喪主がお葬式で着用する服装は?喪服の種類や小物を男女別に解説
- 2024年06月18日
お葬式手配の「よりそうお葬式」
お葬式の際に喪主が着用する服装は、正喪服や準喪服が一般的です。お葬式を主催する代表となる喪主は、参列者に対して失礼のない格式の高い服装で出席します。
そのため、一般参列の際に着用する略喪服は、喪主の服装として適していません。
正喪服や小物をお持ちでない方は、購入またはレンタルでお葬式に備える必要があり、髪型や身だしなみを整えて参列者を出迎えるのが喪主としてのマナーです。
この記事では、喪主がお葬式で着用する服装、適した小物や髪型、レンタルする方法などを詳しく紹介します。
目次
喪主がお葬式で着用する服装
お葬式で喪主を務める際は適した服装があります。主催側の代表として、参列いただいた方に対して失礼のない服装でお迎えするのがマナーです。
ここでは、喪主がお葬式で着用する服装について解説します。
喪主はお葬式で正喪服を着用する
喪主は、お葬式で正喪服を着用するのが一般的です。
お葬式で着用する喪服には、正喪服、準喪服、略喪服の3種類があり、もっとも格式の高い服装が正喪服となります。
喪主はお葬式の代表者になるため、参列者よりも格式の高い正喪服または準喪服を着用します。
男性は和装やモーニングスーツ、女性は和装やブラックフォーマルをお葬式に合わせて選びましょう。
お通夜では準喪服もしくは略喪服でもよい
お通夜では、喪主の服装は準喪服もしくは略喪服を着用します。
故人さまと過ごす最後の夜は、和装やモーニングスーツではなく、略喪服のブラックスーツを着用しても問題ありません。
また、昔ながらの風習がある地域では自宅でお通夜を行う場合があり、喪主や参列者が平服で参加するケースもあります。
そのため、地域の風習を考慮して適切な服装を着用してください。
喪主は参列者より格式の高い服装を着用する
一般的に喪主は、参列者よりも格式の高い服装を着用します。
正喪服はお葬式や一周忌までの法要で着用し、喪主と配偶者、近親者など主にお葬式を主催する側の方が着る服装です。
ただし、必ずしも喪主が正喪服を着用しなければいけないというルールはありません、
近年では、モーニングスーツなどの正喪服を持っていない方も多く、喪主の方でも準喪服を着用するケースが増えています。
しかし、ご親族だけでなく、故人さまの友人や会社関係者が参列する場合は用意しておくのがマナーです。
男性が喪主を務める場合の服装
ここでは、男性が喪主を務める場合の服装について解説します。
和装
男性が和装で喪主を務める場合は、正喪服の黒紋付き羽織袴を着用します。
和装を選ぶ際は正しい着付けを行う必要があるため、着付けを依頼するケースも少なくありません。
また、黒紋付き羽織袴を持っている方が少ないため、レンタルする方がほとんどです。
そのため、和装を選ぶ場合は事前に葬儀社に相談して、貸衣装店を紹介してもらいしましょう。
洋装
喪主を務める場合、黒のモーニングスーツが洋装の正喪服になります。
レギュラーカラーの白いシャツに黒色の面積が多いコールパンツを合わせ、ネクタイやベスト、靴下などはすべて黒色に統一するのが一般的です。
ただし、モーニングスーツは昼間に着用する正喪服のため、お通夜では着用しません。
また、喪主は参列者への挨拶やお見送りで会場を動き回るケースが多いため、動きやすさを重視して和装よりモーニングスーツを選ぶ方が多くいます。
女性が喪主を務める場合の服装
ここでは、女性が喪主を務める際の服装について解説します。女性の場合は、荷物が増えるケースもあるため、事前の準備が大切です。
和装
女性が和装で喪主を務める際は、黒紋付の着物が正喪服になります。黒い色の帯や帯締めを用意して、長襦袢と半襟は白色に統一するのが一般的です。
草履やバッグは、和装に合わせて黒色で統一し、光沢や派手な装飾がないシンプルなデザインのものが好ましいでしょう。また、素材は革製ではなく、黒い布製のバッグを選びます。
和装は着付けに時間がかかるため、着付けのサービスを利用したり、着付けに慣れている方へお手伝いを依頼するのが一般的です。
洋装
女性の洋装は、ブラックフォーマルが正喪服です。
黒色で光沢のない素材のワンピースやアンサンブルが一般的で、装飾品が付いていないシンプルなデザインがよいでしょう。
