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お車代を入れる封筒の書き方は?入れ方や渡し方を詳しく解説

お車代を入れる封筒の書き方は?入れ方や渡し方を詳しく解説
  • 2024年10月03日

お葬式でお坊さんに遠方から来ていただく場合は、お車代が必要です。

お車代を封筒に入れる際は入れ方に注意が必要な他、表面・裏面の書き方についても注意が必要となります。

この記事では、お車代の基本概要、入れる封筒、入れ方と書き方、手書きする際のポイント、渡し方について詳しく解説します。

お車代の封筒について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

お車代とは?

お車代とは?

お車代はお坊さんの交通費となるもので、お布施とは別途で渡すものです。ここでは、お車代について詳しく解説します。

お坊さんの交通費となるもの

お車代は、お坊さんに遠方から来ていただく際に交通費として渡すものです。

お坊さんが所属しているお寺でお葬式を行う場合は不要ですが、式場まで交通機関や自動車で来てもらう場合はお車代が必要となります。

つまり、お車代はお坊さんが式場に来てくれることに対して渡すものといえるでしょう。

お布施とは別物とされる

お車代は、お布施とは別物です。

お布施は、お坊さんに戒名をつけていただいたり、読経をしていただいたりする際に感謝の気持ちを表して渡すものです。

感謝の気持ちが含まれたもので、お車代とは別途で渡すのがマナーとなります。

お車代を入れる封筒

お車代を入れる封筒

お車代を渡す際は、現金で直接渡すのではなく封筒に入れて渡すのがマナーです。ここでは、お車代を入れる封筒について詳しく解説します。

無地の白封筒の場合

お車代は、郵便番号を記入する枠がない無地の白封筒に入れましょう。

白無地の封筒は100円均一ショップや文房具屋ですぐに手に入るため、急に必要となった場合でも安心です。ただし、のし袋は使わずに渡すのがマナーとされます。

水引のある袋の場合

お車代は、水引のある袋に入れても構いません。ただし、双銀もしくは黒白の結び切りの不祝儀袋を選ぶのがマナーとされます。

お住まいの地域によっては求められる水引の色が変わるため、地元の慣習に応じたものを選ぶようにしましょう。

最近では、弔事用ののし袋なども販売されているため、もし適切な封筒がどれか迷ったら弔事用に用意されている袋をお使いください。

お葬式が必要となるタイミングは予想できないため、常にいくつかの封筒を自宅に保管しておくのが望ましいです。

お車代の封筒への入れ方

お車代の封筒への入れ方

お車代は、地域によって封筒の入れ方に関するマナーが変わるため、地元の習慣に合わせた対応が重要です。ここでは、お車代の封筒への入れ方について詳しく解説します。

旧札・新札どちらでも構わない

お車代として入れるお金は、旧札・新札どちらでも構いません。

お葬式などの弔事では、新札だと「あらかじめ予測して準備していたのでは」と思われることから、旧札を用いるべきだとされています。

しかし、お車代はあくまでもお坊さんの交通費であるため、新札・旧札どちらでも問題ありません。どうするべきか迷ったら、新札ではなくやや綺麗な旧札を選びましょう。

向きはどちらでも問題ない

お車代のお札の向きも、どちらでも問題ありません。

香典は裏側・下向きに入れるのがマナーとされていますが、お車代はお坊さんに対して渡すものであるため、表側・下向きどちらで入れても大丈夫です。

ただし、複数のお金をバラバラの向きで入れるのは不格好な印象を与えることから、揃えて入れるのが良いとされています。

切りの良い数字を包む

お車代は、切りの良い数字を包むようにしましょう。

包む金額については具体的に決められているわけではないものの、8,000円や1万2,000円のように種類の異なるお金を数枚入れるのはマナー違反されています。

包むなら1万円・3万円のように切りの良い数字にしてください。なお、お葬式は縁起を担ぐものではないため、2万円など割れる数字でも構いません。

ただし、4や9などの数字は「死」「苦」などを連想させるため、避けるのが望ましいです。

その他の数字は問題ないため、お坊さんが式場に駆けつけるための交通費・ガソリン代を加味して包むことを推奨します。

金額は決まっていない

お車代は、具体的な金額は決まっていません。

