、同じ仏教でも宗派で焼香の回数が異なる場合もあります。事前に指定がある場合は適した回数で行い、決まりがない場合は自分の宗派に合わせて問題ありません。

お焼香について不安がある場合は、式場のスタッフに確認しておくと安心です。なお、お焼香をする際には両手で合掌するため、手荷物には注意しましょう。

葬儀に参列する際の注意点

お葬式に参列する際は、いくつか気をつける点があります。ここでは、お葬式に参列する際の注意点を解説します。

遠い親戚の葬儀に参列する際

遠い親戚のお葬式については、故人さまとの関係によって参列するかどうか判断します。

一般的には、四親等以上の親戚が遠い親戚です。喪家から訃報の連絡があるのは基本的に三親等までであり、それよりも遠い親戚に訃報を伝えるケースは多くありません。

なお、会社や学校の忌引きについても認められているのは三親等までです。そのため、四親等以上のお葬式の参列は個人の考え方次第ともいえるでしょう。

ただし、四親等以上の親戚でも、普段から交流があったり、距離的に近かったりする場合は参列する場合もあります。

また、ほとんど交流がない親戚でも、自分の親のお葬式の際に駆けつけてくれたのであれば、相手側に不幸があった場合に駆けつけるのがマナーとなります。

子どもが参列する際

お葬式に子どもを連れて参列するかどうかは、状況によって判断するのが望ましいです。

小さな子どもを連れて参列することも、子どもが騒ぐと困るので参列しないこともマナー違反にはあたりません。

なお、子どもを連れて参列する場合は、子どもが騒いでしまうことも想定し、会場内で最低限のマナーを守ることが大切です。

小さな子どもと一緒に参列する場合は、喪主やご遺族に事前に伝えておくとよいでしょう。ご遺族の意向を確認できることや、ご遺族も心づもりができます。

また、お葬式の最中に子どもが騒いだり、大声で泣き出したりした場合は、途中で退席してもマナー違反になりません。

式の進行を妨げる方がマナー違反になるため、できるだけ出口に近い席や通路側の席に座りましょう。

妊婦が参列する際

妊婦がお葬式に参列することは、マナーの観点では問題ありません。

ただし、体調が優れないのであれば無理をせず参列を控え、突然体調を崩すことも念頭に入れておく必要があります。

お葬式中に体調を崩してしまうと、お葬式の進行に影響が生じてしまったり、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼしたりする可能性があります。