夏場でも、長袖もしくは肘が隠れるくらいの袖丈があるものを着用し、スカートの丈は膝下のものを選んでください。
肌の露出が少ない丈に調整し、黒色のストッキングを着用するのがマナーです。また、ブラウスも白ではなく、黒色を着用するのが好ましいでしょう。
子どもが喪主を務める場合の服装
喪主が未成年の場合は、ご親族が代理もしくはサポートする形で務めるのが一般的です。
未成年の方が喪主を務める場合は、年齢に応じて遺族側の代表としてふさわしい服装で出席する必要があります。
ここでは、子供が喪主を務める場合の服装を解説します。
小学生以下の場合
小学生以下の子どもが喪主となる場合は、制服がないケースが多いため、白いシャツもしくはブラウスに、暗い色の上下を合わせた服装にします。
ただし、当然ながら小学生以下の子どもひとりでお葬式の準備はできないため、ご親族が代わりに用意してください。
男の子は白色のポロシャツと黒いズボン、女の子は黒やグレーのワンピースを着用するのが一般的です。
また、小学生以下の子どもは、負担にならないようにブレザーやネクタイは着用しなくても問題ありません。
中学生~高校生の場合
中学生〜高校生の場合は、学校の制服を着用して喪主を務めるのが一般的です。
制服は子どもにとって正式な礼服になるため、お葬式の喪主を務める場合だけでなく、参列するケースでも着用しても問題ありません。
清潔感のある学校指定の白いシャツを用意し、着崩さないで正しく着用してください。
また、靴が汚れていたり、形が崩れている場合は新しいものを用意しておき、くるぶしソックスなどの肌が見えるような靴下は避けましょう。
大学生の場合
大学生が喪主を務める場合は、年齢的にも大人と同様の喪服を着用するのが一般的です。
お通夜の場面では略喪服が好ましいですが、急に喪服が用意ができない場合はリクルートスーツでも問題ありません。
ただし、お葬式の喪主を務める場合には、大人と同様に正喪服もしくは準喪服を事前に用意して出席するのがよいでしょう。
また、今後体格が変わることも考慮して正喪服や準喪服を購入するのではなく、喪服のレンタルサービスを利用するのもおすすめです。
レンタルサービスでは、年齢や状況に適した喪服、靴やカバンをレンタルできます。
喪服に合わせた小物や髪型
お葬式で喪主を務める際は、服装だけでなく小物や髪型、身だしなみにも注意が必要です。ここでは、喪服に合わせた小物や髪型について解説します。
男性の場合
男性がお葬式の喪主を務め、洋装を選ぶ場合は、靴やベルトも黒色のものを用意します。
光沢のある素材や金具の部分が光るデザインは避けて、シンプルで落ち着いたものを選びましょう。
また、不殺生の戒めにしたがい、動物の皮で作られた革製品のベルトやカバンは身に付けないように注意してください。
身だしなみとして髪型は耳に髪がかからない程度まで短くし、髭もきれいに剃ります。髪の色が明るい場合は、黒く染めたほうが参列者に好印象を与えるでしょう。
喪主は多くの参列者の前で挨拶をする機会があるため、清潔感のある身なりに整えるのが代表者としてのマナーです。
女性の場合
女性の場合は黒色で布製のカバンを用意します。手には、結婚指輪以外のアクセサリーは付けないのがマナーです。
その他のアクセサリーは、真珠の一連ネックレスやイヤリングを装着する程度で、ゴールドや光るアクセサリーは避けましょう。
また、髪が長い場合は黒いゴムでひとつ結びにします。極端に髪の色が明るい場合は暗めの色に染めるか、当日にヘアオイルなどを付けて色を落ち着かせます。
お葬式では清潔感を意識して、派手さを強調しないようにしましょう。
喪主が必ず持っていくもの
喪主はご遺族の代表者になるため、当日の忘れ物には十分に注意してください。ここでは、喪主が必ず持っていくものについて解説します。
数珠と袱紗(ふくさ)
お葬式では、喪主や参列者に関係なく数珠が必要です。
喪主の場合は宗派に合わせた本式数珠の用意が理想的ですが、手元にない場合には略式数珠でも構いません。
お葬式で数珠の貸し借りはマナー違反になるため、当日は絶対に忘れないように注意しましょう。
また、喪主は香典を用意する必要はありませんが、参列者から頂戴した香典袋を持ち帰る際に袱紗を使います。お坊さんにお布施を渡す際に使用するため、数珠とセットで持参するのが一般的です。