しかし、お坊さんが遠方から駆けつけてくれる場合は、式場までに必要なおおよその交通費・ガソリン代を計算して包むのが良いでしょう。

お坊さんが所属するお寺でお葬式を行う場合は移動が必要ないため、お車代も不要です。

日数分の金額を入れる

お葬式は1日目にお通夜、2日目に告別式・ご火葬を行うため、お車代は日数分の金額を入れておくのが良いでしょう。

1日で終わるお葬式の場合は1日分で問題ありませんが、2日間にわたってお坊さんをお呼びする場合は2日分のお車代を入れます

ただし、1日目と2日目で別々のお坊さんに来ていただく場合は、各々の状況に合わせて渡すのがマナーです。

地域の慣習に従う

お車代に限らず、お坊さんに渡すお金は地域の慣習に従うのが望ましいです。

地元でお葬式を執り行う場合は、どのような習慣があるのかを事前にご家族・ご親族の年長者に聞いておくと安心かもしれません。

地域によっては地元独自のしきたりやならわしが残っている可能性があるため、極力は古くからの決まりに合わせます。

お車代の封筒の書き方

お車代の封筒の書き方

お車代を渡すときは、封筒の書き方に注意が必要です。ここでは、お車代の封筒の書き方について詳しく解説します。

表面の書き方

封筒の表面には「御車代」あるいは「御車料」と書きます。封筒や水引の下には表書きよりも小さい文字で本人の氏名、もしくは家名を書きましょう。

喪主が個人的に渡す場合は自分自身のフルネーム、一家として渡す場合は「〇〇家」と書くのがマナーです。

氏名を書くかどうかは宗教・宗派・地域によって違いますが、お坊さんのなかには「誰からもらったのか知りたい」という人が一定数いるため、迷ったら書いておきましょう。

裏面の書き方

封筒の裏面には金額と住所を書きます。

お車代はお返しの必要がないため金額・住所は書かなくても良いとされる場合がありますが、誰からもらったか知りたいお坊さんがいるため、書いておくと親切です。

ただし、金額・氏名を書かないのがマナーとされる地域もあるため、地元の習慣にならうのが安心かもしれません。

お車代の封筒を手書きする際のポイント

お車代の封筒を手書きする際のポイント

お車代の封筒を手書きする場合は、いくつかの注意が必要です。ここでは、お車代の封筒を手書きする際のポイントについて詳しく解説します。

綺麗に書くことを意識する

封筒に手書きする場合、綺麗に書くことを意識しましょう。

殴り書きのように雑に書くと、受け取ったお坊さんが読み取れない可能性があります。封筒に氏名・金額・住所などを書く際は、極力丁寧に書くのがマナーです。

字が汚いという理由でお世話になったお坊さんに不快感を与えないよう、読みやすくわかりやすい字体で書きましょう。

お布施を渡すなら氏名は省略する

一緒にお布施を渡すなら、お車代の氏名は省略するのがマナーです。

宗教・宗派・地域によっては「何度も氏名を書く=不幸が重なる」とのイメージから、どちらか片方だけで良いとしている場合があります。

お布施を渡す場合はお布施に必要な情報を書き、お車代には金額だけで十分かもしれません。

ただし、氏名を記載するかどうかは地元の習慣によって変わるため、詳しくは葬儀社のスタッフに聞いてみてください。

薄墨ではなく濃墨で記載する

お車代の封筒に金額・氏名・住所を書く場合は、薄墨ではなく濃墨で記載します。

通常、香典などは故人さまを失った悲しみを表現するために薄墨が用いられるのですが、お車代は濃墨で書くのがマナーです。

むしろ、お坊さんがきちんと読み取れるようしっかり文字が見えるように書きましょう。

ただし、サインペンやボールペンなどで書くのはマナー違反となるため、筆もしくは筆ペンをご使用ください。

筆圧に気を付ける

封筒にお金を入れた状態で書く際は、筆圧にお気を付けください。

筆圧があまりにも強いと封筒が歪む他、お札にも跡が残る可能性があります。比較的薄い封筒だと筆圧が弱くても跡が残るため、優しく書くのが望ましいです。

ただし、文字が濃くないと読み取れない場合があるため、力を抑えつつはっきりと書ける筆・筆ペンをご利用ください。

お車代の封筒の渡し方

お車代の封筒の渡し方

お車代を渡す際は、渡し方にいくつか注意が必要です。ここでは、お車代の封筒の渡し方について詳しく解説します。

原則、切手盆に乗せて渡す

お車代は、切手盆に乗せて渡すのがマナーとされています。

切手盆とは、お布施などを渡す際にも用いられるやや小さめのお盆です。食事を運んだりするのに使われる大きめのお盆とは異なり、封筒がちょうど収まるサイズになっています。