また、住んでいる地域によっては、迷信で妊婦がお葬式に参列することは望ましくないとされているケースもあります。

迷信を強く信じ、妊婦が参列することを心配する方もいるため、事前に地域の事情に詳しい親族や葬儀社に相談しておくと安心です。

お年寄りが参列する際

お年寄りの方がお葬式に参列する場合は、不安に感じることがあれば葬儀社のスタッフに伝えましょう。

バリアフリーが整った場所が増えているものの、葬儀会場の中には築年数が古かったり、足元にちょっとした段差がある場合があります

式場と控室のフロアが違うことや、エレベーターがなく階段で移動が必要になる場合もあるでしょう。

また、足に不安があってお葬式中に焼香台までの距離が遠い場合は、スタッフに伝えて前の席に変えてもらうこともできます。

安心してお葬式に参列できるように、希望がある場合はスタッフに相談しましょう。

遺族側のマナー 

お葬式は、ご遺族側にもさまざまなマナーがあります。ここでは、お葬式に参列する際に知っておきたいご遺族側のマナーを解説します。

参列者の選定

家族葬を選ぶ場合は参列者の選定に気を配る必要があります。

家族葬とは、故人さまと近しい人だけで執り行うお葬式です。参列者の範囲に明確な定義はないものの、親族であれば二親等以内が一般的となっています。

また、故人さまと親しかった友人や知人を招く場合もあります。

そのため、参列者の選定を大まかにしていると、「あの人は呼ばれたのに自分は呼ばれていない」という状況になりかねません。

後からトラブルになる可能性もあるため、後からきちんと説明できるように判断基準を明確にしておく必要があります。

葬儀場での振る舞い

葬儀場においてご遺族は、参列者やお手伝いの方、お坊さんに失礼のない振る舞いをする必要があります。

開式30〜60分ほど前には受付してくれる方に挨拶をして、お坊さんが到着したら控室に挨拶に伺います。

この際、喪主はお坊さんにお布施を渡します。お布施はふくさから出すか、切手盆にのせて渡し、「本日はどうぞよろしくお願いいたします」と一声添えましょう。

お坊さんの読経が始まると、スタッフの案内でご焼香へと進みます。ご焼香時に参列者はご遺族に対して一礼をするため、ご遺族も目礼を返しましょう。

挨拶

参列者からお悔やみの言葉を受けた際には、「お忙しい中ありがとうございます」「故人さまも喜んでいると思います」と挨拶をします。

お香典やお供物を受け取った場合は、「ご丁寧に恐れ入ります」とお礼を述べましょう。

タイミングによっては会話できる時間がとれる場合もありますが、参列者も気を使う可能性があるため簡潔に返すのがよいでしょう。

もちろん、参列者と親しい間柄であれば正直に思うことを伝えても問題ないため、無理にかしこまる必要もありません。

服装

ご遺族のお葬式の服装は、正喪服または準喪服です。

お葬式の主催者側になるご遺族は、参列者よりも一段階上の装いにするのがマナーとなります。

そのため、喪服の中で格式がもっとも高い正喪服を着用しておけば、参列者に対して失礼になることはありません。

なお、正喪服を着用するのは三親等までの親族が通例です。

最近はお葬式の簡略化や正喪服を持っていないなどで準喪服を着用するケースも増えているため、必ずしも正喪服を用意しなければならないとは限りません。

通夜振る舞い・精進落とし

お葬式では、通夜振る舞いや精進落としなどの会食の席が設けられる場合もあります。

どちらもお坊さんや参列者に対する感謝の気持ちを示し、故人さまを偲んで会食を行うものです。通夜振る舞いはお通夜の後、精進落としは火葬場から戻ってきた後や初七日法要の後に行われます。

ご遺族は会食の席で参列者の席を回り、お酌をしながら挨拶を行うのが一般的です。この際、挨拶は手短に済ませ、騒がしくなりすぎないように注意しましょう。

お酌をされたら応えても問題ありませんが、お断りが必要な場合は「車で来ていますので」と一言添えます。

香典返し

お葬式で参列者からお香典を受け取った場合は、香典返しをするのがマナーです。

香典返しは参列者から捧げられた金銭に対するお礼のことで、無事にお葬式を執り行えたことへの感謝の気持ちを込めて渡します。

香典返しを行うタイミングは忌明け後が一般的で、四十九日法要が終わった後です。

香典返しの相場は、頂いたお香典の半分程度の品物を送るのがマナーとされています。なお、香典返しを辞退している参列者に対しては香典返しは不要です。

この場合は、お礼状を送って感謝の気持ちを伝えましょう。

まとめ

お葬式は、故人さまを送り出す大切な儀式です。参列者もご遺族も正しいマナーを知り、故人さまに失礼のないようにしましょう。

また、故人さまとの関係によって気持ちもさまざまです。悲しみの中、マナーを守りすぎて無理をしすぎることも禁物です。

最低限のマナーを守りながらも、その時の心情や状況に合わせて、臨機応変に対応することが重要となります。

お葬式に関するお悩みやご不安がある場合は、よりそうお葬式までご相談ください。

よりそうお葬式では、専門相談員が事前の準備からお葬式のお手配まで、お葬式にまつわるさまざまなご不安に寄り添ってサポートします。

また、葬儀後の法事法要、お墓、遺産整理まで一貫してサポートします。まずは、お気軽にお問い合わせください。

もしもの時の備えになる「お葬式読本」無料贈呈中

「よりそうお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「お葬式読本」を無料で贈呈しています。はじめての喪主でも安心の役立つ情報がそろっています。もしも時のための事前準備に活用できます。

記事の制作・編集

よりそうお葬式 コラム編集部

よりそうは、お葬式やお坊さんのお手配、仏壇・仏具の販売など、お客さまの理想の旅立ちをサポートする会社です。

運営会社についてはこちら

※本記事の情報正確性等につきましては、細心の注意を払っておりますが、いかなる保証もするものではありません。特に宗教、地域ごとの習慣や個別の事情によって考え方や対応方法が異なることがございます。掲載情報は、ご自身の責任と判断においてご利用ください。情報の利用によって何らかの損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。本記事に掲載の提供情報は、法的アドバイスの提供を目的としたものではありません。

  • エックスアイコン
  • フェイスブック
  • ライン
  • リンクをコピー

よく読まれている記事

横にスクロールできます

新着記事

横にスクロールできます