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お墓参りの時期はいつ?必要な持ち物は?線香のマナーなど気になる疑問点を解説!
先祖供養と聞いて、特殊な儀礼・儀式や設備が必要なのではと思う方が多いかもしれません。もちろん、三十三周忌など節目となる日にはそういった大掛かりな仏事が必要となりますが、先祖供養とは本来もっと身近なものです。
ここでは、先祖供養がどんなものであるか、またどういった意味があり効果をもたらすのかを解説していきます。お経や法事、お寺にまつわることなど正しい先祖供養のやり方についても、一緒に学んでいきましょう。
先祖供養と聞くと大仰なイメージを抱くかもしれませんが、彼岸のお墓参りやお盆の行事など私たちの生活に身近なものばかりです。
先祖供養とは、文字通り「先祖の霊を供養すること」であり、また「そのために営まれる仏事のこと」を指します。ただ、仏事と言っても仏教の経典には先祖供養に関しての記述はありません。
この先祖供養の教えは仏教からではなく、日本が古くから伝わる祖霊信仰から来ているとされています。
祖霊信仰もしくは祖先崇拝とは、既にこの世にいない祖先が、現世で生きている者の生活に影響を与えることができる、とされる信仰のことです。
このような、祖先を大事にする信仰・祖霊信仰が、仏教の教えと結びついて「先祖供養」の習慣が生まれたと考えられています。
古くはインドで死者の霊を慰め供養する盂蘭盆会(うらぼんえ)から来たとされる「お盆」や、中国の浄土思想に基づいている春・夏の「お盆」の他、自宅に仏壇を設けるという行為も先祖供養です。
また、正確にいうと「供養」は仏教用語なので、他宗教には該当しませんが、神道で飾る祖霊舎も先祖をお祀りする祭壇になります。
先祖供養には、亡くなった先祖たちが安らかに眠れるように行うといった意義の他にも、私たちにも返ってくる不思議な効果があります。
よく言われている効果としては、「お墓参りしたことにより運気が上がる」が挙げられるでしょう。
仏教の教えでは先祖供養を行ったことにより、自分たちにも徳が返ってくるとされています。
たとえば、祖霊信仰と同様に古くから日本にある信仰に「言霊」がありますが、善意から発した言葉は良い方向に、慢心からくる言葉は悪い結果に繋がるというもので、これを実感したことがある方は少なくないはずです。
仏教でも同様に、見返りを求めずに行った善行はいつか自分に返ってくる、救われるという考えがあります。
勉学・仕事や健康などさまざまな局面で、自分の力だけではどうしようもなく、運つまり「運気」が左右した場面もあることでしょう。
また、徳を積むという行動事態は「自分に自信を持つ方法」としても優れています。
さらには、人間は科学的な現象だけでは説明できない場面にしばしば遭遇するものです。亡くなったはずの家族が夢枕に立って一家の危機を知らせてくれたり、家族の最期の瞬間に立ち会うことができたりなど、不思議な体験を聞いたことはないでしょうか。
もしこういった不思議な体験に実感がわかなくても、特に何もしてないのに病気や不運が重なるといった体験をすれば、何かしらの因縁を感じざるを得ないでしょう。
仏教には、自分が行った行動が巡り巡って自分に返ってくる「因果応報」という教えがありますが、先祖が作った因縁も子孫の人生に影響を与えるとされています。
同様に運を切り開く「開運」や、2人だけでなく2つの家の結びつきが深くなる結婚など、さまざまな事象に関与するため先祖供養が大切なものとして考えられているのです。
仏教での先祖供養の方法として、奇数年に行う「法事」が挙げられます。一周忌から三十三周忌までが一区切りとなっており、この時点であの世での修行が終わるという考えです。
法事の正しいやり方としては、葬儀が終了した後に迎える初七日から百か日まで、一週間ごとに供養を行います。
この中でも初七日と四十九日、一周忌と三十三周忌は特に大事な日です。
もちろん、自宅の仏壇に毎朝お茶やお水を供えたり、線香をあげて手を合わせるのも大事な先祖供養のひとつです。
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先祖供養の際に気になるのがお経ですが、これは各宗派によって異なります。基本的にはお釈迦様の説法をお経としていますが、仏教ではお経ができた過程が異なるためと考えられているからです。
仏教では、修行をおさめ輪廻を切って悟りを開き仏様となるための教えがお経とされています。
仏教でのお経は特に聞くだけで亡くなった人が成仏できるものです。お通夜や葬儀にて唱えるお経と、初七日や四十九日で唱えるお経は異なります。
法事において、亡くなった方がその都度ごとに必要なお経を、僧侶が唱えてくれるため安心してください。
仏壇の他に、インドで遺骨を納める「ストゥーバ」から来ている「卒塔婆」による供養もあります。卒塔婆とは、五重塔を模した石塔を立てて先祖を供養するものです。
亡くなった先祖は善行を増やすことができないため、追善供養という目的で卒塔婆が立てられます。
亡くなった方の追善供養を行って善行を積ませることにより、子孫にも徳が返ってくるという考え方です。
先祖供養がどのような効果をもたらすもので、正しい供養の方法とはどんなものか学んできましたが、必ずしも万全の状態で供養を行えるご家庭ばかりとは限りません。
それぞれの事情に鑑みた供養方法について、また改めて意義についても見ていきます。
宗教宗派にとらわれない「無宗教」の方でも、線香を焚いてはいけないというわけではありません。お洒落な陶器やガラス製の香炉などもありますので、インテリアに合うものを選んでみてはいかがでしょうか。遺骨が手元にある場合は、手元供養として安置したり、分骨して置くこともできます。
子孫は先祖供養を行うという善行を積むことで心が豊かになり、徳として返ってくるものです。先祖からいただいたご縁に感謝し、次世代へつなげていくという意識が大切なのではないでしょうか。
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日本古来の祖霊信仰と仏教の教えの結びつきで生まれた先祖供養には、亡くなった方があの世で迷うことなく修行を積んで成仏してもらうという役割があります。
手厚い供養を行い、ご先祖様や故人の成仏を願うと同時に感謝の気持ちを伝えて徳を積みましょう。
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