お車代を渡す際は、この切手盆に乗せて渡すようにしましょう。

直接手渡しする人もいますが、お坊さんに封筒をそのままお渡しするのはマナー違反となるため、原則は切手盆に乗せて持って行くのが望ましいです。

なお、お渡しする際はお坊さんから見て表書きが正面に来るように置いてください。

袱紗(ふくさ)でもOK

お車代は、袱紗に乗せて渡してもOKです。袱紗とは、香典などを包む布を指します。

通常、お車代は切手盆などに乗せてお渡しするのがマナーとされていますが、必ずしもどの家庭にも切手盆があるとは限りません。

なかには、切手盆がなく「手渡しせざるを得ない」という状況もあるでしょう。

ただし、袱紗に包んで渡せば失礼になることはないため、どうしても切手盆が用意できそうにない場合は袱紗を代用してください。

本来は香典などをお渡しする際に使う袱紗ですが、お車代などを渡す際に用いてもマナー違反とはならないため、切手盆の代わりに備えておくと安心かもしれません。

葬儀が終わったら渡す

お車代はいつ渡すのか迷ってしまうものですが、通常はお葬式が終わった後に渡します。

お通夜・告別式・ご火葬が無事に終わり、お坊さんにお礼を伝える際にお布施と一緒にお車代をお渡しするのが一般的です。

お葬式の前にお渡しすることも可能ですが、お坊さんが到着する時間によっては慌ただしくなってしまうため、基本的にはすべて終わってからの方が良いでしょう。

お葬式中はお坊さんの控室に不特定多数の人が出入りできてしまうため、防犯の意味でもお葬式後に渡すのが良いのではないでしょうか。

もちろん、お葬式に参列するのは喪主・ご遺族・ご親族、その他の関係者だけであるため、お布施やお車代が行方不明になることはないと思います。

しかし、後々トラブルになる可能性はゼロではないため、お坊さんが帰り支度をしているときに渡した方が安心です。

渡すときに一言添える

袱紗をお渡しするときは、一言添えるようにしましょう。

  • 「本日は滞りなくお勤めいただきありがとうございました」
  • 「〇〇(故人さま)も喜んでいると思います」
  • 「こちらをお納めいただけると幸いです」

上記のように、一言お礼の言葉があるだけで十分です。故人さまのためにお勤めをしていただいたことへの感謝を伝えてください。

一方、お坊さんによっては次の予定が入っている可能性があるため、長話は避けます。お礼の言葉は簡潔にまとめ、適度に切り上げられるようにしましょう。

もちろん、お坊さん側から何かお話をいただいた場合は応対し、今後の四十九日法要・一周忌法要・三回忌法要などでお世話になる旨を伝えておくとより良いでしょう。

渡すのはお坊さんだけ

お車代を渡すのは、お坊さんだけで構いません。

お葬式に駆けつけてくれた参列者やお葬式を手配してくれた葬儀社のスタッフに渡す必要はあるのか気になる人もいるかもしれませんが、通常はお坊さんだけに渡します。

遠方から来られた人に対してお返しの気持ちでお金を渡す人もいますが、参列者や葬儀社のスタッフにお金を渡すのはマナー違反です。

お返しは別途で行えば問題なく、お中元やお歳暮で感謝の気持ちを伝えることもできるため、お車代に限ってはお坊さんだけにお渡しください。

お布施と封筒を分ける?

お布施とお車代を一緒に渡す場合は、封筒を分けましょう。

お布施は戒名・読経に対するお礼、お車代は式場まで足を運んでくれたことに対するお礼となるため、両方渡す場合は分けるのがマナーです。

同じ封筒に入れるとお布施なのかお車代なのかわからなくなるため、必ず封筒は2つ用意してそれぞれ別々に入れることを推奨します。

御膳料をお渡しする場合も、封筒を分けてください。

断れたらどうする?

お坊さんによっては、お車代を断っている場合があります。

「お布施をいただいているため、お車代を受け取るわけにはいきません」と断っているお坊さんもいらっしゃるため、もし断られたら無理に渡さないのがマナーです。

喪主・ご遺族の意向でどうしても渡したいと思っても、お坊さんが受け取れないとおっしゃっている以上は渡さないのが良いでしょう。

まとめ

お葬式の際、遠方からお坊さんに来ていただいた場合はお車代を渡すのがマナーです。

お車代は交通機関や自動車にかかる交通費・ガソリン代を補填するもので、お布施など感謝の気持ちを伝えるものと一緒に渡します。

その際、お金は封筒に入れ、表に「御車代」あるいは「御車料」、裏に氏名・住所を記載してお渡ししましょう。

ただし、宗教・宗派・地域によって封筒に記載する内容が変わってくるため、初めてのお葬式でわからない場合は、ご家族・ご親族などの年長者に聞いてみてください。

もしくは地元に根差して対応している葬儀社に相談するのも良いかもしれません。

なお、これからお葬式を執り行う場合は、よりそうお葬式にご相談ください。

よりそうお葬式は家族葬を中心に対応している葬儀社で、全国各地に対応しています。初めてのお葬式でも安心できるよう資料をお届けしている他、24時間365日対応の無料相談ダイヤルを設置しているため、気軽にご相談可能です。

当社では「一日プラン」「二日プラン」など状況に合わせて選べるプランを豊富にご用意している他、ご火葬のみを行う火葬式にも対応しているため、まずは一度お問い合わせください。

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