袱紗にはさまざまな色がありますが、紫色のものも用意しておけば問題ありません。
白か黒のハンカチ
喪主の方は、白色か黒色のハンカチを必ず持参してください。
光沢感のあるシルクやサテンの生地を避けた綿のハンカチが無難です。また、清潔感を保つため、事前にアイロンをかけて用意しておくとよいでしょう。
なお、夏場のお葬式では、汗を拭くために黒色でタオル生地の小さなハンカチを別に用意しておきます。
女性の場合は光沢のないカバン
女性の場合は数珠や袱紗、ハンカチなどを入れるためのカバンが必要です。
持参するカバンはエナメル素材や革製品を避けて、光沢のない黒色の布製カバンを用意します。また、肩掛けカバンではなくハンドバッグが一般的です。
和装の場合は服装に合った小さなハンドバッグを用意して、全体のバランスを崩さないように注意しましょう。
メモとペン
お葬式で喪主を務める際は、メモとペンを持っていると便利です。
葬儀社と打ち合わせをする際、火葬場の待ち時間や移動時間を計算するときに、大切な内容をメモして忘れないようにしましょう。
お葬式はタイムスケジュールが細かく決まっているため、時間の確認が大切です。
式場は次のお葬式の準備もあるため、現地スタッフに待ち時間や次の移動場所を事前に確認して、スムーズに対応しなくてはいけません。
大事な内容のメモを取り、お葬式の進行がスムーズになるように心がけましょう。
正喪服や小物はレンタルも可能
お葬式で喪主を務める際は、正喪服や小物の準備が必要です。
しかし、正喪服を持っていなかったり、急なお葬式で用意できないこともあります。その場合は、貸衣装店で必要な喪服や小物をレンタルするのが一般的です。
ここでは、正喪服や小物をレンタルする方法を解説します。
葬儀社が提携する貸衣装店を利用する
正喪服や小物のレンタルは、葬儀社が提携する貸衣装店の利用が一般的です。
葬儀社には提携している貸衣装店があり、洋装や和装の正喪服、袱紗や数珠などのお葬式に必要な小物をすべてレンタルできます。
金額は貸衣装店によって異なりますが、一般的に格式の高い喪服ほど値段も高くなります。また、和装をレンタルする場合は、着付けサービスが含まれているケースがほとんどです。
喪主を務める際に着用する喪服の準備が難しければ、事前に葬儀社へ相談しておきましょう。
インターネットで正喪服をレンタルする
正喪服は、インターネット経由でレンタルできるサービスもあります。
貸衣装のオンラインサービスは、Webサイト上に喪服や小物が公開されており、そのなかから必要なものを借りられるサービスです。
レンタル時に借りる日数を決め、後日郵送で返送します。
一般的な貸衣装店よりも価格が安いため、レンタルにかかる費用を抑えられるメリットがありますが、採寸や着付けのサービスはありません。
自分でサイズを測ったり、着付けをする必要があるため、着付けを必要とする和装をレンタルする場合は、あまり向いていません。
お葬式で和装を着用する予定がある場合は、葬儀社が提携する貸衣装店で着付けをお願いしたほうが安心です。
必要な小物だけのレンタルも可能
喪服のレンタルサービスは、必要な小物だけのレンタルも可能です。
例えば、和装に合わせた草履やバッグ、洋装に必要なベルトやバッグなど、服装に合わせた小物をレンタルできます。
また、数珠や袱紗、装飾品などもレンタルできる貸衣装店が多いため、お持ちでない小物があれば相談してみるのもよいでしょう。
まとめ
喪主はお葬式を主催する代表者になるため、参列者より格式の高い正喪服を着用してお出迎えするのがマナーです。
参列者にご挨拶をする場面が多いため、身だしなみに注意して、清潔感のある服装で出席するのが好ましいでしょう。
ただし、購入が難しかったり、用意が間に合わない場合は、葬儀社が提携する貸衣装店の利用がおすすめです。正喪服はもちろん、お葬式で必要になる各種小物のレンタルも可能です。
お葬式の代表であることを自覚して、立場に合った服装を選びましょう。
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お葬式の喪主を務める際に不安があれば、まずはお気軽に資料請求だけでもご検討ください。
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